イレンシ~壱~

ホージー

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case2 山の熊さん 前編

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・・・・・・・・・・・・


鹿神「う~ん!やっぱり山の空気は良いね!」


竹田「わかる物なんですか?」


鹿神「気分だよ気分!」


鹿神は村の近くに車を止め、外で大きく伸びをしていた。


竹田「ここに車置いてて良いんですか?」


鹿神「まぁとりあえずここに置いとけば良いでしょ?」


竹田「そんなものですかねぇ・・・?」


そうして2人は村に向かって歩き出した。


すると、すぐに村人らしき人影を1人見つけた。


鹿神「あの・・・すいません。依頼人の佐武さんですか?」


鹿神はその村人の女性に足早に駆け寄り訪ねた。


佐武「あっはい!もしかして・・・あなたが鹿神さんですか?」


鹿神「初めまして。依頼を頂きましたイレンシ相談事務所の鹿神と申します。」


竹田は依頼人を見て驚いた。


恐らく自分達よりも若く、綺麗な黒い長髪の女性で、その美しさに竹田は一瞬で見惚れ言葉を失っていた。


佐武「初めまして、私佐武あゆみと申します。」


2人が自己紹介を終えた後も、竹田の目は未だに佐武に釘付けになっていた。


佐武「あの・・・、そちらの方は?」


鹿神「あっ、僕の助手で連れてきた竹田君です。ほら竹田君、挨拶して!」


竹田「・・・あっ、おっ俺竹田ともっ申すます!よろしくお願いします!!」


緊張のあまり竹田の声は上ずっていた。


佐武「こちらこそ、よろしくお願いします。」


鹿神「それじゃあ・・・行きましょうか?」


2人の会話が終わった事を確認して、鹿神が佐武に案内を促した。


佐武「はい、こちらになります。」


そう言って佐武は2人を村の中へと案内した。


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