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さらに死体が足りません
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「あら、あんなにお嬢様を罵ることには結束力がおありだったのに、仲間割れをして決闘ですか」
と、侍女のアニーは眉を顰めて吐き捨てるように言うと、紅茶を一口飲む。ここは、お屋敷で割り当てられている私の部屋の中。使用人用の部屋とは言え、なかなか広々として居心地がいい。おまけに使われていない部屋が多いので、内緒話もできるのだった。
休憩時間にアニーを呼び出して、例の三つの記事を見せる。
「他に感想はないの?」
「ありませんとも。在学中はなにお嬢様が男爵令嬢の所持品を破壊した、やれお嬢様が男爵令嬢を噴水に落としたとか団結力で責め立ててきましたのに、仮想敵がいなくなった途端に殺し合うなんて笑っちゃいますわ。ざまーみろですわ」
ほっーほっほっほっと、アニーは腰と口に手を当てて高笑いする。うん、私なんかよりも、とても悪役らしい。在学中もアニーが婚約者たちの行為に憤慨してくれたお陰で、当時自分は冷静になれたことを思い出して、ついつい口元が緩む。因みに、子爵家の変わり者の三女であった彼女が、メイド育成学校を卒業してすぐに私の遊び相手兼侍女で配属された日から、すでにこんな感じだったのは言うまでもない。
「結局、あやつらは何をしたかったのだろう。初めは、あの中の誰かに娶らせて、全員で真実の愛という不倫で共有するのかと思ってたのに。政略結婚した代わりに真実の愛は不倫で補うのは、私たち貴族には良くある話でしょう。詳細は解らないけれど、五人中ふたりは『男爵令嬢の名誉の為』に決闘して死んじゃうし。どうせ死んじゃうなら、せめてこっちが『ざまぁ』するまで待ってくれれば良かったと思わない? それに、男爵令嬢も何考えているのだろうか。これだと、お財布が減るじゃないか。五人の男から同時に甘い汁を吸えなくなるのだぞ」
「お嬢様、国内で一位二位とも言われる財産家のご令嬢とは思えない現実的なお言葉」
「そう? 私には男爵令嬢の目的が、いまいち解らない。王妃様のように、『王妃』を目指していたのなら名門貴族の取り巻きは将来の為に温存して、今回みたいな目立つような醜聞も立たないようにしないと」
「あの男爵令嬢の目的は『王妃』になることではないと?」
「そう見える。それよりも、目的があの五人を破滅に追い込むことに見えるのだよ。それに、王妃様も王妃様でおかしいのだよねぇ。自分達の時は伯母様を稀代の悪女として生け贄にすれば良かったけど、連続で同じ事を繰り返せば貴族内での信用が低下する。お父様と伯父様の影響度が下がって喜ぶ家はあるかもしれないけれど、いつ自分達も王妃の気まぐれで同じ目に合わされるか解らないからね。寧ろ、今回のことで息子を廃嫡へ持っていく方が、手打ちとして手っ取り早いと思われるのだけど。そうなると、元婚約者が幼い頃から仕込んで追い込む理由が解らない」
「他にお世継ぎになれるお子が、国王夫妻にはいませんものねぇ」
「新聞だけだと実家の動きも解らないし、今のところ妄想ですぎないけど。少しきな臭いな」
と、話した後に新聞を乱暴にテーブルの上に放り出してふたりで頭を抱えている内に、休憩時間は終わってしまう。それでは仕事に戻るかと立ち上がると、部屋の扉を叩く音がした。トントン、何の音。アニーと顔を見合わせた後、扉を開くとベールで顔を隠した背の高い女が立っていた。
女はハスキーな声で、自分は奥様付きの侍女のこと、お屋敷に着いたばかりなので奥様にお茶を出して欲しいと言う。奥様とは、いったい誰のことなのだろうか。思わず、背後を振り向けば悪い物でも食べたような顔をしているアニーと目が合う。何で休憩中の自分たちの所へと訊けば、「今、他に手が空いている人がいないと訊きました」と、女はベールの下から答えたのだった。
そして、お願いしましたと、軽く頭を下げると女は足早に立ち去ってしまう。
ベールで顔を隠しているとか怪しいと言えば怪しいのだけど、『奥様』の件がなければ女が言ったことに特に破綻はない。とりあえず、『奥様』にお茶を出しに行こうと廊下へ出る。廊下には女の姿どころか、人っ子一人いない。それどころか、すっかり空が暗くなっている上に風も強くなっていて、今にも大雨が降りそうに見えた。裏門の道が崩れでもしたら、村へ暫く行けないかもしれないと思う。
それから、料理番から湯とお茶菓子を用意して貰ってワゴンにそれらと茶器を載せて『奥様』の部屋へアニーと行くことにする。湯とお茶菓子を用意して貰う間、『奥様』がいらっしゃったことと屋敷に人気がないことを見てくれは熊のような料理番に話すと、大雨が降りそうだからみんな忙しいんだろうと豪快に笑う。日々のお菓子で餌付けされている私たちはそれ以上突っ込むのは止めて、とりあえずワゴンを運ぶことにした。
おどろおどろしい稲妻が窓を走る廊下をワゴンを押して進む。
お飾りの妻なのに、意外にも『奥様』の部屋は一番いい場所にあって。本人は部屋には住んでないけれど、思った以上に待遇はいいわよねと思う。望まれていない妻は、使用人にも侮られるのが普通で。いつ来るか解らない未だ見ぬ『奥様』の為に、毎日掃除して整えているのは珍しい。しかも、主寝室に繋がっている隣の部屋なのだ。入ったことはないけれど。
ノックをして、室内に入る。勿論、有能な侍女であるアニーなら普段はノック等しないで空気を読んで室内に入るところだけと、一応初対面なので許して貰おうと思う。
「奥様、失礼します。お茶をお持ちしました」
と、言って一礼をして顔を上げると、奥様らしい女性は、部屋の飾られていた見覚えのある顔の肖像画の前辺りでドレスの胸の辺りを真っ赤にして室内で倒れていたのだった。私の部屋に来たベールの女はどこへ行ったのだろうか。
いつの間に、『奥様』は殺されたのだろうか。
死体との初遭遇のアニーの悲鳴と雷が落ちる音が重なって屋敷中に響き渡る。
次の瞬間、ふっと室内が暗くなったかと思うと、不思議な香りがして目の前が暗転する。
次に目が覚めた時には、何故か自分の部屋に戻っていたのだった。アニーにしても、同じ事で。目が覚めた後、使用人仲間に『奥様』が殺されていたことを伝えたが夢でも見たのだろうと一笑に付されただけだった。
確かに、一笑に付されるだけあって『奥様』の死体も黒いベールの女もどこを探しても見つからず。そのまま、『奥様』の死体も黒いベールの女も煙のように消えてしまったのだった。
それにしても、旦那様。なんで『奥様』の部屋に私の肖像画が飾られていたのでしょうか。
と、侍女のアニーは眉を顰めて吐き捨てるように言うと、紅茶を一口飲む。ここは、お屋敷で割り当てられている私の部屋の中。使用人用の部屋とは言え、なかなか広々として居心地がいい。おまけに使われていない部屋が多いので、内緒話もできるのだった。
休憩時間にアニーを呼び出して、例の三つの記事を見せる。
「他に感想はないの?」
「ありませんとも。在学中はなにお嬢様が男爵令嬢の所持品を破壊した、やれお嬢様が男爵令嬢を噴水に落としたとか団結力で責め立ててきましたのに、仮想敵がいなくなった途端に殺し合うなんて笑っちゃいますわ。ざまーみろですわ」
ほっーほっほっほっと、アニーは腰と口に手を当てて高笑いする。うん、私なんかよりも、とても悪役らしい。在学中もアニーが婚約者たちの行為に憤慨してくれたお陰で、当時自分は冷静になれたことを思い出して、ついつい口元が緩む。因みに、子爵家の変わり者の三女であった彼女が、メイド育成学校を卒業してすぐに私の遊び相手兼侍女で配属された日から、すでにこんな感じだったのは言うまでもない。
「結局、あやつらは何をしたかったのだろう。初めは、あの中の誰かに娶らせて、全員で真実の愛という不倫で共有するのかと思ってたのに。政略結婚した代わりに真実の愛は不倫で補うのは、私たち貴族には良くある話でしょう。詳細は解らないけれど、五人中ふたりは『男爵令嬢の名誉の為』に決闘して死んじゃうし。どうせ死んじゃうなら、せめてこっちが『ざまぁ』するまで待ってくれれば良かったと思わない? それに、男爵令嬢も何考えているのだろうか。これだと、お財布が減るじゃないか。五人の男から同時に甘い汁を吸えなくなるのだぞ」
「お嬢様、国内で一位二位とも言われる財産家のご令嬢とは思えない現実的なお言葉」
「そう? 私には男爵令嬢の目的が、いまいち解らない。王妃様のように、『王妃』を目指していたのなら名門貴族の取り巻きは将来の為に温存して、今回みたいな目立つような醜聞も立たないようにしないと」
「あの男爵令嬢の目的は『王妃』になることではないと?」
「そう見える。それよりも、目的があの五人を破滅に追い込むことに見えるのだよ。それに、王妃様も王妃様でおかしいのだよねぇ。自分達の時は伯母様を稀代の悪女として生け贄にすれば良かったけど、連続で同じ事を繰り返せば貴族内での信用が低下する。お父様と伯父様の影響度が下がって喜ぶ家はあるかもしれないけれど、いつ自分達も王妃の気まぐれで同じ目に合わされるか解らないからね。寧ろ、今回のことで息子を廃嫡へ持っていく方が、手打ちとして手っ取り早いと思われるのだけど。そうなると、元婚約者が幼い頃から仕込んで追い込む理由が解らない」
「他にお世継ぎになれるお子が、国王夫妻にはいませんものねぇ」
「新聞だけだと実家の動きも解らないし、今のところ妄想ですぎないけど。少しきな臭いな」
と、話した後に新聞を乱暴にテーブルの上に放り出してふたりで頭を抱えている内に、休憩時間は終わってしまう。それでは仕事に戻るかと立ち上がると、部屋の扉を叩く音がした。トントン、何の音。アニーと顔を見合わせた後、扉を開くとベールで顔を隠した背の高い女が立っていた。
女はハスキーな声で、自分は奥様付きの侍女のこと、お屋敷に着いたばかりなので奥様にお茶を出して欲しいと言う。奥様とは、いったい誰のことなのだろうか。思わず、背後を振り向けば悪い物でも食べたような顔をしているアニーと目が合う。何で休憩中の自分たちの所へと訊けば、「今、他に手が空いている人がいないと訊きました」と、女はベールの下から答えたのだった。
そして、お願いしましたと、軽く頭を下げると女は足早に立ち去ってしまう。
ベールで顔を隠しているとか怪しいと言えば怪しいのだけど、『奥様』の件がなければ女が言ったことに特に破綻はない。とりあえず、『奥様』にお茶を出しに行こうと廊下へ出る。廊下には女の姿どころか、人っ子一人いない。それどころか、すっかり空が暗くなっている上に風も強くなっていて、今にも大雨が降りそうに見えた。裏門の道が崩れでもしたら、村へ暫く行けないかもしれないと思う。
それから、料理番から湯とお茶菓子を用意して貰ってワゴンにそれらと茶器を載せて『奥様』の部屋へアニーと行くことにする。湯とお茶菓子を用意して貰う間、『奥様』がいらっしゃったことと屋敷に人気がないことを見てくれは熊のような料理番に話すと、大雨が降りそうだからみんな忙しいんだろうと豪快に笑う。日々のお菓子で餌付けされている私たちはそれ以上突っ込むのは止めて、とりあえずワゴンを運ぶことにした。
おどろおどろしい稲妻が窓を走る廊下をワゴンを押して進む。
お飾りの妻なのに、意外にも『奥様』の部屋は一番いい場所にあって。本人は部屋には住んでないけれど、思った以上に待遇はいいわよねと思う。望まれていない妻は、使用人にも侮られるのが普通で。いつ来るか解らない未だ見ぬ『奥様』の為に、毎日掃除して整えているのは珍しい。しかも、主寝室に繋がっている隣の部屋なのだ。入ったことはないけれど。
ノックをして、室内に入る。勿論、有能な侍女であるアニーなら普段はノック等しないで空気を読んで室内に入るところだけと、一応初対面なので許して貰おうと思う。
「奥様、失礼します。お茶をお持ちしました」
と、言って一礼をして顔を上げると、奥様らしい女性は、部屋の飾られていた見覚えのある顔の肖像画の前辺りでドレスの胸の辺りを真っ赤にして室内で倒れていたのだった。私の部屋に来たベールの女はどこへ行ったのだろうか。
いつの間に、『奥様』は殺されたのだろうか。
死体との初遭遇のアニーの悲鳴と雷が落ちる音が重なって屋敷中に響き渡る。
次の瞬間、ふっと室内が暗くなったかと思うと、不思議な香りがして目の前が暗転する。
次に目が覚めた時には、何故か自分の部屋に戻っていたのだった。アニーにしても、同じ事で。目が覚めた後、使用人仲間に『奥様』が殺されていたことを伝えたが夢でも見たのだろうと一笑に付されただけだった。
確かに、一笑に付されるだけあって『奥様』の死体も黒いベールの女もどこを探しても見つからず。そのまま、『奥様』の死体も黒いベールの女も煙のように消えてしまったのだった。
それにしても、旦那様。なんで『奥様』の部屋に私の肖像画が飾られていたのでしょうか。
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