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白ランとピアノ
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青い血が貴族には流れているというのは、真実だ。
白い肌に透き通る青い血の管。
ピアノを奏でる手の皮膚の下の細い骨が動く様を、俺は見つめていた。
白い学生服に包んだ体は、小さくて華奢だけれど、細くて長い指が、鍵盤の上に広がり、細くて長い脚が、ペダルを踏む。
幾重にも重ねられてゆく音に、全身が攫われて浮かび上がる心地さえする。
曲が終わり、晴の指が鍵盤から離れた。
俺はその手を取り、青い血に口づける。
それから床に軋む音を立てないように晴ごと持ち上げてピアノ椅子を後ろへと引いた。
「軽々と持ち上げるな」
罵られて、俺は身長180センチの高みから微笑む。
「椅子を引かなければ、ピアノが俺の背中に当たってしまうでしょう?」
晴の膝の上に足を開いて跨り、細い首に腕を回して、唇を重ねる。
晴に触れるように俺の「そこ」を当てて、腰を揺り動かして擦り付けながら、やわらかいとろける熱い舌を貪り合う。
晴が硬く勃ち上がって、俺の「そこ」に触れた。
唇を離すと、晴と俺の舌の間、細い涎の糸が伝って垂れ下がり、落ちた。
晴の潤んだ瞳の端は真紅に彩づいている。
欲情すると晴は瞳の端が真紅になる。
ああ、キレイだ。
晴の膝の上から滑り下り、細い足を開かせると、その間に跪き、白い学生服の裾の留め金を外し、ズボンのベルトを外し、前を開いて、晴を引き出す。
白い学生服の裾と、開いた白いズボンが花弁のようで、まるで白百合の雄蕊に見える。
反り上がった雄蕊の裏筋を、根本から舌先で舐め上げ、先端の溶け出すように滴る甘い透き通る蜜を吸う。
舌を這わせながら、唇で扱きながら、深く飲み込んだ晴の先が、俺の喉の奥に擦れる。
晴の細い腰が波打ち、もっと深くに押し寄せる。先を喉の奥で締め付けると、
「んぁっ…」
小さな声を上げて晴が、俺の口の中で震え、精を放った。
喉に注ぎ込まれる精を、俺は飲み干す。甘くて美味しい。
一滴も残さず、舌で舐め取っているうちに、また晴は硬く勃ち上がって来る。
「うぐっ」
俺は声を上げた。
晴の黒光りする革靴が俺の白いズボンの膨らみを踏みにじった。
「やめて晴。ぃやっ」
拒絶の声を上げるくせに、晴の細い足を掴んで払いのけることは容易いことなのに、俺は蹂躙に、身を任せる。
圧し潰され、捏ねくり回される痛みが、気持ちいい。
俺がズボンの中でどうなっているか、革靴の底で感じているかのように、晴は足を退いた。
イけないまま、体を震わせていると、やさしい声が降って来る。
「おいで」
見上げると、晴の瞳の端は真紅に彩づいて俺を見下ろしている。
晴が欲しがってるもの、俺が全部あげる。
俺は立ち上がり、晴の目の前で自分の白い学生服の留金を外し、ベルトを外し、何もかも脱いで、裸になる。
上半身だけは、きっちりと白い学生服を着込んだままの晴の膝の上に、ピアノ椅子の背もたれを掴んで、俺は先から雫を垂らす勃ち上がったものを揺らしながら跨り、自分の「そこ」を当てる。
自分の後ろなんて見れないけれど、熱く濡れてる晴の先に触れて、きゅっとなるのが「そこ」だってわかる。
ゆっくりと腰を下ろし、晴を俺の中に挿れてゆく、根元まで。
「ああんうぅっ」
晴の全てを、中に挿れて、ただそれだけで俺一人イッて、跳ね上がる先から噴き出す精は、晴の白い学生服にだけでなく、顔にまでかかった。
精は晴の頬を伝って、喉元までを鎖している詰襟を汚す。
精の白。
詰襟の白。
同じ白が、穢らわしく、清らかにも見えるのは、何故だろう。
「うくっ」
俺は声を上げてしまう。
噴き出しても、まだ勃ち上がったままの俺に、細くて長い晴の指が絡み付き、白い精に塗れる。
でも、指は、俺に絡み付いただけで何にもしてくれない。
俺は自分の腰を浮かせて落とす。
その度に、絡み付く晴の指の中で、俺が擦れて、俺の中で、晴が擦れる。
「ああ、ああっっ、」
さらに晴は舌を出して、俺の乳首を――舐めない。
笑っている唇からいたずらっぽく舌を出しているだけ。
だけど、腰を浮かせて落とす度に、晴の舌先が俺の左の乳首に触れる。
右の乳首は、晴の左手の人差し指と中指の間に挟まれて、腰を浮かせて落とす度に、擦れる。
もうアカン。逃げ場無しの四点同時攻撃に、俺ばっかりイかされまくって、ぐゅぢゅぐゅぢゅに晴に奏でられてる。
「出してっ…」
俺は晴の上で腰を繰り返し浮かせては落として浮かせては落として叫ぶ。
「俺の中に出して!」
白い肌に透き通る青い血の管。
ピアノを奏でる手の皮膚の下の細い骨が動く様を、俺は見つめていた。
白い学生服に包んだ体は、小さくて華奢だけれど、細くて長い指が、鍵盤の上に広がり、細くて長い脚が、ペダルを踏む。
幾重にも重ねられてゆく音に、全身が攫われて浮かび上がる心地さえする。
曲が終わり、晴の指が鍵盤から離れた。
俺はその手を取り、青い血に口づける。
それから床に軋む音を立てないように晴ごと持ち上げてピアノ椅子を後ろへと引いた。
「軽々と持ち上げるな」
罵られて、俺は身長180センチの高みから微笑む。
「椅子を引かなければ、ピアノが俺の背中に当たってしまうでしょう?」
晴の膝の上に足を開いて跨り、細い首に腕を回して、唇を重ねる。
晴に触れるように俺の「そこ」を当てて、腰を揺り動かして擦り付けながら、やわらかいとろける熱い舌を貪り合う。
晴が硬く勃ち上がって、俺の「そこ」に触れた。
唇を離すと、晴と俺の舌の間、細い涎の糸が伝って垂れ下がり、落ちた。
晴の潤んだ瞳の端は真紅に彩づいている。
欲情すると晴は瞳の端が真紅になる。
ああ、キレイだ。
晴の膝の上から滑り下り、細い足を開かせると、その間に跪き、白い学生服の裾の留め金を外し、ズボンのベルトを外し、前を開いて、晴を引き出す。
白い学生服の裾と、開いた白いズボンが花弁のようで、まるで白百合の雄蕊に見える。
反り上がった雄蕊の裏筋を、根本から舌先で舐め上げ、先端の溶け出すように滴る甘い透き通る蜜を吸う。
舌を這わせながら、唇で扱きながら、深く飲み込んだ晴の先が、俺の喉の奥に擦れる。
晴の細い腰が波打ち、もっと深くに押し寄せる。先を喉の奥で締め付けると、
「んぁっ…」
小さな声を上げて晴が、俺の口の中で震え、精を放った。
喉に注ぎ込まれる精を、俺は飲み干す。甘くて美味しい。
一滴も残さず、舌で舐め取っているうちに、また晴は硬く勃ち上がって来る。
「うぐっ」
俺は声を上げた。
晴の黒光りする革靴が俺の白いズボンの膨らみを踏みにじった。
「やめて晴。ぃやっ」
拒絶の声を上げるくせに、晴の細い足を掴んで払いのけることは容易いことなのに、俺は蹂躙に、身を任せる。
圧し潰され、捏ねくり回される痛みが、気持ちいい。
俺がズボンの中でどうなっているか、革靴の底で感じているかのように、晴は足を退いた。
イけないまま、体を震わせていると、やさしい声が降って来る。
「おいで」
見上げると、晴の瞳の端は真紅に彩づいて俺を見下ろしている。
晴が欲しがってるもの、俺が全部あげる。
俺は立ち上がり、晴の目の前で自分の白い学生服の留金を外し、ベルトを外し、何もかも脱いで、裸になる。
上半身だけは、きっちりと白い学生服を着込んだままの晴の膝の上に、ピアノ椅子の背もたれを掴んで、俺は先から雫を垂らす勃ち上がったものを揺らしながら跨り、自分の「そこ」を当てる。
自分の後ろなんて見れないけれど、熱く濡れてる晴の先に触れて、きゅっとなるのが「そこ」だってわかる。
ゆっくりと腰を下ろし、晴を俺の中に挿れてゆく、根元まで。
「ああんうぅっ」
晴の全てを、中に挿れて、ただそれだけで俺一人イッて、跳ね上がる先から噴き出す精は、晴の白い学生服にだけでなく、顔にまでかかった。
精は晴の頬を伝って、喉元までを鎖している詰襟を汚す。
精の白。
詰襟の白。
同じ白が、穢らわしく、清らかにも見えるのは、何故だろう。
「うくっ」
俺は声を上げてしまう。
噴き出しても、まだ勃ち上がったままの俺に、細くて長い晴の指が絡み付き、白い精に塗れる。
でも、指は、俺に絡み付いただけで何にもしてくれない。
俺は自分の腰を浮かせて落とす。
その度に、絡み付く晴の指の中で、俺が擦れて、俺の中で、晴が擦れる。
「ああ、ああっっ、」
さらに晴は舌を出して、俺の乳首を――舐めない。
笑っている唇からいたずらっぽく舌を出しているだけ。
だけど、腰を浮かせて落とす度に、晴の舌先が俺の左の乳首に触れる。
右の乳首は、晴の左手の人差し指と中指の間に挟まれて、腰を浮かせて落とす度に、擦れる。
もうアカン。逃げ場無しの四点同時攻撃に、俺ばっかりイかされまくって、ぐゅぢゅぐゅぢゅに晴に奏でられてる。
「出してっ…」
俺は晴の上で腰を繰り返し浮かせては落として浮かせては落として叫ぶ。
「俺の中に出して!」
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