187 / 263
冬の間
夜会
しおりを挟む
「帰る」
ダメです。これは事件です。
「断固帰宅します」
旦那様がかっこよすぎて、人前に出したくありませんっ!
「え。アーテル?」
……。
取り乱しました。
待ち合わせが、夜会の会場の前というのが問題だったのです。そうでなければ、きっと帰るなんて言わなかったと……。
いえ、言いましたね。
エリックにはタキシード風の衣装を選んだのですが想定を超えて、よかったもので。本人は首元のボウタイが気になるのか触ってますね。
男性用の夜会服は黒っぽい色が多いらしいのですが、これは完全に黒を指定しました。
「変じゃないか?」
エリックがそう聞くのはあたしではなくリリーさんにです。信用されてません。さきほど、うっとりと見上げたせいでしょう……。
ひいき目ではなく本当にお似合いです。
髪は普通は後ろに流す感じらしいのですが、あえてゆるくしてもらってます。それとは逆に服はきっちり着てもらっていますのでギャップが良い感じです。あたし、いい仕事をしましたねっ!
ただ、やけに色気があふれているよう見えるのが誤算です。
「意外に似合ってるから心配いらないわよ」
リリーさんは苦笑してますね。この場に残っていたフラウもぱかんと口を開いてます。
なお、ローゼはすでにユウリに連れていかれました。さらにカリナさんはリューさんが有無を言わせず引きずって行ったあとです。
フラウは特に相手を用意はしていないそうです。どうせ踊らないし、役割的には護衛と言い張ってましたけどね。
やっぱり、ちょっと、気にはなります。
大丈夫かなとエリックをじっと見上げれば、眉を顰められましたよ。
「そんな顔、人に見せられないな」
「……どんな顔ですか」
にへらっとしているのはわかってますけどね。
まあ、いいかと呟いた声が聞こえました。それはとても楽しそうで、でも、ちょっといじわるな感じの。
「ほら、呼ばれたから行ってらっしゃい」
リリーさんに追い立てられるように会場入りとなりました。意外とちゃんとエスコートしてくれるんですよね。一応、踊れもするらしいですし。
それも師匠が色々自分で教えるのを面倒がって講師を呼んで仕込んだというのが真相だそうですよ。しかも王室ご用達の講師とか意味が分からないと……。公爵家のお嬢様、やっぱり格が違います。
「あとで踊ってくださいね」
「……足を踏まないなら」
冗談のつもりではなさそうです。善処しますと笑いながら答えておきました。確約は無理ですね。
以前と同じように会場は歓談中だったのですが、足を踏み入れた途端にざっと人の波が割れます。慣れませんね。これ。
びくっとしちゃいますよ。
指定された立ち位置に足を進めて、一礼。挨拶した程度のニュアンスですね。
そのあとから王家の方々の入場です。こちらは特別な通路を通っているので、会場内は横切りません。
夜会の始まりの挨拶として王様の長い話が最初にありました。その中で爵位の贈与という話もあり、実際の式典やらなにやらは春先に行うことが決まっていたんです。聞いてない。
じーっと王様を見るとそっと目を伏せられましたね。意図的に黙っていたんですか。そうですか。
……まあ、それは置いときましょう。
話の後に飲み物が配られ、今年もよき年であるようにと乾杯して夜会が始まりました。
早速、挨拶したい人の長蛇の列ができました。この機会を逃せばいつ会えるのかというものなので、鬼気迫っています。既に知り合いの方々は今日は遠慮すると事前に言われていたので、ほぼ初対面な人たちです……。
途中で音楽が始まったのをいいことに挨拶の列を振り切って、一曲踊ってもらいました。一曲で、撤退しました。
2曲目は難しかったのです。お互いの能力的に。
息切れするあたしと次の曲のステップを全く覚えていないエリックでは太刀打ちできません。
むしろ一曲踊ったのが奇跡みたい。甘い雰囲気とかなかったですね。無様にならないようにするのに必死。もうちょっと練習が必要です。あと運動。冬太りは阻止せねばとうなだれながらも会場の端に撤退します。
なのに会場の端でゆっくり休むつもりなのになぜかやってくる人たち。
端に置いてあった椅子に座ったせいかそれとなく包囲網が。やっぱり帰ろうかなと思っていたら、急に人の波が割れました。
「リリーさんはどこかな!?」
ユウリがものすっごく上機嫌でした。ついてきているローゼが恥ずかしそうにしてますね……。陳腐な表現ですが、本日の彼女は大輪の花のように美しい。
まあ、それに合わせてるユウリもそれなりにきらっきらしています。
あたしも眩しっ! と思っちゃいましたからね。イケメンすごいです。
その結果、エリックに目の前に立たれちゃったんですけど……。あ、うん。ごめんという気分です。あれ、観賞用だからと言われたって安心できるものではないんでしょうね。
「王妃たちと歓談してくると言っていたが、そこあたりにいないか?」
「そっか。じゃあ、ユウリが可愛いローゼをありがとう! と感謝していたと伝えてくれる?」
顔見なくてもにっこにこなのわかる声です。今回の件での勝ち組は違いますね。あたしのほうはとんとんといったところでしょう。
負け込んだのは王様なのではないでしょうか。見るたびに老け込んでいるような気がしてならないですよ。
やっと戦争終わったのに。それから1年くらいしかたってないのにこの現状は頭が痛いでしょうね。膿は出せたかもしれませんけど、そこを補う人が足りているのかちょっと心配になりますよ。少なくともあたしが生きている間は平和でいてもらいたいのでそこは頑張ってもらいたいです。
そんなことをぼんやり考えていたからの油断でしょうか。
「それから、アーテル嬢も可愛いね」
へろっとユウリが言いだしました。空気が、凍ったのは気のせいではないと思いますね……。
「……ありがとうございます」
出来れば、褒めてもらいたくなかったです。空気読んで! いつもはちゃんとしているのになぜ今できないのですかっ!
心配になってエリックの横から様子を見たんですが……。
ほらほら、ローゼが少し不安そうにしてるじゃないですか。エリックが少々殺気立っているのは見なかったことにしますので。
ユウリはなんでと言いたげに首をかしげてます。普通は問題のない誉め言葉なんですけどね。場とタイミングが悪いといいますか。仲が良いのはいいですけど、それは男女間の何かは意識させたくないんですよ……。
どう場を和ませるべきか考えているとざわめきが近づいてきました。
「……うむ。仲が良くてよいことじゃのう」
雰囲気がおかしいのを感じたのか王様もやってきちゃったじゃないですかっ! 隠し切れない心労を感じますよ。後ろからちょこちょことついてくるリリーさん。人の悪い顔してますね。おもしろーいとでも言いだしそうです。完全に他人事。
「よければ、一曲おつきあいいただけるかな」
王様は空気の悪さに気がつかないようにあたしに手を差し出しました。
何か言うよりなかったことにしたほうがよさそうですね。ため息を飲み込んで、お付き合いすることにしました。
その前にエリックに抱きついて、ちゃんと待っててくださいねと念押しをしておきます。他のご令嬢たちにチラチラ見られているのは気がついているんですよ。囲まれたり、さらに連れ出されたりしないか気が気じゃありません。
さて、改めて王様に向かい、そのエスコートを受けます。こそっと、足踏むかもしれないと最初に宣言しておきましたよ。一瞬怯えたような視線を向けられたような気がしますけど気のせいに違いありません。
さすがは国王陛下、きちんとリードしていただきました。優雅とまではいかないですが、下手には見えなかったでしょう。
踊っている間、主に謝罪と愚痴を言われました。自分の父親ほどの男性に下手に出られるとなにかもぞもぞしてくるのですよね。しかも、権力者でもあるのです。
敵対したいわけでもないので、それなりの友好関係でありたいとは改めて伝えておきました。
ただ、結婚の件は譲らないし、折り合いがつかないなら国を出るとも釘をさすのも忘れません。
苦笑して了承されましたが、どこまで信用できますかね。あるいは、国を出ていかれる覚悟もしているんでしょうか。
そうしている間に、一曲終わり、きちんと元の場所にまでエスコートしてくれました。途中で見かけた王妃様たちには目礼しておきました。人様の旦那様ですからね。
それ以降は踊ることもなく、遅くなる前に帰宅することになりました。もうちょっと楽しんでもよいとはおもったのですが、それもまずそうなので。
他国の大使が何人か紹介されたのですけど、どうみてもきらっきらしていて大使のように見えなくてですね。
そういう方面から篭絡しようとするのやめませんかね? と呟きたくなりましたよ。
それでも、これでしばらくはお役御免で冬の間くらいは遊んで暮らせると思ったんです。
それはちょっとだけ甘かったんです。
ダメです。これは事件です。
「断固帰宅します」
旦那様がかっこよすぎて、人前に出したくありませんっ!
「え。アーテル?」
……。
取り乱しました。
待ち合わせが、夜会の会場の前というのが問題だったのです。そうでなければ、きっと帰るなんて言わなかったと……。
いえ、言いましたね。
エリックにはタキシード風の衣装を選んだのですが想定を超えて、よかったもので。本人は首元のボウタイが気になるのか触ってますね。
男性用の夜会服は黒っぽい色が多いらしいのですが、これは完全に黒を指定しました。
「変じゃないか?」
エリックがそう聞くのはあたしではなくリリーさんにです。信用されてません。さきほど、うっとりと見上げたせいでしょう……。
ひいき目ではなく本当にお似合いです。
髪は普通は後ろに流す感じらしいのですが、あえてゆるくしてもらってます。それとは逆に服はきっちり着てもらっていますのでギャップが良い感じです。あたし、いい仕事をしましたねっ!
ただ、やけに色気があふれているよう見えるのが誤算です。
「意外に似合ってるから心配いらないわよ」
リリーさんは苦笑してますね。この場に残っていたフラウもぱかんと口を開いてます。
なお、ローゼはすでにユウリに連れていかれました。さらにカリナさんはリューさんが有無を言わせず引きずって行ったあとです。
フラウは特に相手を用意はしていないそうです。どうせ踊らないし、役割的には護衛と言い張ってましたけどね。
やっぱり、ちょっと、気にはなります。
大丈夫かなとエリックをじっと見上げれば、眉を顰められましたよ。
「そんな顔、人に見せられないな」
「……どんな顔ですか」
にへらっとしているのはわかってますけどね。
まあ、いいかと呟いた声が聞こえました。それはとても楽しそうで、でも、ちょっといじわるな感じの。
「ほら、呼ばれたから行ってらっしゃい」
リリーさんに追い立てられるように会場入りとなりました。意外とちゃんとエスコートしてくれるんですよね。一応、踊れもするらしいですし。
それも師匠が色々自分で教えるのを面倒がって講師を呼んで仕込んだというのが真相だそうですよ。しかも王室ご用達の講師とか意味が分からないと……。公爵家のお嬢様、やっぱり格が違います。
「あとで踊ってくださいね」
「……足を踏まないなら」
冗談のつもりではなさそうです。善処しますと笑いながら答えておきました。確約は無理ですね。
以前と同じように会場は歓談中だったのですが、足を踏み入れた途端にざっと人の波が割れます。慣れませんね。これ。
びくっとしちゃいますよ。
指定された立ち位置に足を進めて、一礼。挨拶した程度のニュアンスですね。
そのあとから王家の方々の入場です。こちらは特別な通路を通っているので、会場内は横切りません。
夜会の始まりの挨拶として王様の長い話が最初にありました。その中で爵位の贈与という話もあり、実際の式典やらなにやらは春先に行うことが決まっていたんです。聞いてない。
じーっと王様を見るとそっと目を伏せられましたね。意図的に黙っていたんですか。そうですか。
……まあ、それは置いときましょう。
話の後に飲み物が配られ、今年もよき年であるようにと乾杯して夜会が始まりました。
早速、挨拶したい人の長蛇の列ができました。この機会を逃せばいつ会えるのかというものなので、鬼気迫っています。既に知り合いの方々は今日は遠慮すると事前に言われていたので、ほぼ初対面な人たちです……。
途中で音楽が始まったのをいいことに挨拶の列を振り切って、一曲踊ってもらいました。一曲で、撤退しました。
2曲目は難しかったのです。お互いの能力的に。
息切れするあたしと次の曲のステップを全く覚えていないエリックでは太刀打ちできません。
むしろ一曲踊ったのが奇跡みたい。甘い雰囲気とかなかったですね。無様にならないようにするのに必死。もうちょっと練習が必要です。あと運動。冬太りは阻止せねばとうなだれながらも会場の端に撤退します。
なのに会場の端でゆっくり休むつもりなのになぜかやってくる人たち。
端に置いてあった椅子に座ったせいかそれとなく包囲網が。やっぱり帰ろうかなと思っていたら、急に人の波が割れました。
「リリーさんはどこかな!?」
ユウリがものすっごく上機嫌でした。ついてきているローゼが恥ずかしそうにしてますね……。陳腐な表現ですが、本日の彼女は大輪の花のように美しい。
まあ、それに合わせてるユウリもそれなりにきらっきらしています。
あたしも眩しっ! と思っちゃいましたからね。イケメンすごいです。
その結果、エリックに目の前に立たれちゃったんですけど……。あ、うん。ごめんという気分です。あれ、観賞用だからと言われたって安心できるものではないんでしょうね。
「王妃たちと歓談してくると言っていたが、そこあたりにいないか?」
「そっか。じゃあ、ユウリが可愛いローゼをありがとう! と感謝していたと伝えてくれる?」
顔見なくてもにっこにこなのわかる声です。今回の件での勝ち組は違いますね。あたしのほうはとんとんといったところでしょう。
負け込んだのは王様なのではないでしょうか。見るたびに老け込んでいるような気がしてならないですよ。
やっと戦争終わったのに。それから1年くらいしかたってないのにこの現状は頭が痛いでしょうね。膿は出せたかもしれませんけど、そこを補う人が足りているのかちょっと心配になりますよ。少なくともあたしが生きている間は平和でいてもらいたいのでそこは頑張ってもらいたいです。
そんなことをぼんやり考えていたからの油断でしょうか。
「それから、アーテル嬢も可愛いね」
へろっとユウリが言いだしました。空気が、凍ったのは気のせいではないと思いますね……。
「……ありがとうございます」
出来れば、褒めてもらいたくなかったです。空気読んで! いつもはちゃんとしているのになぜ今できないのですかっ!
心配になってエリックの横から様子を見たんですが……。
ほらほら、ローゼが少し不安そうにしてるじゃないですか。エリックが少々殺気立っているのは見なかったことにしますので。
ユウリはなんでと言いたげに首をかしげてます。普通は問題のない誉め言葉なんですけどね。場とタイミングが悪いといいますか。仲が良いのはいいですけど、それは男女間の何かは意識させたくないんですよ……。
どう場を和ませるべきか考えているとざわめきが近づいてきました。
「……うむ。仲が良くてよいことじゃのう」
雰囲気がおかしいのを感じたのか王様もやってきちゃったじゃないですかっ! 隠し切れない心労を感じますよ。後ろからちょこちょことついてくるリリーさん。人の悪い顔してますね。おもしろーいとでも言いだしそうです。完全に他人事。
「よければ、一曲おつきあいいただけるかな」
王様は空気の悪さに気がつかないようにあたしに手を差し出しました。
何か言うよりなかったことにしたほうがよさそうですね。ため息を飲み込んで、お付き合いすることにしました。
その前にエリックに抱きついて、ちゃんと待っててくださいねと念押しをしておきます。他のご令嬢たちにチラチラ見られているのは気がついているんですよ。囲まれたり、さらに連れ出されたりしないか気が気じゃありません。
さて、改めて王様に向かい、そのエスコートを受けます。こそっと、足踏むかもしれないと最初に宣言しておきましたよ。一瞬怯えたような視線を向けられたような気がしますけど気のせいに違いありません。
さすがは国王陛下、きちんとリードしていただきました。優雅とまではいかないですが、下手には見えなかったでしょう。
踊っている間、主に謝罪と愚痴を言われました。自分の父親ほどの男性に下手に出られるとなにかもぞもぞしてくるのですよね。しかも、権力者でもあるのです。
敵対したいわけでもないので、それなりの友好関係でありたいとは改めて伝えておきました。
ただ、結婚の件は譲らないし、折り合いがつかないなら国を出るとも釘をさすのも忘れません。
苦笑して了承されましたが、どこまで信用できますかね。あるいは、国を出ていかれる覚悟もしているんでしょうか。
そうしている間に、一曲終わり、きちんと元の場所にまでエスコートしてくれました。途中で見かけた王妃様たちには目礼しておきました。人様の旦那様ですからね。
それ以降は踊ることもなく、遅くなる前に帰宅することになりました。もうちょっと楽しんでもよいとはおもったのですが、それもまずそうなので。
他国の大使が何人か紹介されたのですけど、どうみてもきらっきらしていて大使のように見えなくてですね。
そういう方面から篭絡しようとするのやめませんかね? と呟きたくなりましたよ。
それでも、これでしばらくはお役御免で冬の間くらいは遊んで暮らせると思ったんです。
それはちょっとだけ甘かったんです。
6
お気に入りに追加
981
あなたにおすすめの小説
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
ぽっちゃりな私は妹に婚約者を取られましたが、嫁ぎ先での溺愛がとまりません~冷酷な伯爵様とは誰のこと?~
柊木 ひなき
恋愛
「メリーナ、お前との婚約を破棄する!」夜会の最中に婚約者の第一王子から婚約破棄を告げられ、妹からは馬鹿にされ、貴族達の笑い者になった。
その時、思い出したのだ。(私の前世、美容部員だった!)この体型、ドレス、確かにやばい!
この世界の美の基準は、スリム体型が前提。まずはダイエットを……え、もう次の結婚? お相手は、超絶美形の伯爵様!? からの溺愛!? なんで!?
※シリアス展開もわりとあります。
【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成)
エロなし。騎士×妖精
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
いいねありがとうございます!励みになります。
妻と夫と元妻と
キムラましゅろう
恋愛
復縁を迫る元妻との戦いって……それって妻(わたし)の役割では?
わたし、アシュリ=スタングレイの夫は王宮魔術師だ。
数多くの魔術師の御多分に漏れず、夫のシグルドも魔術バカの変人である。
しかも二十一歳という若さで既にバツイチの身。
そんな事故物件のような夫にいつの間にか絆され絡めとられて結婚していたわたし。
まぁわたしの方にもそれなりに事情がある。
なので夫がバツイチでもとくに気にする事もなく、わたしの事が好き過ぎる夫とそれなりに穏やかで幸せな生活を営んでいた。
そんな中で、国王肝入りで魔術研究チームが組まれる事になったのだとか。そしてその編成されたチームメイトの中に、夫の別れた元妻がいて………
相も変わらずご都合主義、ノーリアリティなお話です。
不治の誤字脱字病患者の作品です。
作中に誤字脱字が有ったら「こうかな?」と脳内変換を余儀なくさせられる恐れが多々ある事をご了承下さいませ。
性描写はありませんがそれを連想させるワードが出てくる恐れがありますので、破廉恥がお嫌いな方はご自衛下さい。
小説家になろうさんでも投稿します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる