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1章 裏の開門
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しおりを挟む加治屋「どうぅぅわぁぁぁぁぁぁ!!!?」
突然背後から起こった爆風と爆音、予期しない出来事に加治屋は、
今までに出した事の無い様な声を発し僅かに吹き飛んでいた。
???「な・・・何が起こった・・・?」
爆発しない事実を突きつけられた直後の爆発、男が混乱しないはずも無く・・・。
加治屋「・・・え?な・・・何で爆発した・・・、俺何か変なフラグ立てたっけ?」
そう言いながら加治屋は瞬時に思考を巡らし一つの結論に至り、答えは案外簡単な物だと気が付いた。
加治屋「あの男から離れた火薬入りの瓶、あの時は確かに鉱石の影響で0になっていた。
だが離れて重力がかかり、その魔力を瞬時に吸い込み爆発に至った。」
ただ疑問が解決したとしても、今目の前で起こった事実を覆すことは出来ない。
それ程の緊急事態とまでに加治屋は感じていた。
???「・・・はは、結局最後は俺に運が向いていたんだ!
こ・・・これで俺は晴れてあの組織の正式なメンバーに・・・。」
加治屋「・・・・・・・・・。」
男の言葉を気にする様子も無く、加治屋はこの事態に対してどうすべきか、
最も身近で起こった危機ともいえる事態に対して・・・。
主「全く・・・、今日は随分と騒がしいなぁ・・・?」
加治屋の耳に聞こえて来た声、それはいつも身近に聞こえて来ていた声でもあったが、
頭に聞こえて来ていた者とは違い・・・今は耳の鼓膜を伝って聞こえて来ていた。
加治屋「この声・・・、一体どこから・・・?」
主「この扉の意味を理解していない者がいるようだな?
わざわざ壊さずとももう鍵は掛っていないと言うのに・・・。」
その声と共に爆発によって起こった砂埃が、何者かが息を吹いたかのような風と共に一瞬で消え去った。
加治屋「な・・・まさか・・・?」
主「こうやって直接話すのは初めてか?・・・あぁ、いやちょっと待ってろ、
このまま外に出ては余り良くない気がするのでな。代わりの体を用意する。」
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