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第5章 カルト教団集団自殺事件
私達の静かな生活
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チュンチュンという声を聞いて窓を見ると、数羽の雀がベランダに止まっていた。かわいいな。昔から鳥が好きだった。
この家に引っ越してきてから4ヶ月くらいたった。前に暮らしていたアパートも悪くはなかったけど、広い家と庭って開放感を感じるよね。たまにみんなでお庭でバーベキューしたりして、でもご近所迷惑だからうるさくし過ぎちゃ駄目だよっていつも先生は言ってた。
「あら、楽しそうなこと」
「ああ、これは福島さんではありませんか、よろしければご一緒にどうぞ」
そうだ確かあれは二軒となりに住んでいた福島さんだった。突然のお誘いにちょっと驚いたみたい。
「お誘いはありがたいのだけど、これから夕食の買い物にいかなければなりませんの」
「それは残念ですね。今度機会がありましたらご主人もご一緒に」
先生はいつも近所の方とそんなお話をされていた。そのうち近所の方もお肉やお野菜を持って一緒に混じったりして。なんだか毎日がとても楽しい。
そうやってふと空を見上げると真っ青で、屋根裏から放った鳩がぐるぐると空を舞っている。ああ、奇麗。世界はとっても奇麗で。
なんだか神様が近くなった気分。さすが『幸せなマイホーム』。
この家に移り住んでから、みんなで鳩を飼い始めた。
みんなで祈りを捧げていると、誰かが鳩が窓から見ていることに気がついたの。
普通の土鳩と違って、首周りが茶色かった。調べるとキジバトという種類みたい。人に慣れてるのか近寄っても暴れたりしなかった。足環が付いていて、フラウという名前と数字がかかれていたわ。
調べるとどうやらここの前の所有者の鳩で、前の所有者は既に亡くなっているそう。この家にもともと住んでいた鳩みたい。そのうち誰かが餌をあげはじめた。
「先生、この子一人じゃ寂しいよ、私たちみたいにさ、一緒に住むお友達がいたほうがいいんじゃないかな。だってここは『幸せなマイホーム』なんだから」
そう提案したのは誰だったかな。
「それもそうだね」
先生はそう仰って、みんなで天井裏を鳩小屋に改造して九匹の鳩を追加で飼うようになった。みんなで順番で餌をやることになった。
飼ってみると掃除は大変なものの、なかなかに鳩は可愛かった。
「先生がこの前読まれてたご本では、動物には神様が宿らないんでしたっけ」
「ああ、そうだな、たしかにそう書いてあった」
「それはなんだか可哀想ね。でも世界には鳥の神様もいるんでしょう?」
「そういう神様や神獣もいるね。でもこの鳩は神様ではないからなぁ」
フラウはクルクル喉を鳴らしながらこちらを見ていた。
鳥の神様。誰かがエジプト神話にいると言った。日本神話でも神の使いの三本足の烏がいるらしい。
「この鳩にも神様が宿るといいのにね。何かいい方法はないかな?」
「そうだな、みんなで考えてみようか」
そんな話をしながら屋根裏に新しく設置した窓を開ければ、十羽の鳩が一斉に飛び立ちひとかたまりの群れになって、風にのって家の周りをまわっている。薄い青い空に茶色と灰色と白の鳩が舞っている。なんだか清々しい気分。
強い風がピュウと屋根裏に吹き込んだ。
先生は最近哲学の本を読まれているらしい。
その本の内容をたまにお伺いする。自分の中に神様の一部があるという考え方はなんだか素敵だと思う。最近の私のお気に入りの本は神様のことを書いた小説。パウロ・コエーリョとか遠藤周作とか。みんな神様の捉え方が違う。不思議だ。
この世界を作られた神様が様々な形で魂を人に分け与えられた。神様の一部と一緒に人は生きている。先生のお読みになられている本にはそんなことが書いてあるそう。それならその人によって神様の形が少し違うというのは、ひょっとしたら納得できる話よね。分け与えられた魂でそれぞれに世界を見てるんだもの。だからきっとみんな読む本が違ってもいいのかもしれない。
私が暮らす神目教会はとても不思議なところ。
ここに入る前、私は色々なことがうまくいかなくなっていて、とても苦しくて、何か頼れるものが欲しくて新興宗教に色々入ってはみたけど、結局お金も無くなって悪循環が増すばかりだった。
そんなどん底の時に知り合いから紹介されて神目教会に入信した。初めて入った時はちょっと意味が分からなくて混乱したけど、何をしてもいいんだよ、あなたの大切なものを大事にしなさいって言われて、それでもいいんだってホッとした。
でも好きなものに祈りなさいって言われてよくわからなかった。だから直前に入ってた宗教で買った経典を読んだ。それが一番宗教っぽかったから。他の宗教の経典でもいいのかなとは思ったけど、別に何も言われなかった。
それから神の目に祈る。神が見ているからいい行いをしましょう。だから悪いことはしないように。みんな仲良くって。
でもこれって入信したっていうのかな。
「読んでる本がよくわかりません」
「前に信じていた神様の本でしたっけ。信じる神様はそれぞれが信じているものでいいんだよ。あわなければ違うのを読んだらどうかな」
「でも、神様ってよくわかんなくって」
「あつりさん、だったよね。神様に祈らなくてもいいんだ」
神様に祈らなくて良い? ここは宗教施設じゃないの? 急になんだか心細くなった。
「ねぇねぇあなた、最近入った人よね。これ面白かったよ」
そう言われて渡された本に困惑した。去年はやったドラマのノベライズ。恋愛モノだったと思うけど。
「これで、いいの?」
「神様に繋がってるって思えてあなたが幸せになれればいいんだよ、心が平和になるから。そうですよね? 先生」
「ああ、そうだとも。幸せになることが大切だから。そしてそれがみんなの幸せになるともっといい」
平和。神目教会はとても平和なところ。争いなんて何もない。
なんだか不思議な気持ちだ。私はこのままでよくて、なんだかよくわからないけど神様が見守ってくれるんだと思えば少しずつ、体のどこからか自信が湧いてきた。今までどこにあったんだろう。ここにいるといろんな人と自然な感じで繋がることができた。悪いことばかりだと思っていた人生が、そんなに悪くないのかもと思えた。
またチュンチュンと鳴く声がした。
ベランダの雀にも餌をあげちゃだめかな? かわいい。鳥は世界を巡っている。ひょっとしたら神様の目なのかもしれないな。そろそろ鳩の世話をしに行こう。今日の鳩の当番は私。掃除は大変だけど、鳥は可愛い。
鳩は朝に放つと昼過ぎには帰ってくる。この子たちは伝書鳩の種類らしい。伝書鳩。伝書鳩って遠くまでいっても自分の家がわかって帰ってこれるんだよね。そういえば誰かが読んでいた本で鳩は松果体というのが発達しているから地磁気とかを感知できて、それと網膜の作用で家に帰ってくるらしい。地磁気ってなんだろう。帰巣本能、かぁ。不思議だね。私の頭の中にもあるはずなのに、すぐに道に迷っちゃう。
神様はどこにいるのかな。
先生のお話では、信じるところにいるという。だからなんの本を読んでもいいんだって。
「信じるところって天国でしょうか?」
「天国かもしれないね。あなたがそう思うなら」
先生はほほえみながらそう言った。
「こことは違う次元?」
「そうかもしれないね」
次元というのは何の気なしに言ったこと。根拠なんて全然ない。ああ、でも肯定されるのってとても幸せ。
「神様ってなんなんでしょう」
「君が神様だと思ったものが神様でいいんだよ」
「そんなこと言われてもよくわかりません」
「わからないならわからない。それでいいんじゃないのかな、私も随分長い時間がかかったから」
先生とのお話はまるでなぞなぞみたいだ。
先生の読んでいるご本のお話をしてもらった。
その本ではみんなの中一人一人に神様がいるんだって。それでその神様を通して私たちは世界を見ている。
「神様はみんなの頭の中にいるんですか?」
「そうかもしれないね」
頭の中の神様。いつも私と一緒にいる。なんだか小人みたい。
「神様は体のほうにはいないんですか」
「この本では頭の中の神様と体を繋ぐものが脳にあるって書いてあるよ」
その時窓から鳩の鳴き声が聞こえた。
「先生、あの鳩の頭の中にも神様はいるんですか?」
「この本では神様は人の頭だけにおられると書いてあるね」
「動物に神様がいらっしゃらないのは可哀想じゃないでしょうか?」
その時先生はふと、首を傾げた。
「そういわれるとそうだねぇ」
「動物にも神様がいるともっと世界は平和そうですね」
「それはいい考えだね」
「神様に会うにはどうしたらいいんでしょう」
「一緒に考えてみようか」
毎日がとても幸せ。ここは私たちの『幸せのマイホーム』。
この家に引っ越してきてから4ヶ月くらいたった。前に暮らしていたアパートも悪くはなかったけど、広い家と庭って開放感を感じるよね。たまにみんなでお庭でバーベキューしたりして、でもご近所迷惑だからうるさくし過ぎちゃ駄目だよっていつも先生は言ってた。
「あら、楽しそうなこと」
「ああ、これは福島さんではありませんか、よろしければご一緒にどうぞ」
そうだ確かあれは二軒となりに住んでいた福島さんだった。突然のお誘いにちょっと驚いたみたい。
「お誘いはありがたいのだけど、これから夕食の買い物にいかなければなりませんの」
「それは残念ですね。今度機会がありましたらご主人もご一緒に」
先生はいつも近所の方とそんなお話をされていた。そのうち近所の方もお肉やお野菜を持って一緒に混じったりして。なんだか毎日がとても楽しい。
そうやってふと空を見上げると真っ青で、屋根裏から放った鳩がぐるぐると空を舞っている。ああ、奇麗。世界はとっても奇麗で。
なんだか神様が近くなった気分。さすが『幸せなマイホーム』。
この家に移り住んでから、みんなで鳩を飼い始めた。
みんなで祈りを捧げていると、誰かが鳩が窓から見ていることに気がついたの。
普通の土鳩と違って、首周りが茶色かった。調べるとキジバトという種類みたい。人に慣れてるのか近寄っても暴れたりしなかった。足環が付いていて、フラウという名前と数字がかかれていたわ。
調べるとどうやらここの前の所有者の鳩で、前の所有者は既に亡くなっているそう。この家にもともと住んでいた鳩みたい。そのうち誰かが餌をあげはじめた。
「先生、この子一人じゃ寂しいよ、私たちみたいにさ、一緒に住むお友達がいたほうがいいんじゃないかな。だってここは『幸せなマイホーム』なんだから」
そう提案したのは誰だったかな。
「それもそうだね」
先生はそう仰って、みんなで天井裏を鳩小屋に改造して九匹の鳩を追加で飼うようになった。みんなで順番で餌をやることになった。
飼ってみると掃除は大変なものの、なかなかに鳩は可愛かった。
「先生がこの前読まれてたご本では、動物には神様が宿らないんでしたっけ」
「ああ、そうだな、たしかにそう書いてあった」
「それはなんだか可哀想ね。でも世界には鳥の神様もいるんでしょう?」
「そういう神様や神獣もいるね。でもこの鳩は神様ではないからなぁ」
フラウはクルクル喉を鳴らしながらこちらを見ていた。
鳥の神様。誰かがエジプト神話にいると言った。日本神話でも神の使いの三本足の烏がいるらしい。
「この鳩にも神様が宿るといいのにね。何かいい方法はないかな?」
「そうだな、みんなで考えてみようか」
そんな話をしながら屋根裏に新しく設置した窓を開ければ、十羽の鳩が一斉に飛び立ちひとかたまりの群れになって、風にのって家の周りをまわっている。薄い青い空に茶色と灰色と白の鳩が舞っている。なんだか清々しい気分。
強い風がピュウと屋根裏に吹き込んだ。
先生は最近哲学の本を読まれているらしい。
その本の内容をたまにお伺いする。自分の中に神様の一部があるという考え方はなんだか素敵だと思う。最近の私のお気に入りの本は神様のことを書いた小説。パウロ・コエーリョとか遠藤周作とか。みんな神様の捉え方が違う。不思議だ。
この世界を作られた神様が様々な形で魂を人に分け与えられた。神様の一部と一緒に人は生きている。先生のお読みになられている本にはそんなことが書いてあるそう。それならその人によって神様の形が少し違うというのは、ひょっとしたら納得できる話よね。分け与えられた魂でそれぞれに世界を見てるんだもの。だからきっとみんな読む本が違ってもいいのかもしれない。
私が暮らす神目教会はとても不思議なところ。
ここに入る前、私は色々なことがうまくいかなくなっていて、とても苦しくて、何か頼れるものが欲しくて新興宗教に色々入ってはみたけど、結局お金も無くなって悪循環が増すばかりだった。
そんなどん底の時に知り合いから紹介されて神目教会に入信した。初めて入った時はちょっと意味が分からなくて混乱したけど、何をしてもいいんだよ、あなたの大切なものを大事にしなさいって言われて、それでもいいんだってホッとした。
でも好きなものに祈りなさいって言われてよくわからなかった。だから直前に入ってた宗教で買った経典を読んだ。それが一番宗教っぽかったから。他の宗教の経典でもいいのかなとは思ったけど、別に何も言われなかった。
それから神の目に祈る。神が見ているからいい行いをしましょう。だから悪いことはしないように。みんな仲良くって。
でもこれって入信したっていうのかな。
「読んでる本がよくわかりません」
「前に信じていた神様の本でしたっけ。信じる神様はそれぞれが信じているものでいいんだよ。あわなければ違うのを読んだらどうかな」
「でも、神様ってよくわかんなくって」
「あつりさん、だったよね。神様に祈らなくてもいいんだ」
神様に祈らなくて良い? ここは宗教施設じゃないの? 急になんだか心細くなった。
「ねぇねぇあなた、最近入った人よね。これ面白かったよ」
そう言われて渡された本に困惑した。去年はやったドラマのノベライズ。恋愛モノだったと思うけど。
「これで、いいの?」
「神様に繋がってるって思えてあなたが幸せになれればいいんだよ、心が平和になるから。そうですよね? 先生」
「ああ、そうだとも。幸せになることが大切だから。そしてそれがみんなの幸せになるともっといい」
平和。神目教会はとても平和なところ。争いなんて何もない。
なんだか不思議な気持ちだ。私はこのままでよくて、なんだかよくわからないけど神様が見守ってくれるんだと思えば少しずつ、体のどこからか自信が湧いてきた。今までどこにあったんだろう。ここにいるといろんな人と自然な感じで繋がることができた。悪いことばかりだと思っていた人生が、そんなに悪くないのかもと思えた。
またチュンチュンと鳴く声がした。
ベランダの雀にも餌をあげちゃだめかな? かわいい。鳥は世界を巡っている。ひょっとしたら神様の目なのかもしれないな。そろそろ鳩の世話をしに行こう。今日の鳩の当番は私。掃除は大変だけど、鳥は可愛い。
鳩は朝に放つと昼過ぎには帰ってくる。この子たちは伝書鳩の種類らしい。伝書鳩。伝書鳩って遠くまでいっても自分の家がわかって帰ってこれるんだよね。そういえば誰かが読んでいた本で鳩は松果体というのが発達しているから地磁気とかを感知できて、それと網膜の作用で家に帰ってくるらしい。地磁気ってなんだろう。帰巣本能、かぁ。不思議だね。私の頭の中にもあるはずなのに、すぐに道に迷っちゃう。
神様はどこにいるのかな。
先生のお話では、信じるところにいるという。だからなんの本を読んでもいいんだって。
「信じるところって天国でしょうか?」
「天国かもしれないね。あなたがそう思うなら」
先生はほほえみながらそう言った。
「こことは違う次元?」
「そうかもしれないね」
次元というのは何の気なしに言ったこと。根拠なんて全然ない。ああ、でも肯定されるのってとても幸せ。
「神様ってなんなんでしょう」
「君が神様だと思ったものが神様でいいんだよ」
「そんなこと言われてもよくわかりません」
「わからないならわからない。それでいいんじゃないのかな、私も随分長い時間がかかったから」
先生とのお話はまるでなぞなぞみたいだ。
先生の読んでいるご本のお話をしてもらった。
その本ではみんなの中一人一人に神様がいるんだって。それでその神様を通して私たちは世界を見ている。
「神様はみんなの頭の中にいるんですか?」
「そうかもしれないね」
頭の中の神様。いつも私と一緒にいる。なんだか小人みたい。
「神様は体のほうにはいないんですか」
「この本では頭の中の神様と体を繋ぐものが脳にあるって書いてあるよ」
その時窓から鳩の鳴き声が聞こえた。
「先生、あの鳩の頭の中にも神様はいるんですか?」
「この本では神様は人の頭だけにおられると書いてあるね」
「動物に神様がいらっしゃらないのは可哀想じゃないでしょうか?」
その時先生はふと、首を傾げた。
「そういわれるとそうだねぇ」
「動物にも神様がいるともっと世界は平和そうですね」
「それはいい考えだね」
「神様に会うにはどうしたらいいんでしょう」
「一緒に考えてみようか」
毎日がとても幸せ。ここは私たちの『幸せのマイホーム』。
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