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第九章 光陰矢の如し
第62話 裏切り者の末路
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「偽聖騎士が潜んでいるみたいだぜ」
「偽?!どういう事だ?」
「どうやら、魔王の手先のようなんだよ」
シローヌは、酒場で呑んでいる。
あちこちから、ハサンの話で持ちきりである。
誤算だった。
素直に思った。
まさかマーラの人々から
聖騎士討伐が出るとは。
しかし、邪神アドヴァン=阿修羅神にはマーラの人々では立ち向かえない。
聖騎士でなければ倒せない理由があるのだ。
ビールを木のジョッキで流し込む。
おつまみは、ソーセージと、
この土地特性の牛肉の煮込みだ。
ぐつぐつ……。
いい塩梅でソースと絡み合ってる。
デミグラスソースとも違う、独特なソースだが、
塩気と旨味が抜群!
ングッ、ングッ。
かー!うまい!
取り敢えず今は『見』だ。
様子見しておこう。
ハサン達なら大丈夫だろう。
はふっ、はふっ♪
ん~!最高!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
火の手が思うより早い。
「油を撒かれた!」
ジンタンは窓から表を見る。
すると、大勢の兵士達の中に、
ドワーフのミツヤが俯きながら、
こちらを見ている。
くっ!計られた!
「ハサン様!罠です!」
ジンタンは叫ぶ。
早く起きてくれ!ハサン様!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
はっ!
ジンタンの声に目を覚ます俺。
焦げ臭い!
寝起きながら瞬時に理解する。
敵!!
煙に巻かれ火の手が迫る。
先ずは脱出だ。
でも脱出してどうする?!
また荒御魂を発動すれば、
このピンチは回避できるだろう。
しかし、俺は何の為に戦っているのか?
マーラの人々の為ではなかったのか?
セシアや、サマンサや、メイのように
アヤカシにより悲しい思いをする事の無い
世界を創る為に魔王を、
邪神を打倒していたのではないのか?
『ハサン、早く!』
『ケホッ、ゲホッ』
黒煙が部屋に入り込む。
咄嗟に剣を窓へと振るう。
バゴンッ!
波動スラッシュで窓が破壊された為、
黒煙は外へ向かって勢いよく流れていく。
「貴様ら!我を聖騎士ハサンと知っての狼藉か!ミツヤ!お前はどういうつもりだ!」
分かってるさ。どうせ大方家族を
人質にでも取られてるんだろう。
分かっていながら兵士とミツヤに回答を迫る。
「ハサン……。す、すまねぇ」
ミツヤは泣いている。
「偽聖騎士め!聖騎士様を騙る不届き者よ。
お前達は国家を混乱に貶めた魔王の手先として指名手配書が国中に廻ってるわ。
俺が直々に処刑してくれる!」
ザボーガーと名乗る大男は大きな甲冑を
ガシャガシャしながら
巨大な戦斧を振り回しながら歩いてくる。
うわちゃー。
こんな奴とやりたくないな。
面倒臭いがやるか。
と倶利伽羅剣を構えようとしたところ
「ハサン様!私にお任せください!
こんな木偶は私で十分です」
ん?ジンタン?
いや?メイ??!
兵士達はニヤニヤと薄気味悪い笑みを浮かべている。
ザボーガーは言い放つ。
「小娘!貴様!その場に立つという意味が
分かっているのだろうな。
偽聖騎士を処分したら、
我ら全員の慰み者になって貰うぞ!」
兵士達からは悪辣なヤジも飛んでくる。
「俺は小娘は、好みじゃねえ。
そっちの豊満な女がいい!」
「あー。俺はそっちのカワイイ顔の男でいいぜ。たっぷり可愛がってやるぜ」
くっ。下衆いな。聞いていて反吐が出る。
セシアはともかく、ジンタンもか!
何かイライラしてきたぞ。
やっちまうか。
と思っていた瞬間、
「火の精霊に命ずる。メイの名に於いて命ずる。大火炎の術!!!」
メイの後方から巨大な火柱が上がり、
とてつもない豪炎がザボーガーに降り注ぐ。
ボボボッッッ………!
「ギャャャーーー!!」
重い甲冑が故に逃げられない。
直ぐに脱げない。
甲冑と共に火に包まれるザボーガー。
敵ながら見るに堪えない。
焼け焦げて脂の燃える臭い、
火事の場合多くは煙に巻かれて亡くなる。
原因は一酸化炭素中毒だ。
しかし、火炎に包まれている
ザボーガーは生きたまま焼かれる。
「熱い!アチィッッッ!」
焼け焦げ、皮膚は爛れる。
だが、死ねないのだ。最後の最後まで苦しみながら、よたよた燃えながら歩く。
なまじ暴れ為、抱きついた兵にも引火する。
「ぎゃーーー!」
やがて燃え尽き倒れるザボーガーと兵士。
恐ろしい。
なんて恐ろしい術者になったの?
メイちゃん。
メイを見たらゾッとする。
ニヤリと笑みを浮かべてる。
怖っ!
兵士達は、ざわめく。
逃げ出す者もいる。
「すまぬ。兵を引いて欲しい。
我は聖騎士ハサン。
そなたらと戦いたくない。」
いや、ほんと。止めた方がいいよ。
家族いるでしょ?
「俺達はお前達を殺せば無罪放免と領主からも言われているんだ。
こんな悪魔的な魔法は魔王の手先に違いない!者共怯むな!また監獄生活に戻りたいのか!たかだか4人だ。押し通せ!」
誰が言ったか、兵士達は徒党を組んで俺達に襲いかかってきた。
なるほど。兵達は無法者の集まり。
俺達を、始末すれば赦免すると言われたのか。
よし!やるか!
倶利伽羅剣を構えて、ヒュッと軽い一振り。
以前にも増して大きな波動が兵士達に向かっていく。
ギュイーン……。
スパッッッッ!
前列の兵士達の胴体が、2つに分かれる。
当たりどころが悪かった者は、顔から2つに斬られていく。
パカッ……
ブッシューー!!
血飛沫が舞い、後列にいた兵士の顔にかかっていく。
やがて金色の光に包まれ、
兵士達は天へと還っていく。
「ひあぁ……」
その光景を見た兵士達は一目散に逃げ出す。
これでいい。
無闇な殺生はしたくない。
そして、ミツヤに向かって剣を収めながら
優しく話す。
「何でだ?」
ミツヤは土下座して詫びる。
「妻と息子が人質に取られていたんだ。
申し訳ねぇ。」
まあ、そうだろうとは思ったけど、
「奥さんと息子さんは?」
「父さん!」
「あなた!」
駆け寄る女性と子供。
どうやら、ミツヤの妻と子のようだ。
兵士達が逃げ出して解放されたのだろう。
「良かった。」
俺はジンタンとメイとセシアを見つめる。
『まだ喜ぶのは早いわ。
シッポリ国の軍勢がこちらに向かっているわ。五千の大軍よ。』
見ると見覚えのある女の影。
シ、シローヌ!
次回へ続く
「偽?!どういう事だ?」
「どうやら、魔王の手先のようなんだよ」
シローヌは、酒場で呑んでいる。
あちこちから、ハサンの話で持ちきりである。
誤算だった。
素直に思った。
まさかマーラの人々から
聖騎士討伐が出るとは。
しかし、邪神アドヴァン=阿修羅神にはマーラの人々では立ち向かえない。
聖騎士でなければ倒せない理由があるのだ。
ビールを木のジョッキで流し込む。
おつまみは、ソーセージと、
この土地特性の牛肉の煮込みだ。
ぐつぐつ……。
いい塩梅でソースと絡み合ってる。
デミグラスソースとも違う、独特なソースだが、
塩気と旨味が抜群!
ングッ、ングッ。
かー!うまい!
取り敢えず今は『見』だ。
様子見しておこう。
ハサン達なら大丈夫だろう。
はふっ、はふっ♪
ん~!最高!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
火の手が思うより早い。
「油を撒かれた!」
ジンタンは窓から表を見る。
すると、大勢の兵士達の中に、
ドワーフのミツヤが俯きながら、
こちらを見ている。
くっ!計られた!
「ハサン様!罠です!」
ジンタンは叫ぶ。
早く起きてくれ!ハサン様!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
はっ!
ジンタンの声に目を覚ます俺。
焦げ臭い!
寝起きながら瞬時に理解する。
敵!!
煙に巻かれ火の手が迫る。
先ずは脱出だ。
でも脱出してどうする?!
また荒御魂を発動すれば、
このピンチは回避できるだろう。
しかし、俺は何の為に戦っているのか?
マーラの人々の為ではなかったのか?
セシアや、サマンサや、メイのように
アヤカシにより悲しい思いをする事の無い
世界を創る為に魔王を、
邪神を打倒していたのではないのか?
『ハサン、早く!』
『ケホッ、ゲホッ』
黒煙が部屋に入り込む。
咄嗟に剣を窓へと振るう。
バゴンッ!
波動スラッシュで窓が破壊された為、
黒煙は外へ向かって勢いよく流れていく。
「貴様ら!我を聖騎士ハサンと知っての狼藉か!ミツヤ!お前はどういうつもりだ!」
分かってるさ。どうせ大方家族を
人質にでも取られてるんだろう。
分かっていながら兵士とミツヤに回答を迫る。
「ハサン……。す、すまねぇ」
ミツヤは泣いている。
「偽聖騎士め!聖騎士様を騙る不届き者よ。
お前達は国家を混乱に貶めた魔王の手先として指名手配書が国中に廻ってるわ。
俺が直々に処刑してくれる!」
ザボーガーと名乗る大男は大きな甲冑を
ガシャガシャしながら
巨大な戦斧を振り回しながら歩いてくる。
うわちゃー。
こんな奴とやりたくないな。
面倒臭いがやるか。
と倶利伽羅剣を構えようとしたところ
「ハサン様!私にお任せください!
こんな木偶は私で十分です」
ん?ジンタン?
いや?メイ??!
兵士達はニヤニヤと薄気味悪い笑みを浮かべている。
ザボーガーは言い放つ。
「小娘!貴様!その場に立つという意味が
分かっているのだろうな。
偽聖騎士を処分したら、
我ら全員の慰み者になって貰うぞ!」
兵士達からは悪辣なヤジも飛んでくる。
「俺は小娘は、好みじゃねえ。
そっちの豊満な女がいい!」
「あー。俺はそっちのカワイイ顔の男でいいぜ。たっぷり可愛がってやるぜ」
くっ。下衆いな。聞いていて反吐が出る。
セシアはともかく、ジンタンもか!
何かイライラしてきたぞ。
やっちまうか。
と思っていた瞬間、
「火の精霊に命ずる。メイの名に於いて命ずる。大火炎の術!!!」
メイの後方から巨大な火柱が上がり、
とてつもない豪炎がザボーガーに降り注ぐ。
ボボボッッッ………!
「ギャャャーーー!!」
重い甲冑が故に逃げられない。
直ぐに脱げない。
甲冑と共に火に包まれるザボーガー。
敵ながら見るに堪えない。
焼け焦げて脂の燃える臭い、
火事の場合多くは煙に巻かれて亡くなる。
原因は一酸化炭素中毒だ。
しかし、火炎に包まれている
ザボーガーは生きたまま焼かれる。
「熱い!アチィッッッ!」
焼け焦げ、皮膚は爛れる。
だが、死ねないのだ。最後の最後まで苦しみながら、よたよた燃えながら歩く。
なまじ暴れ為、抱きついた兵にも引火する。
「ぎゃーーー!」
やがて燃え尽き倒れるザボーガーと兵士。
恐ろしい。
なんて恐ろしい術者になったの?
メイちゃん。
メイを見たらゾッとする。
ニヤリと笑みを浮かべてる。
怖っ!
兵士達は、ざわめく。
逃げ出す者もいる。
「すまぬ。兵を引いて欲しい。
我は聖騎士ハサン。
そなたらと戦いたくない。」
いや、ほんと。止めた方がいいよ。
家族いるでしょ?
「俺達はお前達を殺せば無罪放免と領主からも言われているんだ。
こんな悪魔的な魔法は魔王の手先に違いない!者共怯むな!また監獄生活に戻りたいのか!たかだか4人だ。押し通せ!」
誰が言ったか、兵士達は徒党を組んで俺達に襲いかかってきた。
なるほど。兵達は無法者の集まり。
俺達を、始末すれば赦免すると言われたのか。
よし!やるか!
倶利伽羅剣を構えて、ヒュッと軽い一振り。
以前にも増して大きな波動が兵士達に向かっていく。
ギュイーン……。
スパッッッッ!
前列の兵士達の胴体が、2つに分かれる。
当たりどころが悪かった者は、顔から2つに斬られていく。
パカッ……
ブッシューー!!
血飛沫が舞い、後列にいた兵士の顔にかかっていく。
やがて金色の光に包まれ、
兵士達は天へと還っていく。
「ひあぁ……」
その光景を見た兵士達は一目散に逃げ出す。
これでいい。
無闇な殺生はしたくない。
そして、ミツヤに向かって剣を収めながら
優しく話す。
「何でだ?」
ミツヤは土下座して詫びる。
「妻と息子が人質に取られていたんだ。
申し訳ねぇ。」
まあ、そうだろうとは思ったけど、
「奥さんと息子さんは?」
「父さん!」
「あなた!」
駆け寄る女性と子供。
どうやら、ミツヤの妻と子のようだ。
兵士達が逃げ出して解放されたのだろう。
「良かった。」
俺はジンタンとメイとセシアを見つめる。
『まだ喜ぶのは早いわ。
シッポリ国の軍勢がこちらに向かっているわ。五千の大軍よ。』
見ると見覚えのある女の影。
シ、シローヌ!
次回へ続く
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