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case1 公園の少年
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しおりを挟む竹田「あれが・・・翔太君ですか?」
鹿神「ああ、危ないから少しの間隠れててもらってたんだ。」
竹田「・・・あれ?でも鹿神さん、翔太君は成仏したんじゃ?」
鹿神「依頼では公園からいなくなって欲しいと言う事だった、翔太君を公園から離せばそれで依頼完了!」
竹田「何か・・・それってズルくないですか?」
鹿神「まぁ良いじゃないの!翔太君!こっちにおいで、宝探しするよ!」
竹田「宝探し?・・・って、うわっ!!」
竹田はいつ来たのか、翔太が隣まで来ていたのに驚いた。
竹田「び・・・びっくりしたぁ・・・。」
ただ、竹田から見ると翔太は人の形はしていたが全身が白く霧の様だった。
鹿神「まぁ、はっきりとは見えないだろうけど、存在は感じる事は出来るからね。
あぁ・・・竹田君、ちょっとこの砂場掘るから手伝って!」
鹿神は竹田に田山が持っていたスコップを渡してきた。
竹田「え・・・俺がやるんですか!?」
鹿神「若い方が力あるでしょ?」
竹田(いや・・・、あんたも大して変わんないでしょ・・・?)
と思いながらも竹田は渋々砂場を掘り始めた。
そして数分後
竹田「・・・おっ!何かに当たった!」
鹿神「よし、竹田君もう一息だ!」
竹田「鹿神さんも手伝って下さいよ!」
鹿神「僕はさっき力使いすぎてヘトヘトなの!」
竹田「・・・・・・・・・。」
竹田は一気に砂場を掘り進めると、そこにはケースの様な物が姿を現した。
鹿神「見つけた!」
鹿神の子供のように目を輝かせ喜んでいた。
そして竹田は砂場からケースを引っ張り出すと・・・。
竹田「この中に大金があるんですね・・・?」
竹田はケースの摘みを上げようとし・・・。
竹田「・・・んっ?あれ?開かない・・・、これ鍵がかかってますよ?」
鹿神「どうやら田山さんはケースに鍵がかかってる事を知らずに砂場に埋めたようだね。
多分相当焦ってたんだろう。」
竹田「じゃあこれどうするんですか?これだと中身の確認もできませんよ?」
鹿神「いや・・・このままで良いんだよ。それにこれは田山さんに渡すから。」
竹田「・・・えぇ!?ちょっ、何言ってんですか?」
鹿神「鍵が無いから開けることが出来ないのはこの人も同じだから。」
竹田「でも、もしこいつが鍵を持っていたとしたら?」
鹿神「多分それは無いよ。だって鍵持ってるのは盗んだ泥棒なんだから。」
竹田「・・・え?何故ですか?」
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