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7章 鍛冶屋と武具を狙いしモノ
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しおりを挟む加治屋「魔王軍も知らない?そんな所に隠してお前の立場は大丈夫なのか?」
騎士団長「問題ない。それにこの武具を探しているのは私の独断だ。
今回の目的はあくまで共和国側の町への警告。裏ダンジョンの事をあまりよく分かっていない者達に、
共和国軍が何をしようとしているのか理解させる。それだけでも足止めには充分なはずだ。」
加治屋「・・・もうどっちが善か悪かわからねぇな・・・?」
騎士団長「それは私も同感だ。だがどちらにも善い行いをしようとしている者もいるし、悪事を働く者もいる。
私はそれを抑えつける役目も担っている。」
加治屋「・・・そうか、ならこっちもさっさと用意しないとな・・・。」
そう言って加治屋は後ろの扉を開けどこかへ向かって行った。
・・・・・・・・・・・・
加治屋「・・・一応これは周りから見えない様に包帯で巻いておく。それだけでも違うはずだ。」
騎士団長「すまない。こちらから無茶な要望をしてしまっていたのに・・・。」
加治屋「全くだな。だが、それがこの世界の存亡に関わるのならば話は別だ。」
騎士団長「共和国が考えを改めれば良いのだが・・・、前世の事を考えると・・・。」
加治屋「・・・トップが変わる必要がある・・・か。」
騎士団長「・・・最後に忠告しておきたい事がある。」
加治屋「・・・何だ?」
騎士団長「今の共和国軍を信用するな。奴らは手段を選ばない。
それに奴らは勇者の武具を血眼になって探している。」
加治屋「あの町長、ペラペラと良く喋るからな・・・。こっちに来るのも時間の問題か。」
徳井「それって大丈夫なのかよ?」
加治屋「大丈夫では無いだろうな。ましてや俺が魔王軍幹部に武具を預けたとなったら・・・。」
騎士団長「お前もどこかへ身を隠す方が良いかもしれないぞ?私が言うのも変ではあるが。」
加治屋「・・・・・・・・・考えておこう。」
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