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9章 鍛冶屋とバグ(チート)
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しおりを挟む国王「・・・別の存在か・・・面白いな。その根拠を・・・聞こうか?」
金田「まずは・・・お前、何故魔王城を目指している?そこに何かあるのか?」
国王「魔王城に何か?・・・あるではないか・・・・魔王城が。」
騎士団長「・・・一体何を問いかけたんだよ?」
金田「・・・いや、そうか・・・お前はただ魔王城に行きたかっただけという訳か。」
金田はまた1人で納得している様であった。
騎士団長「だから何なんだよ!?お前だけ納得してんじゃねぇよ!」
金田「・・・いやな、国王・・・あんたがあの扉に籠っている最中、
俺達は占いで未来を予知して貰っていたんだよ。様々な方法を試しながら検証を行い、全てが無駄に終わった。
俺が直接出向いて真っ向勝負、戦える戦力を総動員しての総攻撃・・・全てが無意味だった。」
国王「・・・・・・・・・。」
金田「だがそこに違和感が生じた。いや、共通した物を見つけたと言って良いかな?」
騎士団長「・・・・・・・・・。」
金田「国王は・・・全ての事象にて最後に同じ場所に辿り着いている。それが魔王城だ。
そして未来予知はそこで終わっている。これがどういう事かわかるか?」
騎士団長「・・・この世界が・・・終わる?」
金田「もしくわ占い師がその後亡くなると言う事も考えられた。だが国王が知る由も無いし、
わざわざその様な事をしなくても容易く全土を壊滅させる力がある。
そうなれば考えられる事は一つ・・・、この世界の生きとし生ける物を消滅させるつもり・・・とな。」
国王「・・・なるほどな。だが・・・少し違うな。私は別にこの世界の全生物を消滅させるつもりは無い。
この私に従う者以外を消滅させる・・・その占い師とやらは私に従わなかったのだろう。」
金田「・・・まるで魔王だな。・・・いや、お前は魔王だ・・・過去のな・・・?」
騎士団長「・・・過去の魔王?何でこの世界に別の世界の魔王が・・・?しかも何故あの部屋に・・・。」
金田「どうやら俺達は、この世界の認識を誤解していたらしい。
この世界、いわゆる異世界転生した者達が一から町を各地に形成し、暮らしている。そう言う認識だった。
だが、以前から引っ掛かっていた事があってな・・・。俺達がいるこの世界は出来て十数年、
始まりの町やその他の町なら形成も十分可能だろう。それだけの技術を持った人間もいて当然だ。
だが、魔王城や共和国軍の城はどうだ?
そもそも、わざわざ2つの派閥を作ってまでこの世界でも争う必要がどこにある?」
騎士団長「・・・確かに、考えた事が無かったが・・・。あの城は一体いつからあるんだ・・・?」
国王「そこまで気付くとはな・・・。流石勇者と敬称されるだけの人間という訳だ。」
金田「そこで考えた、この世界はいつからかは知らないが、この2000年近くの時を・・・、
前世と同じ位の時を歩んでいるのではないのか・・・とな?」
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