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1話 夢を求めて
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「お前は弱いからここに置いて行く」
「え?」
突然放たれた言葉に、金髪に淡い紫の瞳を持つ女性、アルマは衝撃を受ける。
他のパーティーメンバーの方へ助けを求めるが、
嫌らしい笑みを浮かべ、取り合おうとしない。
「冗談を言わないで」と語り掛けるが、
リーダーである茶髪の男、ソロモンは冷たい眼差しで。
まるでゴミを見るように私を凝視していた。
余りに衝撃的な出来事に15年前、小さい頃の記憶が蘇る。
小さな村に私、父、母、妹と一緒に暮らしていた。
三歳の頃、外で遊んでいると同じ年の友達が出来た。
ソロモン、シビル、ノーマ、ヴァイオレットだ。
そして、私アルマの仲良し五人組が結成された。
村の誰もが認知しているくらいに、私たちは仲が良く、毎日一緒に遊んでいた。
その中でもソロモンは正義感が強く、
困った事があったり、怪我をすると、一生懸命に寄り添って助けようとする。
強く優しい彼は、村の女の子からとても人気がある。
シビルは白髪に、少しシュと眼に、琥珀の瞳を持つ女の子。
立ち振る舞いからミステリアスな雰囲気を感じ取れる。
しかし、将来は皆を助けられる神官になりたい、
と優しい心を持っている。
少しもの静かなところはあるが頭が良くて気の利く子。
ノーマは赤い髪と瞳を持つ女の子。
ソロモンに何時もべったりとくっついて回っていた。
私の妹、レイラはノーマにとてもよく懐いていて、
何時も遊んでくれる優しい子。
ヴァイオレットは茶髪のショートヘヤで黒い瞳を持つ、気の強い女の子。
私たちの誰かが、村の子供にからかわれるとすぐに駆け付けて倒してくれた。
皆とても優しく、良い仲間だ。
五歳になった頃。
私たちの村に魔物が大量に押し押せて来た。
お父さんが、私たちを守るために身代わりになって、
亡くなったのを覚えている。
私はその事で泣いた。でも家族を守らないといけない。
だから辛くても立ち上がった。
お父さんの最後の言葉は家族を守れだった。
だからお父さんの頑張りを無駄にしたくないと必死だった。
しかし、魔物に家は破壊され、
村の人々はただ逃げる事しか出来ない。
もうお終いだと子供ながらに悟った。
けれども、彼等がやって来たのだ。
「大丈夫か? 俺たちが来たからにはもう安心だ!」
防護ギルドの人たちだ。彼等は依頼を受けて魔物を狩ったり、
護衛をしたりと、王国を救っている者たち。
後から聞いたのだが、
彼等は依頼を受けて、目的地に向かっている道中、偶然ここへ立ち寄ったそうだ。
本当に偶然通りかかっただけ。
それでも私たちは救われた。
村は救われたのだ。
これをきっかけに私たちはパーティーを組んで、
ギルドで活躍しようと誓いを立てた。
お母さんと一歳年下の妹と私。厳しい暮らしだった。
お母さんにギルドに入りたいと話す。
簡単では無かったが、何時間も説得した結果、了承を貰った。
妹の協力もあった事も大きかった。
私のために家事を頑張ると張り切ってくれた。
そこから私たちは毎日、
血がにじむような訓練をした。
魔物と戦うために沢山の事を勉強した。
騎士団というのもあるが、彼等は領地を守るのが主な仕事で、
大局的にしか動けない。
だから小回りが利いて、
自由に人々を救う事が出来るギルドを私は選んだ。
私とソロモンとヴァイオレットは剣術を。
シビルは神官を目指し教会に出入りし、
回復や浄化の魔法などを学ぶ。
ノーマは魔法を、それぞれが学んだ。
一年もすると私はパーティー全員を圧倒する力を手に入れた。
どうやら私は魔素と魔力が多いらしい。
この二つはとても重要だ。
自身の強化に必須な項目だからだ。
この魔法とは別の強化方法は魔闘気と呼ばれている。
僧侶が使う強化魔法とは若干異なる。
魔法で強化された者は魔素が減り続ける事は無い。
それをかけた者の魔素から一回分が消費され、一定時間強化される。
魔闘気の欠点は消費が多い事である。
魔素を使いすぎると、眩暈がしたり、
体に力が入らなくなるので注意が必要だ。
成長して狩りをするようになると、
家族を支える事が出来る様になった。
九歳の頃。
相変わらず私はこのパーティーで一番の実力を持っていた。
ある日、驚くことが起きた。ソロモンにひと気の無い場所に呼び出された。
「アルマ、俺と付き合ってくれ!」
ソロモンは確かに正義感も強く、優しくて、格好の良い男の子に育った。
だけど今の私は、一刻も早く強くなってギルドに加入する事ばかりを考えていたのでそれを断った。
「ごめんなさい、ソロモン。貴方は良い人だけど……もう少し大人になってから考えましょう。
今の私はギルドの事しか考えられ無くて……」
「そうか。アルマの夢だからな! ごめん! 今のは忘れてくれ!」
彼のその笑顔にホッとした。気にしていないようだ。
時が経ち、私たちは十歳になった。
その頃から、状況が変わって来た。
一番衝撃だったのは妹、
レイラが病で亡くなった事だ。
余りの事に半月は皆と訓練する事が出来なかった。
ようやく立ち直った頃。
嬉しい事にその間、
パーティーの皆は私が復活するのを待っていてくれたのだ。
私は感謝の気持ちを言葉にする。
ギルドに加入するために再び皆と頑張る。
しかし、この何もして来れなかった半月でパーティーの戦闘能力が上昇しており、
その頃から私はパーティーで最弱となった。
それを追い越すため、
以前よりもさらに努力を重ねた。
今までは剣術メインだったのを、
魔法を覚えたり、戦術を見直したりと努力をする。
他には体術など色々な事に手を出した。
けれど、剣術ではソロモンにもヴァイオレットにも遠く及ばない。
魔法は初級、下級、中級、上級、超級などがある。
私は初級魔法しか使えず、
上級魔法を覚え始めたノーマの足元にも及ばない。
それでも諦めずにひたすら訓練に励む。
一日二時間しか寝ない時もあった。
その一年後、妹が亡くなった頃からショックで体調を崩していたお母さんも亡くなった。
非情に悲しかった。
もう、私にはパーティーしかいない。
前に進もうと訓練を続ける。
これ以上彼等との差を広げる訳にはいかない。
その年。十一歳になった。私たちは念願のギルドに加入した。
ソロモンたちは私を雑用で良いなら、
一緒にパーティーを組もうと言ってくれた。
それは私が弱いのだから仕方ない。
それよりも彼等と一緒にパーティーで戦える事が嬉しかった。
だから、より訓練に厳しい励んだ。
ギルドではパーティーかソロで登録を済ませる。
どちらで登録をしても良いが、
ソロで登録をすると等級を上げるのに苦労する。
魔物を倒すにしろ、護衛にしろ難易度の高い依頼ほど仲間が重要になる。
パーティーメンバーの追加や除名も可能だ。
殆どの人がパーティーで登録する。等級は全部で十一ある。
☆☆☆☆☆
上位
オリハルコン
ミスリル
アダマンタイト
プラチナ
ゴールド
シルバー
ブロンズ
ブラック
レッド
グリーン
ホワイト
下位
☆☆☆☆☆
オリハルコンが一番高く、新人はホワイトから始める。
色から金属の名を冠する等級に上がるのは難しい。
そこが第一関門だ。
次にプラチナからアダマンタイトになるためには、
急に難易度が跳ね上がる。
アダマンタイト以上は極端に人数が少ない。
なのでゴールドやプラチナでも、十分有名になれる。
「え?」
突然放たれた言葉に、金髪に淡い紫の瞳を持つ女性、アルマは衝撃を受ける。
他のパーティーメンバーの方へ助けを求めるが、
嫌らしい笑みを浮かべ、取り合おうとしない。
「冗談を言わないで」と語り掛けるが、
リーダーである茶髪の男、ソロモンは冷たい眼差しで。
まるでゴミを見るように私を凝視していた。
余りに衝撃的な出来事に15年前、小さい頃の記憶が蘇る。
小さな村に私、父、母、妹と一緒に暮らしていた。
三歳の頃、外で遊んでいると同じ年の友達が出来た。
ソロモン、シビル、ノーマ、ヴァイオレットだ。
そして、私アルマの仲良し五人組が結成された。
村の誰もが認知しているくらいに、私たちは仲が良く、毎日一緒に遊んでいた。
その中でもソロモンは正義感が強く、
困った事があったり、怪我をすると、一生懸命に寄り添って助けようとする。
強く優しい彼は、村の女の子からとても人気がある。
シビルは白髪に、少しシュと眼に、琥珀の瞳を持つ女の子。
立ち振る舞いからミステリアスな雰囲気を感じ取れる。
しかし、将来は皆を助けられる神官になりたい、
と優しい心を持っている。
少しもの静かなところはあるが頭が良くて気の利く子。
ノーマは赤い髪と瞳を持つ女の子。
ソロモンに何時もべったりとくっついて回っていた。
私の妹、レイラはノーマにとてもよく懐いていて、
何時も遊んでくれる優しい子。
ヴァイオレットは茶髪のショートヘヤで黒い瞳を持つ、気の強い女の子。
私たちの誰かが、村の子供にからかわれるとすぐに駆け付けて倒してくれた。
皆とても優しく、良い仲間だ。
五歳になった頃。
私たちの村に魔物が大量に押し押せて来た。
お父さんが、私たちを守るために身代わりになって、
亡くなったのを覚えている。
私はその事で泣いた。でも家族を守らないといけない。
だから辛くても立ち上がった。
お父さんの最後の言葉は家族を守れだった。
だからお父さんの頑張りを無駄にしたくないと必死だった。
しかし、魔物に家は破壊され、
村の人々はただ逃げる事しか出来ない。
もうお終いだと子供ながらに悟った。
けれども、彼等がやって来たのだ。
「大丈夫か? 俺たちが来たからにはもう安心だ!」
防護ギルドの人たちだ。彼等は依頼を受けて魔物を狩ったり、
護衛をしたりと、王国を救っている者たち。
後から聞いたのだが、
彼等は依頼を受けて、目的地に向かっている道中、偶然ここへ立ち寄ったそうだ。
本当に偶然通りかかっただけ。
それでも私たちは救われた。
村は救われたのだ。
これをきっかけに私たちはパーティーを組んで、
ギルドで活躍しようと誓いを立てた。
お母さんと一歳年下の妹と私。厳しい暮らしだった。
お母さんにギルドに入りたいと話す。
簡単では無かったが、何時間も説得した結果、了承を貰った。
妹の協力もあった事も大きかった。
私のために家事を頑張ると張り切ってくれた。
そこから私たちは毎日、
血がにじむような訓練をした。
魔物と戦うために沢山の事を勉強した。
騎士団というのもあるが、彼等は領地を守るのが主な仕事で、
大局的にしか動けない。
だから小回りが利いて、
自由に人々を救う事が出来るギルドを私は選んだ。
私とソロモンとヴァイオレットは剣術を。
シビルは神官を目指し教会に出入りし、
回復や浄化の魔法などを学ぶ。
ノーマは魔法を、それぞれが学んだ。
一年もすると私はパーティー全員を圧倒する力を手に入れた。
どうやら私は魔素と魔力が多いらしい。
この二つはとても重要だ。
自身の強化に必須な項目だからだ。
この魔法とは別の強化方法は魔闘気と呼ばれている。
僧侶が使う強化魔法とは若干異なる。
魔法で強化された者は魔素が減り続ける事は無い。
それをかけた者の魔素から一回分が消費され、一定時間強化される。
魔闘気の欠点は消費が多い事である。
魔素を使いすぎると、眩暈がしたり、
体に力が入らなくなるので注意が必要だ。
成長して狩りをするようになると、
家族を支える事が出来る様になった。
九歳の頃。
相変わらず私はこのパーティーで一番の実力を持っていた。
ある日、驚くことが起きた。ソロモンにひと気の無い場所に呼び出された。
「アルマ、俺と付き合ってくれ!」
ソロモンは確かに正義感も強く、優しくて、格好の良い男の子に育った。
だけど今の私は、一刻も早く強くなってギルドに加入する事ばかりを考えていたのでそれを断った。
「ごめんなさい、ソロモン。貴方は良い人だけど……もう少し大人になってから考えましょう。
今の私はギルドの事しか考えられ無くて……」
「そうか。アルマの夢だからな! ごめん! 今のは忘れてくれ!」
彼のその笑顔にホッとした。気にしていないようだ。
時が経ち、私たちは十歳になった。
その頃から、状況が変わって来た。
一番衝撃だったのは妹、
レイラが病で亡くなった事だ。
余りの事に半月は皆と訓練する事が出来なかった。
ようやく立ち直った頃。
嬉しい事にその間、
パーティーの皆は私が復活するのを待っていてくれたのだ。
私は感謝の気持ちを言葉にする。
ギルドに加入するために再び皆と頑張る。
しかし、この何もして来れなかった半月でパーティーの戦闘能力が上昇しており、
その頃から私はパーティーで最弱となった。
それを追い越すため、
以前よりもさらに努力を重ねた。
今までは剣術メインだったのを、
魔法を覚えたり、戦術を見直したりと努力をする。
他には体術など色々な事に手を出した。
けれど、剣術ではソロモンにもヴァイオレットにも遠く及ばない。
魔法は初級、下級、中級、上級、超級などがある。
私は初級魔法しか使えず、
上級魔法を覚え始めたノーマの足元にも及ばない。
それでも諦めずにひたすら訓練に励む。
一日二時間しか寝ない時もあった。
その一年後、妹が亡くなった頃からショックで体調を崩していたお母さんも亡くなった。
非情に悲しかった。
もう、私にはパーティーしかいない。
前に進もうと訓練を続ける。
これ以上彼等との差を広げる訳にはいかない。
その年。十一歳になった。私たちは念願のギルドに加入した。
ソロモンたちは私を雑用で良いなら、
一緒にパーティーを組もうと言ってくれた。
それは私が弱いのだから仕方ない。
それよりも彼等と一緒にパーティーで戦える事が嬉しかった。
だから、より訓練に厳しい励んだ。
ギルドではパーティーかソロで登録を済ませる。
どちらで登録をしても良いが、
ソロで登録をすると等級を上げるのに苦労する。
魔物を倒すにしろ、護衛にしろ難易度の高い依頼ほど仲間が重要になる。
パーティーメンバーの追加や除名も可能だ。
殆どの人がパーティーで登録する。等級は全部で十一ある。
☆☆☆☆☆
上位
オリハルコン
ミスリル
アダマンタイト
プラチナ
ゴールド
シルバー
ブロンズ
ブラック
レッド
グリーン
ホワイト
下位
☆☆☆☆☆
オリハルコンが一番高く、新人はホワイトから始める。
色から金属の名を冠する等級に上がるのは難しい。
そこが第一関門だ。
次にプラチナからアダマンタイトになるためには、
急に難易度が跳ね上がる。
アダマンタイト以上は極端に人数が少ない。
なのでゴールドやプラチナでも、十分有名になれる。
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