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第五章 冒険編
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青い空の真下。そよぐ爽やかな風が、ティムのこめかみを伝う冷や汗を撫でていった。
「ティムーっ…」
遠くで一生懸命に呼ぶ声がしている。その声を尻目にティムは大きな生唾をゴクリと飲み干し頭上を見上げていた。
「あ、ティムあんなとこにいた」
馬小屋の裏へと回り、ちらりと見掛けたティムの姿に気付く。マークは、たまたま探し当てたティムの元へ駆け寄った。
「あ、ティールっ…」
傍まで行けばティムの真ん前にティールが立っている。丁度そこはあの千年樹の真下だ。
「どうしたのティム? ティールが何かしたの?」
「……わかんねえっ…わかんねえけど、コイツ、オイラに何か言いたそうにするから後を着いてきたらここに…っ…」
ティムは説明しながらまたゴクリと唾を飲んだ。
マークはティムとティールを交互に見つめる。
「……ここに……入れってことかな……」
マークが何となく口にした言葉に普通の馬の姿のティールは急に鼻を鳴らして首を振った。
「わ、っ…あっ…」
「ちょっ…なにすんだティールっ…」
ティールはティムとマークを鼻で押し、千年樹の地下道へと二人を追い込む。
・
「わかったっ…わかったから押すなよティール!歩けないだろっ」
チビ二人してよろけて転ぶとティムは強引なティールにもうっ!と頬を膨らませながらお尻の土を払っていた。
ティムとマークは初めて訪れた洞窟内を見て、うわぁ!と声を上げる。そして暫しその光景に見とれていた。
光苔で明るく照らされたそこは、キラキラと輝き思わず目を見張らずにはいられない。
「すげーぞ、ここ…っ…」
ティムはため息を溢し、マークはポケットから折りたたみのルーペを取り出して壁に張り付く苔を観察した。
「……図鑑でも見たことないよ、このコケ……」
そうやって興味津々に辺りを眺める二人の背後でバサリと音がした。
「伝承の地の民よ……奥に進むがいい……」
「──…!っ…」
ティムとマークが驚いて振り向くと、そこには翼を羽ばたかせて浮遊するティールが居た。
話しには聞いていたティールの神の化身の姿。宙に浮かび人の言葉で呼び掛けてくるその存在に、ティールもマークも今度は同時に唾を飲む音を鳴らす。
ティールはすうーっと奥へ進むと立ち止まって二人を振り返る。
「……伝承の地、その民の血を受け継ぐ者よ……我について来るがいい……」
「…っ……」
ティールに真っ直ぐに見つめられ、ティムとマークは小さな体を緊張で強張らせていた……。
・
「えらい荒れてやがるなここは……」
雑草が肩の高さまで伸び、蔓草が絡まった木々は成長が止まっている。その様子にレオはため息を吐きながら前を阻む草を剣で避けていた。
最初こそ切り払ってはいたが、キリがない。
いっそのこと山神のあの大技で大半を伐採してしまえば楽なのだが、土地が“伝承の地”という特別な場所だけにさすがのレオも、勝手な真似はできずにいた。
「しかし、ここは“伝承の地”のどの辺りになるんだろうな……」
「わからない……それにこんな所、見たこともない……」
ルイスの言葉にアルは返すとレオが通った後ろを歩きながら、周りの景色を見渡した。
本当にここは自分達の住んでいた、あの“名もなき村”なのだろうか。
村を実際に見てみないとまったくわからない。
アルが難しく眉間に皺を寄せているとレオが何かを見つけた。
「おっと!やっぱあそこで間違いはなさそうだな?」
この地へ辿り着いた時、そこから見えた丘のような場所。
周りは生い茂る草に囲まれていた様子に対し、その丘の先だけは遠目に見ても、まるで手入れしたての原っぱのようだった。
・
崖の上にせり出した高い丘の先まで来ると、アルはその下に目をやってあっと声を上げた。
「どうした?」
「あそこに村が……」
声を掛けたロイドはアルが指差す方を見る。
そこにはアルが十数年暮らした故郷。名もなき村が存在していた。
「あれがそうか……」
「うん……」
「なら伝承の地であってるってことだ。ここが……」
ルイスの言葉にアルは無言で頷いた。
少し遠目だが、随分と荒れ果ててしまったのが見てとれる。
人が住まなくなるとこうも簡単に朽ちてしまうのかと、崩れた木の屋根をじっと見つめた。
「──……」
アルはハッとする。
廃れてしまった村を悲し気に見つめるアルの目の前に、とても小さな光が現れた。
「っ……」
「アル!そこから下がれっ」
驚いて目を見開くアルを咄嗟に皆が庇う。
前に出てアルを背中に押しやるとレオは手にしていた剣を身構えた。
悪い気配は感じなくとも反射神経がそうさせる。警戒しながらも何も問題無いと判断すると、レオは剣をゆっくりと下ろした。
「大丈夫だ……害はねえらしい……」
そう口にしたレオの前で、小さな光は徐々に大きさを増していく。
宙に浮いた状態でキラキラと眩い光を放ちながら、その光の中に人の姿が浮かび上がっていた。
・
ぼんやりとした姿だが、それが女であるとはっきりわかる。
「女神か……」
ルイスの呟きに皆が確信を持っていた。
光を全身に纏った女の顔がアルに向けられている。
“従者……待っていましたよ……あなたが来ることをずっと……”
光の女は優しく微笑んでいた。
とても高い声なのにすごく耳に馴染んで心地いい──
知っている。
この声をあたしは知っている。
小さな頃からまるで子守唄のように聞いていたこの声。
「……女…神さま…ですか……」
そう尋ねたアルに光の女は穏やかな笑みを浮かべて頷いた。
“あなたに神々の力を授けます……”
「……ちから……」
“そう……力を……”
「………」
“あなたはこれから闇の力と対峙しなければなりません……”
「闇の……っ…でもっ……あたしではあの闇の王にまた負けてしま…っ…」
言いかけて唇を強く噛んでいた。
アルはずっと聞きたかった。
何故自分が選ばれたのか──
こんな力も何もない子供な自分に何故世界の行く末を託そうとするのか。
伝承の地の民でいいのなら、村にはもっと相応しい男達がいたはずなのに──
思い出して声を張り上げたアルを女神は真っ直ぐに見つめる。
そして目を伏せて顔を横に振った。
青い空の真下。そよぐ爽やかな風が、ティムのこめかみを伝う冷や汗を撫でていった。
「ティムーっ…」
遠くで一生懸命に呼ぶ声がしている。その声を尻目にティムは大きな生唾をゴクリと飲み干し頭上を見上げていた。
「あ、ティムあんなとこにいた」
馬小屋の裏へと回り、ちらりと見掛けたティムの姿に気付く。マークは、たまたま探し当てたティムの元へ駆け寄った。
「あ、ティールっ…」
傍まで行けばティムの真ん前にティールが立っている。丁度そこはあの千年樹の真下だ。
「どうしたのティム? ティールが何かしたの?」
「……わかんねえっ…わかんねえけど、コイツ、オイラに何か言いたそうにするから後を着いてきたらここに…っ…」
ティムは説明しながらまたゴクリと唾を飲んだ。
マークはティムとティールを交互に見つめる。
「……ここに……入れってことかな……」
マークが何となく口にした言葉に普通の馬の姿のティールは急に鼻を鳴らして首を振った。
「わ、っ…あっ…」
「ちょっ…なにすんだティールっ…」
ティールはティムとマークを鼻で押し、千年樹の地下道へと二人を追い込む。
・
「わかったっ…わかったから押すなよティール!歩けないだろっ」
チビ二人してよろけて転ぶとティムは強引なティールにもうっ!と頬を膨らませながらお尻の土を払っていた。
ティムとマークは初めて訪れた洞窟内を見て、うわぁ!と声を上げる。そして暫しその光景に見とれていた。
光苔で明るく照らされたそこは、キラキラと輝き思わず目を見張らずにはいられない。
「すげーぞ、ここ…っ…」
ティムはため息を溢し、マークはポケットから折りたたみのルーペを取り出して壁に張り付く苔を観察した。
「……図鑑でも見たことないよ、このコケ……」
そうやって興味津々に辺りを眺める二人の背後でバサリと音がした。
「伝承の地の民よ……奥に進むがいい……」
「──…!っ…」
ティムとマークが驚いて振り向くと、そこには翼を羽ばたかせて浮遊するティールが居た。
話しには聞いていたティールの神の化身の姿。宙に浮かび人の言葉で呼び掛けてくるその存在に、ティールもマークも今度は同時に唾を飲む音を鳴らす。
ティールはすうーっと奥へ進むと立ち止まって二人を振り返る。
「……伝承の地、その民の血を受け継ぐ者よ……我について来るがいい……」
「…っ……」
ティールに真っ直ぐに見つめられ、ティムとマークは小さな体を緊張で強張らせていた……。
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「えらい荒れてやがるなここは……」
雑草が肩の高さまで伸び、蔓草が絡まった木々は成長が止まっている。その様子にレオはため息を吐きながら前を阻む草を剣で避けていた。
最初こそ切り払ってはいたが、キリがない。
いっそのこと山神のあの大技で大半を伐採してしまえば楽なのだが、土地が“伝承の地”という特別な場所だけにさすがのレオも、勝手な真似はできずにいた。
「しかし、ここは“伝承の地”のどの辺りになるんだろうな……」
「わからない……それにこんな所、見たこともない……」
ルイスの言葉にアルは返すとレオが通った後ろを歩きながら、周りの景色を見渡した。
本当にここは自分達の住んでいた、あの“名もなき村”なのだろうか。
村を実際に見てみないとまったくわからない。
アルが難しく眉間に皺を寄せているとレオが何かを見つけた。
「おっと!やっぱあそこで間違いはなさそうだな?」
この地へ辿り着いた時、そこから見えた丘のような場所。
周りは生い茂る草に囲まれていた様子に対し、その丘の先だけは遠目に見ても、まるで手入れしたての原っぱのようだった。
・
崖の上にせり出した高い丘の先まで来ると、アルはその下に目をやってあっと声を上げた。
「どうした?」
「あそこに村が……」
声を掛けたロイドはアルが指差す方を見る。
そこにはアルが十数年暮らした故郷。名もなき村が存在していた。
「あれがそうか……」
「うん……」
「なら伝承の地であってるってことだ。ここが……」
ルイスの言葉にアルは無言で頷いた。
少し遠目だが、随分と荒れ果ててしまったのが見てとれる。
人が住まなくなるとこうも簡単に朽ちてしまうのかと、崩れた木の屋根をじっと見つめた。
「──……」
アルはハッとする。
廃れてしまった村を悲し気に見つめるアルの目の前に、とても小さな光が現れた。
「っ……」
「アル!そこから下がれっ」
驚いて目を見開くアルを咄嗟に皆が庇う。
前に出てアルを背中に押しやるとレオは手にしていた剣を身構えた。
悪い気配は感じなくとも反射神経がそうさせる。警戒しながらも何も問題無いと判断すると、レオは剣をゆっくりと下ろした。
「大丈夫だ……害はねえらしい……」
そう口にしたレオの前で、小さな光は徐々に大きさを増していく。
宙に浮いた状態でキラキラと眩い光を放ちながら、その光の中に人の姿が浮かび上がっていた。
・
ぼんやりとした姿だが、それが女であるとはっきりわかる。
「女神か……」
ルイスの呟きに皆が確信を持っていた。
光を全身に纏った女の顔がアルに向けられている。
“従者……待っていましたよ……あなたが来ることをずっと……”
光の女は優しく微笑んでいた。
とても高い声なのにすごく耳に馴染んで心地いい──
知っている。
この声をあたしは知っている。
小さな頃からまるで子守唄のように聞いていたこの声。
「……女…神さま…ですか……」
そう尋ねたアルに光の女は穏やかな笑みを浮かべて頷いた。
“あなたに神々の力を授けます……”
「……ちから……」
“そう……力を……”
「………」
“あなたはこれから闇の力と対峙しなければなりません……”
「闇の……っ…でもっ……あたしではあの闇の王にまた負けてしま…っ…」
言いかけて唇を強く噛んでいた。
アルはずっと聞きたかった。
何故自分が選ばれたのか──
こんな力も何もない子供な自分に何故世界の行く末を託そうとするのか。
伝承の地の民でいいのなら、村にはもっと相応しい男達がいたはずなのに──
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