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ドラゴンの膝元編

私は、お姫様にはなれません

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この話から「たった一つのために」まではダイジェストなしでお送りしております。
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 どれほど揺られていたのだろうか。
 おぼろげな記憶しかないが、放り投げられた衝撃でリズは完全に目を覚ました。
 
「――……っ」
 
 肌に小石や砂のざりざりとした感触を味わったまま目を走らせる。
 どうやら場所は人工的な洞のようだ。ハイリザードの巣ではない。
 ここは山を背にした平地らしい。ここには昔、村でもあったのか外には骨組の残骸だけが遺跡のように残っていた。
 
 この洞は食物を収めるための保冷洞だったのだろう。
 ハイリザードが屈めば入れる程度の高さで、先は数メートルほど続いている。入口は元々、木で扉などをつけていたようだ。残骸だけが地面に残っていた。
 風化具合から見るに壊れてから半年前後というところか。
 
(そうか。律法を使おうとして……)
 
 ハイリザードには両腕ごと鷲掴みにされていたために身動きが取れなかったが口だけは違った。
 サーベルも落としてきたリズは何とか律法で攻撃をして逃げ出そうとしたのだが唱えきる寸前に気付かれ、木に叩きつけられて気を失ったのである。
 
 背の痛みからするにさらわれてから一時間ほどだろう。
 とりあえず放されたのなら逃げる以外に手はない。リズは懐に残っていたナイフを手に取った。
 
「トカゲモドキが汚らしい息を吐くな」
 
 目の前にはハイリザードがいる。
 チロチロと長い舌をなめずっており、時折唾液の滴る口を開けてこちらを窺っていた。
 
 ハイリザードやリザードマンといった亜人型の魔物にはある程度の知性がある。
 簡易の住まいや道具を作る程度はするし、落とし穴レベルの罠も張る。それに人から奪った武器を扱う程度もあるし下衆じみた欲求も人と同じだ。
 
 じっとりと肌に張り付く視線。これは雌を見る獣の瞳ではないだろうか。
 生暖かく湿った吐息が顔に吹きかかるのが不快でリズは顔をしかめた。
 
(これ一匹から逃げるくらいなら……)
 
 ただのナイフでは傷をつけるなんて到底不可能だが、この身一つを逃がすくらいなら可能だろう。
 
 位置的にはリズが洞の奥で、入り口側をハイリザードが陣取っている。
 いかに巨大といえど出口を塞ぎきれるものではなく、逃げてくれと言っているようなものだ。
 
 リズは体の各所の具合を確かめながらゆっくりと立ち上がった。
 どこにも不具合はない。彼女の戦闘経験は行けるとサインを出していた。
 
「Eu escrevo isto――」
 
 リズは詠唱を始める。
 けれどこれは注意を引きつけるためのフェイクだ。
 するとハイリザードは警戒して軽く尾を振り、叩きつけてくる――が、リズはそれをすんなりと跳び越え、外へと走った。
 
 あとは簡単なものだった。
 ハイリザードの背後にある死角に滑り込むとそのまま風のように駆け抜けて外へ。一度外へ出られてしまえばあんな巨体に追いつかれるヘマなんて踏まない。
 彼女は勝ったと笑みを浮かべる。
 
 しかしその時、ギキィッ! と高い叫び声がした。
 地面には自分の影に覆い被さるようにいくつもの影が落ちてくる。
 
「――上っ!?」
 
 見上げた空から降ってくる無数のもの。それらはリザードだった。
 
 ハイリザードは上級種。リザードマンを使役し、同時に眷属のリザードも使役することがあるという。
 この時になってそのことを思い出したリズは何故ハイリザードがあんなに隙だらけだったのかを知った。
 振り返ればあざけった笑いをハイリザードが浮かべているように見えた。
 
 本当ならさらわれた女性達のように手足を折ったり、手足の腱を切っておく程度の知恵はこいつらにもある。
 巣穴で暴れられてはたまらないのでここで死なない程度になぶる気なのだろう。
 
「くっ……!」
 
 雑魚とはいえ、二十数匹はいるだろうか。
 
 愛刀がないリズは頼りないナイフを構え、頭上に落ちてきた一匹の首を引き裂いた。
 どしゃっと死体が地面に落ちると今度は四方八方に着地したリザードが飛びかかってくる。
 
 一匹、二匹――。
 なんとか視界に入る敵だけは切り裂くものの、死角から飛びかかってきたリザードは容赦なく背や首筋に噛み付いてきた。
 
「ぐぅ、痛っ……!」
 
 その痛みを噛み殺しながらリズは皮膚が削り取れるのも無視してリザードを引き剥がし、地面に叩きつけて殺す。
 しかしながらそんなことをする間に手足にも噛み付かれ、服の端を食い千切られとやられたい放題だった。
 
 いかに雑魚とはいえ、これだけの数に囲まれれば苦戦は必至である。
 
(なら律法をっ……!)
 
 自分の足元に岩を切り立たせ、一旦飛び退いて包囲網から脱しよう。
 そう思ったリズだが、突然に視界に飛び入ってきた丸太のような尾で数匹のリザードごと撥ね飛ばされた。
 
 ハイリザードは下等なリザードなんてどうなろうと知ったことではないらしい。
 洞からどすりどすりと重い音を引きずって歩み出してくる。
 
 リズは二転三転と地面を転がされながらも痛みを腹の底にとどめ、律法の制御に精神を集中させた。
 
「Eu escrevo isto  Broto  Innumerably!!」
 
 獣のように手足でガリガリと地面を擦って制動をかけ、目視で狙いを澄ませた瞬間に彼女は反撃を放った。
 
 放たれるのは拳大の岩石だ。
 剛速球のような速度で無数に射出され、リザード達の全身を叩き潰す。
 どすどすと走ってやってくるハイリザードには豆鉄砲でしかなかったが、取り巻きを潰しただけで十分だった。
 
「Eu――escrevo…… isto……」
 
 けれどその時点でリズは満身創痍だった。
 転がっている内にまた地面で打ったのか、だらりと額から垂れてきた血。
 目を塞がれ、くらりと視界が歪んだ瞬間にまたハイリザードによって弾き飛ばされ、地面を転がった。
 
 頭がぐらぐらとして上下左右も定かではなかったがリズは意識だけは手放さないように必死になって堪える。
 
「はぁっ、はぁっ……。うぅっ」
 
 いつの間にか手にしていたはずのナイフも消えていた。
 腰に手を回してみるがもう予備の武器なんてない。それにこんな状態ではまともに律法を制御できるはずもなかった。
 つぅっと垂れてくる血が地面に落ちる様を見ながらリズはゆっくりと近づいてくる巨体の音を聞く。
 
 ……そんな時だ。
 カランと音を立てて足元に何かが落ちた。
 
(武器、か……?)
 
 手に取ってみればそれは隷属騎士が連絡用に使う犬笛だった。
 
「はっ。まったく、こんなものか……」
 
 鼻で笑ったリズはがくがくと力の入らない膝に鞭を打って立ち上がろうとした。
 この笛には縋れない。
 
『目に当てられたとかよほど上手くいっても倒すまでに数度は突進を躱さないといけない。その間に地形を使えば今度は私達がシンゴを見失う。位置を知らせようと声を上げれば周囲の魔物を集めることにもなる。よってまずシンゴから死亡が確定だね、おめでとう』
 
 ……いつだったか、風見に言った言葉だ。
 下手に音をあげれば集まるのは仲間ではなく、敵ばかり。そんな行為なんてバカ以外の何物でもないと笑った。
 ついさっきだってそれで罵ったばかりだった。
 
 まずはそうならないように状況を操ること。
 もし危機に陥ったとしても生き残るために利口な選択をすること。
 それが鉄則だ。
 
「まあ、いいか。これ相手なら殺されるわけでもないし……」
 
 片目は血で潰れているし、出血や脳震盪で頭がくらくらしているところだ。
 こんな状態ではもはや走って逃げるなんて不可能である。
 
 今は大人しくして身を任せ、隙を見て逃げればいい――。
 
 心を空っぽにして身を任せるなんていつものことだ。
 今回流されるのは騎士としての命令ではなく、魔物が相手というだけである。
 
 じっとしていると体を掴まれ、乱暴に投げられて仰向けにされた。半身を覆うくらいのハイリザードの手で地面に押さえつけられる。
 見上げるとハイリザードは顔を近づけ、顔先で細長い舌で舌舐めずりをしていた。
 人間で言うところの鼻息を荒くしているような状態だろうか。
 
「……」
 
 何も思わない。
 
 目の前で魔物が動いていて、自分はまだ生きている。それだけだ。
 どうせもう動こうと思っても圧倒的な体重で押さえつけられていて無理である。
 
 ちろちろと顔先で動いていた舌は時々顔を舐め、次第に下がっていった。
 ゆっくりと、屈服感を味あわせるようにナメクジが這い回るような速度だ。
 
「……」
 
 何も感じない。
 
 奴隷なら自分の意志なんて関係なく身を売らされることがある。
 どんなに汚らしい相手だろうと拒否権はない。
 それを思えば相手の姿が人間とは違うだけのことである。
 
 そうしてハイリザードの細い舌が匂いや味を確かめるように顎先を。首筋を舐めていく。
 けれどどうでもいいことだとリズは自分の電源を落として身を任せる――はずだった。
 
「――っ」
 
 しかし舌が首筋の中ほどに至った時、彼女は残る片手で急に舌を払っていた。
 
 それは彼女自身にも意外なことだった。
 だが、ぞわりと言い知れない黒い炎が灯り、突き動かされてしまったのだ。サーベルを持っていたなら、汚らわしい。触るなと舌を細断してやったかもしれない。
 
 何故……? と思わず自問する。
 すると舌を払った手が答えた。手は、首についた銀のチョーカーを守るように握っている。
 
 ――ああ、そうだった。私は……。
 
 忘れていたものに気付いたリズはふっと失笑する。
 別に大切にするものなんてこの身にはないと思っていたのだが、少々違ったらしい。
 
 奴隷は道具。生きた人形。
 中身も空洞とさして変わらないはずなのだが、ただの空洞でしかなかった胸に何かがあるような不思議な心地があった。
 
「Eu escrevo isto  Broto」
 
 標的――ハイリザードの眼球を翡翠色の瞳で捉え、律法の座標を固定する。
 リザードに使ったのと同じだが、たった一個の石を射出するだけの弱い律法だ。それだけに発動はほぼタイムラグがない。
 弾かれた石は隙だらけだったハイリザードの眼球に尖った部分から突き刺さり、盛大な悲鳴を上げさせた。
 
 ハイリザードが目を押さえて後退したことで彼女も解放される。
 リズは悠長にもパンパンと泥を払いながら立ち上がった。
 
「たかが獣が触れるな。“これ”はお前が汚していいものじゃない」
 
 魔物も泥汚れも同様だ。
 リズは無様に呻くハイリザードを嘲笑しながら胸に手を当てていた。
 
 自分は奴隷。
 魔物相手にだって貴賤を問えない程度のモノでしかなく、汚されて今さら傷つく誇りなんて持ち合わせてはいない。
 恐らく、以前の自分ならばそう言っていたことだろう。
 
 けれど今は違う。
 そうなるくらいなら戦い果ててやろうと歯牙を突き立てようとする自分がいた。
 自分が奴隷というモノであることがここまで大きく思えたことはない。いや、どこぞの誰かのモノだから大きく思えたのだろうか?
 
「嘘と偽物で塗り固めた私だ。夢を見たまま消えるのだって悪くない。……主には害悪を加えないのが奴隷だものね。あれの名前にも傷はつけないでおこうか」
 
 ふーっ、ふーっと荒い息遣いで痛みを堪えようとするハイリザードと向かい合う。
 さっきまで立たなかった手足にはどこから搾り出してきたのか力が行き届いていた。
 
 まだ、走れる。
 取りこぼしたナイフはハイリザードの向こうに落ちていた。律法を使う程度の精神力もまだ残っている。
 
 まだ、戦える。
 総身に巡る血に熱さを感じながらリズはハイリザードと視線に火花を散らしていた。
 
 そんな時、不意にリズの獣耳がピクリと動いた。
 何かの小さな音を拾ったのだ。
 方向をいくらか変えながら耳を澄ませてみると――それは犬笛の音だと知れた。
 
「あのバカ……。またこんな音を立てて……」
 
 ラダーチでこのチョーカーをもらった時、彼に揃って買わせたものがある。
 
 いざという時はそれで私を呼べ、と。
 助けがいるならこれで知らせろ、と。
 直接は伝えなくても、そういう意味で買わせた代物だった。
 
 こんな状況でもお前は私を呼び求めるのかとリズは胸に疼くものを感じていた。
 これでは立場が逆じゃないかと失笑してしまう。
 すると彼女は気付けば自分の犬笛を握り締めていた。
 
「そんなに呼ぶな、シンゴ」
 
 穏やかな表情もこれまでだ。彼女は牙を剥く。
 
 ガァァァッ! と、怒りの咆哮が唐突に襲いかかってきた。
 敵はこちらの状況なんてお構いなしなのだから当然だろう。
 
 ハイリザードは鉤爪でリズを下から上へと斬り裂こうとしたが彼女はそれを木の葉のように紙一重を見切って難なく回避した。
 掻き上げられた小石が彼女の体を掠めて飛ぶ。
 
「Eu escrevo isto――」
 
 続いて体を捻ったハイリザードは尾を横薙ぎに振り払った。
 邪魔なものは全て薙いで地面を平地にならす一撃をリズは跳び上がって回避。
 その時、彼女はハイリザードの口腔に緑色の幻光が溜まっているのを目にした。
 
 両者とも律法を編みながら一動作をしていたのは同じだったのだ。
 
「Elevação  Rapidamente!」
 
 しかし発動はリズの方が速かった。
 通常の数倍の速度で突出した岩塊は空中にいるリズの体をカタパルトのように勢いよく押し上げる。
 ハイリザードの光線もそれを追うが頭上を通り越し、背後に着地するともう追ってこなくなった。
 
 リズはそのまま素早く駆け抜けるとナイフを取り、そして高らかに犬笛を吹き鳴らす。
 遠くでいつまでも鳴り続けている笛の音に、私はここだと呼び返すとあちらの音はすぐに止んだ。
 
 可聴域を限界まで下げたのだ、きっと彼にも届いたのだろう。
 血相を変えて走ってくる様が目に浮かぶ。
 
 だが、どちらが早いだろうか。
 ここは森であり、魔物の巣窟。ただの人間に届く音なんて他の魔物達も当然捉えられる音域だ。
 こんなものは愚行であり、ただの自殺行為だと騎士団長であった自分なら断じるだろう。
 
「……ああ、私もバカになったね」
 
 くつりとリズは笑った。
 自分はもう騎士団長ではない。今は風見のモノということになっている。
 
 自嘲しているわけではない。むしろ胸はかつてないほど清々しく、満ち足りている気がした。
 英雄譚の一節で助けを待つ姫の心地はこんなものなのだろうか?
 
 ああ、似合わんねと彼女は今度こそ自嘲した。
 だがなんだか楽しくなってきてしまう。
 
「さてトカゲモドキ、もうしばらく殺し合おうか。私はあいつが来るまで暇なんだ。それまでの暇潰しに付き合え」
 
 ハイリザードの強固な鱗の前にはなまくらでしかないナイフを構え、リズは狼の微笑を浮かべるのだった。
 
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