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最終章 スキルが美味しいって教わったよ⁉︎
408話 トーナメント戦 ③
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「いよいよ大詰め、準決勝が始まります!先ずは1組目、勇者ウィリアム=ジャッジ 対 【双月旅団】団長アシヤ‼︎いやはや、強い筈だよこの人間!最新の情報によれば、その正体は何と勇者だった!因みに、残り枠にいるクリスチャート選手も勇者らしいぞ?それなら、我等が盟友である空中公国月の庭の使者達が苦戦したのも頷ける!だが、そんな勇者に立ちはだかる1人の冒険者‼︎彼もまた普通の冒険者に在らず!冒険者の頂点と呼ばれているS級の冒険者だ!これは瞬きもなどしていられない試合となるでしょう‼︎」
昼休憩が終わり、一度冷めた観客席の熱気を取り戻そうと、進行役の鷲人が懸命に声を張り上げている。
しかもどうやら、観客側から勇者達の情報が伝わった様だ。
『クララ、レオンの容態はどう?』
『問題ありません。傷も回復し、既にバスティアノ殿と反省会を開いているところです』
来賓席に座っているアラヤは、負傷してモーントガルテンに治療に戻ったレオンが無事だと聞いて、安堵の溜め息を吐いた。
「アラヤ殿、もしやあの冒険者は、貴方方の身内ではありませんか?」
隣に座るパガヤ王国の女王セシリアは、アラヤとは身長・容姿は多少違うが、アシヤを直感で似ていると判断したようだ。
「はい、実はそうなんです。ただ彼は今、帰国禁止令中でして、10年近く会っていませんでした」
「帰国禁止?10年⁉︎」
国外追放と言うよりは、イメージ的にだいぶマシだと思うんだけど。
「お前の国に代表枠は3人だ。なら反則で全員が敗退じゃないか?」
セシリアの背後に控える守護者のバンドウが、参加枠が4人になるだろと指摘してきた。
アシヤの事情を知っているくせに、今回パガヤ王国に良い結果が無かったから、腹いせに言っているな。
因みにバンドウは、獣耳付きの兜と短い尾付きの腰巻を装備しているので、世間的には犬系の人獣だと認識されている。
「少なくとも、今2人が辞退したら、娯楽を奪われた観客の怒りは、セシリア女王に向くだろうね?」
「それは好ましくありませんね。それに、彼は予選初日から正式に参加された方。今更規則で敗退を訴えると、我々の不手際も強調される事となるでしょう。ここは、モーントガルテンの国民として扱わない方が、双方に得ですね」
「ん…。セシ…陛下が納得するなら仕方ないか…」
バンドウも折れたようで、それ以上口出しはしなかった。
「さて、ウィリアムはあれから強くなっているかな?」
「分断の勇者様を知っているのですか?」
「はい、彼とは巨人相手に共闘をした仲でして。国を立ち上げてからは会っていませんが、数少ない友人だと思っています。まぁ、友人だった頃の記憶は消えてしまっていますが…」
アラヤは知らないが、実際には、彼は元美徳教団教皇であるヨハネスから、記憶を失う前にアラヤとどう接していたかを聞かされているので、アラヤを敵視はしておらず、彼も会う前から友人のつもりでいるのだ。
「それは少し悲しいですね。もしかして、勤勉の勇者様もご友人で?」
「あー、彼は知人というか、面倒な人ですね。共通の敵と戦った事もありますが、初見では嫁を人質に決闘を仕掛けられましたので、仲が良いとは言えませんね?」
チラリとバンドウを見る。この男とは初めから仲は悪いからね。出国する際に主従的な契約は解除してある。だが今更、仲良くは無らないだろう。
バンドウ自身も、フンと外方を見ている。
『アヤコを捕らえた勇者というのは彼奴だったか。エンリルに吹き飛ばされて重体だったらしいわね?』
「まぁ、懲りてなかったけどね。あ、始まったよ?」
歓声が上がり視線を落とすと、丁度両者が1合目を交えたところだった。
ウィリアムが持つ武器は、長剣から新しい大剣へと交換してあり、アシヤは長槍からハルバードに変更していた。
「得物を大剣に変えたという事は、彼本来は防御無視の戦士タイプですか?」
「そうですね。ただ彼の場合、得物はあまり関係無いかもしれません。力が異常に強い事ももちろんですが、それ以前にあらゆる物を分断する技能を持っています。武器破壊も可能なので、まともな迫り合いすら危険ですね」
彼の、あらゆる繋がりを切り離す特殊技能の【分断別離】は、渡り渡って今はアラヤが持っている。
彼の使う【分別斬】という分断技能は、おそらく固有技能だろう。
アシヤもソレを警戒してか、武器の間合いも同程度だが、まともな武器同士の接触は避けている。
(やはり勇者達は、技能よりステータスの伸びが著しいな。前回から開いていた差があまり無いうえに、素の身体能力が高いから、流石のアシヤも魔法無しだと苦戦しているな)
アラヤの心配をよそに、アシヤは今の状況を楽しんでいた。
どうやら、ウィリアムは武器破壊に分別斬を使う気は無い様だ。
ウィリアムもまた、純粋にこの戦いを楽しんでいるのだろう。
「んっ⁉︎」
槍の突きを受け流し振り払う際に、大剣の重みの負担が前回負傷した膝に掛かり痛みが走った。
「隙あり‼︎」
ハルバートの斧部分が、ウィリアムの手首付近を斬り裂き、彼の手甲が破損した。
「ぐっ‼︎」
腕の内筋が切れた様で、大剣を持つことがままならない。
大剣の先を足で踏み抑えられ、喉元に槍先を突きつけられた。
「…参った。私の負けだ」
ウィリアムが両手を上げ、大人しく降参した。
あくまでもこれは試合であり、命をかけている殺し合いじゃないからね。
「ウィリアムが負けちゃった。技能を使えば良かったのに。…クリスは大丈夫かしら?」
フローラは席を立ち、ウィリアムの治療へと向かうことにした。
だが、控室に向かう前に、本人が歩いて来た。よく見ると腕と足の治療は既に完治している様だ。
「治療の必要は無かった様ね?」
「ああ、アシヤ殿の仲間から神々の霊薬並に高価な回復薬を戴いた。自身のチームで調合も行っているそうだ。まるで聖女みたいな人物だよ」
試合参加者達は最低限の止血以外は、大会が終わるまで治療できない。
敗者となり退室すれば可能だが、参加者が敗者に魔法で治療を行う事もできない。
参加者は、部外者(敗退者)に関わる事が許されていないのだ。
「私みたいなというよりも、アラヤ大公の身内なんじゃないの?私とクリスが知っているだけでも、5人は居るもの。まだ居てもおかしくないわ」
「なるほど。それならばあの強さも納得できる。ああ、私はまだまだ精進が足りないなぁ!」
そうは言いつつも、悔しそうにはしていない。むしろ、次の機会の為に努力しようと切り替えている様だ。
「これで、優勝で願いを叶えてもらう可能性があるのはクリスだけね」
今回の優勝者には、セシリア女王が可能な限りの願いを叶えると宣言していた。
「そういえば、ウィリアムの願いは何だったの?」
「ん?私か?私の願いは、貴方達は達成した事だけど、未だ出会えぬ友人が住むモーントガルテンに旅行する事だった。パガヤ女王は、モーントガルテンと同盟国の中でも1番の盟友と聞いた。それならば、頼めば叶う気がしてね」
「なるほどね。まぁ確かに、あの国は最高だもの。クリスもあの国にまた行きたいと言っていたから、同じような願いかもしれないわね」
「だとすれば、彼に便乗するとしようか?」
「ウフフ、それは良い考えね?じゃあ、彼の願いが叶いますように、応援に向かうとしましょうか」
2人は、クリスの試合を観戦に観客席へと向かった。
そこで、観客達からブーイングが飛んでいる事に驚いた。
「どうしたのですか?」
フローラが観客の1人に聞いてみる。
「ああ、試合が始まる前に、進行役の奴が2人に優勝したら何を願うか聞いてね。そうしたら、勇者の奴が馬鹿な事を言ったのさ」
「えっ⁉︎」
どうやら、ブーイングが飛ぶ渦中に居るのはクリスチャートらしい。
「な、何て言ったんですか?」
「優勝したら、『大公と真剣勝負させろ』だぜ?笑っちまうよな?」
「そ、そうですね~。あ、アハハ、ハハ…」
2人の便乗話は、優勝以前に無かった事に決まったのだった。
昼休憩が終わり、一度冷めた観客席の熱気を取り戻そうと、進行役の鷲人が懸命に声を張り上げている。
しかもどうやら、観客側から勇者達の情報が伝わった様だ。
『クララ、レオンの容態はどう?』
『問題ありません。傷も回復し、既にバスティアノ殿と反省会を開いているところです』
来賓席に座っているアラヤは、負傷してモーントガルテンに治療に戻ったレオンが無事だと聞いて、安堵の溜め息を吐いた。
「アラヤ殿、もしやあの冒険者は、貴方方の身内ではありませんか?」
隣に座るパガヤ王国の女王セシリアは、アラヤとは身長・容姿は多少違うが、アシヤを直感で似ていると判断したようだ。
「はい、実はそうなんです。ただ彼は今、帰国禁止令中でして、10年近く会っていませんでした」
「帰国禁止?10年⁉︎」
国外追放と言うよりは、イメージ的にだいぶマシだと思うんだけど。
「お前の国に代表枠は3人だ。なら反則で全員が敗退じゃないか?」
セシリアの背後に控える守護者のバンドウが、参加枠が4人になるだろと指摘してきた。
アシヤの事情を知っているくせに、今回パガヤ王国に良い結果が無かったから、腹いせに言っているな。
因みにバンドウは、獣耳付きの兜と短い尾付きの腰巻を装備しているので、世間的には犬系の人獣だと認識されている。
「少なくとも、今2人が辞退したら、娯楽を奪われた観客の怒りは、セシリア女王に向くだろうね?」
「それは好ましくありませんね。それに、彼は予選初日から正式に参加された方。今更規則で敗退を訴えると、我々の不手際も強調される事となるでしょう。ここは、モーントガルテンの国民として扱わない方が、双方に得ですね」
「ん…。セシ…陛下が納得するなら仕方ないか…」
バンドウも折れたようで、それ以上口出しはしなかった。
「さて、ウィリアムはあれから強くなっているかな?」
「分断の勇者様を知っているのですか?」
「はい、彼とは巨人相手に共闘をした仲でして。国を立ち上げてからは会っていませんが、数少ない友人だと思っています。まぁ、友人だった頃の記憶は消えてしまっていますが…」
アラヤは知らないが、実際には、彼は元美徳教団教皇であるヨハネスから、記憶を失う前にアラヤとどう接していたかを聞かされているので、アラヤを敵視はしておらず、彼も会う前から友人のつもりでいるのだ。
「それは少し悲しいですね。もしかして、勤勉の勇者様もご友人で?」
「あー、彼は知人というか、面倒な人ですね。共通の敵と戦った事もありますが、初見では嫁を人質に決闘を仕掛けられましたので、仲が良いとは言えませんね?」
チラリとバンドウを見る。この男とは初めから仲は悪いからね。出国する際に主従的な契約は解除してある。だが今更、仲良くは無らないだろう。
バンドウ自身も、フンと外方を見ている。
『アヤコを捕らえた勇者というのは彼奴だったか。エンリルに吹き飛ばされて重体だったらしいわね?』
「まぁ、懲りてなかったけどね。あ、始まったよ?」
歓声が上がり視線を落とすと、丁度両者が1合目を交えたところだった。
ウィリアムが持つ武器は、長剣から新しい大剣へと交換してあり、アシヤは長槍からハルバードに変更していた。
「得物を大剣に変えたという事は、彼本来は防御無視の戦士タイプですか?」
「そうですね。ただ彼の場合、得物はあまり関係無いかもしれません。力が異常に強い事ももちろんですが、それ以前にあらゆる物を分断する技能を持っています。武器破壊も可能なので、まともな迫り合いすら危険ですね」
彼の、あらゆる繋がりを切り離す特殊技能の【分断別離】は、渡り渡って今はアラヤが持っている。
彼の使う【分別斬】という分断技能は、おそらく固有技能だろう。
アシヤもソレを警戒してか、武器の間合いも同程度だが、まともな武器同士の接触は避けている。
(やはり勇者達は、技能よりステータスの伸びが著しいな。前回から開いていた差があまり無いうえに、素の身体能力が高いから、流石のアシヤも魔法無しだと苦戦しているな)
アラヤの心配をよそに、アシヤは今の状況を楽しんでいた。
どうやら、ウィリアムは武器破壊に分別斬を使う気は無い様だ。
ウィリアムもまた、純粋にこの戦いを楽しんでいるのだろう。
「んっ⁉︎」
槍の突きを受け流し振り払う際に、大剣の重みの負担が前回負傷した膝に掛かり痛みが走った。
「隙あり‼︎」
ハルバートの斧部分が、ウィリアムの手首付近を斬り裂き、彼の手甲が破損した。
「ぐっ‼︎」
腕の内筋が切れた様で、大剣を持つことがままならない。
大剣の先を足で踏み抑えられ、喉元に槍先を突きつけられた。
「…参った。私の負けだ」
ウィリアムが両手を上げ、大人しく降参した。
あくまでもこれは試合であり、命をかけている殺し合いじゃないからね。
「ウィリアムが負けちゃった。技能を使えば良かったのに。…クリスは大丈夫かしら?」
フローラは席を立ち、ウィリアムの治療へと向かうことにした。
だが、控室に向かう前に、本人が歩いて来た。よく見ると腕と足の治療は既に完治している様だ。
「治療の必要は無かった様ね?」
「ああ、アシヤ殿の仲間から神々の霊薬並に高価な回復薬を戴いた。自身のチームで調合も行っているそうだ。まるで聖女みたいな人物だよ」
試合参加者達は最低限の止血以外は、大会が終わるまで治療できない。
敗者となり退室すれば可能だが、参加者が敗者に魔法で治療を行う事もできない。
参加者は、部外者(敗退者)に関わる事が許されていないのだ。
「私みたいなというよりも、アラヤ大公の身内なんじゃないの?私とクリスが知っているだけでも、5人は居るもの。まだ居てもおかしくないわ」
「なるほど。それならばあの強さも納得できる。ああ、私はまだまだ精進が足りないなぁ!」
そうは言いつつも、悔しそうにはしていない。むしろ、次の機会の為に努力しようと切り替えている様だ。
「これで、優勝で願いを叶えてもらう可能性があるのはクリスだけね」
今回の優勝者には、セシリア女王が可能な限りの願いを叶えると宣言していた。
「そういえば、ウィリアムの願いは何だったの?」
「ん?私か?私の願いは、貴方達は達成した事だけど、未だ出会えぬ友人が住むモーントガルテンに旅行する事だった。パガヤ女王は、モーントガルテンと同盟国の中でも1番の盟友と聞いた。それならば、頼めば叶う気がしてね」
「なるほどね。まぁ確かに、あの国は最高だもの。クリスもあの国にまた行きたいと言っていたから、同じような願いかもしれないわね」
「だとすれば、彼に便乗するとしようか?」
「ウフフ、それは良い考えね?じゃあ、彼の願いが叶いますように、応援に向かうとしましょうか」
2人は、クリスの試合を観戦に観客席へと向かった。
そこで、観客達からブーイングが飛んでいる事に驚いた。
「どうしたのですか?」
フローラが観客の1人に聞いてみる。
「ああ、試合が始まる前に、進行役の奴が2人に優勝したら何を願うか聞いてね。そうしたら、勇者の奴が馬鹿な事を言ったのさ」
「えっ⁉︎」
どうやら、ブーイングが飛ぶ渦中に居るのはクリスチャートらしい。
「な、何て言ったんですか?」
「優勝したら、『大公と真剣勝負させろ』だぜ?笑っちまうよな?」
「そ、そうですね~。あ、アハハ、ハハ…」
2人の便乗話は、優勝以前に無かった事に決まったのだった。
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