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第19章 選択権は弱者には無いそうですよ⁉︎
269話 反抗
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アラヤは今の状態で、何の技能が使えるかを考えた。
顔を動かして、ギリギリ胸元の鉱石に歯が届く。これなら、ソリューションバイトが使える。
試しに齧ってみると、僅かに表面が溶けた。熟練度LVが低いから、鉱石にはこの程度なんだろう。
だが、僅かでも溶ける事が分かった。それなら、首から下の鉱石に触れている全身に【溶解】の技能を使用できる。
服まで溶けるのが難点だけど、脱出するには仕方ない。
「アーラヤ殿、いや、偽名だったからアラヤ殿が正しいのか?まぁいい、君にはガッカリだよ」
ロータスがやってくると、その手にはスノーグローブが握られている。
「これも、工芸品を買ったという村の話も嘘なんだろう?取り引きしたいと思っていたのに…」
この男は、サタンの分体の筈なのに、ロータス大丞の人格は残っているんだな。悪魔に身体を乗っ取られても、悪魔側が加減すれば割と平気なのかな?
「村は確かに嘘だね。工芸品も俺の仲間が作ったんだ。取り引き用に、他にも確かに幾つか作ったよ。ただ、貴方は禁呪魔導書を持っていないんでしょう?なら、取り引きはしないよ」
「他にもあるのか⁉︎ぐっ…確かに、私はその魔導書は持っていないが、他の魔導書なら用意できるぞ」
「魔導書の種類によるかなぁ。一度、見てみない事には何とも言えない」
「おい、ロータス、倉戸よぉ?お前達状況分かってねぇのか?特にロータス、あの魔導書の価値を知らねーのか?」
割と警戒心が無いロータスから情報を引き出そうとしたのだが、バンドウが止めにきた。
「あの紅い魔導書は、私にはさっぱり読めないからね。バンドウ、君は読めるのかい?」
「馬鹿言え、読めるわけないだろ!俺は魔法に興味無いからな。それ以前に、あの魔導書はサタンの持ち物だろうが。勝手に取り引き材料にするんじゃねぇよ」
2人共、見た事はあるみたいだな。ただ、持っているのはやはりサタン本体か。
「それになぁ…」
バンドウが、いきなりアラヤのこめかみを鷲掴みにする。
「コイツがサタンに従わないなら、ここで死ぬんだ。取り引きしなくても、持ち物は全部奪えるだろ?」
メキメキと、バンドウの親指と小指がこめかみに食い込む。アラヤは竜鱗を作り出し、その指を弾いた。
「残念だな。サタンに従う以前に、お前とは組む気は無い!」
「ハハッ、気が合うな!俺もだ」
バンドウに、顔面に拳を叩き込まれる。だが、噛み付いてやった。拳速が早過ぎて齧る程度だったが、【弱肉強食】を使用した。僅かな皮と血液を飲み込む。
【弱肉強食】により、レイジ=バンドウから【異種族狩り】を食奪獲得しました。
「ん?お前、今何かしたか?」
「くそっ、もう少しで丸かぶりできたのに!」
拳から滴る血を見て、バンドウはニヤァと笑みを浮かべる。
「そういや、お前は暴食魔王だったな。人型もいけるのか?くくくっ、そりゃ凄ぇな。その表情、もう食った事あるんじゃねーか?」
少量にも関わらず、魔王の肉はやはり上質らしく、身体中に旨味感が走る。これは、ゴウダの時よりも美味い。
思わず悦に浸った表情になっていたようだ。
「おー、怖い怖い。噛まれるのだけは注意しないと。なっ!」
硬い革靴の底で鼻頭を蹴られた。鼻は竜鱗ごと割られ、鼻血が大量に出る。またもや速さに合わせることができなかった。
「そーいやお前、初めて俺にやり返したな?前世界じゃ、殴っても蹴ってもヘラヘラしてただけだったよな?」
確かに、命令されたことに多少なりに嫌がらせをして返したことは沢山あるけど、暴力で返したことはないな。
「お前だって、荒垣に対してはてんで大人しかったよな?こっちの世界でも、荒垣の取り巻きをやっているのか?」
「ああ?そんなわけねぇだろ!あん時は、親父の会社が荒垣家に関わっていたから、仕方無くだ。この世界ではそんな縛りは無い。例え荒垣相手でも、やりたいようにやる」
「その手始めで、サタンの言いなりか?笑えるな」
「お前、今俺に喧嘩売ったか?」
バンドウの顔に、みるみる血管が浮き出てくる。怒りの琴線に触れたか?
相手は憤怒魔王、怒らせない方が良い気もする。魔王は鑑定で見れないから、特殊技能も分からない。
だが、だからこそ今は賭けに出るのだ。
「冥土の土産に俺様の特殊技能を見せてやるよ!」
魔王が持つ特殊技能は、大概が相手から技能を奪う技能なはず。しかも、それはその大罪の名に関係するものばかりと予想できる。
アラヤが食べる事で技能を奪うように、バンドウは怒りを条件に技能を奪える攻撃をする筈だ。
バンドウは腰を落として、空手の正拳突きの構えをした。
「喰らえ!【反抗憤怒】‼︎」
その声と同時に、アラヤは亜空間収納からアラヤゴーレムを目の前に出した。
突然現れたアラヤゴーレムに、バンドウの正拳が炸裂して、アラヤゴーレムはただの土塊となった。
「何だこれは⁉︎土人形じゃねーか⁉︎」
脱皮したアラヤの竜人姿のゴーレムだったのに、脱皮は消えてただの土になった。
まさか、脱皮とゴーレムに掛けられた傀儡の技能を奪ったのか⁉︎
「変な真似しやがって!」
これは、いよいよ四の五の言っていられない状況だ。
アラヤは、溶解により溶けたスペースで、一気にバルクアップして内側から鉱石を破壊した。
「なっ‼︎⁉︎」
直ぐ様、次の一撃を受ける前に一気に距離を取る。
ドゴォォッ‼︎
刹那、2人の間に天井が崩れ落ちた。
舞い上がる土煙に、3人は何が起きたか分からない。だが次の瞬間、見覚えのある人影に思わず叫んでいた。
「みんな‼︎俺はここだよ!」
「アラヤ君‼︎」
「にいやっ‼︎」
「ご主人様‼︎」
「「「アラヤ様‼︎」」」
『『『アラヤ‼︎』』』
みんなが俺に駆け寄ると同時に、裸の姿に驚いた。溶かしてしまったから仕方ないんです。
若干、カオリとアヤコがバンドウを見つけて俺と交互に変な目で見ている。想像していることは何も無いぞ⁉︎
アラヤは急いで予備の服を着た。
「むぅ…。サタン様の術を破るとは…」
「落ち着いてる場合じゃないぞ、ロータス。色欲魔王までご登場だ。もう、説得もクソもねぇ。皆殺しだ!」
土煙が晴れて、アラヤ達は2人を見据える。バンドウの強さは説明はいらない。みんなが、奴を魔王だと知っている。
問題はロータスだ。見た目は少し年老いた獅子人だが、今までサタンの術により禁止されていた魔力が戻った今、彼の体内からは溢れんばかりの魔力が出てきていた。
「アラヤ君、感動の再開の続きは帰ってからにしましょう。私とカオリさん達でロータス大丞は相手します。バンドウを、クララとでお願いできますか?」
「いや、私も参加しよう」
空いた天井から声が聞こえ、人鬼のイゾウが現れた。
こいつ、俺みたいに手加減がいらない相手だと思って来たな?全く現金な奴だが、イゾウの剣技は確かに俺を上回るから頼りになる。
「おいおい、1人に3人か?卑怯な奴だなぁ?」
「お前には言われたくないね!それとも、大人しく降参するのか?」
「降参?ブハッ、笑わせるな!するわけ無いだろう!」
もはや生かす道理は無いと理解したバンドウは、今までで1番の歓喜の表情を見せる。
アラヤは、クララとイゾウに念話でバンドウの特殊技能の効果を伝えた。
「フム、その技は武器でも受けてはいかんという事じゃな。理解した」
飲み込みの早いイゾウは、低姿勢に剣を構える。その構えは居合いに似ていて、ますます剣客を連想させる。
この際、その巨体で居合い?とツッコミを入れるのは止めておこう。
「よし、俺とクララでイゾウに繋げようか」
相手は喧嘩慣れしているバンドウだ。数で有利だろうと、油断は禁物である。アラヤは、魔法が使えるならと、早速ヘイストやマイティガードのバフを3人に掛ける。
そう、やるなら喰ってやる!隙を見て弱肉強食を使うのだ。
アラヤの口元からは、微かによだれが流れていた。
顔を動かして、ギリギリ胸元の鉱石に歯が届く。これなら、ソリューションバイトが使える。
試しに齧ってみると、僅かに表面が溶けた。熟練度LVが低いから、鉱石にはこの程度なんだろう。
だが、僅かでも溶ける事が分かった。それなら、首から下の鉱石に触れている全身に【溶解】の技能を使用できる。
服まで溶けるのが難点だけど、脱出するには仕方ない。
「アーラヤ殿、いや、偽名だったからアラヤ殿が正しいのか?まぁいい、君にはガッカリだよ」
ロータスがやってくると、その手にはスノーグローブが握られている。
「これも、工芸品を買ったという村の話も嘘なんだろう?取り引きしたいと思っていたのに…」
この男は、サタンの分体の筈なのに、ロータス大丞の人格は残っているんだな。悪魔に身体を乗っ取られても、悪魔側が加減すれば割と平気なのかな?
「村は確かに嘘だね。工芸品も俺の仲間が作ったんだ。取り引き用に、他にも確かに幾つか作ったよ。ただ、貴方は禁呪魔導書を持っていないんでしょう?なら、取り引きはしないよ」
「他にもあるのか⁉︎ぐっ…確かに、私はその魔導書は持っていないが、他の魔導書なら用意できるぞ」
「魔導書の種類によるかなぁ。一度、見てみない事には何とも言えない」
「おい、ロータス、倉戸よぉ?お前達状況分かってねぇのか?特にロータス、あの魔導書の価値を知らねーのか?」
割と警戒心が無いロータスから情報を引き出そうとしたのだが、バンドウが止めにきた。
「あの紅い魔導書は、私にはさっぱり読めないからね。バンドウ、君は読めるのかい?」
「馬鹿言え、読めるわけないだろ!俺は魔法に興味無いからな。それ以前に、あの魔導書はサタンの持ち物だろうが。勝手に取り引き材料にするんじゃねぇよ」
2人共、見た事はあるみたいだな。ただ、持っているのはやはりサタン本体か。
「それになぁ…」
バンドウが、いきなりアラヤのこめかみを鷲掴みにする。
「コイツがサタンに従わないなら、ここで死ぬんだ。取り引きしなくても、持ち物は全部奪えるだろ?」
メキメキと、バンドウの親指と小指がこめかみに食い込む。アラヤは竜鱗を作り出し、その指を弾いた。
「残念だな。サタンに従う以前に、お前とは組む気は無い!」
「ハハッ、気が合うな!俺もだ」
バンドウに、顔面に拳を叩き込まれる。だが、噛み付いてやった。拳速が早過ぎて齧る程度だったが、【弱肉強食】を使用した。僅かな皮と血液を飲み込む。
【弱肉強食】により、レイジ=バンドウから【異種族狩り】を食奪獲得しました。
「ん?お前、今何かしたか?」
「くそっ、もう少しで丸かぶりできたのに!」
拳から滴る血を見て、バンドウはニヤァと笑みを浮かべる。
「そういや、お前は暴食魔王だったな。人型もいけるのか?くくくっ、そりゃ凄ぇな。その表情、もう食った事あるんじゃねーか?」
少量にも関わらず、魔王の肉はやはり上質らしく、身体中に旨味感が走る。これは、ゴウダの時よりも美味い。
思わず悦に浸った表情になっていたようだ。
「おー、怖い怖い。噛まれるのだけは注意しないと。なっ!」
硬い革靴の底で鼻頭を蹴られた。鼻は竜鱗ごと割られ、鼻血が大量に出る。またもや速さに合わせることができなかった。
「そーいやお前、初めて俺にやり返したな?前世界じゃ、殴っても蹴ってもヘラヘラしてただけだったよな?」
確かに、命令されたことに多少なりに嫌がらせをして返したことは沢山あるけど、暴力で返したことはないな。
「お前だって、荒垣に対してはてんで大人しかったよな?こっちの世界でも、荒垣の取り巻きをやっているのか?」
「ああ?そんなわけねぇだろ!あん時は、親父の会社が荒垣家に関わっていたから、仕方無くだ。この世界ではそんな縛りは無い。例え荒垣相手でも、やりたいようにやる」
「その手始めで、サタンの言いなりか?笑えるな」
「お前、今俺に喧嘩売ったか?」
バンドウの顔に、みるみる血管が浮き出てくる。怒りの琴線に触れたか?
相手は憤怒魔王、怒らせない方が良い気もする。魔王は鑑定で見れないから、特殊技能も分からない。
だが、だからこそ今は賭けに出るのだ。
「冥土の土産に俺様の特殊技能を見せてやるよ!」
魔王が持つ特殊技能は、大概が相手から技能を奪う技能なはず。しかも、それはその大罪の名に関係するものばかりと予想できる。
アラヤが食べる事で技能を奪うように、バンドウは怒りを条件に技能を奪える攻撃をする筈だ。
バンドウは腰を落として、空手の正拳突きの構えをした。
「喰らえ!【反抗憤怒】‼︎」
その声と同時に、アラヤは亜空間収納からアラヤゴーレムを目の前に出した。
突然現れたアラヤゴーレムに、バンドウの正拳が炸裂して、アラヤゴーレムはただの土塊となった。
「何だこれは⁉︎土人形じゃねーか⁉︎」
脱皮したアラヤの竜人姿のゴーレムだったのに、脱皮は消えてただの土になった。
まさか、脱皮とゴーレムに掛けられた傀儡の技能を奪ったのか⁉︎
「変な真似しやがって!」
これは、いよいよ四の五の言っていられない状況だ。
アラヤは、溶解により溶けたスペースで、一気にバルクアップして内側から鉱石を破壊した。
「なっ‼︎⁉︎」
直ぐ様、次の一撃を受ける前に一気に距離を取る。
ドゴォォッ‼︎
刹那、2人の間に天井が崩れ落ちた。
舞い上がる土煙に、3人は何が起きたか分からない。だが次の瞬間、見覚えのある人影に思わず叫んでいた。
「みんな‼︎俺はここだよ!」
「アラヤ君‼︎」
「にいやっ‼︎」
「ご主人様‼︎」
「「「アラヤ様‼︎」」」
『『『アラヤ‼︎』』』
みんなが俺に駆け寄ると同時に、裸の姿に驚いた。溶かしてしまったから仕方ないんです。
若干、カオリとアヤコがバンドウを見つけて俺と交互に変な目で見ている。想像していることは何も無いぞ⁉︎
アラヤは急いで予備の服を着た。
「むぅ…。サタン様の術を破るとは…」
「落ち着いてる場合じゃないぞ、ロータス。色欲魔王までご登場だ。もう、説得もクソもねぇ。皆殺しだ!」
土煙が晴れて、アラヤ達は2人を見据える。バンドウの強さは説明はいらない。みんなが、奴を魔王だと知っている。
問題はロータスだ。見た目は少し年老いた獅子人だが、今までサタンの術により禁止されていた魔力が戻った今、彼の体内からは溢れんばかりの魔力が出てきていた。
「アラヤ君、感動の再開の続きは帰ってからにしましょう。私とカオリさん達でロータス大丞は相手します。バンドウを、クララとでお願いできますか?」
「いや、私も参加しよう」
空いた天井から声が聞こえ、人鬼のイゾウが現れた。
こいつ、俺みたいに手加減がいらない相手だと思って来たな?全く現金な奴だが、イゾウの剣技は確かに俺を上回るから頼りになる。
「おいおい、1人に3人か?卑怯な奴だなぁ?」
「お前には言われたくないね!それとも、大人しく降参するのか?」
「降参?ブハッ、笑わせるな!するわけ無いだろう!」
もはや生かす道理は無いと理解したバンドウは、今までで1番の歓喜の表情を見せる。
アラヤは、クララとイゾウに念話でバンドウの特殊技能の効果を伝えた。
「フム、その技は武器でも受けてはいかんという事じゃな。理解した」
飲み込みの早いイゾウは、低姿勢に剣を構える。その構えは居合いに似ていて、ますます剣客を連想させる。
この際、その巨体で居合い?とツッコミを入れるのは止めておこう。
「よし、俺とクララでイゾウに繋げようか」
相手は喧嘩慣れしているバンドウだ。数で有利だろうと、油断は禁物である。アラヤは、魔法が使えるならと、早速ヘイストやマイティガードのバフを3人に掛ける。
そう、やるなら喰ってやる!隙を見て弱肉強食を使うのだ。
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