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4章 鍛冶屋とパーティー
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しおりを挟む冒険家「その飯屋のおっちゃんから聞いたんだけど・・・。あんた相当強いって話だったんでな、
俺のパーティー勧誘しに来たんだ。」
加治屋「いやだから、さっき断るって言っただろ?それに俺には店がある、断る理由はそれで充分だろ?」
冒険家「大丈夫だって、これは限定的な勧誘だから!今の俺達じゃどうにも突破出来ない所があるんだよ!」
加治屋「苦戦か・・・さしずめ、前線を俺に任せてお前らは高みの見物って所か?」
冒険家「いやいや、あんたにだけ押し付ける事はしねぇよ!俺達だってプライドがあるんだ!
俺達がどうにかしないと意味が無い!これは俺達の問題だ。」
加治屋「・・・どうだかな。言葉だけではどうとでも言えるだろ?俺はそう簡単に信用はしない。」
冒険家「・・・わかった。それなら・・・報酬にこれを上乗せする!これでどうだ!」
そう言いつつ冒険家はカウンターに数枚の紙を、加治屋に見えるように置いた。
加治屋「・・・・・・・・・。おい、何だこれは?これを誰に渡された?」
冒険家「・・・飯屋のタダ券だ。あんたが渋ってたらこれを渡せって飯屋のおっちゃんに言われてな。
これがあればドケチなあいつも首を縦に振るだろうってよ。」
加治屋「・・・あいつ・・・。」
冒険家「加えて、今回同行してくれたら、道中で手に入れた素材を好きなだけ持って行ってくれて良い!
俺達には手に余る者だからな。」
加治屋「・・・・・・どこだ?お前らが苦戦している場所と言うのは?」
素材を好きなだけ持って行っていい、その言葉を聞いた加治屋は直ぐに反応を示した。
冒険家「・・・すぐそこの始まりの森だ。ルート上次の町に行く為に通らないと行けない場所なんだけど、
何故かそこにめっぽう強い魔物がいて、俺達は何度も退けられているんだ。」
加治屋「始まりのの森?何でそんな所で苦戦している?あそこなら1人でも基本の装備で通過できる筈だろ?
それをましてやパーティーを組んだ状態で通過できないってどういう事だ?」
冒険家「俺だって最初はそう聞いて向かったよ。だけどとてもじゃないが勝てそうになかった。
聞いてた話と全然違った・・・。何度やっても歯が立たなかったんだ・・・。」
加治屋「始まりの森にそんな強い魔物がいたかな・・・?あそこは確か・・・、
スライムみたいなのがいる位だったろ?何で倒せない?」
冒険家「・・・いや、スライムとかそんな低級の魔物じゃなかった・・・。もっと・・・恐ろしい・・・。
とにかく、全く攻撃が効かなかったんだ・・・。」
そこまで言って冒険家は口をつぐんでしまった・・・。
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