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第40話 チリエージアバー
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俺達は散り散りになって例の男の観察を始める。
だが、その前に確認しなければならない事がある。
それは、チリエージアバーの中身の仕様だ。
スポーツギルドに行き、ノアを見つけ出し攻略誌を確認しようとの案も出たが、そんな事をしなくても俺が知りたいだけの中身の仕様なら確認する方法がある。
それは、実際に打ってみる事だ。
チリエージアバーは初の新内規機と言う事で話題になり、技術介入次第で獲得出来るメダル枚数が変わる事も話題になった。
これは元いた世界でも同様だった。
元いた世界との相違点は、先にも述べたように筐体。
この筐体は元居た世界では『 コジロー 』と言う名の機種の筐体だった。
コジローには攻略法が存在した。
存在したのだが、この攻略法は少々荒っぽい。
店側に発見されると良くて出入り禁止、悪ければ賠償までさせられかねない攻略法だった。
手順を考えれば、店側の主張も一理あると納得せざるを得ない攻略法だからだ。
コジローの攻略手順を理解するには、この機種の仕様を理解する必要がある。
パチスロと言うのは、レバーオン時にフラグの抽選をしていて、その結果をリールで表している。
ハズレのフラグを引いていれば、例え手でリールを回してスリーセブンを揃えたとしてもビッグボーナスは始まらないのが本来の姿だ。
だが、このコジローと言う機種は少々違う。
違うと言っても、本来のようにレバーオンでフラグ抽選をし、その結果をリールで表しているのは変わらない。
なら、何が違うのか。
この機種は、レバーオン時の当選フラグよりリール上に停止している役を優先すると言う仕様。
つまり、レバーオンではハズレのフラグでも、リール上で小役が揃っていれば小役の払い出しがある。
それは、リール上で揃っている役がビッグボーナスでも同様で、フラグがハズレor小役でもリール上でビッグボーナス図柄が揃ってさえいればそれを優先し、ビッグボーナスがスタートしてしまうのだ。
それが、攻略法として認知された。
だが、ここで疑問に思うのが、狙った図柄を狙った箇所に止められるのか?と言う事。
パチスロにはリール制御と言う物が存在し、例え完璧に狙った図柄を狙った箇所でストップボタンを押せたとしても、成立フラグ以外だと揃わない仕組みだ。
それはコジローとて例外ではない。
では、なぜ攻略法として確立されたのか。
その秘密はコジローの筐体にあった。
この筐体、盤面とリールの間が極端に狭く、盤面を強く押すとリールに触れ、その圧力でリールが止まってしまうのだ。
その止まった瞬間を狙ってストップボタンを押せば、狙った図柄が思い通りの所に止まる。
元居た世界では盤面押しと呼ばれていた。
この様に、下手をすれば機械が壊れかねない攻略法だった為、店側も発見した際には厳しい措置をとっていた。
使う連中は、かなりビビりながらコッソリ使っていたと聞く。
だが、今、目の前にあるのはコジローではなくチリエージアバー。
小冊子をみた所、図柄も配列も俺の知っているチリエージアバーそのものだ。
俺が知っているチリエージアバーはリールで揃った図柄を優先する仕様ではない。
例え、リール上で役が揃っていてもハズレフラグを引いていればハズレはハズレだ。
「さて、コイツはどうなんだ?」
そう独り言ちて試してみる。
メダルを3枚投入しレバーオン。
リールが回りだした所で盤面を強く押す。
盤面がリールに触れるがリールは普通に回っている。
圧が足りないのだろう。
盤面を押す力を強めるが、リールの動きが遅くなるものの止まるまでは行かない。
さらに盤面を押す力を強めるとようやくリールが止まった。
後は狙った図柄が狙った所に来るように、盤面を押す力を弱めたり強めたり調整するだけだ。
狙うは勿論ビッグボーナス。
「こ、ここだ」
盤面押しで左リールにビッグボーナス図柄が止まったのを確認しストップボタンを押す。
盤面から手を放しても左リールにビッグボーナス図柄は停止したままだ。
再度盤面を押し、中、右リールと有効ラインに揃うように繰り返した。
始まるビッグボーナス。
これで、この機種は図柄と配列はチリエージアバーだが、コジローの攻略法が通用する事が証明された。
証明されたのだが……
「ハァハァハァ、この攻略法はすごい疲れる」
リールが止まるまで盤面を押すには相当な力が必要だ。
俺が非力なのもあるが、それを差し引いてもかなり疲れるのは間違いないだろう。
これは、この世界で稼げる手段が出来たとも言えなくもない。
だが、俺はこの攻略法で稼ぐつもりはない。
これは技術ではなく力業だ。
力業は疲れる。
疲労度に対しての対価を天秤に掛けると、使わない方に傾いた。
俺は楽して稼ぎたいのだからな。
それに、店側に見つかれば元居た世界と同じように厳しい対応を取られるだろう。
そんなリスクを冒してまでは、俺は使おうとは思わないからな。
例の男も盤面押しを知っているのだろう。
ギルドスタッフの目を盗んで盤面押しをしているようだ。
これを証拠に別件逮捕できるか?
いや、これでもまだ弱いか。
だが、カードの一枚には出来るはずだ。
その為に証拠を残す必要があるな。
そう言えば。
「マシュウ、お前ビデオカメラを持ってきていたな」
「はい」
「例の男だが、盤面押しをしていた。 念の為、証拠として録画しておきたい」
「盤面押し?」
「あぁ~、お前は知らないのか」
マシュウに盤面押しの説明をする。
「器物損壊で別件逮捕は出来そうですが、それだとギルド側からの被害届が必要ですね。 でも、例えギルドが被害届を出しても実際に壊れていなければ受理されないかもです。 逮捕までは難しいと思います」
「確かにその通りだな」
「それに、堂々とビデオカメラで撮るとなると、あの男も警戒して盤面押しはしないでしょうし、ギルドも無許可での店内撮影はいい顔をしないでしょう」
「録画については俺がなんとかする。 だが、ビデオカメラは必要だ、用意してくれるか」
「分かりました」
そう言うと、マシュウはギルドから出て行った。
カメラは宿に置いてきている。
俺は、ポケットからスマホを取り出す。
こっちの世界に来てから使う事はないと思っていたが、旅行に行くとの事で充電し持ってきていた。
カメラ機能は使えるからな。
思わぬ所で役に立った。
ちなみに、こっちの世界でも各家庭にAC電源が行きわたっていて、充電ケーブルを常に鞄に入れていた俺はスマホの充電が問題なく出来た。
周波数も大丈夫だったからな。
スマホを構えカメラを立ち上げる。
こっちの世界でスマホは存在しないから、まさかこんな手のひらサイズで薄い端末が動画の録画まで出来るとは思いもしまい。
現に例の男は俺の方を見たが、盤面に手をかざした。
ここだと思い録画ボタンをタップする。
さらに見やすい位置に移動しズーム。
盤面を力強く押すのかと思えば、男は意外な行動に出た。
針のような物で盤面にごく小さな穴を開けたのだ。
なるほど、そう来たか。
盤面押しはその労力が大きいが故に疲労度も大きい。
それに、それだけ力を入れて盤面を押すのだからどうしても目立ってしまう。
その解決法がヤツの取った方法。
盤面に小さな穴を空け、そこに針を刺しリールを止めてやるのだ。
これは、もちろん不正行為だ。
さらに、盤面に穴を空けたのだから器物損壊にもなる。
その証拠もバッチリスマホで録画できた。
この動画を見せれば被害届も受理され、ヤツを別件逮捕できるはずだ。
念の為、もう少し録画を続ける。
今は左リールのみだが、中と右リールにも穴を空けるはずだ。
ちょうど、そのタイミングでヤツの二つ隣が空いたので移動する。
これで、より近くで穴を空ける現場を録画できるようになったのだが、さすがに警戒しているのかすぐには穴を開けようとはしなかった。
しかし、しばらくすると盤面に手をかざす。
ここだと思い、再度録画ボタンをタップ。
間で打っている人間がいい障害物となり、スマホのカメラを向けても手を止めようとしない。
まさか、録画されているとは思っていないのだろう。
ここぞとばかりに、手元をズームする。
すると、案の定針のような物で盤面に穴を開けだした。
ズームした分さっきより、より鮮明だ。
だが、ズームした画面に映し出されたそれに、別に気になる事があった。
「これは……」
それ(・・)は恐らくアレだ。
アレなら、コフィレが奪われた1千万エソを取り返せるかもしれない。
いや、上手く行けばそれ以上。
箱に残っていたビッグボーナス一回分のメダルを全て交換し、タケシ達の元へ向かった。
※注)パチンコ・パチスロ店は18歳未満の方は入場できません(高校生は不可)
ネットに溢れる攻略法はガセが多いと聞きますのでご注意下さい
だが、その前に確認しなければならない事がある。
それは、チリエージアバーの中身の仕様だ。
スポーツギルドに行き、ノアを見つけ出し攻略誌を確認しようとの案も出たが、そんな事をしなくても俺が知りたいだけの中身の仕様なら確認する方法がある。
それは、実際に打ってみる事だ。
チリエージアバーは初の新内規機と言う事で話題になり、技術介入次第で獲得出来るメダル枚数が変わる事も話題になった。
これは元いた世界でも同様だった。
元いた世界との相違点は、先にも述べたように筐体。
この筐体は元居た世界では『 コジロー 』と言う名の機種の筐体だった。
コジローには攻略法が存在した。
存在したのだが、この攻略法は少々荒っぽい。
店側に発見されると良くて出入り禁止、悪ければ賠償までさせられかねない攻略法だった。
手順を考えれば、店側の主張も一理あると納得せざるを得ない攻略法だからだ。
コジローの攻略手順を理解するには、この機種の仕様を理解する必要がある。
パチスロと言うのは、レバーオン時にフラグの抽選をしていて、その結果をリールで表している。
ハズレのフラグを引いていれば、例え手でリールを回してスリーセブンを揃えたとしてもビッグボーナスは始まらないのが本来の姿だ。
だが、このコジローと言う機種は少々違う。
違うと言っても、本来のようにレバーオンでフラグ抽選をし、その結果をリールで表しているのは変わらない。
なら、何が違うのか。
この機種は、レバーオン時の当選フラグよりリール上に停止している役を優先すると言う仕様。
つまり、レバーオンではハズレのフラグでも、リール上で小役が揃っていれば小役の払い出しがある。
それは、リール上で揃っている役がビッグボーナスでも同様で、フラグがハズレor小役でもリール上でビッグボーナス図柄が揃ってさえいればそれを優先し、ビッグボーナスがスタートしてしまうのだ。
それが、攻略法として認知された。
だが、ここで疑問に思うのが、狙った図柄を狙った箇所に止められるのか?と言う事。
パチスロにはリール制御と言う物が存在し、例え完璧に狙った図柄を狙った箇所でストップボタンを押せたとしても、成立フラグ以外だと揃わない仕組みだ。
それはコジローとて例外ではない。
では、なぜ攻略法として確立されたのか。
その秘密はコジローの筐体にあった。
この筐体、盤面とリールの間が極端に狭く、盤面を強く押すとリールに触れ、その圧力でリールが止まってしまうのだ。
その止まった瞬間を狙ってストップボタンを押せば、狙った図柄が思い通りの所に止まる。
元居た世界では盤面押しと呼ばれていた。
この様に、下手をすれば機械が壊れかねない攻略法だった為、店側も発見した際には厳しい措置をとっていた。
使う連中は、かなりビビりながらコッソリ使っていたと聞く。
だが、今、目の前にあるのはコジローではなくチリエージアバー。
小冊子をみた所、図柄も配列も俺の知っているチリエージアバーそのものだ。
俺が知っているチリエージアバーはリールで揃った図柄を優先する仕様ではない。
例え、リール上で役が揃っていてもハズレフラグを引いていればハズレはハズレだ。
「さて、コイツはどうなんだ?」
そう独り言ちて試してみる。
メダルを3枚投入しレバーオン。
リールが回りだした所で盤面を強く押す。
盤面がリールに触れるがリールは普通に回っている。
圧が足りないのだろう。
盤面を押す力を強めるが、リールの動きが遅くなるものの止まるまでは行かない。
さらに盤面を押す力を強めるとようやくリールが止まった。
後は狙った図柄が狙った所に来るように、盤面を押す力を弱めたり強めたり調整するだけだ。
狙うは勿論ビッグボーナス。
「こ、ここだ」
盤面押しで左リールにビッグボーナス図柄が止まったのを確認しストップボタンを押す。
盤面から手を放しても左リールにビッグボーナス図柄は停止したままだ。
再度盤面を押し、中、右リールと有効ラインに揃うように繰り返した。
始まるビッグボーナス。
これで、この機種は図柄と配列はチリエージアバーだが、コジローの攻略法が通用する事が証明された。
証明されたのだが……
「ハァハァハァ、この攻略法はすごい疲れる」
リールが止まるまで盤面を押すには相当な力が必要だ。
俺が非力なのもあるが、それを差し引いてもかなり疲れるのは間違いないだろう。
これは、この世界で稼げる手段が出来たとも言えなくもない。
だが、俺はこの攻略法で稼ぐつもりはない。
これは技術ではなく力業だ。
力業は疲れる。
疲労度に対しての対価を天秤に掛けると、使わない方に傾いた。
俺は楽して稼ぎたいのだからな。
それに、店側に見つかれば元居た世界と同じように厳しい対応を取られるだろう。
そんなリスクを冒してまでは、俺は使おうとは思わないからな。
例の男も盤面押しを知っているのだろう。
ギルドスタッフの目を盗んで盤面押しをしているようだ。
これを証拠に別件逮捕できるか?
いや、これでもまだ弱いか。
だが、カードの一枚には出来るはずだ。
その為に証拠を残す必要があるな。
そう言えば。
「マシュウ、お前ビデオカメラを持ってきていたな」
「はい」
「例の男だが、盤面押しをしていた。 念の為、証拠として録画しておきたい」
「盤面押し?」
「あぁ~、お前は知らないのか」
マシュウに盤面押しの説明をする。
「器物損壊で別件逮捕は出来そうですが、それだとギルド側からの被害届が必要ですね。 でも、例えギルドが被害届を出しても実際に壊れていなければ受理されないかもです。 逮捕までは難しいと思います」
「確かにその通りだな」
「それに、堂々とビデオカメラで撮るとなると、あの男も警戒して盤面押しはしないでしょうし、ギルドも無許可での店内撮影はいい顔をしないでしょう」
「録画については俺がなんとかする。 だが、ビデオカメラは必要だ、用意してくれるか」
「分かりました」
そう言うと、マシュウはギルドから出て行った。
カメラは宿に置いてきている。
俺は、ポケットからスマホを取り出す。
こっちの世界に来てから使う事はないと思っていたが、旅行に行くとの事で充電し持ってきていた。
カメラ機能は使えるからな。
思わぬ所で役に立った。
ちなみに、こっちの世界でも各家庭にAC電源が行きわたっていて、充電ケーブルを常に鞄に入れていた俺はスマホの充電が問題なく出来た。
周波数も大丈夫だったからな。
スマホを構えカメラを立ち上げる。
こっちの世界でスマホは存在しないから、まさかこんな手のひらサイズで薄い端末が動画の録画まで出来るとは思いもしまい。
現に例の男は俺の方を見たが、盤面に手をかざした。
ここだと思い録画ボタンをタップする。
さらに見やすい位置に移動しズーム。
盤面を力強く押すのかと思えば、男は意外な行動に出た。
針のような物で盤面にごく小さな穴を開けたのだ。
なるほど、そう来たか。
盤面押しはその労力が大きいが故に疲労度も大きい。
それに、それだけ力を入れて盤面を押すのだからどうしても目立ってしまう。
その解決法がヤツの取った方法。
盤面に小さな穴を空け、そこに針を刺しリールを止めてやるのだ。
これは、もちろん不正行為だ。
さらに、盤面に穴を空けたのだから器物損壊にもなる。
その証拠もバッチリスマホで録画できた。
この動画を見せれば被害届も受理され、ヤツを別件逮捕できるはずだ。
念の為、もう少し録画を続ける。
今は左リールのみだが、中と右リールにも穴を空けるはずだ。
ちょうど、そのタイミングでヤツの二つ隣が空いたので移動する。
これで、より近くで穴を空ける現場を録画できるようになったのだが、さすがに警戒しているのかすぐには穴を開けようとはしなかった。
しかし、しばらくすると盤面に手をかざす。
ここだと思い、再度録画ボタンをタップ。
間で打っている人間がいい障害物となり、スマホのカメラを向けても手を止めようとしない。
まさか、録画されているとは思っていないのだろう。
ここぞとばかりに、手元をズームする。
すると、案の定針のような物で盤面に穴を開けだした。
ズームした分さっきより、より鮮明だ。
だが、ズームした画面に映し出されたそれに、別に気になる事があった。
「これは……」
それ(・・)は恐らくアレだ。
アレなら、コフィレが奪われた1千万エソを取り返せるかもしれない。
いや、上手く行けばそれ以上。
箱に残っていたビッグボーナス一回分のメダルを全て交換し、タケシ達の元へ向かった。
※注)パチンコ・パチスロ店は18歳未満の方は入場できません(高校生は不可)
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