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~第1章~

この世界に来てから初めての戦闘?

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出発前の本を漁ってるときに驚いたことがあった。

なんと魔族というのは魔物の上位種にあたるんだとか。
なんでも、魔物が強くなったり変異を起こすと魔族になるらしい。
極まれに人間も変異して魔族にかわることがあるという(多分俺がそうなんだと思う)。
魔族が魔物の上位種だからか魔物が襲ってこないんだと思う。

そして、この世界には種族だったら
人間(ヒューマン)に魔族、獣人、エルフ、ドワーフなど他にも色々存在している。
魔族は魔族で一括りににしているが、実際はもっと沢山の種類がある。
不死人、ハーピー、ラミア、アラクネ、サキュバス、吸血鬼、それに魔王もいる。
本の最後の方に、種族進化なるものをするものもいると書かれてあった。例えばエルフだったらハイエルフに、ヒューマンだったらハイヒューマンに、魔族だったら種類ごとに一人だけ魔王になったりする。

寿命は、自身の種族と保有する魔力によって変わるらしい。
ちなみに、俺の種族の不死人は種族特性と保有魔力によって永遠の若さを保ち、ほぼ永遠の時を生きるんだとか。

永遠の寿命なんて………………飽きそうだな。

まあそんなわけだから、俺に近寄ってくる魔物が高ランクの魔物だけで、低ランクの魔物なんて俺が視界に入っただけで逃げていってしまう。

可愛いのとかもふもふなのもいるから触りたんだけどな~。

そんなことを考えながら森の中を歩いていると、森を抜けた先の広野から森の中に迷いこんできてしまったのか、片腕をなくし腹から内臓が出ているアンデットがいた。

ゾンビですよゾンビ!生ゾンビ初めて見たけど、

「うへぇ、グロくて気持ち悪っ」

ゲームじゃあり得ないほどのリアル感に、改めてここが異世界だと思い知らされる。

アンデットはゲーム時代では殺しても殺してもいつの間にか出ている戦闘能力も小さいただ単に邪魔なだけの存在だったけど、実際に本物を見ると邪魔な存在って言うか、それ以上のちょっと関わりたくない存在だった(だってグロくてキモいんだもん!)。

なるべく見つからないように、そそくさっとその場から退散しようと…………目があってしまった。

「ええっと、どうも。それじゃあ俺は失礼……」

「ウ"ォォォオオア"ァァアア!!」

何か奇声発しながらこっちくるんですけどぉぉぉーーー!!

「ちょっ、こいつっ!こっち来んじゃねーよ!」

そう言いながらバッグに手を突っ込んで酸の入った瓶を2個掴んだらおもいっきり投げつた。

「オ"オ"ォォォォ......」

つかんだ瓶がたまたま龍の鱗すら溶かす超強力な酸だったため、アンデットはみるみるうちに瓶が当たった頭と腹の部分が溶けていきその部分が完全に無くなって、動かなくなった。

その代わりに、死体の内蔵が余計に出てきて見た目が余計にグロテスクになり臭いも……

「ちょっとこの臭いヤバい。マジ気持ち悪くなってきた」

ちょっとヤバくなってきたため、お手製のどんなものでも遮断し、きれいな空気を吸えるようになるマスクを取り出し装着した。

アンデット退治は光魔法で浄化すれば一発だけど、生憎と俺は闇魔法に適正はあるけど光魔法には無いんだよな~。
ちなみに、火と氷魔法もちょっとかじっただけだけど使える。

浄化すればいいなら聖水かければと思うけど聖水作るのには、天空の島にあるお城の厳重警戒されてる聖域にわき出る水のところに行って聖歌を三日三晩歌い続けてようやく出てきた水を採取したり、どこにいるかもわからない天空を漂ってる龍の涙をもらいにいったりと他にも色々大変だからか今持ってるのもあんまり使いたくないんだよね~。

それに爆弾だって爆発したときにアンデットのからだの一部がこっちに飛んできてもそっちの方が嫌だし。

「あー、今から行くとこ、こんなのがうじゃうじゃいんのかなぁ~。人には会いたかったけどちょっと見たらやっぱソッコー帰ろ」

今さっき戦闘と言えるのかよくわからないがその戦闘が終わった後に出てきた酸で余計に変になった臭いは遮断できたが、また余計にグロテスクになるのはちょっと勘弁しいてほしいため戦ったりせずに広野がどんな状態になってるかチラッと見たら帰ろうと思った。











"遠見の水晶"で見ればいいじゃんって思うかもしれないけど、やっぱりここまで来たんだからちょっとだけでも直接見てみようかなって思うじゃん普通!



……えっ?思わない?
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