181 / 418
第12章 御教示願うは筋違いらしいですよ⁈
177話 姉弟
しおりを挟む
アラヤ達とは違い、ただ待たされている精霊達は、窓の外を眺めながらソワソワとしていた。
『うう、力を試したいぜ!』
『ダメ。火精霊だと、村無くなっちゃう』
『な、何だよ、そんな事する訳無いだろー!』
『ここには風精霊が多いわね~。私達がいろいろしたら、あの子達が張ってる結界壊れちゃうかもよ~?』
『うん、止めておくべきだな』
『落ち着きまちょう』
『…サラマンドラだけ、外に行けば良い』
『ちょっ、酷くないか⁉︎エキドナ』
精霊達がワイワイ言い争いで戯れている横を、エルフ達が温かい目で見守る一方で、アラヤ達はイシルウェとの出会った経緯を説明していた。
「…そうですか。イシルウェがそんな事になっていたなんて…だから、外は危ないから出るべきでは無いと言っていたのに…。しかしこれも、私が目を離したから起きた事…」
イシルウェが仕事中に大河に落ち、ラエテマで捕まった事実を知ったアルディスは、目に涙を溜めて当時の自分の不甲斐なさを嘆き出した。
「確かにいろいろありましたが、今の彼は自由を取り戻し無事にムシハ連邦国まで帰って来ました。その際に彼を助ける為に匿い、逃走の手助けに尽力してくれた子が、養子となったチャコです。チャコは彼を大いに支え、彼は彼女を養子にと決めたんです。そんな彼等には沢山助けてもらった。今は私達の掛け替えの無い大切な仲間です」
「ええ、貴方様達はイシルウェの命の恩人という事ですね。村長という立場からだけでなく、唯一無二の肉親の姉としても、感謝の気持ちを述べたいと思います。ありがとうございました」
彼女は深々と頭を下げて、真摯に感謝の意を伝えている。
姉弟って、こんなに大事にされるものなのか。独りっ子だったアラヤには、少し羨ましく感じた。
「…それで今回、村からの御礼として、贈り物をご用意させて下さい。つきましては準備ができる3日程、村にお泊まり頂きたく思います」
「あ、いや、そこまでして頂かなくても…」
「まぁ、そう言わずに」
長居する気は無いのに、アルディスは満面の笑顔で是非!と圧をかけてくる。どうしようか?と女性陣を見ると、彼女達も困ったですねと返答に迷っている様だ。
「そうですね、それじ…」
『アラヤ様!チャコちゃんが拐われました!』
突然、ハウンからの念話が入る。あのシェルター内からは、簡単にはチャコを連れ出す事は出来ない筈だ。
『落ち着いて。状況を詳しく』
アヤコ達には、直ぐにテレポートでシェルターに飛んでもらう。
アルディスは、突然消えたアヤコ達に驚くも、状況を理解した様に大人しくなる。
『換気口からではなく、シェルター内に中位風精霊達が突然現れて、チャコちゃんを見つけると直ぐに取り囲み姿くらまししたんです』
姿くらまし…確か、精霊達が元々住んでいる別次元に飛ぶんだったな。という事は、シェルターへの侵入もチャコの誘拐も別次元を介して行ったか。そもそも、人がその次元に行っても大丈夫なのか…?
『ハウンは、アヤコさん達の指示に従って、後から合流してくれ』
アラヤはアルディスを見て、出来る限りの笑顔で問いただす。
「チャコを連れ出して、どういうつもりでしょうか?」
敢えて誘拐という言葉を使わないのは、彼女の意図を探るためだ。
「せっかくなので、彼女も村へ招待したところです。イシルウェが、どうしても村に来たく無いと言うのなら、せめて彼女だけでもと思いまして」
明らかに建前だと分かる。要はイシルウェを呼び出す餌にしようという魂胆だろう。
彼女は全く悪びれていない様子で、逆に善意でやっているという表情である。
「ならば、せめて私達に話を通して頂きたかったですね。これでは、イシルウェが可哀想でならない」
アラヤがパチンと指を鳴らすと、彼の周りにサラマンドラ達が姿現しする。前もってから、アラヤが精霊達を呼ぶサインとして決めていたのだ。
『チャコが、別次元経由でこちらに連れて来られている。皆んなで丁重に迎えに行ってくれる?』
『へっ!任しとけ!』
『分かった、丁重にね!』
『丁重にだな?』
『丁重、でいいの?』
『分かりまちた』
『…フフッ、外だね?』
何かにやる気に溢れた精霊達は、姿くらましでその場から消えた。まぁ、別次元の行動は精霊達に任そう。
「あら、心配しなくとも、無事に此方に到着致しますのに」
「彼女は精霊視認も精霊言語も出来ない。心配するのが当然でしょう?それとも、…敢えて怖がらせようと?」
少し語尾を強めて、アルディスを睨む。彼の姉なので敵対はしたくないが、事と次第によっては考えないといけないだろう。
「どうやら、お気を悪くさせてしまったようですわね?でも、彼女を招きたかったのは本当です。何しろ、イシルウェの養子という事は、私の子と同然ですから」
「はい?」
そこは弟の娘だから姪じゃないのか?と、アラヤが首を傾げると、アルディスはフフッと笑い出す。
「イシルウェは、私の弟であると同時に、婚約者でもあるのです」
「は⁈姉弟で婚約者⁈」
「そうなんですよ。実は…」
「誰が婚約者だぁ‼︎姉さん!チャコを返すんだ‼︎」
テレポートで到着したイシルウェが、ズカズカと怒りを露わにして彼女に詰め寄る。
「あらぁ、久しぶりの再会なのに、お姉さんに酷くないかしら?私はこんなにも会いたかったのに」
イシルウェの首に、スルリと腕を絡めてハグをしようとするも、彼からその腕を払われる。
「酷いわ…。まだ、私の気持ちには応えてくれないのね?グスン…」
アルディスは、明らかに嘘泣きだと分かる演技で同情を誘っている。その態度にイシルウェはイライラしながらも、彼女から距離を取った。怒りがあるとはいえ、やはりまだ受け付けないのだろう。
「イシルウェ、チャコは今、精霊達の次元に居る。サラマンドラ達を向かわせたから、もうすぐ戻って来るよ」
少なくとも、向こうに置き去りにされないと分かった事で、イシルウェはハァーッと安堵の溜め息を吐いた。
「アラヤ殿、ありがとう!」
程なくして、サラマンドラ達が戻って来た。そこには、眠らされたチャコも一緒にいる。
『ただいま~』
『ちょっと、サラマンドラが、ハメ外したの』
『ちょっ⁉︎言うなよ、水精霊』
『うむ、アレは爽快であったな!』
『止めれなかったですぅ…』
『…これで、しばらくは向こうに行けない…』
一体何をやらかしたのかは分からないが、キュアリー以外の精霊達は満足している。
「チャコ!大丈夫か⁉︎」
イシルウェは急いでチャコを抱き上げると、容態を念入りに確認する。
『私が一応、最初に眠らせてたわよ。というか、この子達、限度を知らないの⁉︎』
遅れて帰って来たモースは、擦り傷だらけの状態で現れた。アラヤも一応、丁重にとは言ったんだけどね。
「まぁ、結果としては来てくれたのだし、当然、貴方も泊まっていくわよね?」
アルディスの瞳は、期待と願望で輝いている。この人ブレないな…。
「イシルウェ、シェルターや別の地に戻るのは簡単だよ?送ろうか?」
彼女が知らない場所にテレポートで飛べば、もうモースを使って追いかけては来れないだろう。
「……いや、せっかくだ。チャコに村の案内もしたいし、友にも久しぶりに会うとしよう。但し!姉さんの家には泊まらないからな!」
「ああ、弟が反抗期…。でも、それは愛情の裏返し…よね?」
アルディスが再び近寄ろうとすると、イシルウェはチャコを抱き上げたまま、部屋を飛び出して行った。これは、かなり重症だよね…?
それにしても、この世界では身内でも結婚できるとは知らなかったな。それとも、この村だけなのかな?どちらにせよ、イシルウェにその気は無さそうだけどね。
『うう、力を試したいぜ!』
『ダメ。火精霊だと、村無くなっちゃう』
『な、何だよ、そんな事する訳無いだろー!』
『ここには風精霊が多いわね~。私達がいろいろしたら、あの子達が張ってる結界壊れちゃうかもよ~?』
『うん、止めておくべきだな』
『落ち着きまちょう』
『…サラマンドラだけ、外に行けば良い』
『ちょっ、酷くないか⁉︎エキドナ』
精霊達がワイワイ言い争いで戯れている横を、エルフ達が温かい目で見守る一方で、アラヤ達はイシルウェとの出会った経緯を説明していた。
「…そうですか。イシルウェがそんな事になっていたなんて…だから、外は危ないから出るべきでは無いと言っていたのに…。しかしこれも、私が目を離したから起きた事…」
イシルウェが仕事中に大河に落ち、ラエテマで捕まった事実を知ったアルディスは、目に涙を溜めて当時の自分の不甲斐なさを嘆き出した。
「確かにいろいろありましたが、今の彼は自由を取り戻し無事にムシハ連邦国まで帰って来ました。その際に彼を助ける為に匿い、逃走の手助けに尽力してくれた子が、養子となったチャコです。チャコは彼を大いに支え、彼は彼女を養子にと決めたんです。そんな彼等には沢山助けてもらった。今は私達の掛け替えの無い大切な仲間です」
「ええ、貴方様達はイシルウェの命の恩人という事ですね。村長という立場からだけでなく、唯一無二の肉親の姉としても、感謝の気持ちを述べたいと思います。ありがとうございました」
彼女は深々と頭を下げて、真摯に感謝の意を伝えている。
姉弟って、こんなに大事にされるものなのか。独りっ子だったアラヤには、少し羨ましく感じた。
「…それで今回、村からの御礼として、贈り物をご用意させて下さい。つきましては準備ができる3日程、村にお泊まり頂きたく思います」
「あ、いや、そこまでして頂かなくても…」
「まぁ、そう言わずに」
長居する気は無いのに、アルディスは満面の笑顔で是非!と圧をかけてくる。どうしようか?と女性陣を見ると、彼女達も困ったですねと返答に迷っている様だ。
「そうですね、それじ…」
『アラヤ様!チャコちゃんが拐われました!』
突然、ハウンからの念話が入る。あのシェルター内からは、簡単にはチャコを連れ出す事は出来ない筈だ。
『落ち着いて。状況を詳しく』
アヤコ達には、直ぐにテレポートでシェルターに飛んでもらう。
アルディスは、突然消えたアヤコ達に驚くも、状況を理解した様に大人しくなる。
『換気口からではなく、シェルター内に中位風精霊達が突然現れて、チャコちゃんを見つけると直ぐに取り囲み姿くらまししたんです』
姿くらまし…確か、精霊達が元々住んでいる別次元に飛ぶんだったな。という事は、シェルターへの侵入もチャコの誘拐も別次元を介して行ったか。そもそも、人がその次元に行っても大丈夫なのか…?
『ハウンは、アヤコさん達の指示に従って、後から合流してくれ』
アラヤはアルディスを見て、出来る限りの笑顔で問いただす。
「チャコを連れ出して、どういうつもりでしょうか?」
敢えて誘拐という言葉を使わないのは、彼女の意図を探るためだ。
「せっかくなので、彼女も村へ招待したところです。イシルウェが、どうしても村に来たく無いと言うのなら、せめて彼女だけでもと思いまして」
明らかに建前だと分かる。要はイシルウェを呼び出す餌にしようという魂胆だろう。
彼女は全く悪びれていない様子で、逆に善意でやっているという表情である。
「ならば、せめて私達に話を通して頂きたかったですね。これでは、イシルウェが可哀想でならない」
アラヤがパチンと指を鳴らすと、彼の周りにサラマンドラ達が姿現しする。前もってから、アラヤが精霊達を呼ぶサインとして決めていたのだ。
『チャコが、別次元経由でこちらに連れて来られている。皆んなで丁重に迎えに行ってくれる?』
『へっ!任しとけ!』
『分かった、丁重にね!』
『丁重にだな?』
『丁重、でいいの?』
『分かりまちた』
『…フフッ、外だね?』
何かにやる気に溢れた精霊達は、姿くらましでその場から消えた。まぁ、別次元の行動は精霊達に任そう。
「あら、心配しなくとも、無事に此方に到着致しますのに」
「彼女は精霊視認も精霊言語も出来ない。心配するのが当然でしょう?それとも、…敢えて怖がらせようと?」
少し語尾を強めて、アルディスを睨む。彼の姉なので敵対はしたくないが、事と次第によっては考えないといけないだろう。
「どうやら、お気を悪くさせてしまったようですわね?でも、彼女を招きたかったのは本当です。何しろ、イシルウェの養子という事は、私の子と同然ですから」
「はい?」
そこは弟の娘だから姪じゃないのか?と、アラヤが首を傾げると、アルディスはフフッと笑い出す。
「イシルウェは、私の弟であると同時に、婚約者でもあるのです」
「は⁈姉弟で婚約者⁈」
「そうなんですよ。実は…」
「誰が婚約者だぁ‼︎姉さん!チャコを返すんだ‼︎」
テレポートで到着したイシルウェが、ズカズカと怒りを露わにして彼女に詰め寄る。
「あらぁ、久しぶりの再会なのに、お姉さんに酷くないかしら?私はこんなにも会いたかったのに」
イシルウェの首に、スルリと腕を絡めてハグをしようとするも、彼からその腕を払われる。
「酷いわ…。まだ、私の気持ちには応えてくれないのね?グスン…」
アルディスは、明らかに嘘泣きだと分かる演技で同情を誘っている。その態度にイシルウェはイライラしながらも、彼女から距離を取った。怒りがあるとはいえ、やはりまだ受け付けないのだろう。
「イシルウェ、チャコは今、精霊達の次元に居る。サラマンドラ達を向かわせたから、もうすぐ戻って来るよ」
少なくとも、向こうに置き去りにされないと分かった事で、イシルウェはハァーッと安堵の溜め息を吐いた。
「アラヤ殿、ありがとう!」
程なくして、サラマンドラ達が戻って来た。そこには、眠らされたチャコも一緒にいる。
『ただいま~』
『ちょっと、サラマンドラが、ハメ外したの』
『ちょっ⁉︎言うなよ、水精霊』
『うむ、アレは爽快であったな!』
『止めれなかったですぅ…』
『…これで、しばらくは向こうに行けない…』
一体何をやらかしたのかは分からないが、キュアリー以外の精霊達は満足している。
「チャコ!大丈夫か⁉︎」
イシルウェは急いでチャコを抱き上げると、容態を念入りに確認する。
『私が一応、最初に眠らせてたわよ。というか、この子達、限度を知らないの⁉︎』
遅れて帰って来たモースは、擦り傷だらけの状態で現れた。アラヤも一応、丁重にとは言ったんだけどね。
「まぁ、結果としては来てくれたのだし、当然、貴方も泊まっていくわよね?」
アルディスの瞳は、期待と願望で輝いている。この人ブレないな…。
「イシルウェ、シェルターや別の地に戻るのは簡単だよ?送ろうか?」
彼女が知らない場所にテレポートで飛べば、もうモースを使って追いかけては来れないだろう。
「……いや、せっかくだ。チャコに村の案内もしたいし、友にも久しぶりに会うとしよう。但し!姉さんの家には泊まらないからな!」
「ああ、弟が反抗期…。でも、それは愛情の裏返し…よね?」
アルディスが再び近寄ろうとすると、イシルウェはチャコを抱き上げたまま、部屋を飛び出して行った。これは、かなり重症だよね…?
それにしても、この世界では身内でも結婚できるとは知らなかったな。それとも、この村だけなのかな?どちらにせよ、イシルウェにその気は無さそうだけどね。
0
お気に入りに追加
2,702
あなたにおすすめの小説
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる