闇の中 ，星なんてない .

❤️‍🩹⛓

⛓   𝐒  𝐓  𝐀  𝐑  𝐓   ⛓

　
「…また、」

普通のやつならこんな闇、怖いだろうな。
俺はもう慣れたから怖くない。
それ以前に、呆れてる。
この空間はなんなんだろうか。
なんのために俺はここに来させられてるんだろうか。
しかも授業中、迷惑でしかない。

「…羅奈」
「また来てくれてるなんて、嬉しい蓮くん♡」
「俺から来たんじゃない。お前が呼び寄せただけだろ？」
「へへっ、ばれちゃった♡」
「…帰らせろ」
「やだよぉ、まだ来たばっかりじゃん♡」

                              ʀᴀɴᴀ
このメンヘラヤンデレ女は、『羅奈』だ。

　　　　　  ʟᴇɴ
そして俺は、蓮。

「はぁ…あのさ、単刀直入に聞く。」
「なぁに？」
「お前、何なんだ？」
「蓮くんのことが大好きな羅奈ですっ♡」
「なんで俺のことが好きなんだ？」
「運命だからっ♡」
「じゃあ、結婚する？」
「うん…えっ、！？」

隙あり。

「う"ぇっ…まて、蓮、く ん」
「待たねーよ、一生呼び出すな」

いつもこうやって隙を見つけて攻撃して、羅奈に操られないように
抑えてから逃げている。

今日も、逃げられた…。
ホッとしていると、どうやら逃げられなかったらしい。


「　蓮　く　ん　♡　」

「…は？」

「蓮くんいじめないでよぉっ？♡」
「まぁ蓮くんからならいくらでもいじめられてもいいかっ♡」

、なんでだ？いつもなら現実に戻れるのに。


「蓮くん、私いいこと思いついたの」
「…なんだよ」
「ずうっとここで私と一緒にいない？♡」
「は？」
「これならもう、私が呼び出したり蓮くんが逃げたりすることもないでしょ？♡」
「嫌にきまって…ぅ"！？」
「ふふ、蓮くんには選択肢はないの♡ ごめんね♡」
「ゴホッ、ガハッ…ゥ"、ら、な……」
「最期に私の名前読んでくれるなんてうれしいっ♡」
「………」
「ふふっ、これでいつまでも一緒だね、蓮くん♡」


❤️‍🩹　𝐄  𝐍  𝐃    ❤️‍🩹