35 / 43
4章 人間領と獣人領と砂界の三つ巴
20-1 三つ巴と和平と贈呈品
しおりを挟む
赤竜と火の勇者カイゼルの戦闘は終始、赤竜が優勢。
その余波が流れ込む場で膠着状態にあった僕ら三人と地の勇者側にも動きがあった。
「だぁれが勇者と手を組むかぁっ!!」
びりびりと鼓膜を震わせるほどの声をテアが上げる。
その怒りが火力に反映されているのだろう。
闇でできた刃が津波のようにエリノアに殺到し、次々と起爆した。
けれども彼女は地面から岩盤や金属を引きずり出し、器用に防御する。
勇者の膨大な魔力圧もあり、手傷を追わせるには至らない。
「おいおいおい。雌犬、お前のその火力はなかなか高いじゃないか。まあ、カイゼルと比較すれば多少器用にやっている程度で見劣りするが。そら、上手く避けなきゃ死ぬぞ?」
エリノアが見えない水面でも払うように手を振ると、地面が吹き飛んだ。
しかもそれで噴き出された土砂は空中で突如動きを止め、地面と挟み込むように叩き落ちてくるのだから恐ろしい。
まるで地面が大きな顎を閉じるかのようだ。
「こういう力で何人も殺しているくせに、何を今さらぁっ!?」
「喚くな。逸りすぎだぞ、てめえ――」
「阻害します。遅延呪文」
「ふはっ! 他人の魔法にこうも簡単に干渉するか!」
テアは炎の魔法を跳躍補助として、閉じる地面からなんとか逃げ出した。
彼女を補助するべく走り出したアイオーンがエリノアの追撃を僅かに停滞させたことによってテアは逃げ延びる。
多少の負傷は無視で迫る猟犬と、その手綱を握る猟師のような連携だ。
そして、彼女らとは十字砲火をする立ち位置で僕はドワーフから入手した金属塊を魔法で呼び寄せる。
「火力調整、大丈夫かな……。《焼夷弾》」
金属塊に魔法を込め、時空魔法の斥力によって撃ち出す。
錬金術師はホムンクルスやエリクサー、賢者の石などの製造のほか、化学反応を制御する魔法をよく使う。
例えば、錆びた金属を綺麗な金属に戻したり、真逆に錆びさせたり。
空気に触れた金属が錆びる――要するに、物質を空気と混ぜ合わせたり、引き剥がしたりする魔法があるわけだ。
可燃性のアルコールや油だって適度に空気と混ぜ合わせて燃やすと、普通に燃焼させるのと桁違いの熱を発する。
アイオーンに言わせると、テルミット反応や燃料気化爆弾、焼夷弾と呼ばれるものに関連する魔法らしい。
放ってみるとどうだ。
赤竜の息吹に勝るとも劣らない爆発が生じる。
けれどもこれで仕留められるとは思っていない。
爆煙に紛れてしまった範囲を《空間走査》で調べ、後退したと思われるエリノアに追撃を放っておいた。
僕視点からすれば連鎖的に地面が噴火しているようにさえ思えてくる。
『盟友か。人並みに外れた技を持つものよ』
自身の破壊力に並ぶものを見て、ようやくこちらに少し意識が向いた様子だ。
場は改めて僕ら三人と赤竜、カイゼルとエリノアという二つに分けられた。
「くっ……。エリ、ノア。何を遊んでいるっ!?」
「ああん? 遊んでなんかいねえよ。少年たちがやり手なだけだ。お前も竜を喚んだあの精緻な魔法を見ただろう? 柔よく剛を制す。まさにそんな具合だ」
「バカを言うな。貴様ッ、それでも聖杯から力を授かりし者か!?」
カイゼルはふらついていた。
右腕の出血はすでに焼いて止めたようだが、これだけ激しく運動しているのだ。
炭化するまで焼こうが、傷口から溢れ出るものがある。
自身も状態の危うさに気づいているのだろう。
しかしエリノアはそんな焦燥に付き合わなかった。
「少なくともオレは金属にあの魔法を掛ける技量はない。人間の精緻さの限界を超えている。だからこそ少年と角の女はオレの研究対象だ。カイゼル、危害を加えるなら殺す」
「……この深手で、それを気に掛ける余裕など、ない」
「あーあー、知っているとも。その傷、今すぐ手当てしても危ういよなあ? しかし、逃がしちゃくれねえだろ。……仕方ない。和平を申し入れてみよう」
エリノアは腕を組んで息を吐く。
するとカイゼルはカッと目を見開いた。
「ふざ――」
「脳みそ筋肉か、クソ猿が。対案なく吠えるな。虫唾が走る。それとも何かな? オレは全てをお前に任せて静観してもいいのか? そこに何も期待ができないから言っているんだが?」
「協力して竜を屠れば、やりようはある……!」
「はいはい。じゃあそれは第二案だ」
カイゼルとエリノアは性格が噛み合わないらしい。
僕はそれを見つめながらテアとアイオーンの様子を確かめる。
「二人は無事?」
「まだ全然いける。でも、なかなか届かないのが悔しい」
「問題ありません」
涼やかなアイオーンに反し、テアはエンジンがかかったままだ。
爆炎を突っ切ったりとかなり無茶をする彼女だが、アイオーンが近くでフォローしてくれる限りは大丈夫だろう。
むしろ、近接戦を挑んでいなければエリノアがどれだけ強大な魔法を放ってきたかもわからない。
今こうして前衛と後衛で組まれそうな瞬間の方が危ういくらいだ。
「うんうん、三つ巴の膠着状態だ。では、この場を制する鍵である少年に聞こう! オレと手を組まないかな?」
『……なんだと?』
友好的に放たれるエリノアの言葉に、赤竜は反応した。
勇者にのみ向いていた魔力の圧がこちらにも向く。
きっと、人間同士で裏がないかと勘繰り始めたのだろう。
本当に胃が痛くなる緊張感だ。
今まさに三つ巴にされたと言っていい。
「ふふっ、簡単な損得勘定だ。彼らは獣人領の勢力。砂界の住人である赤竜と手を組む理由は何か? 勇者を殺せる戦力の提供と、砂界の緑化という将来投資の二点だ。勝るとも劣らない価値を提示できるなら、オレとだって手を組んでいいだろう?」
くふふとエリノアが歪んだ笑みを浮かべると、赤竜からの熱量は弱まった。
また激昂することが恐ろしかったけれど、三竦み状態で維持された。
《時の権能》に加え、竜の息吹にも劣らない先程の《焼夷弾》が対立するに値する勢力だと意識づけてくれたのかもしれない。
ここは気張りどころだ。
テアとアイオーンの二人の肩に手を置く。
返ってくる頷きを見て深呼吸をし――
「エル、大丈夫。私も支えるよ」
緊張で震えかけていた手をテアが握ってくれた。
「赤竜さん。獣人領には僕が命を懸けて救いたかった人たちがいます。数百年と奪われ続けだった歴史を覆すチャンスがあるなら、逃せません」
『……汝は聡い。密かに乗り換え、事を成してしまえばいいものを。敢えて口にするのは誠意ゆえか』
「もう一つあります。あなたの対になる青竜の行方について調べるのも、勇者側の情報があった方がいいはずです」
『あやつの行方か。それが定かでなければ我の価値も減じる。一理あろうな』
赤竜は驚くほど冷静に捉えてくれた。
彼と邪神が組んでくれるだけで勇者を倒せる可能性は大きく上がる。
人間領から聖杯を奪ってしまえたら砂界を緑化する必要もない。
だが、竜はいつ激昂するともわからないのでリスキーだ。
半面、エリノアはどうだろう。
こちらの技術に興味を持っている以上、裏切りの可能性は低いかもしれない。
彼女が本気になっていれば殺されていた状況だって何度かあった。
勇者仲間にも興味を持っていない様子の彼女なら、平気で仲間を売ってくれるかもしれない。
石橋を叩いて渡るなら、彼女と手を組んだ方が得るものは大きい。
固唾を飲む長い間を挟んだ後、竜は口を開いた。
『我と対峙した勇者の首を寄越せ。話はそれからだ』
その余波が流れ込む場で膠着状態にあった僕ら三人と地の勇者側にも動きがあった。
「だぁれが勇者と手を組むかぁっ!!」
びりびりと鼓膜を震わせるほどの声をテアが上げる。
その怒りが火力に反映されているのだろう。
闇でできた刃が津波のようにエリノアに殺到し、次々と起爆した。
けれども彼女は地面から岩盤や金属を引きずり出し、器用に防御する。
勇者の膨大な魔力圧もあり、手傷を追わせるには至らない。
「おいおいおい。雌犬、お前のその火力はなかなか高いじゃないか。まあ、カイゼルと比較すれば多少器用にやっている程度で見劣りするが。そら、上手く避けなきゃ死ぬぞ?」
エリノアが見えない水面でも払うように手を振ると、地面が吹き飛んだ。
しかもそれで噴き出された土砂は空中で突如動きを止め、地面と挟み込むように叩き落ちてくるのだから恐ろしい。
まるで地面が大きな顎を閉じるかのようだ。
「こういう力で何人も殺しているくせに、何を今さらぁっ!?」
「喚くな。逸りすぎだぞ、てめえ――」
「阻害します。遅延呪文」
「ふはっ! 他人の魔法にこうも簡単に干渉するか!」
テアは炎の魔法を跳躍補助として、閉じる地面からなんとか逃げ出した。
彼女を補助するべく走り出したアイオーンがエリノアの追撃を僅かに停滞させたことによってテアは逃げ延びる。
多少の負傷は無視で迫る猟犬と、その手綱を握る猟師のような連携だ。
そして、彼女らとは十字砲火をする立ち位置で僕はドワーフから入手した金属塊を魔法で呼び寄せる。
「火力調整、大丈夫かな……。《焼夷弾》」
金属塊に魔法を込め、時空魔法の斥力によって撃ち出す。
錬金術師はホムンクルスやエリクサー、賢者の石などの製造のほか、化学反応を制御する魔法をよく使う。
例えば、錆びた金属を綺麗な金属に戻したり、真逆に錆びさせたり。
空気に触れた金属が錆びる――要するに、物質を空気と混ぜ合わせたり、引き剥がしたりする魔法があるわけだ。
可燃性のアルコールや油だって適度に空気と混ぜ合わせて燃やすと、普通に燃焼させるのと桁違いの熱を発する。
アイオーンに言わせると、テルミット反応や燃料気化爆弾、焼夷弾と呼ばれるものに関連する魔法らしい。
放ってみるとどうだ。
赤竜の息吹に勝るとも劣らない爆発が生じる。
けれどもこれで仕留められるとは思っていない。
爆煙に紛れてしまった範囲を《空間走査》で調べ、後退したと思われるエリノアに追撃を放っておいた。
僕視点からすれば連鎖的に地面が噴火しているようにさえ思えてくる。
『盟友か。人並みに外れた技を持つものよ』
自身の破壊力に並ぶものを見て、ようやくこちらに少し意識が向いた様子だ。
場は改めて僕ら三人と赤竜、カイゼルとエリノアという二つに分けられた。
「くっ……。エリ、ノア。何を遊んでいるっ!?」
「ああん? 遊んでなんかいねえよ。少年たちがやり手なだけだ。お前も竜を喚んだあの精緻な魔法を見ただろう? 柔よく剛を制す。まさにそんな具合だ」
「バカを言うな。貴様ッ、それでも聖杯から力を授かりし者か!?」
カイゼルはふらついていた。
右腕の出血はすでに焼いて止めたようだが、これだけ激しく運動しているのだ。
炭化するまで焼こうが、傷口から溢れ出るものがある。
自身も状態の危うさに気づいているのだろう。
しかしエリノアはそんな焦燥に付き合わなかった。
「少なくともオレは金属にあの魔法を掛ける技量はない。人間の精緻さの限界を超えている。だからこそ少年と角の女はオレの研究対象だ。カイゼル、危害を加えるなら殺す」
「……この深手で、それを気に掛ける余裕など、ない」
「あーあー、知っているとも。その傷、今すぐ手当てしても危ういよなあ? しかし、逃がしちゃくれねえだろ。……仕方ない。和平を申し入れてみよう」
エリノアは腕を組んで息を吐く。
するとカイゼルはカッと目を見開いた。
「ふざ――」
「脳みそ筋肉か、クソ猿が。対案なく吠えるな。虫唾が走る。それとも何かな? オレは全てをお前に任せて静観してもいいのか? そこに何も期待ができないから言っているんだが?」
「協力して竜を屠れば、やりようはある……!」
「はいはい。じゃあそれは第二案だ」
カイゼルとエリノアは性格が噛み合わないらしい。
僕はそれを見つめながらテアとアイオーンの様子を確かめる。
「二人は無事?」
「まだ全然いける。でも、なかなか届かないのが悔しい」
「問題ありません」
涼やかなアイオーンに反し、テアはエンジンがかかったままだ。
爆炎を突っ切ったりとかなり無茶をする彼女だが、アイオーンが近くでフォローしてくれる限りは大丈夫だろう。
むしろ、近接戦を挑んでいなければエリノアがどれだけ強大な魔法を放ってきたかもわからない。
今こうして前衛と後衛で組まれそうな瞬間の方が危ういくらいだ。
「うんうん、三つ巴の膠着状態だ。では、この場を制する鍵である少年に聞こう! オレと手を組まないかな?」
『……なんだと?』
友好的に放たれるエリノアの言葉に、赤竜は反応した。
勇者にのみ向いていた魔力の圧がこちらにも向く。
きっと、人間同士で裏がないかと勘繰り始めたのだろう。
本当に胃が痛くなる緊張感だ。
今まさに三つ巴にされたと言っていい。
「ふふっ、簡単な損得勘定だ。彼らは獣人領の勢力。砂界の住人である赤竜と手を組む理由は何か? 勇者を殺せる戦力の提供と、砂界の緑化という将来投資の二点だ。勝るとも劣らない価値を提示できるなら、オレとだって手を組んでいいだろう?」
くふふとエリノアが歪んだ笑みを浮かべると、赤竜からの熱量は弱まった。
また激昂することが恐ろしかったけれど、三竦み状態で維持された。
《時の権能》に加え、竜の息吹にも劣らない先程の《焼夷弾》が対立するに値する勢力だと意識づけてくれたのかもしれない。
ここは気張りどころだ。
テアとアイオーンの二人の肩に手を置く。
返ってくる頷きを見て深呼吸をし――
「エル、大丈夫。私も支えるよ」
緊張で震えかけていた手をテアが握ってくれた。
「赤竜さん。獣人領には僕が命を懸けて救いたかった人たちがいます。数百年と奪われ続けだった歴史を覆すチャンスがあるなら、逃せません」
『……汝は聡い。密かに乗り換え、事を成してしまえばいいものを。敢えて口にするのは誠意ゆえか』
「もう一つあります。あなたの対になる青竜の行方について調べるのも、勇者側の情報があった方がいいはずです」
『あやつの行方か。それが定かでなければ我の価値も減じる。一理あろうな』
赤竜は驚くほど冷静に捉えてくれた。
彼と邪神が組んでくれるだけで勇者を倒せる可能性は大きく上がる。
人間領から聖杯を奪ってしまえたら砂界を緑化する必要もない。
だが、竜はいつ激昂するともわからないのでリスキーだ。
半面、エリノアはどうだろう。
こちらの技術に興味を持っている以上、裏切りの可能性は低いかもしれない。
彼女が本気になっていれば殺されていた状況だって何度かあった。
勇者仲間にも興味を持っていない様子の彼女なら、平気で仲間を売ってくれるかもしれない。
石橋を叩いて渡るなら、彼女と手を組んだ方が得るものは大きい。
固唾を飲む長い間を挟んだ後、竜は口を開いた。
『我と対峙した勇者の首を寄越せ。話はそれからだ』
0
お気に入りに追加
40
あなたにおすすめの小説

オー、ブラザーズ!
ぞぞ
SF
海が消え、砂漠化が進んだ世界。
人々は戦いに備えて巨大な戦車で移動生活をしていた。
巨大戦車で働く戦車砲掃除兵の子どもたちは、ろくに食事も与えられずに重労働をさせられる者が大半だった。
十四歳で掃除兵として働きに出たジョンは、一年後、親友のデレクと共に革命を起こすべく仲間を集め始める。

隷属の勇者 -俺、魔王城の料理人になりました-
高柳神羅
ファンタジー
「余は異世界の馳走とやらに興味がある。作ってみせよ」
相田真央は魔王討伐のために異世界である日本から召喚された勇者である。歴戦の戦士顔負けの戦闘技能と魔法技術を身に宿した彼は、仲間と共に魔王討伐の旅に出発した……が、返り討ちに遭い魔王城の奥深くに幽閉されてしまう。
彼を捕らえた魔王は、彼に隷属の首輪を填めて「異世界の馳走を作れ」と命令した。本心ではそんなことなどやりたくない真央だったが、首輪の魔力には逆らえず、渋々魔王城の料理人になることに──
勇者の明日はどっちだ?
これは、異世界から召喚された勇者が剣ではなくフライパンを片手に厨房という名の戦場を駆け回る戦いの物語である。
【完結】キスの練習相手は幼馴染で好きな人【連載版】
猫都299
青春
沼田海里(17)は幼馴染でクラスメイトの一井柚佳に恋心を抱いていた。しかしある時、彼女は同じクラスの桜場篤の事が好きなのだと知る。桜場篤は学年一モテる文武両道で性格もいいイケメンだ。告白する予定だと言う柚佳に焦り、失言を重ねる海里。納得できないながらも彼女を応援しようと決めた。しかし自信のなさそうな柚佳に色々と間違ったアドバイスをしてしまう。己の経験のなさも棚に上げて。
「キス、練習すりゃいいだろ? 篤をイチコロにするやつ」
秘密や嘘で隠されたそれぞれの思惑。ずっと好きだった幼馴染に翻弄されながらも、その本心に近付いていく。
※現在完結しています。ほかの小説が落ち着いた時等に何か書き足す事もあるかもしれません。(2024.12.2追記)
※「キスの練習相手は〜」「幼馴染に裏切られたので〜」「ダブルラヴァーズ〜」「やり直しの人生では〜」等は同じ地方都市が舞台です。(2024.12.2追記)
※小説家になろう、カクヨム、アルファポリス、ノベルアップ+、Nolaノベルに投稿しています。

皇国の守護神・青の一族 ~混族という蔑称で呼ばれる男から始まる伝説~
網野ホウ
ファンタジー
異世界で危機に陥ったある国にまつわる物語。
生まれながらにして嫌われ者となったギュールス=ボールド。
魔物の大軍と皇国の戦乱。冒険者となった彼もまた、その戦に駆り出される。
捨て石として扱われ続けるうちに、皇族の一人と戦場で知り合いいいように扱われていくが、戦功も上げ続けていく。
その大戦の行く末に彼に待ち受けたものは……。

転生しようとしたら魔族に邪魔されて加護が受けられませんでした。おかげで魔力がありません。
ライゼノ
ファンタジー
事故により死んだ俺は女神に転生の話を持ちかけられる。女神の加護により高い身体能力と魔力を得られるはずであったが、魔族の襲撃により加護を受けることなく転生してしまう。転生をした俺は後に気づく。魔力が使えて当たり前の世界で、俺は魔力を全く持たずに生まれてしまったことを。魔法に満ち溢れた世界で、魔力を持たない俺はこの世界で生き残ることはできるのか。どのように他者に負けぬ『強さ』を手に入れるのか。
師弟編の感想頂けると凄く嬉しいです!
最新話は小説家になろうにて公開しております。
https://ncode.syosetu.com/n2519ft/
よろしければこちらも見ていただけると非常に嬉しいです!
応援よろしくお願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる