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2章 砂界で始める大いなる術
9-3 クモ咬傷と神経毒
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「あ、ありがと……ござ……」
「身体強化を使える君の方が庇ったんだね。手足も落石で潰された様子はなさそうだ」
二人を仰向けに寝かせ、《解析》ざっくりと調子を確かめた。
「ウルリーカは、息が……」
手足の無事を確認し、今度は戦闘の負傷を確認しようとしたところ、戦士の少年は天を仰いだまま涙を流す。
彼の言うウルリーカ――リスの獣人の少女は確かに胸が上下していない。
僕は指先に火の魔法を発生させると、彼女の瞳孔に近づけて変化を確かめる。
「瞳孔の反射はあるね。息も凄く弱いけどある。ただ、つねっても反応が全くなくて脱力したまま。怪しいのは腕の傷だね。あの蜘蛛に噛まれて毒でも盛られたかも」
僕が呟くと、ドワーフの少年は弱々しく頷く。
あの大蜘蛛には顔面に裂傷があった。
つまり状況を遡ると、まず大蜘蛛に奇襲され、彼女は腕を噛まれた。
咄嗟に風魔法で反撃して戦士の彼が攻撃したものの、外皮を突破できなかった。
事態が絶体絶命と悟った盗賊は逃げて救助を呼び、奮闘しているうちに蜘蛛の魔法を許して爆発。
不幸中の幸いで、二人は落盤のおかげで食われずに済んだという状況のようだ。
ともあれ、この子が弱っているのは確かなので僕は応急処置を始める。
「《物質召喚》」
取り出すのは次元の狭間に収納していた担架一つと鞴だ。
「エル、傷に薬を塗ったりするんじゃないの?」
「ここは胞子だらけだから傷の処置は後回し。蜘蛛種の大型モンスターは燃費が悪いから、獲物を長期間食べるために神経毒を持つことが多いんだって。呼吸筋と全身の筋肉がマヒしているだけみたいだから人工呼吸で凌いで、輸液で毒の排出を促せば何とかなると思う」
なにせ麻痺させるだけの毒だ。
異邦の毒魚――フグとか言っただろうか。
神経毒を持つ毒魚を食べた際もこんなことになるので、心臓まで止まる中毒量でなければ人工呼吸を続けるだけで割と死なずに済む。
体がその毒を分解しきるまで耐え凌げば勝利――そんな症状なわけだ。
「へえ、そうなんだ?」
「冒険者は魔物のことを経験で覚えるだけなんだけど、学問として理解しておくと便利だよ」
「私にはエルがいるから平気」
「じゃあ今晩にでも魔物のお勉強をしようね」
「ひやぁっ!?」
誰がいつ負傷するかはわからないのだから、知識の共有は必要だ。
勉強アレルギーで表情を歪めるテアをよそに、僕は処置を進める。
「さて、イオン。防御障壁で気道の確保をしたいから演算補助をよろしく」
「かしこまりました」
少女の舌を引き出し、チューブ状にした防御障壁を差し込んだら気道一杯まで拡張させる。
あとは鞴に取り付ければ簡易的な呼吸バッグに早変わりだ。
防御障壁に柔軟性を持たせ、長時間展開と変形を繰り返すなんてなかなかに燃費が悪いけれど、権能をフル活用した《原形回帰》ほどではない。
「おぇ……。けほっ、けほっ」
多少は起動反射も残っている様子だ。
そうして処置が進む様子を見て、少年は「よかった……」と安堵の声を漏らす。
「じゃあ撤退しよう。まず討伐の証明にあの大蜘蛛は持ち帰るとして、この子の呼吸管理と迎撃は僕がするから、テアとイオンの二人は担架で女の子を運んでくれる?」
「では、手が足りないので少年は尾で運びましょう。それとマスター。目ぼしい真菌は採集しておきました。蜘蛛の《次元収納》ついでにこちらも収納を」
彼女が手渡してくれるのは試験管に採取された綿毛――否。
このマタンゴ霊洞に自生する巨大なカビ。
つまり真菌たちだ。
「密集する生物は競い合います。一部の植物は自分以外の生育を阻む成分を放出しますし、真菌もまたしかり。これだけ真菌が密集した環境ならば、別種の真菌の生育を阻む成分も放出しています」
「抗生物質って言うんだったよね。その成分だけを抽出したら、細菌とか真菌の増殖を防ぐ薬になるとかなんとか」
「その通りです。珪肺による慢性的な肺の炎症で弱った肺に感染した細菌に対処するには、これらから抗生物質を採取できれば早いでしょう」
これも時空魔法の制御と一緒にアイオーンから教わった叡智の一つだ。
薬草から単離をする成分や、硫酸など簡単な合成で作れる薬品くらいなら知識はある。
しかし、こんな薬用にもされない代物や、複雑な合成が必要となる薬品は理解が及ばない領域だった。
これにて救出と今後のための採集は終了だ。
収納するべきは次元の裂け目にポイポイと投げ込み、僕らは撤収を図るのだった。
「身体強化を使える君の方が庇ったんだね。手足も落石で潰された様子はなさそうだ」
二人を仰向けに寝かせ、《解析》ざっくりと調子を確かめた。
「ウルリーカは、息が……」
手足の無事を確認し、今度は戦闘の負傷を確認しようとしたところ、戦士の少年は天を仰いだまま涙を流す。
彼の言うウルリーカ――リスの獣人の少女は確かに胸が上下していない。
僕は指先に火の魔法を発生させると、彼女の瞳孔に近づけて変化を確かめる。
「瞳孔の反射はあるね。息も凄く弱いけどある。ただ、つねっても反応が全くなくて脱力したまま。怪しいのは腕の傷だね。あの蜘蛛に噛まれて毒でも盛られたかも」
僕が呟くと、ドワーフの少年は弱々しく頷く。
あの大蜘蛛には顔面に裂傷があった。
つまり状況を遡ると、まず大蜘蛛に奇襲され、彼女は腕を噛まれた。
咄嗟に風魔法で反撃して戦士の彼が攻撃したものの、外皮を突破できなかった。
事態が絶体絶命と悟った盗賊は逃げて救助を呼び、奮闘しているうちに蜘蛛の魔法を許して爆発。
不幸中の幸いで、二人は落盤のおかげで食われずに済んだという状況のようだ。
ともあれ、この子が弱っているのは確かなので僕は応急処置を始める。
「《物質召喚》」
取り出すのは次元の狭間に収納していた担架一つと鞴だ。
「エル、傷に薬を塗ったりするんじゃないの?」
「ここは胞子だらけだから傷の処置は後回し。蜘蛛種の大型モンスターは燃費が悪いから、獲物を長期間食べるために神経毒を持つことが多いんだって。呼吸筋と全身の筋肉がマヒしているだけみたいだから人工呼吸で凌いで、輸液で毒の排出を促せば何とかなると思う」
なにせ麻痺させるだけの毒だ。
異邦の毒魚――フグとか言っただろうか。
神経毒を持つ毒魚を食べた際もこんなことになるので、心臓まで止まる中毒量でなければ人工呼吸を続けるだけで割と死なずに済む。
体がその毒を分解しきるまで耐え凌げば勝利――そんな症状なわけだ。
「へえ、そうなんだ?」
「冒険者は魔物のことを経験で覚えるだけなんだけど、学問として理解しておくと便利だよ」
「私にはエルがいるから平気」
「じゃあ今晩にでも魔物のお勉強をしようね」
「ひやぁっ!?」
誰がいつ負傷するかはわからないのだから、知識の共有は必要だ。
勉強アレルギーで表情を歪めるテアをよそに、僕は処置を進める。
「さて、イオン。防御障壁で気道の確保をしたいから演算補助をよろしく」
「かしこまりました」
少女の舌を引き出し、チューブ状にした防御障壁を差し込んだら気道一杯まで拡張させる。
あとは鞴に取り付ければ簡易的な呼吸バッグに早変わりだ。
防御障壁に柔軟性を持たせ、長時間展開と変形を繰り返すなんてなかなかに燃費が悪いけれど、権能をフル活用した《原形回帰》ほどではない。
「おぇ……。けほっ、けほっ」
多少は起動反射も残っている様子だ。
そうして処置が進む様子を見て、少年は「よかった……」と安堵の声を漏らす。
「じゃあ撤退しよう。まず討伐の証明にあの大蜘蛛は持ち帰るとして、この子の呼吸管理と迎撃は僕がするから、テアとイオンの二人は担架で女の子を運んでくれる?」
「では、手が足りないので少年は尾で運びましょう。それとマスター。目ぼしい真菌は採集しておきました。蜘蛛の《次元収納》ついでにこちらも収納を」
彼女が手渡してくれるのは試験管に採取された綿毛――否。
このマタンゴ霊洞に自生する巨大なカビ。
つまり真菌たちだ。
「密集する生物は競い合います。一部の植物は自分以外の生育を阻む成分を放出しますし、真菌もまたしかり。これだけ真菌が密集した環境ならば、別種の真菌の生育を阻む成分も放出しています」
「抗生物質って言うんだったよね。その成分だけを抽出したら、細菌とか真菌の増殖を防ぐ薬になるとかなんとか」
「その通りです。珪肺による慢性的な肺の炎症で弱った肺に感染した細菌に対処するには、これらから抗生物質を採取できれば早いでしょう」
これも時空魔法の制御と一緒にアイオーンから教わった叡智の一つだ。
薬草から単離をする成分や、硫酸など簡単な合成で作れる薬品くらいなら知識はある。
しかし、こんな薬用にもされない代物や、複雑な合成が必要となる薬品は理解が及ばない領域だった。
これにて救出と今後のための採集は終了だ。
収納するべきは次元の裂け目にポイポイと投げ込み、僕らは撤収を図るのだった。
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