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第二章 闘技会編
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・
もはやさっきまでの紳士的な雰囲気は微塵もない!鮮血の騎士は狂騎士と化した
発狂しながらレオに攻め込むシドの突然の変貌にレオも驚愕し、シドのけたたましい叫声と刃と刃がぶつかり合う音が響きわたる!
「アキャ――――ッ!!
己ぇ〰己ぇ〰己ぇぇ〰〰!」
鉄仮面の下から血眼になったシドの目がレオを凝視している‥
さすが騎士と言われるだけあって剣技には長けている。
シドの攻めを大剣で受けとめるレオに間合いを取り二、三歩、後退したかに見せ掛けそこにチャンスだと思い込み、突っ込んできたレオの肩にシドは深々と剣を突き刺した!
「ウグァッ!?── クッ‥この野郎っやりやがったなっ!」
「なぁロイ…あいつ……なんであんな簡単な手にひっかかるんだ?」
「……あれもあいつの持ち味だ」
回りが見ててもわかるくらい見え見えのシドの作戦にレオはハマった
「お前が筋肉馬鹿で助かる‥‥いくら体を鍛えても、知恵がないと生きてはいけんのだ‥‥フハハハッ」
シドは声高らかに笑いだした。
そんな状況をみてアルは焦ってロイドに聞いた
「ねぇ!?どっち応援したらいいの‥シドが勝ったらまずいんじゃ!?」
・
「ああ、他の選手の為にもレオには勝手もらわなきゃならない……」
「あいつは強いから安心してたんだが頭が弱い……失敗したっ──…シドじゃなくジゼルと組ませればよかったかもしれんっ…シドはジゼルより頭がキレるからな……」
ルイスはトーナメント表を見ながら後悔を口にする。そしてアルに釘を刺した
「レオが負けたらいずれお前と対戦することになる──…多分、さっきのリッパーの闘い方をみて三兄弟が対戦相手じゃ棄権する選手が増えるはずだ…
奴らは不戦勝で勝ち進み、お前と当たる選手はみんな堂々と闘いを望んでくるはず……俺の言ってる意味がわかるな?
お前は見た目からして弱っちい。誰もがお前相手なら勝てると思うからだ……そうならない為にも次の闘いでお前の強さを見せ付ける闘い方をしろっ…
それが体力温存しながら勝ち抜く知恵だ。例えお前が初戦で勝っても体力使い果たせば意味がない……
お前が体力ないのは一目瞭然だからな……
勝ち進むんだろっ!?絶対に。
そのためにシドはこの場でレオに潰しといてもらわなきゃな‥‥
何なら応援してやってくれあのアホを…」
・
「レオが勝った方がいいなら応援くらいはするけど……」
「そうか!!じゃあさっき、ザドルにやったようにしてくれ!
あれが威力あるのは実証済みだからな!」
「えっ!? あれするの?
あれはちょっとっ‥
あんな応援の仕方したら、なんか誤解されそうだから…っ…」
ルイスに言われアルは困惑した
‥俺様の事好きなんだな!
とか思われたら、それこそ大変じゃないっ
ただでさえお尻狙われてるっていうのにっほんと他人事だと思ってんだから💧‥‥
「大丈夫だ!心配するな‥お前の尻の貞操は俺達が守ってやるから…なぁロイ!」
ルイスはアルの気持ちを見抜いて言う
「ああ‥俺からも頼む…あいつにはなんとしても勝ってもらわないと‥
大丈夫──…今度は絶対触れさせない……ちゃんと守るから」
ロイドは真剣な面持ちでアルを見つめた
アルは微かに頬を染めて困惑する。
‥/// ‥ずるい‥二人してそんなセリフいうなんて‥
いい男二人に守ってやる‥なんて言われりゃ年頃のアルが舞い上がらない訳はない💧
アルは仕方なしにルイス達の頼みを引き受けた
・
「わ、わかった‥
よしっ!‥💧」
アルは自分に気合いを入れた
‥せーのっ!
「レ、レオ〰ガンバッテ〰」
蚊の鳴くような声だった💧
「馬鹿っ…そんな声で聞こえるかっ!?」
ルイスのツッコミにアルは小さくなる‥
「いや‥‥‥💧
充分聞こえたみたいだ‥
‥見てみろあいつを」
ロイドの指摘でレオの方を見るとびっくり目でアルを見つめ一瞬にして鼻の下が伸びきった‥
ほんのり赤ら顔でとても嬉しそうである💧
「あの声が聞こえたってのか?
人間の域を超越した
‘聴覚’の持ち主だな💧」
ルイスも感心するしかない
「ああ、まさしく野生児だな‥アニマルとしか言いようがない💧
しかし‥あの顔はなんとかならんのか?」
ロイドの意見にアルも頷く
‥さっきは凛々しくてちょっとカッコイイと思えたんだけどな‥‥‥💧
「よぅ‥‥シド‥聞いたか?今の声を‥俺様の事が心配で震えちまって‥‥
可愛い過ぎるぜっ
チキショ〰〰〰っ!」
「貴様、何を言ってる?
死に近づいた恐怖でとうとう狂ったか?」
・
もちろんアルの声は人並みの聴覚のシドには届いていない💧
「死に近づいた‥‥だぁ?
お前、自分の事語ってんのか?
大体よぉ‥剣を持たねぇ騎士様がどこにいる?
‥あぁ!?」
レオは凄みを効かした
「フンッ‥剣はお前の肩に深々と刺さっている‥
やせ我慢もいいところだな‥
痛いと泣き叫んでみろっ!抜いてやらんでもない‥」
「へぇ~そいつはありがたい‥‥‥ただ、抜く事ができればの話しだろう‥‥
フッお前‥なんで大事な武器を俺の肩に差し込んだままなんだ? あぁっ
正直に言ってみろよ!
“刺し込んだはいいけど抜く事が出来ませんでした”
ってよ!
はんっかわいそうに‥お前は、この“筋肉馬鹿”に負けるんだよっ!!」
シドの表情は鉄仮面で隠れ読み取る事はできなかったが、明らかに動揺していた。
シドは突き刺した剣を引き抜こうとしたが硬い筋肉に阻まれ力を込めても剣を抜くことが出来なかったのだ………
レオの言った事は確実に的を得ていた……
レオは肩に刺さったシドの剣に手をかけると表情を痛みで歪ませながら一気に引き抜いたっ!
もはやさっきまでの紳士的な雰囲気は微塵もない!鮮血の騎士は狂騎士と化した
発狂しながらレオに攻め込むシドの突然の変貌にレオも驚愕し、シドのけたたましい叫声と刃と刃がぶつかり合う音が響きわたる!
「アキャ――――ッ!!
己ぇ〰己ぇ〰己ぇぇ〰〰!」
鉄仮面の下から血眼になったシドの目がレオを凝視している‥
さすが騎士と言われるだけあって剣技には長けている。
シドの攻めを大剣で受けとめるレオに間合いを取り二、三歩、後退したかに見せ掛けそこにチャンスだと思い込み、突っ込んできたレオの肩にシドは深々と剣を突き刺した!
「ウグァッ!?── クッ‥この野郎っやりやがったなっ!」
「なぁロイ…あいつ……なんであんな簡単な手にひっかかるんだ?」
「……あれもあいつの持ち味だ」
回りが見ててもわかるくらい見え見えのシドの作戦にレオはハマった
「お前が筋肉馬鹿で助かる‥‥いくら体を鍛えても、知恵がないと生きてはいけんのだ‥‥フハハハッ」
シドは声高らかに笑いだした。
そんな状況をみてアルは焦ってロイドに聞いた
「ねぇ!?どっち応援したらいいの‥シドが勝ったらまずいんじゃ!?」
・
「ああ、他の選手の為にもレオには勝手もらわなきゃならない……」
「あいつは強いから安心してたんだが頭が弱い……失敗したっ──…シドじゃなくジゼルと組ませればよかったかもしれんっ…シドはジゼルより頭がキレるからな……」
ルイスはトーナメント表を見ながら後悔を口にする。そしてアルに釘を刺した
「レオが負けたらいずれお前と対戦することになる──…多分、さっきのリッパーの闘い方をみて三兄弟が対戦相手じゃ棄権する選手が増えるはずだ…
奴らは不戦勝で勝ち進み、お前と当たる選手はみんな堂々と闘いを望んでくるはず……俺の言ってる意味がわかるな?
お前は見た目からして弱っちい。誰もがお前相手なら勝てると思うからだ……そうならない為にも次の闘いでお前の強さを見せ付ける闘い方をしろっ…
それが体力温存しながら勝ち抜く知恵だ。例えお前が初戦で勝っても体力使い果たせば意味がない……
お前が体力ないのは一目瞭然だからな……
勝ち進むんだろっ!?絶対に。
そのためにシドはこの場でレオに潰しといてもらわなきゃな‥‥
何なら応援してやってくれあのアホを…」
・
「レオが勝った方がいいなら応援くらいはするけど……」
「そうか!!じゃあさっき、ザドルにやったようにしてくれ!
あれが威力あるのは実証済みだからな!」
「えっ!? あれするの?
あれはちょっとっ‥
あんな応援の仕方したら、なんか誤解されそうだから…っ…」
ルイスに言われアルは困惑した
‥俺様の事好きなんだな!
とか思われたら、それこそ大変じゃないっ
ただでさえお尻狙われてるっていうのにっほんと他人事だと思ってんだから💧‥‥
「大丈夫だ!心配するな‥お前の尻の貞操は俺達が守ってやるから…なぁロイ!」
ルイスはアルの気持ちを見抜いて言う
「ああ‥俺からも頼む…あいつにはなんとしても勝ってもらわないと‥
大丈夫──…今度は絶対触れさせない……ちゃんと守るから」
ロイドは真剣な面持ちでアルを見つめた
アルは微かに頬を染めて困惑する。
‥/// ‥ずるい‥二人してそんなセリフいうなんて‥
いい男二人に守ってやる‥なんて言われりゃ年頃のアルが舞い上がらない訳はない💧
アルは仕方なしにルイス達の頼みを引き受けた
・
「わ、わかった‥
よしっ!‥💧」
アルは自分に気合いを入れた
‥せーのっ!
「レ、レオ〰ガンバッテ〰」
蚊の鳴くような声だった💧
「馬鹿っ…そんな声で聞こえるかっ!?」
ルイスのツッコミにアルは小さくなる‥
「いや‥‥‥💧
充分聞こえたみたいだ‥
‥見てみろあいつを」
ロイドの指摘でレオの方を見るとびっくり目でアルを見つめ一瞬にして鼻の下が伸びきった‥
ほんのり赤ら顔でとても嬉しそうである💧
「あの声が聞こえたってのか?
人間の域を超越した
‘聴覚’の持ち主だな💧」
ルイスも感心するしかない
「ああ、まさしく野生児だな‥アニマルとしか言いようがない💧
しかし‥あの顔はなんとかならんのか?」
ロイドの意見にアルも頷く
‥さっきは凛々しくてちょっとカッコイイと思えたんだけどな‥‥‥💧
「よぅ‥‥シド‥聞いたか?今の声を‥俺様の事が心配で震えちまって‥‥
可愛い過ぎるぜっ
チキショ〰〰〰っ!」
「貴様、何を言ってる?
死に近づいた恐怖でとうとう狂ったか?」
・
もちろんアルの声は人並みの聴覚のシドには届いていない💧
「死に近づいた‥‥だぁ?
お前、自分の事語ってんのか?
大体よぉ‥剣を持たねぇ騎士様がどこにいる?
‥あぁ!?」
レオは凄みを効かした
「フンッ‥剣はお前の肩に深々と刺さっている‥
やせ我慢もいいところだな‥
痛いと泣き叫んでみろっ!抜いてやらんでもない‥」
「へぇ~そいつはありがたい‥‥‥ただ、抜く事ができればの話しだろう‥‥
フッお前‥なんで大事な武器を俺の肩に差し込んだままなんだ? あぁっ
正直に言ってみろよ!
“刺し込んだはいいけど抜く事が出来ませんでした”
ってよ!
はんっかわいそうに‥お前は、この“筋肉馬鹿”に負けるんだよっ!!」
シドの表情は鉄仮面で隠れ読み取る事はできなかったが、明らかに動揺していた。
シドは突き刺した剣を引き抜こうとしたが硬い筋肉に阻まれ力を込めても剣を抜くことが出来なかったのだ………
レオの言った事は確実に的を得ていた……
レオは肩に刺さったシドの剣に手をかけると表情を痛みで歪ませながら一気に引き抜いたっ!
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