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第三章 恋愛編
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・
ロイドの顔が傾くと、アルも首を傾げ噛み合うようにロイドの唇を受ける
そして、唇を軽く開いたアルにロイドは一瞬驚き、胸をざわめかせて夢中になった‥‥
「‥ハァ‥アル……ッ」
寝込みを襲っているわけでも力づくで無理やりしているわけでもない──
アルが自ら自分を受け入れてくれている。
自分の気持ちに答えるように必死で絡みついてくる甘く可愛い舌先にロイドはどうしようもないほど心が溺れた。
嬉しくて前が見えない…
ロイドの瞳は熱過ぎて滲む涙で視界がボヤけている
「アルっ‥好きだ‥」
唇を重ねたまま溢れる想いを言葉に変える
止まらない!‥もう‥
こんなキスをして止められるわけがない!!
アルは‥俺のことを好きでいてくれてるのか!?
胸が疼く‥
体の中心が熱くなる…
このまま一つになりたい
ロイドは唇を重ねながらアルに問う
「アル‥‥
このまま離れたくないっ…アルと朝まで一緒に‥っ‥」
「──……」
唇を重ねながらアルの返事を待つとアルのキスが少しづつ控え目になってくる‥
ロイドもそれに気づき、荒い息使いのままキスを止めてアルを見つめた‥
「アル……」
熱をおびたような表情でロイドはアルを射るように見つめている‥‥
・
アルの瞳を見ると明らかに困惑の色が伺えた‥
「アル‥‥
ダメなのか?
一緒に愛し合いたいって思ってるのはやっぱり俺だけなのか…っ…」
「……っ…」
自分を情熱的に求めてくるロイドの言葉にアルは耐えられず視線をそらした
「アル‥ッ‥」
‥こんなに激しいキスを交わしても最後の一線をためらうのか‥?
もしかしてっ…やっぱり‥‥‥アイツのことが!?
ロイドはうつ向くアルを抱きしめる‥
そして今度は激しく唇を重ねた…
戸惑うアルはもう唇を開くことをしない‥‥
そんなアルにロイドは切なさがこみ上げてくる‥
「アル‥
やっぱり…
アレンが好きか?」
自分でアレンの名を口に出して胸が痛んだ…
アルはロイドの言葉に驚き顔を上げた
「俺じゃダメなのか!?
…っ…こんなにお前のことが好きでもアレンには勝てないのか!?」
「なっ…
アレンはそんなんじゃ‥」
‥なんで急にアレンの名前なんかっ‥//‥
「お前を見てればわかるっ…アレンを見つめるお前を見てれば‥‥‥
嫌でもわかるっ!!」
ロイドの言葉にアルは、はっとした!
‥💧‥そう言えば‥あたしアレンのことが好きだったんだっけ💧?
・
アルはアレンの事を思い出した💧
ただ‥“思い出した”時点でなにかが違う💧
アルはちょっとだけ考えこんでいた。
…なんだろう💧──…好きだったことを“思い出した”ってことは忘れてたってこと!?💧
アルは心で自問自答する
‥だって…っ…最近、色々と在りすぎてっ‥
そう、思春期の乙女にとっては一大事……
裸婦画のモデルに
レオの求婚。そして、ルイスにイカされてしまった事💧
…ただ、アレンの事を考える余裕が最近なくて💧
だって周りの皆が情熱的過ぎるから…っ…///
恋愛経験の全くないアルはパニクっていた💧
こんな時に限ってHOW to本はなんの役にも立たない💧
「アル?‥」
一人で狼狽えているアルにロイドは声をかける。
そして、アルはパニクったまま堰を切ったように口を開いた
「あたしっ……
わかんないっ──…
アレンのこと好きなのかわかんないっ…」
「‥わからない?
‥自分で気づいていないだけなんじゃ…っ…」
「違うの!前は好きだって思ってたんだけど‥っ‥
あーっ…わかんないっ…」
「──…っ!?…」
アルのうろたえ方にロイドは呆気に取られた。
ロイドの顔が傾くと、アルも首を傾げ噛み合うようにロイドの唇を受ける
そして、唇を軽く開いたアルにロイドは一瞬驚き、胸をざわめかせて夢中になった‥‥
「‥ハァ‥アル……ッ」
寝込みを襲っているわけでも力づくで無理やりしているわけでもない──
アルが自ら自分を受け入れてくれている。
自分の気持ちに答えるように必死で絡みついてくる甘く可愛い舌先にロイドはどうしようもないほど心が溺れた。
嬉しくて前が見えない…
ロイドの瞳は熱過ぎて滲む涙で視界がボヤけている
「アルっ‥好きだ‥」
唇を重ねたまま溢れる想いを言葉に変える
止まらない!‥もう‥
こんなキスをして止められるわけがない!!
アルは‥俺のことを好きでいてくれてるのか!?
胸が疼く‥
体の中心が熱くなる…
このまま一つになりたい
ロイドは唇を重ねながらアルに問う
「アル‥‥
このまま離れたくないっ…アルと朝まで一緒に‥っ‥」
「──……」
唇を重ねながらアルの返事を待つとアルのキスが少しづつ控え目になってくる‥
ロイドもそれに気づき、荒い息使いのままキスを止めてアルを見つめた‥
「アル……」
熱をおびたような表情でロイドはアルを射るように見つめている‥‥
・
アルの瞳を見ると明らかに困惑の色が伺えた‥
「アル‥‥
ダメなのか?
一緒に愛し合いたいって思ってるのはやっぱり俺だけなのか…っ…」
「……っ…」
自分を情熱的に求めてくるロイドの言葉にアルは耐えられず視線をそらした
「アル‥ッ‥」
‥こんなに激しいキスを交わしても最後の一線をためらうのか‥?
もしかしてっ…やっぱり‥‥‥アイツのことが!?
ロイドはうつ向くアルを抱きしめる‥
そして今度は激しく唇を重ねた…
戸惑うアルはもう唇を開くことをしない‥‥
そんなアルにロイドは切なさがこみ上げてくる‥
「アル‥
やっぱり…
アレンが好きか?」
自分でアレンの名を口に出して胸が痛んだ…
アルはロイドの言葉に驚き顔を上げた
「俺じゃダメなのか!?
…っ…こんなにお前のことが好きでもアレンには勝てないのか!?」
「なっ…
アレンはそんなんじゃ‥」
‥なんで急にアレンの名前なんかっ‥//‥
「お前を見てればわかるっ…アレンを見つめるお前を見てれば‥‥‥
嫌でもわかるっ!!」
ロイドの言葉にアルは、はっとした!
‥💧‥そう言えば‥あたしアレンのことが好きだったんだっけ💧?
・
アルはアレンの事を思い出した💧
ただ‥“思い出した”時点でなにかが違う💧
アルはちょっとだけ考えこんでいた。
…なんだろう💧──…好きだったことを“思い出した”ってことは忘れてたってこと!?💧
アルは心で自問自答する
‥だって…っ…最近、色々と在りすぎてっ‥
そう、思春期の乙女にとっては一大事……
裸婦画のモデルに
レオの求婚。そして、ルイスにイカされてしまった事💧
…ただ、アレンの事を考える余裕が最近なくて💧
だって周りの皆が情熱的過ぎるから…っ…///
恋愛経験の全くないアルはパニクっていた💧
こんな時に限ってHOW to本はなんの役にも立たない💧
「アル?‥」
一人で狼狽えているアルにロイドは声をかける。
そして、アルはパニクったまま堰を切ったように口を開いた
「あたしっ……
わかんないっ──…
アレンのこと好きなのかわかんないっ…」
「‥わからない?
‥自分で気づいていないだけなんじゃ…っ…」
「違うの!前は好きだって思ってたんだけど‥っ‥
あーっ…わかんないっ…」
「──…っ!?…」
アルのうろたえ方にロイドは呆気に取られた。
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