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第19章 選択権は弱者には無いそうですよ⁉︎
268話 封じられた魔法
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アラヤはまた意識を失っていたようで、気がつくと室内は壁掛け燭台が点けられ明るくなっていた。
少し離れた場所に2人の人影が見える。机の上にはパンと酒が置かれ、1人はバンドウで食べずにタバコをふかしていた。
もう1人はブツブツと何やら不満を言っている。聞き覚えのある声だと思ってよく見ると、ロータス大丞だと分かった。
「ああああ…私の計画が大幅に遅れた…」
「うるせぇな、何度も何度も愚痴るな。まだ修正可能だろうが。それよりもサタンの野朗はまだか?俺もお前も、そろそろ戻らねぇと疑われちまうぞ?」
「…慌てても無駄だ。サタン様の力なくしては、魔法が禁じられているこの空間は内側からは出られない。それはそうと、彼が目覚めた様だぞ?」
魔法が禁じられている?どうりでテレポートが使えないのか。微動だにできない程にピッタリと鉱石土で体を固定されているから、バルクアップして破壊すらできない。
「ハハッ、また傷が治ってやがる。倉戸、人間辞めちまったようだな?もう化け物じゃねぇの?」
「…サタンはどこだ?お前はサタンの僕になったのか?」
「あ?俺の質問無視して、何違う質問してんだコラ!」
髪を掴まれ引っ張り上げられると、唾を吐き掛けられた。
「バァーカ、奴とは取り引きしてんだ。立場は対等なんだよ!俺は誰にも従わねぇ!利害が一致してるだけだ」
「どうだかな?サタンに騙されてるんじゃないか?現に、此処からは奴の力が無いと出られないんだろ?」
「ああ?出られないのは、僕のあの老いぼれだけだ!俺には転移石があるからな!」
転移石が使える?つまりは、魔法は使えなくても魔道具は使えるのか。
自己回復が機能しているから、技能も使用できるのは間違いない。何とかしてこの状況を打破しなければ…。
「そもそも、遺跡でサタンとは既に会っていたんだな」
「ハハッ、違ぇよ。奴とは、この国に来た最初の頃に会った。俺を魔王と分かった上で接触しに来たのさ」
この世界に来て直ぐじゃないか。そうなると、ゲーブ様と会う前からバンドウはサタンと繋がっていたわけか。
「取り引きの内容って何だ?ゲーブ様の加護を貰うのもサタンの計画の一部なのか?」
「…喋り過ぎたな」
焦って質問し過ぎた。警戒したバンドウは口を閉ざすと、何も言わずに再び席に座りタバコを再び吸いだした。
「…」
アラヤは、再びみんなに念話を飛ばすが反応が返ってこない。やはり妨害されているようだ。
そうだ、契約精霊達を喚んでみよう。精霊達なら精霊界を経由して来られるかもしれない。
『サラマンドラ、ノーム、エキドナ、来てくれ!』
『ん⁉︎微かにゾワッと反応があったぞ⁉︎』
浮遊邸にいるサラマンドラとエキドナは顔を見合わせる。
『『アラヤだ!』』
『本当⁉︎なら、何で姿隠しできないの⁉︎』
『私には来てないんだけど⁉︎』
『反応が弱過ぎる!アラヤ、もっと力込めて喚んでくれよ!』
『妨害があるようだなぁ』
浮遊邸の精霊達が騒いでいる中、地上ではノームが指揮する土精霊達による掘削作業が行われていた。
『む⁉︎今の反応は!』
「どうしたのノーム?」
『今、一瞬だがアラヤからの召喚を感じた。だが反応が弱過ぎて飛べなかった』
アヤコは他の土精霊達の作業を一度止めた。
「反応があった方向は分かる?」
『ああ、こっちだ』
ノームも素早く反応があった真上に移動する。
『この真下だ』
「では、ここを集中的に掘りましょう!」
微かな反応だろうと、手掛かりには間違いない。今はノームの掴んだ希望を頼るだけだ。
より1秒でも早くと、土精霊達の掘るスピードも上がるのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
カハピウラの夜中。コロシアムの後処理を行なっていた館長は、誰も居なくなった闘技場で、壊れてしまった壁の瓦礫に腰を下ろしていた。
観客の被害は、結界のおかげで軽い記憶障害と軽傷が数名出た程度で済んだ。
だが、祭りとしては成功とは言えない結果になってしまった。
「まさか、あそこまで成長してしまうとは…」
自分が食人植物を成長させ過ぎてしまったと頭を抱えていると、背後から靴音がして振り返る。
「館長、君が気に病むことはないよ」
「…街長。せっかくの祭りを失敗に終わらせてしまい、誠に…」
「大丈夫、祭り自体は成功だよ。規格外の事態に陥っても、4大将軍が収束したからね。観客達の反応は上々だった。コロシアムの安全対策には多少の改善が必要かもしれんがね?」
街長は館長の肩に手に置き、ゆっくりと立たせた。
「君はもう帰るといい。長時間の指揮で疲れてるだろう?」
河馬人の街長の笑顔は、とても恐ろしく感じた。
「は、はい。あ、あの、街長は…?」
「…帰るといい」
「はいっ!」
歯を見せられたその圧に、館長は堪らず走ってコロシアムを後にした。
「さてと…居るんだろ?出て来たらどうかね?」
街長はゆっくりと闘技場の中心に歩いていく。すると、地面から竜人が水辺に浮かぶように現れた。
『盲点だったよ。まさか、こんな近くに潜んでいたとはな』
「それは光栄だね。大精霊の感知から長らく逃れてみせたわけだ」
『して、サタンよ。我が眷属を返してもらおうか?』
「おいおい、それはおかしな話だな。そもそも、彼が我を探していたから招待しただけだが?」
『ならば居場所を言え。迎えに向かう』
「土の大精霊ゲーブ、我は双子神フレイアの眷属だ。貴方は大地神ブラフーマの眷属だろう。お互い不干渉であるべきだ」
『それは、我が眷属が関わっていない時の話だ。現状での不干渉は有り得ない』
ゲーブが指を鳴らすと、眷属竜であるアダモスが現れた。
「ほぅ、我と争うというのか?」
街長の体がガクンと前のめりに倒れると、背中が割れて大きな翼が出てきた。
更にそこから本体であるサタンが蛹から出てくる蝶のように出てきた。
『地面から飛ぶ事すら出来ぬ土の精が、己が不死の存在だからといって、我を甘く見ているようだな』
その姿は神々しく、熾天使長から堕天した事で悪魔となったという逸話もうなずける。
『甘くなど見てないさ。お前には後が無いからな』
サタンに、再び召喚する為の祭壇は無く、封印ではなく討伐されると、二度とこの世界に来ることはできない。
『ならば、遠慮なくやらせてもらおう。鎮めよ【不毛の世界】!』
サタンが両手に黒い魔力玉を作り出し、左右に飛ばした。魔力玉が壁に当たると、そこから波紋状に波が広がり消えた。
『魔法は封じた。大精霊の力、確かめさせてもらおうか。悪魔召喚』
魔力を使う魔法と技能を封じる事により、土精霊が得意とする地形攻撃の脅威が無くなる。更に、サタンは追い打ちと言わんばかりに下級悪魔達を呼び寄せた。
『悪魔、お前こそ甘く見るな!』
眷属竜アダモスが、現れたばかりの悪魔達を突進で弾き飛ばした。
巨体であるにも関わらず、その速さは見た目に反して速かった。
『おかわりはいくらでもある。遠慮するな』
今度はさっきの倍の数の悪魔が再び召喚された。
『ゲーブ様、雑魚は我にお任せを』
『そうだな、だが奴は我が身可愛さに、地に降りる気は無いようだ』
サタンは闘技場の上空でホバリングしていて、高みの見物を決め込むつもりらしい。
魔力が使えるなら、地形を操り足場はいくらでも作れるのだが。
『足場には我をお使いください』
『頼む』
ゲーブがアダモスの背中の甲羅に飛び乗ると、アダモスは勢いよく上体を起こす。
ゲーブはその勢いを利用して、一瞬でサタンに肉薄した。
『無理をするな』
格闘による攻防が繰り広げられたが、逃げに専念するサタンを落とすには対空時間が足りない。
再び降りる事になったゲーブは舌打ちをした。
魔力を使えないと大地の力を使えないとは
、大精霊として悔しく感じた。
『…だが、魔力無しの技能は使える』
後は、奴を落とすまで何度も飛ぶだけだ。
ゲーブは集められていた瓦礫を掴み、サタン目掛けて投石を始める。
魔法封じの魔法を使っている間は、サタンも魔法は使えない。
それならば、使わずにいられない状況に追い込むだけだ。
真夜中のコロシアムに、大精霊と厄災の悪魔の戦いが始まったのだった。
少し離れた場所に2人の人影が見える。机の上にはパンと酒が置かれ、1人はバンドウで食べずにタバコをふかしていた。
もう1人はブツブツと何やら不満を言っている。聞き覚えのある声だと思ってよく見ると、ロータス大丞だと分かった。
「ああああ…私の計画が大幅に遅れた…」
「うるせぇな、何度も何度も愚痴るな。まだ修正可能だろうが。それよりもサタンの野朗はまだか?俺もお前も、そろそろ戻らねぇと疑われちまうぞ?」
「…慌てても無駄だ。サタン様の力なくしては、魔法が禁じられているこの空間は内側からは出られない。それはそうと、彼が目覚めた様だぞ?」
魔法が禁じられている?どうりでテレポートが使えないのか。微動だにできない程にピッタリと鉱石土で体を固定されているから、バルクアップして破壊すらできない。
「ハハッ、また傷が治ってやがる。倉戸、人間辞めちまったようだな?もう化け物じゃねぇの?」
「…サタンはどこだ?お前はサタンの僕になったのか?」
「あ?俺の質問無視して、何違う質問してんだコラ!」
髪を掴まれ引っ張り上げられると、唾を吐き掛けられた。
「バァーカ、奴とは取り引きしてんだ。立場は対等なんだよ!俺は誰にも従わねぇ!利害が一致してるだけだ」
「どうだかな?サタンに騙されてるんじゃないか?現に、此処からは奴の力が無いと出られないんだろ?」
「ああ?出られないのは、僕のあの老いぼれだけだ!俺には転移石があるからな!」
転移石が使える?つまりは、魔法は使えなくても魔道具は使えるのか。
自己回復が機能しているから、技能も使用できるのは間違いない。何とかしてこの状況を打破しなければ…。
「そもそも、遺跡でサタンとは既に会っていたんだな」
「ハハッ、違ぇよ。奴とは、この国に来た最初の頃に会った。俺を魔王と分かった上で接触しに来たのさ」
この世界に来て直ぐじゃないか。そうなると、ゲーブ様と会う前からバンドウはサタンと繋がっていたわけか。
「取り引きの内容って何だ?ゲーブ様の加護を貰うのもサタンの計画の一部なのか?」
「…喋り過ぎたな」
焦って質問し過ぎた。警戒したバンドウは口を閉ざすと、何も言わずに再び席に座りタバコを再び吸いだした。
「…」
アラヤは、再びみんなに念話を飛ばすが反応が返ってこない。やはり妨害されているようだ。
そうだ、契約精霊達を喚んでみよう。精霊達なら精霊界を経由して来られるかもしれない。
『サラマンドラ、ノーム、エキドナ、来てくれ!』
『ん⁉︎微かにゾワッと反応があったぞ⁉︎』
浮遊邸にいるサラマンドラとエキドナは顔を見合わせる。
『『アラヤだ!』』
『本当⁉︎なら、何で姿隠しできないの⁉︎』
『私には来てないんだけど⁉︎』
『反応が弱過ぎる!アラヤ、もっと力込めて喚んでくれよ!』
『妨害があるようだなぁ』
浮遊邸の精霊達が騒いでいる中、地上ではノームが指揮する土精霊達による掘削作業が行われていた。
『む⁉︎今の反応は!』
「どうしたのノーム?」
『今、一瞬だがアラヤからの召喚を感じた。だが反応が弱過ぎて飛べなかった』
アヤコは他の土精霊達の作業を一度止めた。
「反応があった方向は分かる?」
『ああ、こっちだ』
ノームも素早く反応があった真上に移動する。
『この真下だ』
「では、ここを集中的に掘りましょう!」
微かな反応だろうと、手掛かりには間違いない。今はノームの掴んだ希望を頼るだけだ。
より1秒でも早くと、土精霊達の掘るスピードも上がるのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
カハピウラの夜中。コロシアムの後処理を行なっていた館長は、誰も居なくなった闘技場で、壊れてしまった壁の瓦礫に腰を下ろしていた。
観客の被害は、結界のおかげで軽い記憶障害と軽傷が数名出た程度で済んだ。
だが、祭りとしては成功とは言えない結果になってしまった。
「まさか、あそこまで成長してしまうとは…」
自分が食人植物を成長させ過ぎてしまったと頭を抱えていると、背後から靴音がして振り返る。
「館長、君が気に病むことはないよ」
「…街長。せっかくの祭りを失敗に終わらせてしまい、誠に…」
「大丈夫、祭り自体は成功だよ。規格外の事態に陥っても、4大将軍が収束したからね。観客達の反応は上々だった。コロシアムの安全対策には多少の改善が必要かもしれんがね?」
街長は館長の肩に手に置き、ゆっくりと立たせた。
「君はもう帰るといい。長時間の指揮で疲れてるだろう?」
河馬人の街長の笑顔は、とても恐ろしく感じた。
「は、はい。あ、あの、街長は…?」
「…帰るといい」
「はいっ!」
歯を見せられたその圧に、館長は堪らず走ってコロシアムを後にした。
「さてと…居るんだろ?出て来たらどうかね?」
街長はゆっくりと闘技場の中心に歩いていく。すると、地面から竜人が水辺に浮かぶように現れた。
『盲点だったよ。まさか、こんな近くに潜んでいたとはな』
「それは光栄だね。大精霊の感知から長らく逃れてみせたわけだ」
『して、サタンよ。我が眷属を返してもらおうか?』
「おいおい、それはおかしな話だな。そもそも、彼が我を探していたから招待しただけだが?」
『ならば居場所を言え。迎えに向かう』
「土の大精霊ゲーブ、我は双子神フレイアの眷属だ。貴方は大地神ブラフーマの眷属だろう。お互い不干渉であるべきだ」
『それは、我が眷属が関わっていない時の話だ。現状での不干渉は有り得ない』
ゲーブが指を鳴らすと、眷属竜であるアダモスが現れた。
「ほぅ、我と争うというのか?」
街長の体がガクンと前のめりに倒れると、背中が割れて大きな翼が出てきた。
更にそこから本体であるサタンが蛹から出てくる蝶のように出てきた。
『地面から飛ぶ事すら出来ぬ土の精が、己が不死の存在だからといって、我を甘く見ているようだな』
その姿は神々しく、熾天使長から堕天した事で悪魔となったという逸話もうなずける。
『甘くなど見てないさ。お前には後が無いからな』
サタンに、再び召喚する為の祭壇は無く、封印ではなく討伐されると、二度とこの世界に来ることはできない。
『ならば、遠慮なくやらせてもらおう。鎮めよ【不毛の世界】!』
サタンが両手に黒い魔力玉を作り出し、左右に飛ばした。魔力玉が壁に当たると、そこから波紋状に波が広がり消えた。
『魔法は封じた。大精霊の力、確かめさせてもらおうか。悪魔召喚』
魔力を使う魔法と技能を封じる事により、土精霊が得意とする地形攻撃の脅威が無くなる。更に、サタンは追い打ちと言わんばかりに下級悪魔達を呼び寄せた。
『悪魔、お前こそ甘く見るな!』
眷属竜アダモスが、現れたばかりの悪魔達を突進で弾き飛ばした。
巨体であるにも関わらず、その速さは見た目に反して速かった。
『おかわりはいくらでもある。遠慮するな』
今度はさっきの倍の数の悪魔が再び召喚された。
『ゲーブ様、雑魚は我にお任せを』
『そうだな、だが奴は我が身可愛さに、地に降りる気は無いようだ』
サタンは闘技場の上空でホバリングしていて、高みの見物を決め込むつもりらしい。
魔力が使えるなら、地形を操り足場はいくらでも作れるのだが。
『足場には我をお使いください』
『頼む』
ゲーブがアダモスの背中の甲羅に飛び乗ると、アダモスは勢いよく上体を起こす。
ゲーブはその勢いを利用して、一瞬でサタンに肉薄した。
『無理をするな』
格闘による攻防が繰り広げられたが、逃げに専念するサタンを落とすには対空時間が足りない。
再び降りる事になったゲーブは舌打ちをした。
魔力を使えないと大地の力を使えないとは
、大精霊として悔しく感じた。
『…だが、魔力無しの技能は使える』
後は、奴を落とすまで何度も飛ぶだけだ。
ゲーブは集められていた瓦礫を掴み、サタン目掛けて投石を始める。
魔法封じの魔法を使っている間は、サタンも魔法は使えない。
それならば、使わずにいられない状況に追い込むだけだ。
真夜中のコロシアムに、大精霊と厄災の悪魔の戦いが始まったのだった。
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