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第三章 恋愛編
15話 町外れの時計屋さん ※読者様参加(有)
しおりを挟む―バタン!
「アルーー!!
朝だぞっ起きろぉ!」
毎度のことながら朝一番にアルの部屋でティムの目覚まし声が鳴り響く。
「アル!!起きてよっ
遅刻するぞっ」
「‥ぅん‥‥‥
ティム、‥‥‥
ゴメン、‥‥‥ちょっと調子が悪いから‥今日は休む‥」
アルはシーツを深く被りティムにそう伝えた‥
「‥なんだ、そうなのか💧?
わかった!後でご飯持ってきてやるからな」
「ぅん‥‥ありがと‥//💧」
‥ゴメンね、ティム💧
アルは心で詫びた
ズル休みと言われればそれまでだが、正直なとこ、身体中が筋肉痛で動かない💧
レオの激しい責めとめくるめく快感に溺れ、何度も果てた見返りが今きていたのだ💧
今になって思えば、とてつもなく恥ずかしい――
そして、すごく気持ちがよかった‥‥‥//💦
最後まで“したい”そう思った‥‥‥
でもレオは最後の一線を越えなかった‥‥
どうしてかはわからない‥
・
でも、すごく優しかった‥
力強く硬い筋肉のたくましい腕で優しく抱きしめてくれた‥‥‥
レオの優しさはアルの肌を伝って心にしみていた‥
‥どうしよう‥‥
また、レオを求めてしまいそうな自分がいる‥‥
アルは自分のそんな感情に戸惑っていた―――
ロイドに最後の一線を求められればつい、拒否してしまうのにレオにジラされれば最後までして欲しくてたまらない‥‥‥
自分の欲望に余裕のないロイドと自分の欲望を制御出来るレオ‥‥‥
その差がアルを戸惑わせるのか‥‥‥
大人の男二人に激しく求められアルは自分の気持ちさえわからなくなっていた‥
―コンコン!
「アル?
調子悪いんだって?」
‥はっ!ロイド💧
今、部屋に入られると困るっ!
アルはすっ裸のままシーツにくるまっていた💧
「…っ…大丈夫!‥たぶん最近、劇の練習がハードだったから疲れがきたのかもっ…
今日1日休んだら楽になると思うから!」
ドア越しに声をかけてきたロイドにアルは慌てて答えた
「‥そうか‥
じゃあ、俺はティム達と行ってくるから‥ゆっくり休めよ‥」
・
「うん!行ってらっしゃい…っ…」
アルはほっとしながら答えた‥
その頃レオは‥
―バシャバシャバシャ―
「ふん♪~ふふふん♪~あははん♪♪~」
鼻歌を歌いながら小さなタンクトップとショートパンツを手もみ洗いしていた💧
パンパン!と搾りじわを丁寧に伸ばし、洗濯物を眺めて思う‥
‥どうせ、ウチに嫁さんに来やがるんだ‥‥//‥
返す必要はねぇよな‥
レオはデレデレ顔でそれを木の枝に干していた💧‥
そしてお昼時‥
粗方、仕事を済ませたルイスは役所の方に顔を出していた‥
「やあ、仕事は順調か?」
「あ、ルイス殿!
まぁ、これといって問題はないですよ。‥あぁ! 今日はアルがお休みです」
「アルが?
風邪か?」
「疲れが重なったとかで‥今日休めば回復するからって‥」
「なんだ、そうか💧
そりゃいかんな、誕生日までにはしっかりスタミナ付けて回復してもらわなきゃ俺のプレゼントが無駄になる」
「は?
プレゼント‥ですか?」
ルイスのボヤキにアレンは聞き返したがルイスはなんでもない!と話をそらした‥
「ちょっと今から街に行って来るから‥」
・
「何かまた騒ぎでも?」
「いや、平和だよ‥
今のところはね…
ちょっと時計が壊れたんでな。直しに行こうと思って‥」
ルイスは意味深な言い回しをして、本来の目的を告げた‥
「時計をですか?
それだったら街外れのところにある時計屋に行かれてみては?
変わってるらしいですけど腕はイイって最近評判ですよ。
いつもの時計屋はご主人が病気で最近閉めてますから‥‥‥」
「なんだそうか!?
さすが、定期的に街を調査してるだけあるな?
アレンの情報なら確かだろう、じゃあ行ってみるよ!」
‥街外れ‥‥‥
ってアレか!?
外れもいいとこだな…っ
ルイスはアレンに教えられたとおり、評判の時計屋に来ていた‥‥
岸壁ギリギリのところに建っており、傾きかけたさまは今にも崩れ落ちそうな雰囲気である‥
‥やべぇな💧
ドア開けて店に入った瞬間谷底に落ちるなんてこたぁねぇよな‥‥‥💧
ルイスはびびっていた💧
―カチャ!
意を決してドアを開けると不思議な香りがルイスを包み込む‥
なんだ、この香りは‥
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