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どうやらガーズは死を覚悟するようです。
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ーどうやら話は全然進まないようです。<ガーズ視点>の修正について。ー
1つ前の話で、アークが消えてから"半年"が過ぎた。と書いていましたが、今後の展開等の事を考えて時間経過を"3年と少し"に変更しました。
森でのレベリングをひたすら書くというわけにもいかないので、そこら辺は省略させて頂きます。今後の話の中や、番外編としてその時の様子を書くとは思いますが、特にアリルが進化した!!などという事は全く無いので書くことも少ないです。
今回もガーズ視点で書かせていただきます。
ーーガーズ視点ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回の依頼は、森の奥に住む謎の魔物の調査、可能であれば討伐だ。
森の奥に住む魔物は最近冒険者の中で噂になっているから俺も知っている。
ある冒険者によるとそれは巨大な蛇のような見た目をしており、まるで森の奥に住むポイズンスネークを巨大化したかのような魔物だとか、また別の冒険者によるとそれは巨大なコウモリのような見た目をしており、グレートバットを巨大化したような魔物だったなど、皆それぞれ違う事を口にする。
ただ、全員が口を揃えて言う事があった。
その魔物はまるでマグマのような赤い容姿をしており、まるで冒険者を弄ぶように戦い、最後にはトドメを刺さずに逃げるのを見ているだけだったと言う。
その事から、冒険者の間では"赤い悪魔"と呼ばれており、今までも何組かの冒険者たちが戦いに挑んだらしいが全敗。
そのため遂冒険者ギルドが、Aランク冒険者となった俺たちへの依頼をしたというわけだ。
「水弾生成 ーウォーターバレットー」
道中に出てくる魔物は基本テシラが近づく前に魔法で片付けてくれる。
「テシラ、MPはあんまり使いすぎるなよ。」
「そうだよテシラ。ここから何があるか分からないんだから。」
「今回はいっぱいポーション持ってきたので大丈夫ですよ!」
テシラがえへんと言いながら胸を張る。
「おいテシラ......それ...。」
なにかに気付いたディエルが言う。
「あっ......これ、HPポーションでした...。」
テシラがいつも通りのドジさを発揮する。
「やっぱりテシラは後ろにいろ。雑魚は俺達で狩る。」
「はいっ......。」
テシラがガッカリとした表情をする。
そのまま特に問題も無く、少しずつ森の中央へと近付いていく。
その時だった。
背後から何かの気配を感じ、咄嗟に前へ飛び振り返って武器を構える。
それはメンバーも同じだったのか全員が咄嗟に前へ飛んで武器を構える。
「あ...あれって確か3年前に死体が見つかったはずじゃなかったんですか...!」
「あれは...違う!体は赤くなかった!」
そう。そこにいたのは、"真っ赤"なゴブリン・ロードだった。
「雷撃 ーライトニングー!」
テシラの魔法がそいつに直撃する。
少しして煙が晴れるが、そこに立っているのは無傷なままのゴブリン・ロード。
「くっ...。雷付与 ーサンダーエンチャントー!」
テシラが俺の剣へと雷魔法を付与する。
まだ相手は動こうとしない。
すぐに地面を蹴り相手の目の前へと行くと、そいつは斧を振り上げる。
それを見た俺はスピードを上げてすぐに背後へと移動する。
斧が地面へと直撃すると同時に俺の剣によってゴブリン・ロードの背中に大きな切り傷が出来る。
それでもそいつは怯まない。
すぐに体を反転させて反撃をしてくる。
ギリギリで回避することができたが、その攻撃の衝撃でうまく着地出来ず手から剣を落とす。
「んな!?ガーズ!あいつの傷が!」
「もう、回復しきってます!」
セルスとテシラが俺に向かってそう報告する。
ーー勝てない。
そう思った時、ゴブリン・ロードが俺の目の前へと走ってくる。
ーー逃げなければ。
そう思うが恐怖のあまり足が動かない。
あれは今まで戦ってきた魔物とは次元が違う。
戦いを挑んではいけない敵だった。
目の前まできたゴブリン・ロードに死を覚悟する。
「おいアリル。殺すなって言った......ガーズさん?」
体を恐怖で震わせ、目を瞑っている俺へと幼さのある男の声で呼びかけられる。
ゆっくり目を開けるとそこにいたのは、真っ赤なスライムと、大きさはかなり変わっているがどこか3年前の面影の残った"アークウェル"だった。
1つ前の話で、アークが消えてから"半年"が過ぎた。と書いていましたが、今後の展開等の事を考えて時間経過を"3年と少し"に変更しました。
森でのレベリングをひたすら書くというわけにもいかないので、そこら辺は省略させて頂きます。今後の話の中や、番外編としてその時の様子を書くとは思いますが、特にアリルが進化した!!などという事は全く無いので書くことも少ないです。
今回もガーズ視点で書かせていただきます。
ーーガーズ視点ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回の依頼は、森の奥に住む謎の魔物の調査、可能であれば討伐だ。
森の奥に住む魔物は最近冒険者の中で噂になっているから俺も知っている。
ある冒険者によるとそれは巨大な蛇のような見た目をしており、まるで森の奥に住むポイズンスネークを巨大化したかのような魔物だとか、また別の冒険者によるとそれは巨大なコウモリのような見た目をしており、グレートバットを巨大化したような魔物だったなど、皆それぞれ違う事を口にする。
ただ、全員が口を揃えて言う事があった。
その魔物はまるでマグマのような赤い容姿をしており、まるで冒険者を弄ぶように戦い、最後にはトドメを刺さずに逃げるのを見ているだけだったと言う。
その事から、冒険者の間では"赤い悪魔"と呼ばれており、今までも何組かの冒険者たちが戦いに挑んだらしいが全敗。
そのため遂冒険者ギルドが、Aランク冒険者となった俺たちへの依頼をしたというわけだ。
「水弾生成 ーウォーターバレットー」
道中に出てくる魔物は基本テシラが近づく前に魔法で片付けてくれる。
「テシラ、MPはあんまり使いすぎるなよ。」
「そうだよテシラ。ここから何があるか分からないんだから。」
「今回はいっぱいポーション持ってきたので大丈夫ですよ!」
テシラがえへんと言いながら胸を張る。
「おいテシラ......それ...。」
なにかに気付いたディエルが言う。
「あっ......これ、HPポーションでした...。」
テシラがいつも通りのドジさを発揮する。
「やっぱりテシラは後ろにいろ。雑魚は俺達で狩る。」
「はいっ......。」
テシラがガッカリとした表情をする。
そのまま特に問題も無く、少しずつ森の中央へと近付いていく。
その時だった。
背後から何かの気配を感じ、咄嗟に前へ飛び振り返って武器を構える。
それはメンバーも同じだったのか全員が咄嗟に前へ飛んで武器を構える。
「あ...あれって確か3年前に死体が見つかったはずじゃなかったんですか...!」
「あれは...違う!体は赤くなかった!」
そう。そこにいたのは、"真っ赤"なゴブリン・ロードだった。
「雷撃 ーライトニングー!」
テシラの魔法がそいつに直撃する。
少しして煙が晴れるが、そこに立っているのは無傷なままのゴブリン・ロード。
「くっ...。雷付与 ーサンダーエンチャントー!」
テシラが俺の剣へと雷魔法を付与する。
まだ相手は動こうとしない。
すぐに地面を蹴り相手の目の前へと行くと、そいつは斧を振り上げる。
それを見た俺はスピードを上げてすぐに背後へと移動する。
斧が地面へと直撃すると同時に俺の剣によってゴブリン・ロードの背中に大きな切り傷が出来る。
それでもそいつは怯まない。
すぐに体を反転させて反撃をしてくる。
ギリギリで回避することができたが、その攻撃の衝撃でうまく着地出来ず手から剣を落とす。
「んな!?ガーズ!あいつの傷が!」
「もう、回復しきってます!」
セルスとテシラが俺に向かってそう報告する。
ーー勝てない。
そう思った時、ゴブリン・ロードが俺の目の前へと走ってくる。
ーー逃げなければ。
そう思うが恐怖のあまり足が動かない。
あれは今まで戦ってきた魔物とは次元が違う。
戦いを挑んではいけない敵だった。
目の前まできたゴブリン・ロードに死を覚悟する。
「おいアリル。殺すなって言った......ガーズさん?」
体を恐怖で震わせ、目を瞑っている俺へと幼さのある男の声で呼びかけられる。
ゆっくり目を開けるとそこにいたのは、真っ赤なスライムと、大きさはかなり変わっているがどこか3年前の面影の残った"アークウェル"だった。
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