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第三話 パレードの感想報告会
しおりを挟む「ミリア先輩、戦帝オスカー・グラフトン様はどうでしたか?」
パレードの翌日、ナディアは凱旋パレードをしっかり見ようと張り切ってパレード当日朝一から仕事を休んでいたミリアにそう尋ねるのだった。何とも言えない顔をしたミリアにナディアは不思議そう。昨日の事をしぶしぶ思い出してミリアは説明を始めるのだった。
「遠くから見ている分にはイケメンっぽかったのよ。戦帝オスカー・グラフトン様は……近くに来たら、目つきが怖すぎて、目線だけで殺されるかと思ったわよ!! 婚約者がいないのも納得だわ!!」
「そんなに怖かったのですか?」
ナディアの問いに対して、ミリアは首を縦に勢いよく振る。
「目が合った瞬間、死んだ!!って思ったわよ。まぁ、生きてるけれど……何故だか死んだふりをしたくなったわ」
「それ、熊に対してじゃあないですか?」
ミリアの手ぶり身振りを交えた説明に、ナディアはクスッと笑うのだった。そして、オスカーへのミリアの説明を聞いてオスカーの部隊の使う詰所の担当になったことにちょっと不安がよぎるのだった。
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