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しおりを挟むトオルはこの時、初めて自分のホントの気持ちに気付いた
色々、考えた末にトオルは奈美に電話を掛けた‥
〔この番号は現在‥〕
携帯電話からふいに流れる音声…
「──っ…」
‥な、んで?
…嘘だろ!?
いつの間にか番号も変わってしまっていたことにトオルはショックを隠せない…
携帯を握ったまま呆然とし、いろんなことが頭に浮かぶ
今まで、ずっと変えたことのない番号‥
それを変えた…
奈美は確実に新しい一歩を踏み出し始め‥
そして俺は──
いままでの繰り返し‥
新しい彼女を作って奈美と別れたのに‥
新しい一歩が踏み出せない
すごく好きだと言ってくれて初々しかった彼女も、今では、陰で別の男と遊んでる‥
でも、俺は咎めない‥
なんとも思ってないから…
なんとも思ってない‥
だから、奈美も俺がいくら遊んでも咎めなかった?
今更、そのことに気づき胸が痛むッ
あの時は好都合だった‥
部屋も街に近くて、酔ったときはホテル代わりで便利だと思って‥
欲求が溜れば発散もした‥
奈美から俺を求めてくることもなくて‥
結構、楽にやって来た
奈美は…俺のこと全然好きじゃなかったんだな‥‥
そう認めた途端、涙が溢れた
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