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第18章 離れ離れが寂しいのは当然ですよ⁉︎
257話 薬草?
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亜人の国パガヤ。
浮遊邸が目指したのは、北西部の厄災の悪魔の過去の遭遇場所だ。
場所は2箇所なのだが、どちらも近場にあり、パガヤの大都市カハピウラと国内に3つあるコロシアムの1つが近くにある。
「今回の厄災の悪魔はサタンか…」
「前世界の情報だと、熾天使(大天使)であったルシファーが、堕天使となりサタンとなったとあるわ。悪の大魔王とも呼ばれているわね」
カオリが、カメラアイで記憶した本からサタンに関する記述を確認している。
「俺達より、魔王の称号がふさわしい悪魔なのかもね?」
「前世界の通りとは限りませんよ?少なくとも過去に封印された事があるので、攻略できない相手ではないと思います」
そうは言っても、厄災の悪魔だから楽観視はできないよね。
「問題は、祭壇がある遺跡が何処にあるかだけど…」
目撃・遭遇場所となっている付近には、荒野が広がるばかりで、遺跡と呼べる建物は見当たらない。
土の大精霊ゲーブに聞くのが早いと思うのだが、住処に訪ねても居なかった為、自力で探すしかないのだ。
とりあえず、怪しい場所を片っ端から探すしかないね。
「誰か一緒に探すかい?」
ゴーモラから新たに同行することになった4人に尋ねると、ラミアのミュウが1人手を上げる。他の3人を見ると、
「すみません、吾輩…私は日中はお役に立てそうにありません…」
「ワシは探索は好かん。御主も人に任せてワシと特訓せんか?」
「貴方ノゴーレム憑依ニ、マダ手間取ッテイマスノデ、ソレニ時間ヲ使イタイデス」
皆んな、自由で良いね。来た当初は、あらゆる事に驚きで固まっていた4人だったが、早くも浮遊邸の生活に慣れてくれたんだと思いたい。
「では、降りようか」
アラヤはクララとミュウを連れて、ゴンドラで浮遊邸から降りる。
「暴食魔王様って、実は竜人だったの?」
アラヤの竜鱗姿を見て、ミュウがうっとりとしている。蛇鱗を持つラミアとしても、竜鱗は珍しいのかもね?
「そうじゃないけど、この国では亜人の方が怪しまれないんだよ。だから、君も人蛇として充分通せるよ」
「私は、魔物扱いされても別に気にはしていませんけど」
「貴女が良くても、この国には好戦的な亜人が多いのです。妙な争いを起こすようなら、浮遊邸で待機してもらいますよ?」
狼人姿のクララが鋭く睨むと、ミュウは分かりましたよと両手を上げる。
「まぁ、本来の人蛇なら、暑い場所には出たがらないけどね。君は体温調節の技能を持ってるから大丈夫そうだね?」
「はい。この程度でしたら平気ですね」
「じゃあ、先ずは近くにある郊外の民家から情報を聞き出してみようか」
まばらにある住宅は、農家や畜産家が主の様で、魔物除けの柵はこの世界では珍しい有刺鉄線が使われていた。
前世界の知識がある者が取り入れたのかもしれない。それが前転移者か、今回の転移者かは分からないけど。
「すみませ~ん、誰か居ませんかぁ~?」
アラヤ達は、割と古い感じの家屋を選び、扉をノックする。
広い庭には野菜らしき葉が沢山見えるので、おそらくここの住民は農家だろう。
「なんじゃい、お主達は?」
扉が開いて出てきたのは、駱駝人の老婆だった。
「あの~、お婆さんは此処に住んで長いんですか~?」
「そんな声を張り上げんでも聞こえとるわぃ」
「す、すみません」
見た目的に耳が遠いと早とちりしてしまった。失礼な事したなぁ。
「まぁ、中に入りなさい」
婆さんは扉を開けて中に入れてくれた。外で話を聞くだけで良かったんだけどね。
「随分と久しぶりじゃが、今回は幾ついるんじゃ?」
「…幾つ⁉︎」
(ご主人様、どうやらこの方は勘違いしている様ですね)
(みたいだね。せっかく気を許しているんだ、とりあえず、話を合わせつつ聞き出してみるか)
(分かりました)
「そうですね、今回は10程お願いします」
「ほほぅ、それはまた入り用だねぇ。まぁ、無理もないか。コロシアムで祭りがあるんだ、当然、負傷者が多いだろうからね。ちょっと待ってな、今用意するから」
そう言って、婆さんは庭の方へ勝手口から出て行った。
「クララ、コロシアムで祭りって何かな?」
「通常の勝ち抜き戦ではなく、なんらかの祭り事をするのかもしれませんね。そして、この農家では負傷者に必要な何かを取り扱っているのだと思います」
「負傷者に必要な野菜的なもの?だとすると薬草の類かな?」
「あっ、魔王様、耳を塞いだ方が良いかも!」
「え?」
窓から婆さんを見ていたミュウが、慌ててアラヤの耳を両手で塞いだ。
ンギャァァァァァァア‼︎‼︎
当然、辺りに響く赤子の様な泣き声に、クララは目を回して膝をついてから倒れた。
「…っ!マンドラゴラか…⁉︎」
前世界でも魔術や錬金術の素材で有名なマンドラゴラだが、土から抜いた時に放つ泣き声を聞いたら、下手をすると死ぬという恐ろしい野菜だったよね。
アラヤの耳を塞いだミュウは、自身はまともに聞いた様で立ったまま気を失っていた。
クララは超聴覚が機能していたせいで、かなりの精神ダメージを受けた様だ。
ステータスには恐怖と表示されて、体力がじわじわと減りつつある。呪い的なものかもしれない。
「おやおや、此処に来て耳栓をしないとは、お前さん達余所者じゃな?」
アラヤが2人にヒールを当てていると、麻袋に絞めたマンドラゴラを入れたお婆さんが帰ってきた。
「すみません、騙すつもりは無かったんですが…勘違いされてたみたいで…」
「ん?なんじゃ?」
そう言って、婆さんはポンと耳から栓を抜いた。
初めから耳栓してたのかよっ⁉︎
どうりで話が通じない筈だよ。
「2人に、これを飲ませてやりなさい」
婆さんが奥から飲み物を持ってきた。見た目は普通の水だが、何となく魔力に似た感じがする。
鑑定にはマンドラゴラ水と表示されている。表示には毒と出ていないで、精神安定薬と出ている。
アラヤは2人にゆっくりと飲ませてみる。しばらくして、2人はゆっくりと目を開けた。
「すまんねぇ、私もてっきり、コロシアム職員かと思っていたよ」
「いえ、俺達もちゃんと説明をするべきでした」
「んー、するとこのマンドラゴラはどうしようかね。絞めちゃったから、植え直しはきかないね」
「ああ、それは俺達が責任持って買い取らせて貰いますよ」
「良いんかい?それなら助かるよ。締めて、30万ガムだよ」
良かった、何とか以前の残り金がギリギリ足りた。結構高いな、マンドラゴラ。薬草だからかな?
アラヤがお金を渡すと、婆さんはニカッと笑顔になる。
「毎度ありじゃな」
麻袋を受け取り亜空間に収納すると、ここに来た本題を切り出した。
「それと、少し話を良いですか?」
「なんじゃ?他の薬草も欲しいのかの?」
金払いが良かった為に商売っ気が出てきたのか、期待する表情を見せている。
「いえ、この辺りの事で聞きたい事がありまして」
「…この辺りの事?」
途端にやる気のない表情になり、積み上げた木箱の1つを椅子にして腰掛ける。
「この辺りで、過去に厄災の悪魔が現れたって話を聞きまして、近辺に遺跡のような古い建物がないかを聞いて回っているんです」
「遺跡だぁ?うちは代々この家に住んでいるが、祖父や親からもそんな話は聞いとらんのぅ」
「そうですか…分かりました。ありがとう」
アラヤが2人を背中に抱えて出て行こうとすると、後ろで婆さんがコホンと咳払いした。
「ああ、…遺跡みたいな古い建物は無いが…昔からある洞窟ならあるなぁ…」
「洞窟…ですか?」
「ああ、窪んだ場所にあるから目立たないんじゃが、祖父から昔、肝試しじゃと放り込まれた洞窟があるんじゃ。そこは、天然というよりも、誰かが掘ったって感じじゃたのぅ」
可能性はあるかもしれない。少なくとも、100年以上昔の洞窟ではある。
「その場所を教えてもらえませんか?」
「ん~、見返りが無いとのぅ?上手く思い出せんかものぅ…?」
いかにもの催促に、アラヤは竜鱗を取り出して渡した。
「売れば20万ガムはする竜鱗です」
「良いじゃろう、場所を教えちゃる」
そう言って羊皮紙を取り出したので、案内はしないのかよ!と心の中でツッコミつつも、手掛かりを見つけたので良しとしようと思うのだった。
浮遊邸が目指したのは、北西部の厄災の悪魔の過去の遭遇場所だ。
場所は2箇所なのだが、どちらも近場にあり、パガヤの大都市カハピウラと国内に3つあるコロシアムの1つが近くにある。
「今回の厄災の悪魔はサタンか…」
「前世界の情報だと、熾天使(大天使)であったルシファーが、堕天使となりサタンとなったとあるわ。悪の大魔王とも呼ばれているわね」
カオリが、カメラアイで記憶した本からサタンに関する記述を確認している。
「俺達より、魔王の称号がふさわしい悪魔なのかもね?」
「前世界の通りとは限りませんよ?少なくとも過去に封印された事があるので、攻略できない相手ではないと思います」
そうは言っても、厄災の悪魔だから楽観視はできないよね。
「問題は、祭壇がある遺跡が何処にあるかだけど…」
目撃・遭遇場所となっている付近には、荒野が広がるばかりで、遺跡と呼べる建物は見当たらない。
土の大精霊ゲーブに聞くのが早いと思うのだが、住処に訪ねても居なかった為、自力で探すしかないのだ。
とりあえず、怪しい場所を片っ端から探すしかないね。
「誰か一緒に探すかい?」
ゴーモラから新たに同行することになった4人に尋ねると、ラミアのミュウが1人手を上げる。他の3人を見ると、
「すみません、吾輩…私は日中はお役に立てそうにありません…」
「ワシは探索は好かん。御主も人に任せてワシと特訓せんか?」
「貴方ノゴーレム憑依ニ、マダ手間取ッテイマスノデ、ソレニ時間ヲ使イタイデス」
皆んな、自由で良いね。来た当初は、あらゆる事に驚きで固まっていた4人だったが、早くも浮遊邸の生活に慣れてくれたんだと思いたい。
「では、降りようか」
アラヤはクララとミュウを連れて、ゴンドラで浮遊邸から降りる。
「暴食魔王様って、実は竜人だったの?」
アラヤの竜鱗姿を見て、ミュウがうっとりとしている。蛇鱗を持つラミアとしても、竜鱗は珍しいのかもね?
「そうじゃないけど、この国では亜人の方が怪しまれないんだよ。だから、君も人蛇として充分通せるよ」
「私は、魔物扱いされても別に気にはしていませんけど」
「貴女が良くても、この国には好戦的な亜人が多いのです。妙な争いを起こすようなら、浮遊邸で待機してもらいますよ?」
狼人姿のクララが鋭く睨むと、ミュウは分かりましたよと両手を上げる。
「まぁ、本来の人蛇なら、暑い場所には出たがらないけどね。君は体温調節の技能を持ってるから大丈夫そうだね?」
「はい。この程度でしたら平気ですね」
「じゃあ、先ずは近くにある郊外の民家から情報を聞き出してみようか」
まばらにある住宅は、農家や畜産家が主の様で、魔物除けの柵はこの世界では珍しい有刺鉄線が使われていた。
前世界の知識がある者が取り入れたのかもしれない。それが前転移者か、今回の転移者かは分からないけど。
「すみませ~ん、誰か居ませんかぁ~?」
アラヤ達は、割と古い感じの家屋を選び、扉をノックする。
広い庭には野菜らしき葉が沢山見えるので、おそらくここの住民は農家だろう。
「なんじゃい、お主達は?」
扉が開いて出てきたのは、駱駝人の老婆だった。
「あの~、お婆さんは此処に住んで長いんですか~?」
「そんな声を張り上げんでも聞こえとるわぃ」
「す、すみません」
見た目的に耳が遠いと早とちりしてしまった。失礼な事したなぁ。
「まぁ、中に入りなさい」
婆さんは扉を開けて中に入れてくれた。外で話を聞くだけで良かったんだけどね。
「随分と久しぶりじゃが、今回は幾ついるんじゃ?」
「…幾つ⁉︎」
(ご主人様、どうやらこの方は勘違いしている様ですね)
(みたいだね。せっかく気を許しているんだ、とりあえず、話を合わせつつ聞き出してみるか)
(分かりました)
「そうですね、今回は10程お願いします」
「ほほぅ、それはまた入り用だねぇ。まぁ、無理もないか。コロシアムで祭りがあるんだ、当然、負傷者が多いだろうからね。ちょっと待ってな、今用意するから」
そう言って、婆さんは庭の方へ勝手口から出て行った。
「クララ、コロシアムで祭りって何かな?」
「通常の勝ち抜き戦ではなく、なんらかの祭り事をするのかもしれませんね。そして、この農家では負傷者に必要な何かを取り扱っているのだと思います」
「負傷者に必要な野菜的なもの?だとすると薬草の類かな?」
「あっ、魔王様、耳を塞いだ方が良いかも!」
「え?」
窓から婆さんを見ていたミュウが、慌ててアラヤの耳を両手で塞いだ。
ンギャァァァァァァア‼︎‼︎
当然、辺りに響く赤子の様な泣き声に、クララは目を回して膝をついてから倒れた。
「…っ!マンドラゴラか…⁉︎」
前世界でも魔術や錬金術の素材で有名なマンドラゴラだが、土から抜いた時に放つ泣き声を聞いたら、下手をすると死ぬという恐ろしい野菜だったよね。
アラヤの耳を塞いだミュウは、自身はまともに聞いた様で立ったまま気を失っていた。
クララは超聴覚が機能していたせいで、かなりの精神ダメージを受けた様だ。
ステータスには恐怖と表示されて、体力がじわじわと減りつつある。呪い的なものかもしれない。
「おやおや、此処に来て耳栓をしないとは、お前さん達余所者じゃな?」
アラヤが2人にヒールを当てていると、麻袋に絞めたマンドラゴラを入れたお婆さんが帰ってきた。
「すみません、騙すつもりは無かったんですが…勘違いされてたみたいで…」
「ん?なんじゃ?」
そう言って、婆さんはポンと耳から栓を抜いた。
初めから耳栓してたのかよっ⁉︎
どうりで話が通じない筈だよ。
「2人に、これを飲ませてやりなさい」
婆さんが奥から飲み物を持ってきた。見た目は普通の水だが、何となく魔力に似た感じがする。
鑑定にはマンドラゴラ水と表示されている。表示には毒と出ていないで、精神安定薬と出ている。
アラヤは2人にゆっくりと飲ませてみる。しばらくして、2人はゆっくりと目を開けた。
「すまんねぇ、私もてっきり、コロシアム職員かと思っていたよ」
「いえ、俺達もちゃんと説明をするべきでした」
「んー、するとこのマンドラゴラはどうしようかね。絞めちゃったから、植え直しはきかないね」
「ああ、それは俺達が責任持って買い取らせて貰いますよ」
「良いんかい?それなら助かるよ。締めて、30万ガムだよ」
良かった、何とか以前の残り金がギリギリ足りた。結構高いな、マンドラゴラ。薬草だからかな?
アラヤがお金を渡すと、婆さんはニカッと笑顔になる。
「毎度ありじゃな」
麻袋を受け取り亜空間に収納すると、ここに来た本題を切り出した。
「それと、少し話を良いですか?」
「なんじゃ?他の薬草も欲しいのかの?」
金払いが良かった為に商売っ気が出てきたのか、期待する表情を見せている。
「いえ、この辺りの事で聞きたい事がありまして」
「…この辺りの事?」
途端にやる気のない表情になり、積み上げた木箱の1つを椅子にして腰掛ける。
「この辺りで、過去に厄災の悪魔が現れたって話を聞きまして、近辺に遺跡のような古い建物がないかを聞いて回っているんです」
「遺跡だぁ?うちは代々この家に住んでいるが、祖父や親からもそんな話は聞いとらんのぅ」
「そうですか…分かりました。ありがとう」
アラヤが2人を背中に抱えて出て行こうとすると、後ろで婆さんがコホンと咳払いした。
「ああ、…遺跡みたいな古い建物は無いが…昔からある洞窟ならあるなぁ…」
「洞窟…ですか?」
「ああ、窪んだ場所にあるから目立たないんじゃが、祖父から昔、肝試しじゃと放り込まれた洞窟があるんじゃ。そこは、天然というよりも、誰かが掘ったって感じじゃたのぅ」
可能性はあるかもしれない。少なくとも、100年以上昔の洞窟ではある。
「その場所を教えてもらえませんか?」
「ん~、見返りが無いとのぅ?上手く思い出せんかものぅ…?」
いかにもの催促に、アラヤは竜鱗を取り出して渡した。
「売れば20万ガムはする竜鱗です」
「良いじゃろう、場所を教えちゃる」
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