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9章 鍛冶屋とバグ(チート)
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しおりを挟むそれから数時間の時が経ち・・・。
加治屋「・・・にしても、一体いつ決着がつくんだろうな?」
柏木「さぁ・・・、確か勇者は時間を操作できるとか・・・?それで修行の時間を短縮していたとか。
聞いただけですが・・・それもそれで反則ですよね・・・。」
加治屋「確かにな、あいつが言うには1時間を5分まで収縮する事が出来るとか何とか・・・?」
柏木「・・・それが本当だとしたら・・・、転移の魔法陣が発動して随分経ってるはずですよね!?
それでまだ何の反応も無いってのは・・・。」
加治屋「実力が拮抗している。そう考えるのは簡単だが時間にしてみれば果てしない規模だ。
普通の人間が耐えられる訳が無い・・・。」
柏木「・・・そう言えば、共和国軍の騎士団長がまだあの中に入っているはずですよね?」
加治屋「・・・今は考えるな。いない者を嘆く事は褒められた事じゃない・・・。」
そう加治屋が言った直後・・・。
騎士団長「貴様・・・俺を亡き者にしようとしているのか?」
加治屋「・・・・・・・・・。」
加治屋は突如背後から聞こえて来た声に聞き覚えがあったが、振り向く事はしなかった。
って言うか怖くて振り向けなかったのだ。
騎士団長「おい、何か言ったらどうだ?」
加治屋「・・・お久しぶりとでも言っておこうか?」
柏木「あなたが共和国軍の騎士団長殿でしたか。」
騎士団長「お前が魔王軍の騎士団長・・・いっちょ前に名前までありやがって・・・。」
加治屋の事は後だと言わんばかりに騎士団長は柏木の方に向き直った。
柏木「そりゃあ、同じ騎士団長だと判別が付きづらいですからね?
それにしても、あなたもあの鉱石の中にいたと聞いていたのですが。
これは決着が付いたと考えてよろしいのでしょうか?」
騎士団長「決着ならかなり前に付いていた。それ以上にあの中から出る事に苦戦していたんだ。
転移の魔術はそこの鍛冶屋に使っていたんで手作業で穴を空けて出た。」
加治屋「にしても何で背後から出て来るんだ?出て来るなら正面だろ?」
騎士団長「どうやら元勇者様が何か気になる事があるそうでな。鉱石から出た後、
俺が転移を発動した場所まで移動したんだよ。」
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