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第三章 恋愛編
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しおりを挟むアルはモニカに優しく微笑み掛ける
「頼ってほしいんだ‥
どこまで出来るか分からないけど‥
とりあえず、闘技会でもらった懸賞金がある‥‥
一括で返してもう、あんな奴らとはおさらばだ‥」
ね‥そう言ってアルはモニカの顔を覗き込んだ
「でも‥‥あなたに借りてもアタシには中々返せない‥‥」
「いいよそれで‥
とにかく、アイツらからの借金を消さないことには、このまま増えて行くだけなんだし‥‥僕に借りても増えないんだからどっちがいいかは分かるよね?」
アルの言葉にモニカはうん、と頷いた
「じゃあ、すぐ返しに行こう!!
役所に行って貰ってくるから!」
「あぁ!アル、ちょっと待て‥」
そう言って席を立ったアルにルイスは声をかけた
「ついでに57万ダーツ‥おろしてこい‥‥」
ルイスの言葉にアルは冷や汗をかいている‥
「罰金刑だ‥‥
お前の斬り刻んだ鉄柱代‥
よろしくな!」
ルイスは不敵な笑みを浮かべると、蹴られたスネをさすりながらアルに見せびらかす💧
「…っ…わかりました!」
アルは勢いよく扉を閉め返した……
・
「1、2、3、・・・っ」
目の前で数字を口にしながら数え上げる──
「・・・・55、56、57!!
はぃ!…っ…これで57万ダーツちょうど!!」
アルは役所で貰ってきた金をルイスの目の前で一枚ずつ数えて机に置いた💧
「よしよし、確かにちょうど頂きました~!」
笑顔で受け取るルイスに憎しみを沸かせながらアルはモニカの手を引いた――
「じゃ、行こう!」
「ぁ‥//‥」
「コラコラ💧ちょっと待て‥」
アルに手を引かれ赤くなるモニカを見ながらルイスはいった
「東尋坊っつったらココいらを取り仕切ってる豪族だろうが‥‥ガキだけで行ってまた、揉め事がおきれば厄介だ‥‥‥
俺も着いて行くから待ってろ💧」
「‥‥‥ありがとう‥」
ルイスの言葉にアルは素直に礼を言った‥
‥なんだ、かんだ、言って結局心配してくれるんだよなこの人って‥//‥
そぅルイスはなんだかんだ言って結局はアルを面倒見てきた‥‥‥受付や大会の組分け、仕事の手配‥‥
必ず面倒事も一緒にセットになってはいたが💧
ルイスは結局アルを可愛いがってくれている。
・
腰に革のベルトを巻き付け剣を携える‥‥
ベルトで絞られた腰のラインが尚更、足の長さを強調していた‥‥‥
長い指を操りながら、白い手袋をはめて‥
一応、外周りの任務ってことで、普段被らない隊服と同じ色の真っ青な帽子を被ったルイスはコスプレファンが見たら卒倒しそうな程に美麗な隊長殿だった‥
「じゃあ行くぞ――!!
‥ん?
なんだ、その視線は」
「いゃ…っ…べつに‥//‥」
…べつに…って顔か?💧
赤くなりながら否定するアルに違和感を感じたルイスは怪訝な顔でアルを見ていた💧
そして、三人は東尋坊の縄張りに向かった‥
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