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case1 公園の少年
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しおりを挟む田山「ど・・・どうしてそこまで・・・?」
鹿神「まるで僕が実際に現場を見てたみたいでしょ?これは僕が田山さんの記憶を読み取り、
見たものをそのままを話しただけですが。大体あってたでしょ?」
田山「私の記憶・・・を?」
鹿神「僕が田山さんの頭に手をかざした事があったでしょ?あの時覗かせて貰いました。」
竹田「鹿神さん、そんな事も出来るんですか?」
鹿神:でも、これでは逮捕の証拠にならない。実際に本人が証言したものでもないし。」
田山「あ・・・あなたは、一体何がしたいんだ!?私はただ幽霊を退治してくれと頼んだだけなのに・・・。
依頼と違うじゃないか!?」
鹿神「何を言ってるんですか田山さん?依頼はちゃんと完了しましたよ?
ただ、今回はどうしてもこの事件を解決しないと成仏してくれないという方がいまして。」
田山「だ・・・誰がそんな事を!?」
鹿神「誰からって・・・さっきからあなたの隣にいる方からですよ?見えないんですか?」
田山「・・・は?私の隣に誰かいるわけ・・・!?」
田山がその言葉を言い終えるや否や、突然横から何かの気配を感じた。
田山「・・・・・・え?」
田山は横を向いた途端、口が半開きになり後退りをし始めた。そして急に怯え出し。
田山「お・・・お前は・・・何で・・・?・・・く・・・くく来るな!!来るんじゃない!
あ・・・あの金は・・・わ・・・私の物だ!」
田山は後退りしながら持っていたスコップを闇雲に前に向って振り始めた。
鹿神「やっと本性を表しましたね?あなたに会いたがってたんですから。あの時から。」
竹田「あの・・・鹿神さん、今何が起きてるんですか?俺には何も見えないんですけど・・・。」
鹿神「・・・見たい?」
鹿神は短くそう竹田に問いかけて来た。
竹田「え?見れるんですか?」
鹿神「まぁ、これを掛ければね。」
すると、鹿神は上着のポケットから縦長のケースを取り出し、さらにその中からメガネの様な物を取り出した。
竹田「メガネ・・・ですか?でも俺、目は良い方ですよ?」
鹿神「この眼鏡には度は入ってないよ。まぁ掛けてみればわかるから。」
意味は良くわからずも、竹田は渡されたメガネを掛け、田山の方を見た。
竹田「んんん?・・・あれ?」
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