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45.遺品
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佐藤はなりふり構わず、魔法を使いアノを攻撃する。手に持つ強そうな杖。飾りつけがしてある。特徴的なのは小さい熊さんのマスコットが付いていることだろう。それは彼女の趣味だ。
「《サンダーアロー》!!」
佐藤が雷の下級魔法を連続で放ってくる。アノは宙を飛ぶ大盾でそれを防いだ。弱い魔法など意にも返さずに、その大剣で切りかかって来る。
「ぐぬぬ……《ライトニングレイン》!」
中級魔法だ。八本の小さな雷の雨がアノを襲う。しかし、それも二つの大盾で看破しながら接近する。後ろに大きく跳んで避ける。
そこで佐藤は急に戦い方が変わった。不用意に近づくようになった。アノは不思議だった。身体能力は特質高くない。しかし、暗夜の件があるので警戒して回避態勢に入る。すると彼女は途中で止まった。
「かなり効きにくくなるけど! ここでいいや!」
彼女はそう叫ぶと両手を出した。
「?」
意味が分からないアノ。取り合えず切りかかって見ると彼女は距離を取った。プルプルと震えながら呟く。
「な、なんでッ……?」
よく分からないが、問答無用で切りかかるとさらに大きく逃げた。
「何でっ……スキルが効かないのよッ!」
「なるほど……精神系の能力。どうやら先代か初代が、そういうのを嫌って対策をしたのかもしれない」
「か、甲冑が。弾くってこと!?」
「大人しく……いや、降参はないか。終わりにしよう……」
その言葉を聞いて憤りを見せた佐藤。彼女は杖をチラリと見ると叫んだ。
「余り舐めないでよね! これは七英雄、【雷槍の魔女】の遺品なんだから!」
「……英雄か。目的のためには超えないとね……例えそれが本人でないとしても……」
佐藤は詠唱を唱え始めた。
『百雷の極致。片割れを解放せし憤怒の雷。其は何人をも射殺す破滅の槍。罪過を焦がせ。《ヴノス・ラ・ロムド》』
上級魔法以上を無詠唱で発動させるのは困難。詠唱中動くのも難しい。しかし、彼女は下がりながらもそれを発動させた。
巨大な雷の槍が九本出現した。サリナは興味深そうにその魔法を見ていた。上級。もしくは超級。自分の知らない魔法であった。佐藤はソフィ・ライオネルの杖により、魔法の補助をしている。
アノは一つ、黒の大盾を前に出して、魔力を込めて耐える。雷の槍が次々と飛んで来る。盾に触れると凄まじい雷の轟音が辺りに響く。残り四本……盾にヒビが入った。
三本……二本となった時、大盾も壊れた。一本は黒い大剣で弾き返した。最期の一本は赤い光を複数放って収束させることでギリギリで相殺出来た。アノは胸をなでおろす。
反対に佐藤はそれを見て震えていた。
「そ、そんな……ッ」
「凄まじい雷だった」
彼女は二回目の詠唱はしない。魔素が尽きかけている。もしくは動揺して、魔法に集中出来ない。アノは関係ないと言った様子で接近し、大剣の柄で腹部を殴ると意識を奪う。
それを見た暗夜が佐藤の名前を叫んだ。怒りの形相でサリナたちを睨み付ける。
しかし、マイペースな翼人は風の魔法で攻撃する。先ほどとは明らかに違い、痛みを伴った表情をした。攻撃も避け始めた。
彼女が何らかのスキルで痛覚を鈍らせていたのだろう。リッスも痛みを堪え、魔法で捕まえようとする。自分の振りを悟った暗夜は一か八かの賭けに出る。自爆だ。痛みがあるなら、意識を失えばいい。そう思って走ろうとした時、異変に気が付いた。
「な……に……が?」
目がかすむ。頭が働かない。膝を付き。自然に目が閉じようとする。魔素はまだある。なのにこの現象は。サリナが言う。
「ようやく効いたー。おやすみなさいー」
「!? ……睡眠の……風……」
自身に痛みを与える事が極端に少なくなったので、眠らせる事にした。本当に眠たい時はどんな抵抗も虚しく動けなくなるものだ。サリナと暗夜はその場に倒れ眠った。意識を奪うとリッスから紋章が消えた。
「……サリナさん……痛みは私が引き受けたので感謝してください」
余りにも出番がなかったので、彼女はドヤ顔でそう吐き捨てて精神を保った。
近藤と戦いながらグリムは思った。精神系の防御魔法を早期作ろうと。人はやらねばと分かっていても、いざ自身が体験をしないと、動けないものである。
ロストと今宙は対峙している。珍しく剣を置き。既に血の剣を使っていた。久しぶりの一対一。ロストは闘気に満ち溢れていた。
☆☆☆☆☆
おまけ:出て来た英雄名
約2500年前:十二英雄
【黒き赫焉】ガルガ・ニグレード
【不落城】ギリム・リアート
【極魔賢聖】ヨーク・ヴァリスット
【聖女】シルフ・ホリーヌ
【精霊王】 クインロード
約千年前:五英雄
【妖光フォルトゥナ】フォルトゥーナ・フィブラ・デースペルー
【聖女】シル・セイント
約八百年前:七英雄
【雷槍の魔女】ソフィ・ライオネル
【聖女】シェリー・ホリーヌ
九滅の魔王
【原初の戦慄】ジェラスト
現代の魔王
【大魔王】イビルゼクス
☆☆☆☆☆
※現代、召喚されている人が30人ちょい。
その中の目立つ数人が語り継がれるのではないだろうか。
「《サンダーアロー》!!」
佐藤が雷の下級魔法を連続で放ってくる。アノは宙を飛ぶ大盾でそれを防いだ。弱い魔法など意にも返さずに、その大剣で切りかかって来る。
「ぐぬぬ……《ライトニングレイン》!」
中級魔法だ。八本の小さな雷の雨がアノを襲う。しかし、それも二つの大盾で看破しながら接近する。後ろに大きく跳んで避ける。
そこで佐藤は急に戦い方が変わった。不用意に近づくようになった。アノは不思議だった。身体能力は特質高くない。しかし、暗夜の件があるので警戒して回避態勢に入る。すると彼女は途中で止まった。
「かなり効きにくくなるけど! ここでいいや!」
彼女はそう叫ぶと両手を出した。
「?」
意味が分からないアノ。取り合えず切りかかって見ると彼女は距離を取った。プルプルと震えながら呟く。
「な、なんでッ……?」
よく分からないが、問答無用で切りかかるとさらに大きく逃げた。
「何でっ……スキルが効かないのよッ!」
「なるほど……精神系の能力。どうやら先代か初代が、そういうのを嫌って対策をしたのかもしれない」
「か、甲冑が。弾くってこと!?」
「大人しく……いや、降参はないか。終わりにしよう……」
その言葉を聞いて憤りを見せた佐藤。彼女は杖をチラリと見ると叫んだ。
「余り舐めないでよね! これは七英雄、【雷槍の魔女】の遺品なんだから!」
「……英雄か。目的のためには超えないとね……例えそれが本人でないとしても……」
佐藤は詠唱を唱え始めた。
『百雷の極致。片割れを解放せし憤怒の雷。其は何人をも射殺す破滅の槍。罪過を焦がせ。《ヴノス・ラ・ロムド》』
上級魔法以上を無詠唱で発動させるのは困難。詠唱中動くのも難しい。しかし、彼女は下がりながらもそれを発動させた。
巨大な雷の槍が九本出現した。サリナは興味深そうにその魔法を見ていた。上級。もしくは超級。自分の知らない魔法であった。佐藤はソフィ・ライオネルの杖により、魔法の補助をしている。
アノは一つ、黒の大盾を前に出して、魔力を込めて耐える。雷の槍が次々と飛んで来る。盾に触れると凄まじい雷の轟音が辺りに響く。残り四本……盾にヒビが入った。
三本……二本となった時、大盾も壊れた。一本は黒い大剣で弾き返した。最期の一本は赤い光を複数放って収束させることでギリギリで相殺出来た。アノは胸をなでおろす。
反対に佐藤はそれを見て震えていた。
「そ、そんな……ッ」
「凄まじい雷だった」
彼女は二回目の詠唱はしない。魔素が尽きかけている。もしくは動揺して、魔法に集中出来ない。アノは関係ないと言った様子で接近し、大剣の柄で腹部を殴ると意識を奪う。
それを見た暗夜が佐藤の名前を叫んだ。怒りの形相でサリナたちを睨み付ける。
しかし、マイペースな翼人は風の魔法で攻撃する。先ほどとは明らかに違い、痛みを伴った表情をした。攻撃も避け始めた。
彼女が何らかのスキルで痛覚を鈍らせていたのだろう。リッスも痛みを堪え、魔法で捕まえようとする。自分の振りを悟った暗夜は一か八かの賭けに出る。自爆だ。痛みがあるなら、意識を失えばいい。そう思って走ろうとした時、異変に気が付いた。
「な……に……が?」
目がかすむ。頭が働かない。膝を付き。自然に目が閉じようとする。魔素はまだある。なのにこの現象は。サリナが言う。
「ようやく効いたー。おやすみなさいー」
「!? ……睡眠の……風……」
自身に痛みを与える事が極端に少なくなったので、眠らせる事にした。本当に眠たい時はどんな抵抗も虚しく動けなくなるものだ。サリナと暗夜はその場に倒れ眠った。意識を奪うとリッスから紋章が消えた。
「……サリナさん……痛みは私が引き受けたので感謝してください」
余りにも出番がなかったので、彼女はドヤ顔でそう吐き捨てて精神を保った。
近藤と戦いながらグリムは思った。精神系の防御魔法を早期作ろうと。人はやらねばと分かっていても、いざ自身が体験をしないと、動けないものである。
ロストと今宙は対峙している。珍しく剣を置き。既に血の剣を使っていた。久しぶりの一対一。ロストは闘気に満ち溢れていた。
☆☆☆☆☆
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☆☆☆☆☆
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