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── 1章 アルト編 ──
015.再戦。フォレストリザード
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今アルトとわたしは森の中でフォレストリザードたちに追いかけられている。
知っての通り、〈アークライト〉の〈アルトが崖まで誘き寄せる作戦〉である。
アルトが森を抜け、アリアが魔法を発動するための精神集中を始める。
セイソンとノーアがフォレストリザードをいなす。フォレストリザードが毒霧を吐き出す。それを後ろに飛びずさって〈アークライト〉のメンバーが避ける。ノーアが風魔法で毒霧を霧散させる。
以上。ここまでは前回の焼き増しである。
しかし、そこからは違った。
「みんな! 離れなれていなさい! ファイアストーム!」
「ぼくもいきます! ホーリーレイ!」
フォレストリザードは炎の竜巻に取り囲まれ、脆くなった肉体に一条の聖なる光が放たれる。直径五センチはある極太の光線が燃え盛るフォレストリザードの脚を撃ち抜き、そこに風穴を開ける。うん。なかなか強力な魔法だね。これも人には向けちゃいけないやつだ。
「アルト! やるじゃねえか!」
「ナイスよ! アルト」
「グッジョブ」
なお、メンバーにホーリーレイを使うことは通達済みだ。さらに、フォレストリザードは複数出現するかもしれないとも伝えている。
もはや立ち上がることができなくなったフォレストリザードは地面に倒れて暴れていたが、セイソンと頭蓋への突き刺しとノーアの心臓部分への突き刺しで息たえる。
ノーアが風魔法で消火をおこなった後、セイソンは声を上げる。
「楽勝だったな!」
「いえ。まだ来ます」
「そうよ! アルトの言う通りだった。まだ来るわ」
「ん。複数」
まだ少し遠いようだが、どすどすとした足音らしき音とギャーという低い唸り声が聞こえてくる。
「このまま迎え撃つんでいいんだよな?」
「ええ。森の中じゃ戦いにくいわ。ここで返り討ちにしましょう」
アリアが精神集中を始める。それに続いてアルトも魔法の準備をし始めた。
セイソンとノーアも臨戦体制に入る。
そこへ一体のフォレストリザードが飛び出してきた。しかしそこにアルトがホーリーレイを撃ち放つ。光の熱量がフォレストリザードの胸部を抉るように溶かしている。
そこへセイソンが槍を一突き。熱で脆くなった胸部を貫通しフォレストリザードは息たえた。
次に二体のフォレストリザードが突撃してくる。
「ファイアストーム!」
アリアは再度炎の嵐を生み出した。それは赤々と燃え盛る炎の渦となってフォレストリザード達を飲み込み、その周囲では火花が舞い踊るように飛び散っている。
燃え盛るフォレストリザード達にノーアの体が瞬く間に近づき、その剣が光を放ちながら一閃した。フォレストリザードは、首が切り裂かれる音とともに崩れ落ちる。さらにもう一度ノーアは剣を振り抜き、速やかにもう一体のフォレストリザードの首を断ち切る。
「次は六体か。腕がなるぜ」
セイソンのいう通り、六体のフォレストリザード達が次々と森の中から姿を現した。
「アリア。いける?」
「ちょっと時間がかかるわね」
「アルトは?」
「一瞬、時間をください。その後はぼくに任せてもらって大丈夫です」
「はっ! 大きく出たな!」
「何する気!?」
「とっておきを使います」
「そうかよ! なら、お膳立てくらいはしてやるぜ!」
「ウインドブロウ!」
ノーアが迫ってくる三体にウインドブロウの魔法をぶつける。フォレストリザード達は少しノックバックして少しの間足をもたつかせる。
セイソンが迫ってくる残りのフォレストリザード達に向けて槍を横なぎに一閃する。フォレストリザード達は一瞬足を止めた。
時間稼ぎは十分だった。
アルトは技能と魔法の魔法の両方を唱えた。
「〈付与〉ホーリーレイ!」
そう唱えたアルトは短剣に手をかざしていた。
短剣に白い光でできたエネルギーの刃が付与される。その光の刃は短剣の刃渡りを明らかに超えた長さをしていて、アルトが短剣を宙に一閃すると某星の戦争で使われるライトな剣のようにブォンと音がなる。
隊列を崩したフォレストリザード達はその鱗を輝かせ、鋭い牙をむき出しにしてバラバラに迫ってきていた。アルトは冷静な表情を崩さず、握り締めた短剣、いや、光の剣を構えてフォレストリザード達に相対してかけていく。
ザシュ!!
アルトは光の剣を一閃した。熱を帯びたその剣がそれだけで先頭のフォレストリザードの首を断ち切る。
さらに二体がアルトに飛びかかるがそれを軽く流し、回転し、踊るように一閃。一体の胴が離れ離れになり、もう一体も足が片方なくなり転倒する。
残りのフォレストリザードも次々と噛みつこうと迫るがアルトに見切られ、狙い定めた一撃でその首が落とされていく。
最後に足を切られ転倒していたフォレストリザードにとどめを刺してアルトはふーと息を吐いた。
そのすぐ後、アルトの短剣は付与の強度に耐えきれなくなってボロボロと崩れ去った。
◇◇◇
「おい! さっきのなんなんだよ!」
硬直から戻ったセイソンがアルトに詰め寄る。
「短剣にホーリーレイを付与しました」
こともなげにアルトは答える。
「聖属性の魔法が使えるようになったとは聞いていたけど、ここまで強力だったなんて」
「ん。剣に聖魔法を付与するなんて聞いたことない」
呼応するようにアリアとノーアがつぶやく。
そして今まで黙っていたわたしはというと……。
『アルト! 何やってんのー!?』
『セイさん。うるさいです』
『うるさいってなに!?』
叫んだ。
言ってしまうとわたしは途中から硬直してしまっていたのだ。具体的に言うとアルトが六体を一人で相手し始めた時から息が止まってしまっていた。
元から息してねーだろって? うるさいな。そう言う話じゃないんだよ!
だってしょうがないじゃない? 本当はこんな予定じゃなかったんだから。
アルトと事前に話した予定ではこんな六体切りなんていう特攻をすることは考えておらず、〈アークライト〉のメンバーと協力して戦う手筈だった。ホーリーレイを短剣に付与していれば戦いは楽になるだろうことは分かってはいたが、こんな危険じみた、いや、アルトは結構余裕そうだったけど、こんな博打のような戦い方は望んでいない。
結果は上々だったけれど過程がダメダメだ。
わたしはまたしてもアルトを制御できていなかった。
わたしはアルトに怒っている。そしてそれ以上に心配している。
その間にもセイソンからのアルトへの追求は続いているようだが、アルトは半分返事で流してわたしに対応する。
『ぼくは大丈夫ですよ?』
『でも危険なことはもうやめて?』
『危険じゃないですよ。できると思いましたから』
『でもわたしが心配するでしょ!?』
『そんなことより』
『そんなことより!?』
わたしは怒っているよ。本当に腹を立てている。
『セイさん』
『なに?』
わたしは簡単には絆されない。簡単には許してあげないんだから。
『あなたを信じます』
『……なら許す』
<天命ポイントが更新されました>
無機質な声がわたしに何事かを告げた。
……わたしの感動の余韻を返してください!
知っての通り、〈アークライト〉の〈アルトが崖まで誘き寄せる作戦〉である。
アルトが森を抜け、アリアが魔法を発動するための精神集中を始める。
セイソンとノーアがフォレストリザードをいなす。フォレストリザードが毒霧を吐き出す。それを後ろに飛びずさって〈アークライト〉のメンバーが避ける。ノーアが風魔法で毒霧を霧散させる。
以上。ここまでは前回の焼き増しである。
しかし、そこからは違った。
「みんな! 離れなれていなさい! ファイアストーム!」
「ぼくもいきます! ホーリーレイ!」
フォレストリザードは炎の竜巻に取り囲まれ、脆くなった肉体に一条の聖なる光が放たれる。直径五センチはある極太の光線が燃え盛るフォレストリザードの脚を撃ち抜き、そこに風穴を開ける。うん。なかなか強力な魔法だね。これも人には向けちゃいけないやつだ。
「アルト! やるじゃねえか!」
「ナイスよ! アルト」
「グッジョブ」
なお、メンバーにホーリーレイを使うことは通達済みだ。さらに、フォレストリザードは複数出現するかもしれないとも伝えている。
もはや立ち上がることができなくなったフォレストリザードは地面に倒れて暴れていたが、セイソンと頭蓋への突き刺しとノーアの心臓部分への突き刺しで息たえる。
ノーアが風魔法で消火をおこなった後、セイソンは声を上げる。
「楽勝だったな!」
「いえ。まだ来ます」
「そうよ! アルトの言う通りだった。まだ来るわ」
「ん。複数」
まだ少し遠いようだが、どすどすとした足音らしき音とギャーという低い唸り声が聞こえてくる。
「このまま迎え撃つんでいいんだよな?」
「ええ。森の中じゃ戦いにくいわ。ここで返り討ちにしましょう」
アリアが精神集中を始める。それに続いてアルトも魔法の準備をし始めた。
セイソンとノーアも臨戦体制に入る。
そこへ一体のフォレストリザードが飛び出してきた。しかしそこにアルトがホーリーレイを撃ち放つ。光の熱量がフォレストリザードの胸部を抉るように溶かしている。
そこへセイソンが槍を一突き。熱で脆くなった胸部を貫通しフォレストリザードは息たえた。
次に二体のフォレストリザードが突撃してくる。
「ファイアストーム!」
アリアは再度炎の嵐を生み出した。それは赤々と燃え盛る炎の渦となってフォレストリザード達を飲み込み、その周囲では火花が舞い踊るように飛び散っている。
燃え盛るフォレストリザード達にノーアの体が瞬く間に近づき、その剣が光を放ちながら一閃した。フォレストリザードは、首が切り裂かれる音とともに崩れ落ちる。さらにもう一度ノーアは剣を振り抜き、速やかにもう一体のフォレストリザードの首を断ち切る。
「次は六体か。腕がなるぜ」
セイソンのいう通り、六体のフォレストリザード達が次々と森の中から姿を現した。
「アリア。いける?」
「ちょっと時間がかかるわね」
「アルトは?」
「一瞬、時間をください。その後はぼくに任せてもらって大丈夫です」
「はっ! 大きく出たな!」
「何する気!?」
「とっておきを使います」
「そうかよ! なら、お膳立てくらいはしてやるぜ!」
「ウインドブロウ!」
ノーアが迫ってくる三体にウインドブロウの魔法をぶつける。フォレストリザード達は少しノックバックして少しの間足をもたつかせる。
セイソンが迫ってくる残りのフォレストリザード達に向けて槍を横なぎに一閃する。フォレストリザード達は一瞬足を止めた。
時間稼ぎは十分だった。
アルトは技能と魔法の魔法の両方を唱えた。
「〈付与〉ホーリーレイ!」
そう唱えたアルトは短剣に手をかざしていた。
短剣に白い光でできたエネルギーの刃が付与される。その光の刃は短剣の刃渡りを明らかに超えた長さをしていて、アルトが短剣を宙に一閃すると某星の戦争で使われるライトな剣のようにブォンと音がなる。
隊列を崩したフォレストリザード達はその鱗を輝かせ、鋭い牙をむき出しにしてバラバラに迫ってきていた。アルトは冷静な表情を崩さず、握り締めた短剣、いや、光の剣を構えてフォレストリザード達に相対してかけていく。
ザシュ!!
アルトは光の剣を一閃した。熱を帯びたその剣がそれだけで先頭のフォレストリザードの首を断ち切る。
さらに二体がアルトに飛びかかるがそれを軽く流し、回転し、踊るように一閃。一体の胴が離れ離れになり、もう一体も足が片方なくなり転倒する。
残りのフォレストリザードも次々と噛みつこうと迫るがアルトに見切られ、狙い定めた一撃でその首が落とされていく。
最後に足を切られ転倒していたフォレストリザードにとどめを刺してアルトはふーと息を吐いた。
そのすぐ後、アルトの短剣は付与の強度に耐えきれなくなってボロボロと崩れ去った。
◇◇◇
「おい! さっきのなんなんだよ!」
硬直から戻ったセイソンがアルトに詰め寄る。
「短剣にホーリーレイを付与しました」
こともなげにアルトは答える。
「聖属性の魔法が使えるようになったとは聞いていたけど、ここまで強力だったなんて」
「ん。剣に聖魔法を付与するなんて聞いたことない」
呼応するようにアリアとノーアがつぶやく。
そして今まで黙っていたわたしはというと……。
『アルト! 何やってんのー!?』
『セイさん。うるさいです』
『うるさいってなに!?』
叫んだ。
言ってしまうとわたしは途中から硬直してしまっていたのだ。具体的に言うとアルトが六体を一人で相手し始めた時から息が止まってしまっていた。
元から息してねーだろって? うるさいな。そう言う話じゃないんだよ!
だってしょうがないじゃない? 本当はこんな予定じゃなかったんだから。
アルトと事前に話した予定ではこんな六体切りなんていう特攻をすることは考えておらず、〈アークライト〉のメンバーと協力して戦う手筈だった。ホーリーレイを短剣に付与していれば戦いは楽になるだろうことは分かってはいたが、こんな危険じみた、いや、アルトは結構余裕そうだったけど、こんな博打のような戦い方は望んでいない。
結果は上々だったけれど過程がダメダメだ。
わたしはまたしてもアルトを制御できていなかった。
わたしはアルトに怒っている。そしてそれ以上に心配している。
その間にもセイソンからのアルトへの追求は続いているようだが、アルトは半分返事で流してわたしに対応する。
『ぼくは大丈夫ですよ?』
『でも危険なことはもうやめて?』
『危険じゃないですよ。できると思いましたから』
『でもわたしが心配するでしょ!?』
『そんなことより』
『そんなことより!?』
わたしは怒っているよ。本当に腹を立てている。
『セイさん』
『なに?』
わたしは簡単には絆されない。簡単には許してあげないんだから。
『あなたを信じます』
『……なら許す』
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……わたしの感動の余韻を返してください!
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