11 / 23
十一話 ゾンビ 侵入 戦闘 勧誘
しおりを挟む
「ふぅ……さて、どうしようか」
隊長はその場に倒れこんだ武装集団の一人を見てつぶやく。
すると一人の隊員が走ってきた。
隊長のもとに来ると、荒げた息を整えるため呼吸をした。
「な……なんだ?」
そんな焦った姿に何事かと隊長は質問した。
「基地の柵が破壊され……ゾンビが侵入しました!」
隊員は大きな声で言った。
「なっ……」
その場いた全員に衝撃が走った。
「くそっ! 弾薬はもう少ないんだぞ!」
そう、先ほどの武装勢力との戦いで物資は枯渇していた。
保管庫に行かないと物資の補給はできない。
するとその場にいる全員の耳に低い唸り声が入ってきた。
そう、この声の正体……
もうあの時から聞き飽きるほど聞いてきた。ゾンビのうめき声であった。
すると先ほど隊員が駆け込んできた入り口からゾンビが入ってきた。
基地の施設内までゾンビが侵入してきたのだ。
「ここまで来るとは……」
「おい! いったん外に出るぞ!」
五人と隊長、その場にいた隊員は全員、裏口から外に出た。
外に出たは良いものの、外にもゾンビの姿はあった。
「くっ……どうすれば……」
隊長は頭を悩ませる。
その時だった。
こちらに向かってきているゾンビがその場に倒れた。
「……? なんだ?」
何が分かったのかわからない。
すると上空から大きな音がした。
ヘリだ。
するとヘリから重装備を付けた軍隊がヘリからひもを伝って降りてきた。
降りて来るや否や施設内に突入し、施設からは銃声が聞こえてきた。
そして施設内にいるゾンビは一瞬にして全滅した。
そして一瞬にして隊形が組まれ、施設をゾンビから守る隊形が組まれた。
ここに至るまでほんとに一瞬の出来事であった。
訓練量が尋常じゃないことは一目でわかった。
「……助けていただきありがとうございます」
施設内に誘導された隊長は、礼をした。
「あの……あなた方は?」
続けて質問をする。
「政府機関専門の特殊部隊です」
なるほど……
隊長はそう思った。
あの洗練された動きも納得がいった。
「様々な任務に人一倍専念されている五人のグループがいるといううわさを聞きまして……。その方々へ訪問する予定だったのですが、ゾンビが基地に襲っているところを目撃したので、助けたということです」
重装備を着た隊員はそういった。
「なるほど……」
隊長は、浩たち五人を呼んだ。
「どうも……」
浩たちは頭を下げた。
「あなたたちがその……」
「なるほど……」
重装備を着た隊員は五人を見るやどこか納得した表情を浮かべた。
「君たち五人を政府機関護衛部隊に勧誘する」
隊員はそういった。
「政府……護衛部隊?」
浩は首をかしげた。
四人もよくわかっていない。
「そうだ」
隊員はたんたんとした口調で答えた。
「断れば……?」
隊長は聞いた。
「断るなんて選択肢はない……むしろ断る必要は君たちにないだろ?」
隊員はどこか試すような口調で言った。
「……わかりました」
浩たちは顔を合わせた。
「政府機関護衛部隊に僕たち五人は入隊します」
浩は言った。
「分かった……」
「二日後、迎えのヘリが来る」
「それまでに準備をしておくんだ」
そういうと隊員はヘリに乗ってどこかに飛んで行った。
そして三時間後、柵は修復された。
幸い、周りのゾンビは政府機関護衛部隊によって減らされていた。
柵の修復はスムーズに終わった。
そして二日後、ヘリが来た。
「今までありがとうございました。ここは僕たちの故郷でもあります。どうかこの場所を守ってください」
浩はそういい、五人は頭を下げた。
「正直……君たちがいなくなるのはこの基地にとっても大きな損失だ……。だが、これも部隊としての立派な任務だ。任務を全うしてくれ。これが私からの最後の任務だ」
隊長はどこか寂しそうな顔でそう言った。
隊長はその場に倒れこんだ武装集団の一人を見てつぶやく。
すると一人の隊員が走ってきた。
隊長のもとに来ると、荒げた息を整えるため呼吸をした。
「な……なんだ?」
そんな焦った姿に何事かと隊長は質問した。
「基地の柵が破壊され……ゾンビが侵入しました!」
隊員は大きな声で言った。
「なっ……」
その場いた全員に衝撃が走った。
「くそっ! 弾薬はもう少ないんだぞ!」
そう、先ほどの武装勢力との戦いで物資は枯渇していた。
保管庫に行かないと物資の補給はできない。
するとその場にいる全員の耳に低い唸り声が入ってきた。
そう、この声の正体……
もうあの時から聞き飽きるほど聞いてきた。ゾンビのうめき声であった。
すると先ほど隊員が駆け込んできた入り口からゾンビが入ってきた。
基地の施設内までゾンビが侵入してきたのだ。
「ここまで来るとは……」
「おい! いったん外に出るぞ!」
五人と隊長、その場にいた隊員は全員、裏口から外に出た。
外に出たは良いものの、外にもゾンビの姿はあった。
「くっ……どうすれば……」
隊長は頭を悩ませる。
その時だった。
こちらに向かってきているゾンビがその場に倒れた。
「……? なんだ?」
何が分かったのかわからない。
すると上空から大きな音がした。
ヘリだ。
するとヘリから重装備を付けた軍隊がヘリからひもを伝って降りてきた。
降りて来るや否や施設内に突入し、施設からは銃声が聞こえてきた。
そして施設内にいるゾンビは一瞬にして全滅した。
そして一瞬にして隊形が組まれ、施設をゾンビから守る隊形が組まれた。
ここに至るまでほんとに一瞬の出来事であった。
訓練量が尋常じゃないことは一目でわかった。
「……助けていただきありがとうございます」
施設内に誘導された隊長は、礼をした。
「あの……あなた方は?」
続けて質問をする。
「政府機関専門の特殊部隊です」
なるほど……
隊長はそう思った。
あの洗練された動きも納得がいった。
「様々な任務に人一倍専念されている五人のグループがいるといううわさを聞きまして……。その方々へ訪問する予定だったのですが、ゾンビが基地に襲っているところを目撃したので、助けたということです」
重装備を着た隊員はそういった。
「なるほど……」
隊長は、浩たち五人を呼んだ。
「どうも……」
浩たちは頭を下げた。
「あなたたちがその……」
「なるほど……」
重装備を着た隊員は五人を見るやどこか納得した表情を浮かべた。
「君たち五人を政府機関護衛部隊に勧誘する」
隊員はそういった。
「政府……護衛部隊?」
浩は首をかしげた。
四人もよくわかっていない。
「そうだ」
隊員はたんたんとした口調で答えた。
「断れば……?」
隊長は聞いた。
「断るなんて選択肢はない……むしろ断る必要は君たちにないだろ?」
隊員はどこか試すような口調で言った。
「……わかりました」
浩たちは顔を合わせた。
「政府機関護衛部隊に僕たち五人は入隊します」
浩は言った。
「分かった……」
「二日後、迎えのヘリが来る」
「それまでに準備をしておくんだ」
そういうと隊員はヘリに乗ってどこかに飛んで行った。
そして三時間後、柵は修復された。
幸い、周りのゾンビは政府機関護衛部隊によって減らされていた。
柵の修復はスムーズに終わった。
そして二日後、ヘリが来た。
「今までありがとうございました。ここは僕たちの故郷でもあります。どうかこの場所を守ってください」
浩はそういい、五人は頭を下げた。
「正直……君たちがいなくなるのはこの基地にとっても大きな損失だ……。だが、これも部隊としての立派な任務だ。任務を全うしてくれ。これが私からの最後の任務だ」
隊長はどこか寂しそうな顔でそう言った。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
ゾンビだらけの世界で俺はゾンビのふりをし続ける
気ままに
ホラー
家で寝て起きたらまさかの世界がゾンビパンデミックとなってしまっていた!
しかもセーラー服の可愛い女子高生のゾンビに噛まれてしまう!
もう終わりかと思ったら俺はゾンビになる事はなかった。しかもゾンビに狙われない体質へとなってしまう……これは映画で見た展開と同じじゃないか!
てことで俺は人間に利用されるのは御免被るのでゾンビのフリをして人間の安息の地が完成するまでのんびりと生活させて頂きます。
ネタバレ注意!↓↓
黒藤冬夜は自分を噛んだ知性ある女子高生のゾンビ、特殊体を探すためまず総合病院に向かう。
そこでゾンビとは思えない程の、異常なまでの力を持つ別の特殊体に出会う。
そこの総合病院の地下ではある研究が行われていた……
"P-tB"
人を救う研究のはずがそれは大きな厄災をもたらす事になる……
何故ゾンビが生まれたか……
何故知性あるゾンビが居るのか……
そして何故自分はゾンビにならず、ゾンビに狙われない孤独な存在となってしまったのか……
岬ノ村の因習
めにははを
ホラー
某県某所。
山々に囲われた陸の孤島『岬ノ村』では、五年に一度の豊穣の儀が行われようとしていた。
村人達は全国各地から生贄を集めて『みさかえ様』に捧げる。
それは終わらない惨劇の始まりとなった。
200年後の日本は、ゾンビで溢れていました。
月見酒
ファンタジー
12年間働いていたブラック企業やめた俺こと烏羽弘毅(からすばこうき)は三日三晩「DEAD OF GUN」に没頭していた。
さすがに体力と睡眠不足が祟りそのまま寝てしまった。そして目か覚めるとそこはゾンビが平然と闊歩し、朽ち果てた200年後の日本だった。
そしてなぜかゲーム内のステータスが己の身体能力となり、武器、金が現実で使えた。
世界的にも有名なトッププレイヤーによるリアルガンアクションバトルが始動する!
「一人は寂しぃ!」
【お願い】この『村』を探して下さい
案内人
ホラー
全ては、とあるネット掲示板の書き込みから始まりました。『この村を探して下さい』。『村』の真相を求めたどり着く先は……?
◇
貴方は今、欲しいものがありますか?
地位、財産、理想の容姿、人望から、愛まで。縁日では何でも手に入ります。
今回は『縁日』の素晴らしさを広めるため、お客様の体験談や、『村』に関連する資料を集めました。心ゆくまでお楽しみ下さい。
幽霊巫女の噂
れく
ホラー
普通の男子高校生だった新條涼佑は、ある日を境に亡霊に付き纏われるようになる。精神的に追い詰められてしまった彼は、隣のクラスの有名人青谷真奈美に頼って、ある都市伝説の儀式を教えてもらった。幽霊の巫女さんが助けてくれるという儀式を行った涼佑は、その日から彼女と怪異の戦いに巻き込まれていく。
花の檻
蒼琉璃
ホラー
東京で連続して起きる、通称『連続種死殺人事件』は人々を恐怖のどん底に落としていた。
それが明るみになったのは、桜井鳴海の死が白昼堂々渋谷のスクランブル交差点で公開処刑されたからだ。
唯一の身内を、心身とも殺された高階葵(たかしなあおい)による、異能復讐物語。
刑事鬼頭と犯罪心理学者佐伯との攻防の末にある、葵の未来とは………。
Illustrator がんそん様 Suico様
※ホラーミステリー大賞作品。
※グロテスク・スプラッター要素あり。
※シリアス。
※ホラーミステリー。
※犯罪描写などがありますが、それらは悪として書いています。
JOLENEジョリーン・鬼屋は人を許さない 『こわい』です。気を緩めると巻き込まれます。
尾駮アスマ(オブチアスマ おぶちあすま)
ホラー
ホラー・ミステリー+ファンタジー作品です。残酷描写ありです。苦手な方は御注意ください。
完全フィクション作品です。
実在する個人・団体等とは一切関係ありません。
あらすじ
趣味で怪談を集めていた主人公は、ある取材で怪しい物件での出来事を知る。
そして、その建物について探り始める。
あぁそうさ下らねぇ文章で何が小説だ的なダラダラした展開が
要所要所の事件の連続で主人公は性格が変わって行くわ
だんだーん強くうぅううー・・・大変なことになりすすぅーあうあうっうー
めちゃくちゃなラストに向かって、是非よんでくだせぇ・・・・え、あうあう
読みやすいように、わざと行間を開けて執筆しています。
もしよければお気に入り登録・イイネ・感想など、よろしくお願いいたします。
大変励みになります。
ありがとうございます。
神送りの夜
千石杏香
ホラー
由緒正しい神社のある港町。そこでは、海から来た神が祀られていた。神は、春分の夜に呼び寄せられ、冬至の夜に送り返された。しかしこの二つの夜、町民は決して外へ出なかった。もし外へ出たら、祟りがあるからだ。
父が亡くなったため、彼女はその町へ帰ってきた。幼い頃に、三年間だけ住んでいた町だった。記憶の中では、町には古くて大きな神社があった。しかし誰に訊いても、そんな神社などないという。
町で暮らしてゆくうち、彼女は不可解な事件に巻き込まれてゆく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる