異世界の鍛治屋さん～お店の裏は裏ダンジョン！？～

９章 鍛冶屋とバグ(チート)

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加治屋「気になる事？って言うか本当に大丈夫なのか？俺達はあの国王が倒された所を見て無いんだ。

確証がないと俺も安心出来ねぇよ。」


騎士団長「それも・・・、もしかしたら金田が気にしている事と関係あるかもな。

それにもし国王が生きているにしてももうどこにも逃げられんよ・・・。」


柏木「・・・・・・・・・？」


・・・・・・・・・・・・


その頃当の金田は・・・。


金田「・・・ここに来るのも実に何年振りかねぇ・・・？」


目の前にそびえ立つのは共和国軍の国王が鎮座していた城。その中へ金田は遠慮なしに入って行った。


金田「・・・・・・・・・。」


たった1人でやって来ていた為言葉を発することなく目的の場所へと向かって行っていた。そして・・・。


金田「・・・また随分派手に出て来たもんだな・・・。扉がボロボロじゃないか・・・。」


金田がたった1人で向かった場所、それは国王が立て籠り、

そして乗り移った魔王によって蹴破られた裏ダンジョンの入口であった。


金田「じゃあそれでは・・・。色々検証していこうかねぇ・・・？」


そう言って金田はその入口へ歩を進めて行った。


金田「・・・・・・・・・。」


暗く閉ざされた空間と申し訳程度の松明の明かり、その中を金田はゆっくり且つ静かに歩いていた。


金田「・・・さて、そろそろ出て来ても良いんじゃないか？門番？」


門番「・・・そのセリフ、もし誰もいなかったらどうするつもりだったんだよ？」


その声を待っていたかのように暗闇から門番が現れた。


門番「・・・で、こんな所にまで来て俺に何の用だ？」


金田「なぁに、ただ俺の予測をあんたで答え合わせをしたかっただけだ。

もし間違ってたら恥ずかしいからな。」


門番「みんなに聞かれたくない事なのか？」


金田「・・・・・・聞きたい事は幾つかある。まずはこの裏ダンジョンの扉を開く正式な条件。

そのカギは・・・これなんだろ？」


そう言って金田は門番に向かって聖剣イグニスを見せ付けた。


金田「聖剣イグニス・・・いや、この中に封印されている魔王。これが揃う事で裏ダンジョンを開くカギとなる。」


門番「・・・そうだな。まぁ、もしお前が現役だった時にそれを知っていたとしても、

お前は魔王を倒す事が出来なかっただろうな？」


金田「俺には必要の無い物だったからな裏ダンジョンってのは。

それにこういうのは無暗に開放しない方が良いだろ？何が出て来るかわからん。」


門番「欲が無いんだな・・・？それで、他にも何か聞きたい事があるんだろ？」


金田「・・・国王に憑りついていた別の世界の魔王についてだ。

って言うかそっちの方が聞きたかった事なんだがな。」