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不思議な力
17話
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「ふわぁ…うるさいなぁ…」
ノワールが頭の方の砂埃をはらい落としながら、ほぼ上が吹き飛んだ洞窟の中から出てくる。
中はほぼ瓦礫で埋まっていたが、ノワールのメイド服に汚れた様子は全くなかった。
ノワールはそのままのんびり身体を伸ばす。
そして、クロノスの姿を見て、一瞬だけ目を丸くする。
「びっくりしました…クロノスですか…ふわぁ…」
それだけを言うと眠そうに大きな欠伸をする。
「ククク…ノワールも俺と戦わないか?」
「う~ん…」
ノワールは私たちが初日の転送で初めて来た場所を見る。
「まだ時間もありそうですし…私も参加しますよ…ふわぁ…」
ノワールは眠そうに立っている。
ほぼ寝ている状態のノワールにクロノスが火炎弾を投げる。
「危険感知…」
信じられない速度でノワールがクロノスに急接近し、その手のナイフをクロノスの構えられた左腕に突き立てる。
ノワールは無意識の状態の様だった。
「ククク…この俺に傷をつけたのは実に数十万年ぶりだ…だが…」
クロノスはノワールのナイフを持った右腕を掴み、そのまま勢いよく振り上げ、宙に浮いたノワールの身体ごと地面に叩きつける。
「んにゃ?!」
その衝撃でノワールは完全に意識が覚醒したようだ。
クロノスはそのままノワールを大きく吹き飛ばす。
「ノワールのその力はお主の意識が眠っておる時にしか使えぬ。お主の意識が覚醒しておれば、驚異にはなりえないのが弱点じゃのう。」
ノワールは痛む右腕を擦りながら言う。
「そうね…さすがに貴方ほどの実力者なら、この能力の弱点もすぐにわかっちゃうわね。」
クロノスはニヤリと不敵な笑みをこぼす。
そして、背後からのナイフを振るう腕を掴む。
「レティンシア、お主の能力も弱点がわかったぞ。」
クロノスが掴んだ腕の先から、レティナの姿が現れる。
「いつかは見つかるとは思っていたけど、こんなに早く見つかるとは思わなかったわね。」
レティナは空いてる側の手のナイフを使いながら、クロノスの手を振りほどいて体勢を整える。
クロノスは腕を組んでレティナを見る。
「はぁ…自分で弱点を白状させようだなんてバカよね…」
レティナが呆れた様子でクロノスを見る。
「ククク…こんなのも面白いかと思ってな!ノワールはかなりわかりやすい方だが、レティンシアは相手が俺で無ければ、ほぼわからないくらい弱点を上手く隠していたからな。その技量は並大抵では出来ねぇと思うぜ。」
クロノスは楽しそうに笑う。
「そうね…これだけはどうやっても克服出来ないものだものね…」
レティナの雰囲気が変わる。
「私の能力は感知に弱いのよ。それでも相手を感知を振り切る程度の事はなんとか出来るようにはなったわ。そもそもこの能力自体が相手の視線を自分から逸らすことで初めて発動出来るものなの。だから、わざと目立つ行動をして、注目を浴びる事で小さな光魔法で相手の視界を奪って能力を使っていたわ。決まれば、最強の感知能力の神眼ですら、感知が不可能となるわ。まあ、能力が発動する前に神眼使われると振り切れなくなるけど…」
言われてみると確かにレティナはとても暗殺者とは思えないほど、目立つ動きをしていた。
そして、私達の目がレティナの魔法を捉える事が出来ないほどの技量で敵の瞳の中に直接、光魔法の光球を送っていたのだ。
「でも、クロノスさんの様な魔法を無効化する魔眼や義眼には光魔法は効果が無いわ。そもそも魔法が効かない相手には効果が無いわね。ダメなら今度は匂いや気配も消せる専用の煙幕を使う。それでもダメなら、気配を殺す…これは自殺する事に等しいやり方だから、私以外の他の人は出来ないわ。だから、あの様な刃を突き立てるその時までどんなに近くに居ても気づくことは出来ない…はずだったものよ。さっき、クロノスさんによって破られてしまったからね。」
レティナは楽しげに腕を組んでいるクロノスを見る。
「まあ、貴方は初めから私が何をするのかわかった上で耐性をセーブするなんて言うとんでもない所業をやってくれましたけどね。」
クロノスはとても楽しそうに言う。
「お前らは俺が今まで鍛えてきたヘクトリアやアルディアの様な伝説とまで言われた英雄たちよりも強くなってくれると思ったからな。ちっと頭を使ってやろうと思ったわけさ。実際、この短期間でお前らは見違えるほどに強くなった。それに…」
クロノスは私を見る。
「あの悪魔王と精霊王の子の力を見れると思うと楽しくてな!」
「あぁ…そういう事ね!」
ノワールは納得した様子で頷く。
レティナは信じられないものを見たと言う表情で私を見る。
「え…?アリーちゃん、あの悪魔王の子なの?!悪魔王ってどんな人なの?あ、でも、破壊の限りを尽くしたって聞いた事があるから、凄く怖い人なのかな…それとも凄い筋肉ムキムキな人なのかな…」
レティナは楽しそうに想像していた。
「あんま言わないようにって言われてたんだけど、実はもうレティナも会ってるんだけどね…」
「え?そうなの?じゃあ、誰なんだろ…マリっちかな…それともリリアンヌちゃんかな…意外とクーちゃんとか?」
ノワールは私の顔を見ながら、少しだけ楽しそうに言う。
「アリスさん、ダリアンさんって、すっごく強い魔力を持ってましたよね?」
ノワールの目は確信していた。
きっと、お母さんが聞いたら、驚くだろうなぁ…
レティナはビックリした様子で言う。
「えー?!ノワワン、あの人が悪魔王だって思うの?確かにあの人は魔力で浮けるくらいには魔力あったけど…」
クロノスは少しだけ懐かしげな様子で言う。
「お前ら、答え合わせの時間が来たようだぜ。」
クロノスが言い終えた瞬間に転移魔法の魔法陣が現れる。
そして、そこからダリアンの姿が現れる。
「あら珍しいわね?私の魔法は感知されにくいはずなのだけれど…」
ダリアンはクロノスの方を向いて言う。
「ふん。俺の力を舐めない事だ。」
「あら?あなた、何処かで見た事があるような…」
ダリアは首を傾げて「うーん」と思い出そうとしている。
クロノスは少しだけ嫌そうに言う。
「忘れられているなら、あまり思い出されたくはないが…俺はドラグラと隷属融合したクロノスだ。お前がまだあいつと出会う前に滅ぼした村に住んでた小さなガキだ。」
ダリアンは思い出した様子で言う。
「ああ、あの時の生意気な子供ね!立派になったじゃない。それに…」
ダリアンは私を見る。
「無事にうちの子の力も格段に上がってるわね。」
「アリーちゃんをうちの子って呼んだってことは…もしかして…」
レティナがピンと来た様子で言う。
ダリアンは少しだけ驚いた様子でレティナを見る。
「うん。この人がアリスさんのお母さんで間違いないね。魔力の質もとても似てるし、精霊王様の力と正反対だけど、同等の力を感じますから…」
ノワールが正体を言い当てるとダリアンは予想外だって言いたげにノワールを見る。
「とても驚いたわ…仮に私の情報があったとしても、この私の変装を見破るなんて凄いわね。相当強力な認識阻害魔法を使っているのだけれど…」
ノワールは頭を指差していう。
「私の能力はかなり特殊ですからね。認識阻害魔法を無力化するのも容易いのです。それに特異体質で魔法が効きにくいのもありますので…」
「フフッ…それはとても試したくなる身体ね♪」
ダリアンは文字通りの悪魔の笑みを浮かべながら言う。
「ダリアンさん、ダメですよ…」
「ンフフッ…冗談よ。うちの可愛い可愛いアリスのお友達ですもの…」
ダリアンはうっとりした様子で私を見る。
「お前、なんか気持ち悪いな…変なもんでも食ったか?」
クロノスがかなり引き気味に言う。
「あら?失礼しちゃうわね。今まで片時も離れた事のなかった娘と1週間も離れ離れになったら、そりゃこうもなるわよ。」
正直に言うと私も少しだけ気持ち悪いと思ってしまった事は黙っておこう…
…第一印象って大事ね。
ダリアンは急に真面目な顔になって言う。
「まあ、なんにせよ。うちの娘が世話になったわね!今度お前が好きそうなもんでも持ってきてやるよ。」
「お、おう…期待して待ってるぞ…」
クロノスは若干嫌そうに返す。
ダリアンがゲートを開く。
「ほれ。早く魔法陣に乗りな。」
ダリアンとクロノス以外の全員が魔法陣に乗る。
「あの…ダリアンさんは…」
私が聞くとダリアンはニヤッと笑って言う。
「こいつは誰かを送るようなんだよ。私も後で行くから安心しな!」
「了解です」
ダリアンはアリスたちが無事に魔法陣で転移するのを見届ける。
「行ったな…」
クロノスが小さく呟く。
「そうだな」
レーヴァテインはポツリと言う。
「いつになったら帰るつもりだ?」
クロノスはフッと笑う。
「いつか…な…今はこいつらの世話もあるし、当分帰るつもりはないな。」
「…わかった。グラディエルにも、そう伝えておくぜ。」
「…すまんな。」
ダリアンは魔法陣を展開する。
「じゃあな。」
クロノスの言葉に軽く手をあげて応え、魔法陣に足を踏み入れる。
「早めに帰ってやれよ…心配症が居るんだからな。」
そう言ったダリアンの声だけがこの場に残った。
ノワールが頭の方の砂埃をはらい落としながら、ほぼ上が吹き飛んだ洞窟の中から出てくる。
中はほぼ瓦礫で埋まっていたが、ノワールのメイド服に汚れた様子は全くなかった。
ノワールはそのままのんびり身体を伸ばす。
そして、クロノスの姿を見て、一瞬だけ目を丸くする。
「びっくりしました…クロノスですか…ふわぁ…」
それだけを言うと眠そうに大きな欠伸をする。
「ククク…ノワールも俺と戦わないか?」
「う~ん…」
ノワールは私たちが初日の転送で初めて来た場所を見る。
「まだ時間もありそうですし…私も参加しますよ…ふわぁ…」
ノワールは眠そうに立っている。
ほぼ寝ている状態のノワールにクロノスが火炎弾を投げる。
「危険感知…」
信じられない速度でノワールがクロノスに急接近し、その手のナイフをクロノスの構えられた左腕に突き立てる。
ノワールは無意識の状態の様だった。
「ククク…この俺に傷をつけたのは実に数十万年ぶりだ…だが…」
クロノスはノワールのナイフを持った右腕を掴み、そのまま勢いよく振り上げ、宙に浮いたノワールの身体ごと地面に叩きつける。
「んにゃ?!」
その衝撃でノワールは完全に意識が覚醒したようだ。
クロノスはそのままノワールを大きく吹き飛ばす。
「ノワールのその力はお主の意識が眠っておる時にしか使えぬ。お主の意識が覚醒しておれば、驚異にはなりえないのが弱点じゃのう。」
ノワールは痛む右腕を擦りながら言う。
「そうね…さすがに貴方ほどの実力者なら、この能力の弱点もすぐにわかっちゃうわね。」
クロノスはニヤリと不敵な笑みをこぼす。
そして、背後からのナイフを振るう腕を掴む。
「レティンシア、お主の能力も弱点がわかったぞ。」
クロノスが掴んだ腕の先から、レティナの姿が現れる。
「いつかは見つかるとは思っていたけど、こんなに早く見つかるとは思わなかったわね。」
レティナは空いてる側の手のナイフを使いながら、クロノスの手を振りほどいて体勢を整える。
クロノスは腕を組んでレティナを見る。
「はぁ…自分で弱点を白状させようだなんてバカよね…」
レティナが呆れた様子でクロノスを見る。
「ククク…こんなのも面白いかと思ってな!ノワールはかなりわかりやすい方だが、レティンシアは相手が俺で無ければ、ほぼわからないくらい弱点を上手く隠していたからな。その技量は並大抵では出来ねぇと思うぜ。」
クロノスは楽しそうに笑う。
「そうね…これだけはどうやっても克服出来ないものだものね…」
レティナの雰囲気が変わる。
「私の能力は感知に弱いのよ。それでも相手を感知を振り切る程度の事はなんとか出来るようにはなったわ。そもそもこの能力自体が相手の視線を自分から逸らすことで初めて発動出来るものなの。だから、わざと目立つ行動をして、注目を浴びる事で小さな光魔法で相手の視界を奪って能力を使っていたわ。決まれば、最強の感知能力の神眼ですら、感知が不可能となるわ。まあ、能力が発動する前に神眼使われると振り切れなくなるけど…」
言われてみると確かにレティナはとても暗殺者とは思えないほど、目立つ動きをしていた。
そして、私達の目がレティナの魔法を捉える事が出来ないほどの技量で敵の瞳の中に直接、光魔法の光球を送っていたのだ。
「でも、クロノスさんの様な魔法を無効化する魔眼や義眼には光魔法は効果が無いわ。そもそも魔法が効かない相手には効果が無いわね。ダメなら今度は匂いや気配も消せる専用の煙幕を使う。それでもダメなら、気配を殺す…これは自殺する事に等しいやり方だから、私以外の他の人は出来ないわ。だから、あの様な刃を突き立てるその時までどんなに近くに居ても気づくことは出来ない…はずだったものよ。さっき、クロノスさんによって破られてしまったからね。」
レティナは楽しげに腕を組んでいるクロノスを見る。
「まあ、貴方は初めから私が何をするのかわかった上で耐性をセーブするなんて言うとんでもない所業をやってくれましたけどね。」
クロノスはとても楽しそうに言う。
「お前らは俺が今まで鍛えてきたヘクトリアやアルディアの様な伝説とまで言われた英雄たちよりも強くなってくれると思ったからな。ちっと頭を使ってやろうと思ったわけさ。実際、この短期間でお前らは見違えるほどに強くなった。それに…」
クロノスは私を見る。
「あの悪魔王と精霊王の子の力を見れると思うと楽しくてな!」
「あぁ…そういう事ね!」
ノワールは納得した様子で頷く。
レティナは信じられないものを見たと言う表情で私を見る。
「え…?アリーちゃん、あの悪魔王の子なの?!悪魔王ってどんな人なの?あ、でも、破壊の限りを尽くしたって聞いた事があるから、凄く怖い人なのかな…それとも凄い筋肉ムキムキな人なのかな…」
レティナは楽しそうに想像していた。
「あんま言わないようにって言われてたんだけど、実はもうレティナも会ってるんだけどね…」
「え?そうなの?じゃあ、誰なんだろ…マリっちかな…それともリリアンヌちゃんかな…意外とクーちゃんとか?」
ノワールは私の顔を見ながら、少しだけ楽しそうに言う。
「アリスさん、ダリアンさんって、すっごく強い魔力を持ってましたよね?」
ノワールの目は確信していた。
きっと、お母さんが聞いたら、驚くだろうなぁ…
レティナはビックリした様子で言う。
「えー?!ノワワン、あの人が悪魔王だって思うの?確かにあの人は魔力で浮けるくらいには魔力あったけど…」
クロノスは少しだけ懐かしげな様子で言う。
「お前ら、答え合わせの時間が来たようだぜ。」
クロノスが言い終えた瞬間に転移魔法の魔法陣が現れる。
そして、そこからダリアンの姿が現れる。
「あら珍しいわね?私の魔法は感知されにくいはずなのだけれど…」
ダリアンはクロノスの方を向いて言う。
「ふん。俺の力を舐めない事だ。」
「あら?あなた、何処かで見た事があるような…」
ダリアは首を傾げて「うーん」と思い出そうとしている。
クロノスは少しだけ嫌そうに言う。
「忘れられているなら、あまり思い出されたくはないが…俺はドラグラと隷属融合したクロノスだ。お前がまだあいつと出会う前に滅ぼした村に住んでた小さなガキだ。」
ダリアンは思い出した様子で言う。
「ああ、あの時の生意気な子供ね!立派になったじゃない。それに…」
ダリアンは私を見る。
「無事にうちの子の力も格段に上がってるわね。」
「アリーちゃんをうちの子って呼んだってことは…もしかして…」
レティナがピンと来た様子で言う。
ダリアンは少しだけ驚いた様子でレティナを見る。
「うん。この人がアリスさんのお母さんで間違いないね。魔力の質もとても似てるし、精霊王様の力と正反対だけど、同等の力を感じますから…」
ノワールが正体を言い当てるとダリアンは予想外だって言いたげにノワールを見る。
「とても驚いたわ…仮に私の情報があったとしても、この私の変装を見破るなんて凄いわね。相当強力な認識阻害魔法を使っているのだけれど…」
ノワールは頭を指差していう。
「私の能力はかなり特殊ですからね。認識阻害魔法を無力化するのも容易いのです。それに特異体質で魔法が効きにくいのもありますので…」
「フフッ…それはとても試したくなる身体ね♪」
ダリアンは文字通りの悪魔の笑みを浮かべながら言う。
「ダリアンさん、ダメですよ…」
「ンフフッ…冗談よ。うちの可愛い可愛いアリスのお友達ですもの…」
ダリアンはうっとりした様子で私を見る。
「お前、なんか気持ち悪いな…変なもんでも食ったか?」
クロノスがかなり引き気味に言う。
「あら?失礼しちゃうわね。今まで片時も離れた事のなかった娘と1週間も離れ離れになったら、そりゃこうもなるわよ。」
正直に言うと私も少しだけ気持ち悪いと思ってしまった事は黙っておこう…
…第一印象って大事ね。
ダリアンは急に真面目な顔になって言う。
「まあ、なんにせよ。うちの娘が世話になったわね!今度お前が好きそうなもんでも持ってきてやるよ。」
「お、おう…期待して待ってるぞ…」
クロノスは若干嫌そうに返す。
ダリアンがゲートを開く。
「ほれ。早く魔法陣に乗りな。」
ダリアンとクロノス以外の全員が魔法陣に乗る。
「あの…ダリアンさんは…」
私が聞くとダリアンはニヤッと笑って言う。
「こいつは誰かを送るようなんだよ。私も後で行くから安心しな!」
「了解です」
ダリアンはアリスたちが無事に魔法陣で転移するのを見届ける。
「行ったな…」
クロノスが小さく呟く。
「そうだな」
レーヴァテインはポツリと言う。
「いつになったら帰るつもりだ?」
クロノスはフッと笑う。
「いつか…な…今はこいつらの世話もあるし、当分帰るつもりはないな。」
「…わかった。グラディエルにも、そう伝えておくぜ。」
「…すまんな。」
ダリアンは魔法陣を展開する。
「じゃあな。」
クロノスの言葉に軽く手をあげて応え、魔法陣に足を踏み入れる。
「早めに帰ってやれよ…心配症が居るんだからな。」
そう言ったダリアンの声だけがこの場に残った。
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