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第3章 スキルが美味しいって知らなかったよ⁈
040話 入れ違いの冒険者達
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「ええっ⁈既に討伐が済んだと聞いたって⁈」
フユラ村に帰還した六人の冒険者達。リーダーのアルバスが、村長に報告にいった際にそう聞いたのだった。
「どういう事だよ、リーダー?」
「それが、俺達が巣に向かったその日に、他の村の人間が来て、そう教えてくれたんだそうだ」
「他の村の人間が何で?」
「その村も子供達が攫われたらしく、村人総出で救出に当たったらしい」
「え~?村人にゴブリンキングが倒せるかしら~?」
「実際に、この村の子供を2名救出して連れて来たらしい」
「じゃあ、その子達に詳しく話を聞こうぜ?」
「いやしかし、傷口をえぐるようで悪いだろ?」
「でも、スタンも気になるだろう?」
「うむ…」
結果的に多数決で話を聞くことが決まり、村人に聞いて回る。
そして、タオとハルの二人を見つけ出したのだった。
「あの、用って何ですか?」
「うん、君達が助かった時の事を聞きたくてね。思い出すのは辛いだろうけど、私達もギルドに報告しないといけなくてね」
「あの、正確には覚えてません。僕達は気が付いたらヤブネカ村の人達に介抱されていましたから。しばらく村で過ごして体調が回復したので、昨日村まで送っていただいたんです」
「う~ん。どうやって村人達だけでゴブリンキングを倒したか、聞きたかったんだけどなぁ」
「キングを倒したのはししょだよ」
ハルちゃんがそう答えて、タオ君が慌てて口を抑えると、ダメなの?と、キョトンとするハルちゃん。
「へぇ~、キングを一人で倒した人が居るの?強いねー。そのししょさんてのはどんな人?」
アニはハルに笑顔で尋ねる。その人物に俄然興味が沸いたのだ。キングクラスの魔物は、ソロで戦うならAランク以上の実力が必要とされている。
「…お姉ちゃんは、ししょの事を聞いてどうするの?」
「何もしないよ?ただ、凄い強い人なら冒険者に向いてるかもなぁって思ったの」
「すみません、その方は普通の村人で居たいと思いますので。ハル、もう行こう?」
タオが間に入ってハルを連れ出し、冒険者達は取り残された。
「ん~、凄い警戒されてる?」
「そりゃ、いきなり勧誘する気だは無いだろ。手合わせしたいからって、がっつき過ぎだ。顔に出ていたぞ、アニ」
「まぁ、仕方ないさ。昨日、来たというのなら、次の行き先を知っている人に聞くまでだ」
「リーダー、やる気になったね?」
「ああ、俺もちょっと気になってね」
彼等はその後、村長から山岳地帯に向かった事を聞いて、村に停めておいた馬車に乗り山岳地帯へと移動した。
入り口のバリケードは退かされているままだ。彼等はまだ帰って無いということだ。
「ロック鳥の卵を取りに来てるんだよね?やっぱり普通の村人達とは思えないわ」
「別に戦う必要は無いだろ?俺なら盗んで逃げるけどね」
「まぁ、どちらにせよ、ここで待っていれば来るだろうよ」
しばらく待っていると、突然ザップが近くにあった木に登った。
「おい、向こうで戦闘音が聞こえるぞ」
「何⁈近いか?」
「いや、ちょっと遠いが、向かうか?」
アルバスは仲間を見る。全員、異存はないようだ。
「よし!直ぐに向かおう!」
よし来たと、一同は直ぐに馬車を走らせる。しかし、中腹を過ぎた辺りから、山道がとても走りづらくなってきた。
「おいおい、これって完全にロック鳥とやり合ってないか?」
道端のあちらこちらに、落とされた大岩と、それが砕かれた破片が見えてくる。
グギャァァァァッ‼︎
突然聞こえる魔物の叫び声。一同は顔を見合わせる。今まさに、ロック鳥と何者かが戦っている。
「スタン、ザップ、アニ、君達は先に向かって必要ならば援護するんだ!」
「「「了解‼︎」」」
三人は馬車を飛び出し、跳ねるように荒れた山道を駆けて行った。
「トーヤ、俺達は邪魔な岩を退けるぞ!」
「おう!」
馬車がスムーズに進む為に、二人は破片を退かしにかかった。
「ザップ!反応は⁈」
「気配感知には、デカいロック鳥が一羽だけだ!やられちまったか⁈」
「慌てるな!気配を消しているのかもしれないぞ!」
三人は、ロック鳥を視認できる場所までたどり着いた。確かにロック鳥は一羽で、つがいは来ていないようだ。
「おいおいっ⁈」
そのロック鳥は、目から煙を出して暴れ回っていた。手当たり次第に、両翼による羽ばたき攻撃を飛ばしている。
「ロック鳥の両目を潰したのか⁈」
「ザップ、肝心のししょさんは見つかった?」
「いや、反応も無ければ、遺体も無い!既に逃げたみたいだな!」
「ええっ⁈また入れ違い⁉︎」
せっかく目前まで来たというのに、肝心の人物は居なかった。アニは苛立ちを大岩に打つける。
グァァァァッ‼︎(この人間がぁぁっ‼︎)
ロック鳥は、爛れた目でギョロギョロと何かを探している。薄っすらと見えているのかもしれない。
「おい、逃げるぞ」
「それが良さそうね」
「視力はまだ回復してない筈だ。静かに移動するぞ」
満場一致で、三人はこの場から離れる事にした。三人でロック鳥を相手に戦う気など、さらさら無い。戦うなら、チーム全員ででないとリスクが高いだろう。
「おーい、皆んな!」
「な⁈リーダー⁈」
間の悪いことに、大声で呼びながら馬車でこっちに向かって来る。
案の定、ロック鳥に居場所がバレてしまった。
グァッ!グァーッ‼︎(そこか!逃がさーん‼︎)
ロック鳥は、今一番の羽ばたき攻撃を声の聞こえた場所に飛ばす。
「偉大なる大精霊エアリエルより生まれしシルウェストレよ、悠然とした其の内に眠りし一片の激情を我に貸し与えよ、竜巻‼︎」
馬車から放たれたフロウの風魔法が、ロック鳥の風圧攻撃と衝突すると、衝撃波が辺りに飛散する。
「さぁ、今の内だ!皆んな馬車に乗れ!」
暴れる馬を制して、アルバス達は元来た道へと引き返す。しかし、ロック鳥も片目だけ微かに見える獲物の後を追いかける。
ピィッ!ピィィィーッ‼︎(貴方!私も行くわー‼︎)
「げっ!つがいのロック鳥まで現れたぞ!」
急いで中腹まで戻ったのに、馬車の前方から大岩を掴んでもう一羽のロック鳥が現れた。
「スタンは威嚇射撃で、投石のタイミングの邪魔を頼む!アニは大岩の軌道を変えろ!トーヤは馬を石飛礫から守れ!フロウは次の魔法を頼む!馬車のコントロールはザップ、任せたぞ!何としても切り抜けるんだ‼︎」
「「「了解‼︎」」」
アルバス達は、二羽のロック鳥から必死の逃走を繰り広げることになった。
一時間後…。
山岳地帯から何とか抜け出したアルバス達は、草原地帯で馬を休ませていた。
「どうも今回は、いろいろとタイミング悪いな」
「結局、ししょさんとは会えず終いだしね」
「その方と会うのは、今回は諦めるべきだな。凄腕ならば、いずれ冒険者ギルドに来るやもしれんぞ?」
「それもそうね~。それまで楽しみにしましょう~」
「報酬も無いし、骨折り損だったな~」
「ああ、村長は報酬は俺達に受け取ってくれと言っていたぞ」
「はぁ?良いのかよ?」
「村の防御壁の強化や、近辺の魔物を討伐してくれたからだそうだ。ゴブリンキングを討伐した村人達は、報酬は受け取らないからってさ」
「ちょっと悪い気がするけど、それはありがたいわね」
「そのししょさんに感謝だな」
「んじゃ、そろそろ王都に出発するか?」
「ああ、そうだな」
六人が、再び馬車に乗る準備をしていると、北から一台の荷馬車がやって来た。
「やぁ、こんにちは!こんなところで、何かお困りですかな?」
小太りの御者の男が、馬車を止めて挨拶をしてきた。荷台には護衛らしき男と子供が一人乗っている。
「いや、ただ馬を休ませていただけですよ。お気遣いありがとうございます。もう大丈夫そうなので、今から出発するところです」
「そうですか。では、お気をつけて」
明るく手を振りながら、荷馬車の御者達は南へと去って行った。
「まさか、今の中にししょさんが居たりしてね?」
「いや、無い無い。小太りのおじさんに子供だったよ?唯一の護衛の男なんか、よだれ垂らして寝てたし!」
「そうだな!ハハハ…!」
そんな事を言われているなどつゆ知らずに、荷馬車のモドコ店長達は、ヤブネカ村へと帰って行くのだった。
フユラ村に帰還した六人の冒険者達。リーダーのアルバスが、村長に報告にいった際にそう聞いたのだった。
「どういう事だよ、リーダー?」
「それが、俺達が巣に向かったその日に、他の村の人間が来て、そう教えてくれたんだそうだ」
「他の村の人間が何で?」
「その村も子供達が攫われたらしく、村人総出で救出に当たったらしい」
「え~?村人にゴブリンキングが倒せるかしら~?」
「実際に、この村の子供を2名救出して連れて来たらしい」
「じゃあ、その子達に詳しく話を聞こうぜ?」
「いやしかし、傷口をえぐるようで悪いだろ?」
「でも、スタンも気になるだろう?」
「うむ…」
結果的に多数決で話を聞くことが決まり、村人に聞いて回る。
そして、タオとハルの二人を見つけ出したのだった。
「あの、用って何ですか?」
「うん、君達が助かった時の事を聞きたくてね。思い出すのは辛いだろうけど、私達もギルドに報告しないといけなくてね」
「あの、正確には覚えてません。僕達は気が付いたらヤブネカ村の人達に介抱されていましたから。しばらく村で過ごして体調が回復したので、昨日村まで送っていただいたんです」
「う~ん。どうやって村人達だけでゴブリンキングを倒したか、聞きたかったんだけどなぁ」
「キングを倒したのはししょだよ」
ハルちゃんがそう答えて、タオ君が慌てて口を抑えると、ダメなの?と、キョトンとするハルちゃん。
「へぇ~、キングを一人で倒した人が居るの?強いねー。そのししょさんてのはどんな人?」
アニはハルに笑顔で尋ねる。その人物に俄然興味が沸いたのだ。キングクラスの魔物は、ソロで戦うならAランク以上の実力が必要とされている。
「…お姉ちゃんは、ししょの事を聞いてどうするの?」
「何もしないよ?ただ、凄い強い人なら冒険者に向いてるかもなぁって思ったの」
「すみません、その方は普通の村人で居たいと思いますので。ハル、もう行こう?」
タオが間に入ってハルを連れ出し、冒険者達は取り残された。
「ん~、凄い警戒されてる?」
「そりゃ、いきなり勧誘する気だは無いだろ。手合わせしたいからって、がっつき過ぎだ。顔に出ていたぞ、アニ」
「まぁ、仕方ないさ。昨日、来たというのなら、次の行き先を知っている人に聞くまでだ」
「リーダー、やる気になったね?」
「ああ、俺もちょっと気になってね」
彼等はその後、村長から山岳地帯に向かった事を聞いて、村に停めておいた馬車に乗り山岳地帯へと移動した。
入り口のバリケードは退かされているままだ。彼等はまだ帰って無いということだ。
「ロック鳥の卵を取りに来てるんだよね?やっぱり普通の村人達とは思えないわ」
「別に戦う必要は無いだろ?俺なら盗んで逃げるけどね」
「まぁ、どちらにせよ、ここで待っていれば来るだろうよ」
しばらく待っていると、突然ザップが近くにあった木に登った。
「おい、向こうで戦闘音が聞こえるぞ」
「何⁈近いか?」
「いや、ちょっと遠いが、向かうか?」
アルバスは仲間を見る。全員、異存はないようだ。
「よし!直ぐに向かおう!」
よし来たと、一同は直ぐに馬車を走らせる。しかし、中腹を過ぎた辺りから、山道がとても走りづらくなってきた。
「おいおい、これって完全にロック鳥とやり合ってないか?」
道端のあちらこちらに、落とされた大岩と、それが砕かれた破片が見えてくる。
グギャァァァァッ‼︎
突然聞こえる魔物の叫び声。一同は顔を見合わせる。今まさに、ロック鳥と何者かが戦っている。
「スタン、ザップ、アニ、君達は先に向かって必要ならば援護するんだ!」
「「「了解‼︎」」」
三人は馬車を飛び出し、跳ねるように荒れた山道を駆けて行った。
「トーヤ、俺達は邪魔な岩を退けるぞ!」
「おう!」
馬車がスムーズに進む為に、二人は破片を退かしにかかった。
「ザップ!反応は⁈」
「気配感知には、デカいロック鳥が一羽だけだ!やられちまったか⁈」
「慌てるな!気配を消しているのかもしれないぞ!」
三人は、ロック鳥を視認できる場所までたどり着いた。確かにロック鳥は一羽で、つがいは来ていないようだ。
「おいおいっ⁈」
そのロック鳥は、目から煙を出して暴れ回っていた。手当たり次第に、両翼による羽ばたき攻撃を飛ばしている。
「ロック鳥の両目を潰したのか⁈」
「ザップ、肝心のししょさんは見つかった?」
「いや、反応も無ければ、遺体も無い!既に逃げたみたいだな!」
「ええっ⁈また入れ違い⁉︎」
せっかく目前まで来たというのに、肝心の人物は居なかった。アニは苛立ちを大岩に打つける。
グァァァァッ‼︎(この人間がぁぁっ‼︎)
ロック鳥は、爛れた目でギョロギョロと何かを探している。薄っすらと見えているのかもしれない。
「おい、逃げるぞ」
「それが良さそうね」
「視力はまだ回復してない筈だ。静かに移動するぞ」
満場一致で、三人はこの場から離れる事にした。三人でロック鳥を相手に戦う気など、さらさら無い。戦うなら、チーム全員ででないとリスクが高いだろう。
「おーい、皆んな!」
「な⁈リーダー⁈」
間の悪いことに、大声で呼びながら馬車でこっちに向かって来る。
案の定、ロック鳥に居場所がバレてしまった。
グァッ!グァーッ‼︎(そこか!逃がさーん‼︎)
ロック鳥は、今一番の羽ばたき攻撃を声の聞こえた場所に飛ばす。
「偉大なる大精霊エアリエルより生まれしシルウェストレよ、悠然とした其の内に眠りし一片の激情を我に貸し与えよ、竜巻‼︎」
馬車から放たれたフロウの風魔法が、ロック鳥の風圧攻撃と衝突すると、衝撃波が辺りに飛散する。
「さぁ、今の内だ!皆んな馬車に乗れ!」
暴れる馬を制して、アルバス達は元来た道へと引き返す。しかし、ロック鳥も片目だけ微かに見える獲物の後を追いかける。
ピィッ!ピィィィーッ‼︎(貴方!私も行くわー‼︎)
「げっ!つがいのロック鳥まで現れたぞ!」
急いで中腹まで戻ったのに、馬車の前方から大岩を掴んでもう一羽のロック鳥が現れた。
「スタンは威嚇射撃で、投石のタイミングの邪魔を頼む!アニは大岩の軌道を変えろ!トーヤは馬を石飛礫から守れ!フロウは次の魔法を頼む!馬車のコントロールはザップ、任せたぞ!何としても切り抜けるんだ‼︎」
「「「了解‼︎」」」
アルバス達は、二羽のロック鳥から必死の逃走を繰り広げることになった。
一時間後…。
山岳地帯から何とか抜け出したアルバス達は、草原地帯で馬を休ませていた。
「どうも今回は、いろいろとタイミング悪いな」
「結局、ししょさんとは会えず終いだしね」
「その方と会うのは、今回は諦めるべきだな。凄腕ならば、いずれ冒険者ギルドに来るやもしれんぞ?」
「それもそうね~。それまで楽しみにしましょう~」
「報酬も無いし、骨折り損だったな~」
「ああ、村長は報酬は俺達に受け取ってくれと言っていたぞ」
「はぁ?良いのかよ?」
「村の防御壁の強化や、近辺の魔物を討伐してくれたからだそうだ。ゴブリンキングを討伐した村人達は、報酬は受け取らないからってさ」
「ちょっと悪い気がするけど、それはありがたいわね」
「そのししょさんに感謝だな」
「んじゃ、そろそろ王都に出発するか?」
「ああ、そうだな」
六人が、再び馬車に乗る準備をしていると、北から一台の荷馬車がやって来た。
「やぁ、こんにちは!こんなところで、何かお困りですかな?」
小太りの御者の男が、馬車を止めて挨拶をしてきた。荷台には護衛らしき男と子供が一人乗っている。
「いや、ただ馬を休ませていただけですよ。お気遣いありがとうございます。もう大丈夫そうなので、今から出発するところです」
「そうですか。では、お気をつけて」
明るく手を振りながら、荷馬車の御者達は南へと去って行った。
「まさか、今の中にししょさんが居たりしてね?」
「いや、無い無い。小太りのおじさんに子供だったよ?唯一の護衛の男なんか、よだれ垂らして寝てたし!」
「そうだな!ハハハ…!」
そんな事を言われているなどつゆ知らずに、荷馬車のモドコ店長達は、ヤブネカ村へと帰って行くのだった。
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