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7章 鍛冶屋と武具を狙いしモノ
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しおりを挟む騎士団長「・・・ならば、今から話す事であなたがどう動くか、確かめさせて貰おう。」
加治屋「やけに勿体付けるな?それ程の情報を持って来ていると?」
騎士団長「まず、当然ながら私は共和国の側ではない、だがこの町に共和国側の騎士団長が来るのは本当だ。」
徳井「・・・?それってまだ来てないって事なのか?」
騎士団長「あぁ、私は身分を偽って数日早く着く様に偽装した。だから直に町にも知れ渡るだろう。
だが、共和国側の目的は近況報告だけではない。」
加治屋「まず武具の方では無いだろうな?」
騎士団長「その武具を扱えるものはあの中にはいない、所詮は集団行動に長けた者達の集まり、
個々の強さは大した事はない。」
徳井「じゃあ何なんだよ?」
騎士団長「・・・この世界の各所にあると言う・・・、裏ダンジョンの解放だ。」
加治屋「・・・・・・なに?」
騎士団長「お前達も聞いた事はあるだろ?この世界には魔王を討伐した瞬間、裏ダンジョンの門が開かれると。
その裏ダンジョンは言わば未開の地。様々な生体の植物や鉱石、広大な土地が広がっているとされている。」
加治屋「・・・共和国側の目的はその土地か?つまり領土拡大を狙っていると?」
騎士団長「そうだ、土地は広ければ広い程良いと言われている。場所によっては気候も違うだろうし、
育つ作物も違ってくるだろう。」
徳井「でもそれって・・・、別に悪い事ではないんじゃないのか?魔王が倒されること以外は?」
騎士団長「その裏ダンジョン、もしその土地に入ればどうなるか知っているか?」
徳井「・・・どうなるって?」
騎士団長「もし、その裏ダンジョンで死んだ場合・・・、復活する事が出来ない。つまり本当の意味で死ぬ。」
加治屋「・・・・・・・・・。」
徳井「・・・え?生き返る事が出来ない?この世界で?」
騎士団長「この事を知っているのは魔王軍側だけ。共和国軍側はただ新しい土地が手に入るとだけ思っている。」
徳井「そんな・・・。」
加治屋(そう言えば、徳井にあの事言って無かったな。)
騎士団長「もしこのまま裏ダンジョンが解放され、開拓の為の人員を動員でもすれば、
大勢の死者が出てしまう事になる。それだけは避けないといけない。」
加治屋「なら、あんた達魔王軍側は、それを止める為に動いてるって事か?」
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