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自力でなんとかしなよ
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確認作業は時間がかかっているようで、外が暗くなってきました。
本が読みにくくなってからようやく気がつきました。
行儀悪く、ベッドにうつぶせになりながら本を読んでいました。
ベッド脇のテーブルに置いてある灯りをつけます。なんだか体がこわばっているような気がします。
相変わらず意識が半分くらい別のことに捕らわれていました。
あれは無意識じゃなくて、意識的に触れてきたんですよ。今までの距離感をつかめなくて、近づきすぎたとは明らかに違います。
思えば、あの雨の日あたりから少し距離感が変わった気がします。
はっきり違ったのは、この間、町に行ったときです。以降全く、そのような雰囲気もなかったので気のせいだったのかと思い込もうとしていたのですが……。
まあ、あたしも少し身構えたところもあるので、そのせいかもしれませんけど。
装甲が紙なので、迫られたら断れる自信がありません。出来れば、そんな状況になりたくないですけど、いや、まあ、役得……いえ、煩悩が過ぎますね……。
他の人とはお断りですけど。あの主人公とか絶対拒否ですね。何かの間違いであのハーレム入りとか絶対嫌です。
それにしても触れてたいと思うくらいの好意ってどのくらいでしょうかね?
人によって違うから困るのですけど。からかわれた、という感じでもなく。
「なんか悪さしてるのかな……」
ゲイルさんがこの世界にないものだから興味を惹かれると仮説を立ててました。それならクルス様も影響を受けていてもおかしくないのです。
それなら最初から優しかったわけがわかるような気がします。
どれも確定していないことだらけです。
確定する方法があるとすれば魔法の一つでも使ってみて、魔導師になってみるくらいでしょうか。
この世界と繋がれば自ずと結果は見える、と思います。
クルス様はよくわからない状況で使うべきではないという考えのようです。魔導師になってしまえば、戻れないのだと説明されていますから軽々しく試すというわけにもいきません。
あたしが乗り気ではないのはわかっているようで、それもあって保留もされている気がします。
……まあ、クルス様の動向についてはしばし保留しましょう。それについては無力です。しかも原因が自分にあるかもしれないなら、もうどうしたらいいのかわかりません。
とか思いながらもどこか嬉しかったりするのが、本気で、嫌になってきます。矛盾だらけでぐちゃぐちゃとしているのをどうにか取り繕ってますからね。
いっそ、逃亡してなかったことにして、知らない振りしてスローライフ送りたいです。
現実から逃避したいです。
……まあ、出来る範囲でちゃんとしますけどね。
本を放り出してベッドに転がります。もう、読む気もありません。なかなか、楽しい話なのですけどね。来訪者ルール―の冒険譚。
仰向けになると髪を結んでいる紐が邪魔になって外しました。微妙に頭に当たっていたいんですよね。外に出るときはまた結べばいいでしょう。
天井を見上げればなにかの文様のように呪式が浮かんでいるのがわかります。いつもは壁紙の下に隠されていたモノが自ら光っているようです。
聞こえる音は荘厳な感じで、なにやらお屋敷系ダンジョンみたいに思えます。それならクルス様がどこかの部屋で待ち受けてるんですかね。
……ありえませんね。最初から、掃討しそうな気がします。そもそも入る前に、排除しそうです。ダンジョンのボス向きではありません。
ゲイルさんはトラップを仕掛けて、引っかかったものをせせら笑いそうです。
不意に音が消え、灯りが落ちました。
「ひゃっ」
悲鳴になり損ねたものが喉に引っかかっている気がします。
いきなり真っ暗です。
思ったより暗いですね。
なにかトラブルでしょうか。たぶん、部屋は出ない方がいいと思うのですよね。
こう言うとき魔法でも使えたらちゃっちゃと灯りをつけられるのでしょうけど。
あ、でも、灯りだけの問題かもしれません。ちょっとつけてみようかと思ったのです。身を起こしてこのあたりかなと手で触っても反応がありません。
やはりダメなようです。
もう一度、横になりますかね。急に眠くなった気もしますし。
「何が不満なわけよ?」
アラブの石油王(偽)が出てきましたよ。夢ですね。現実的にそこにいたら、今までの不満をぶちまけるつもりです。
背景は真っ白で、現実的にあり得なさそうです。
「店長、いい加減にしてください。別にあいたくないですよっ! しかも魔法使えって間違いなくトラップでしたよね」
舌打ちされました。
顔はいいんですよね。純粋な日本人と言ってますが、浅黒い肌と彫りの深い顔だち、ちょっと波打った黒髪と相まって国籍不明です。無駄にいいからだして、自信過剰な感じが本当にどこかのロマンス小説の相手役って感じです。
かなり癖のある人でして、バイトをことごとくやめさせていくという……。あたしは逃げ損ねたのです。
「なにが不満なわけよ?」
「なんで推しの幸せ願ったら異世界行くんですかっ!」
「幸せを願ったからだけど」
「は?」
まさかの宣言を喰らいました。
なんですか、それは。
クルス様が暇だと言ったからとかいう疑惑は冤罪だったようです。
驚愕の表情を浮かべたあたしに店長もどきは厳かに告げます。
「死亡フラグを折るとかだったら、別にここまでする気はなかったかな。予定表見せてもらったけど、次、敵対する予定だったし」
「ちょ、ちょっとまってっ! 予定表って」
「この先数年くらいの先読みの結果。揺らぎ有り。
たしか、故郷に帰って知り合いに巻き込まれての最終的に敵対するという、なんていうの? そのつもりもないのに裏切り者扱いされちゃう感じ」
……安定の裏切り枠ですね……。親しかった分だけダメージ来そう感じがしますよ。
それにしてもあたしの目が確かすぎるのでしょうか。死亡フラグの次はこれですか。
そんな事を知っているこの店長に見えるモノは別のなんというか神様的な何かなんでしょうか?
まじまじと見ていれば首をかしげられました。これは店長とはちょっと違いますね。あれは胸を張って何か問題でもって顔します。
「どちらさまで?」
「なんでもいいじゃない? 幸せとかなんとか色々は自力でなんとかしなよ」
「え、ええっ! 無茶振りもいいところでは?」
「あのさぁ、そのお願い自体、無茶振りだよ? 確定ではなく数ある未来の一つでしかなかったからなんとかしたけど」
ブーメランが刺さりました……。そ、そうですね。ええ、でも、二次元の人のことをお願いしたつもりで、異世界に飛ばされることになったあたしの困惑もわかっていただきたいのです。
異世界のお話しを連載していた作者っていったいなにものなんでしょうか。電波でも受信していたのですか?
「というわけで、諦めて、チート受け取って、その世界に馴染んで」
「チートってなにが、あるんですか。最初から仕込んでおけば良かったのでは?」
「戻ってこない子にしか付与出来ない約束があって……。戻れるのか、みたいな顔してるけど戻ったら既定路線に戻されるからね?」
……なにその究極の選択みたいなの。どちらを選んでも罪悪感しかないじゃないですか。
「なんだってこんなに時間を空けて……」
最初のうちに話されていたらもうちょっと違ったような気がしますよ。
店長もどきは顔をしかめました。本物とものすっごい似ているのでいらっとします。あの顔でめんどくさいやっといてとか言い出すんですよ。
「場所の相性が最悪。この家の機能切ってるから出てこれたけど、そこ、何と戦うつもりで作った? 神殺しでもする?」
「あたしに言われても……。町では?」
「魔導師がわんさかいすぎて、すぐに異常に気がつかれて払われちゃうぞ☆」
……なんでしょう。そんなこと言ってウィンクしてきましたが、むかつきました。このナチュラルに煽ってくるスタイルが数々のバイトを苛つかせてきたのです。
なんだってあたし、正社員になったのでしょうか。店長が猫被っていたわけでもなかったのですが。
「じゃあ、今も?」
「いや、そこまで鋭いのはいない。でも、タイムアップ」
にこやかな笑顔のはずなのに、なぜにげんなりするのでしょう。
次は別の顔で現れていただきたいものです。何で店長なんですか。苛立ちしか覚えませんよ。
「そうそう、故郷の方では事件でも消息不明でもなくちゃんと辻褄あわせてるから。連絡したいなら方法も……」
声が途切れて、手を振る店長が少々気の毒そうな顔をいたのが不吉です。
ぱちりと目が開きました。部屋は灯りで明るくなっています。
天井は今まで通りの普通の天井です。急に目が覚めた、という感じがします。
「い、今いいところだった」
思わず呟きました。連絡方法とか大事です。あたしがいないあとの世界の動向とか始めに言って欲しいと思います。
ただし、前提として、あの店長もどきが本当のことを言っていれば、です。信用出来ないというか誑かされるのではないかという不安がありますね。
しかもなぜ、あたしの願いを叶える気になったのかというところを質問し損ねました。大変浮気者みたいなところですが、他にもいますよ。助けて欲しかった推し。神頼みするほど取り乱したりはしませんでしたけど。
……神頼みが悪かったのでしょうか。
そもそもあれもただの夢かもしれませんし。現状行き詰まったあたしの妄想とも言えなくもないですね。
そう思っていたあたしの前にひらひらと紙が数枚落ちてきました。
「……その処理の仕方には悪意があると思います」
それは家族の写真と遠い異国で無理してないかとかそういう手紙です。家族分ありますね。甥っ子の手形には可愛い以外の感想を持てませんでした。癒しです。
なにやら好きな人を追いかけて海外生活している設定です。
全ての文末に振られたら帰ってきていいよと書いてあるところが……。
台無しですよね?
本が読みにくくなってからようやく気がつきました。
行儀悪く、ベッドにうつぶせになりながら本を読んでいました。
ベッド脇のテーブルに置いてある灯りをつけます。なんだか体がこわばっているような気がします。
相変わらず意識が半分くらい別のことに捕らわれていました。
あれは無意識じゃなくて、意識的に触れてきたんですよ。今までの距離感をつかめなくて、近づきすぎたとは明らかに違います。
思えば、あの雨の日あたりから少し距離感が変わった気がします。
はっきり違ったのは、この間、町に行ったときです。以降全く、そのような雰囲気もなかったので気のせいだったのかと思い込もうとしていたのですが……。
まあ、あたしも少し身構えたところもあるので、そのせいかもしれませんけど。
装甲が紙なので、迫られたら断れる自信がありません。出来れば、そんな状況になりたくないですけど、いや、まあ、役得……いえ、煩悩が過ぎますね……。
他の人とはお断りですけど。あの主人公とか絶対拒否ですね。何かの間違いであのハーレム入りとか絶対嫌です。
それにしても触れてたいと思うくらいの好意ってどのくらいでしょうかね?
人によって違うから困るのですけど。からかわれた、という感じでもなく。
「なんか悪さしてるのかな……」
ゲイルさんがこの世界にないものだから興味を惹かれると仮説を立ててました。それならクルス様も影響を受けていてもおかしくないのです。
それなら最初から優しかったわけがわかるような気がします。
どれも確定していないことだらけです。
確定する方法があるとすれば魔法の一つでも使ってみて、魔導師になってみるくらいでしょうか。
この世界と繋がれば自ずと結果は見える、と思います。
クルス様はよくわからない状況で使うべきではないという考えのようです。魔導師になってしまえば、戻れないのだと説明されていますから軽々しく試すというわけにもいきません。
あたしが乗り気ではないのはわかっているようで、それもあって保留もされている気がします。
……まあ、クルス様の動向についてはしばし保留しましょう。それについては無力です。しかも原因が自分にあるかもしれないなら、もうどうしたらいいのかわかりません。
とか思いながらもどこか嬉しかったりするのが、本気で、嫌になってきます。矛盾だらけでぐちゃぐちゃとしているのをどうにか取り繕ってますからね。
いっそ、逃亡してなかったことにして、知らない振りしてスローライフ送りたいです。
現実から逃避したいです。
……まあ、出来る範囲でちゃんとしますけどね。
本を放り出してベッドに転がります。もう、読む気もありません。なかなか、楽しい話なのですけどね。来訪者ルール―の冒険譚。
仰向けになると髪を結んでいる紐が邪魔になって外しました。微妙に頭に当たっていたいんですよね。外に出るときはまた結べばいいでしょう。
天井を見上げればなにかの文様のように呪式が浮かんでいるのがわかります。いつもは壁紙の下に隠されていたモノが自ら光っているようです。
聞こえる音は荘厳な感じで、なにやらお屋敷系ダンジョンみたいに思えます。それならクルス様がどこかの部屋で待ち受けてるんですかね。
……ありえませんね。最初から、掃討しそうな気がします。そもそも入る前に、排除しそうです。ダンジョンのボス向きではありません。
ゲイルさんはトラップを仕掛けて、引っかかったものをせせら笑いそうです。
不意に音が消え、灯りが落ちました。
「ひゃっ」
悲鳴になり損ねたものが喉に引っかかっている気がします。
いきなり真っ暗です。
思ったより暗いですね。
なにかトラブルでしょうか。たぶん、部屋は出ない方がいいと思うのですよね。
こう言うとき魔法でも使えたらちゃっちゃと灯りをつけられるのでしょうけど。
あ、でも、灯りだけの問題かもしれません。ちょっとつけてみようかと思ったのです。身を起こしてこのあたりかなと手で触っても反応がありません。
やはりダメなようです。
もう一度、横になりますかね。急に眠くなった気もしますし。
「何が不満なわけよ?」
アラブの石油王(偽)が出てきましたよ。夢ですね。現実的にそこにいたら、今までの不満をぶちまけるつもりです。
背景は真っ白で、現実的にあり得なさそうです。
「店長、いい加減にしてください。別にあいたくないですよっ! しかも魔法使えって間違いなくトラップでしたよね」
舌打ちされました。
顔はいいんですよね。純粋な日本人と言ってますが、浅黒い肌と彫りの深い顔だち、ちょっと波打った黒髪と相まって国籍不明です。無駄にいいからだして、自信過剰な感じが本当にどこかのロマンス小説の相手役って感じです。
かなり癖のある人でして、バイトをことごとくやめさせていくという……。あたしは逃げ損ねたのです。
「なにが不満なわけよ?」
「なんで推しの幸せ願ったら異世界行くんですかっ!」
「幸せを願ったからだけど」
「は?」
まさかの宣言を喰らいました。
なんですか、それは。
クルス様が暇だと言ったからとかいう疑惑は冤罪だったようです。
驚愕の表情を浮かべたあたしに店長もどきは厳かに告げます。
「死亡フラグを折るとかだったら、別にここまでする気はなかったかな。予定表見せてもらったけど、次、敵対する予定だったし」
「ちょ、ちょっとまってっ! 予定表って」
「この先数年くらいの先読みの結果。揺らぎ有り。
たしか、故郷に帰って知り合いに巻き込まれての最終的に敵対するという、なんていうの? そのつもりもないのに裏切り者扱いされちゃう感じ」
……安定の裏切り枠ですね……。親しかった分だけダメージ来そう感じがしますよ。
それにしてもあたしの目が確かすぎるのでしょうか。死亡フラグの次はこれですか。
そんな事を知っているこの店長に見えるモノは別のなんというか神様的な何かなんでしょうか?
まじまじと見ていれば首をかしげられました。これは店長とはちょっと違いますね。あれは胸を張って何か問題でもって顔します。
「どちらさまで?」
「なんでもいいじゃない? 幸せとかなんとか色々は自力でなんとかしなよ」
「え、ええっ! 無茶振りもいいところでは?」
「あのさぁ、そのお願い自体、無茶振りだよ? 確定ではなく数ある未来の一つでしかなかったからなんとかしたけど」
ブーメランが刺さりました……。そ、そうですね。ええ、でも、二次元の人のことをお願いしたつもりで、異世界に飛ばされることになったあたしの困惑もわかっていただきたいのです。
異世界のお話しを連載していた作者っていったいなにものなんでしょうか。電波でも受信していたのですか?
「というわけで、諦めて、チート受け取って、その世界に馴染んで」
「チートってなにが、あるんですか。最初から仕込んでおけば良かったのでは?」
「戻ってこない子にしか付与出来ない約束があって……。戻れるのか、みたいな顔してるけど戻ったら既定路線に戻されるからね?」
……なにその究極の選択みたいなの。どちらを選んでも罪悪感しかないじゃないですか。
「なんだってこんなに時間を空けて……」
最初のうちに話されていたらもうちょっと違ったような気がしますよ。
店長もどきは顔をしかめました。本物とものすっごい似ているのでいらっとします。あの顔でめんどくさいやっといてとか言い出すんですよ。
「場所の相性が最悪。この家の機能切ってるから出てこれたけど、そこ、何と戦うつもりで作った? 神殺しでもする?」
「あたしに言われても……。町では?」
「魔導師がわんさかいすぎて、すぐに異常に気がつかれて払われちゃうぞ☆」
……なんでしょう。そんなこと言ってウィンクしてきましたが、むかつきました。このナチュラルに煽ってくるスタイルが数々のバイトを苛つかせてきたのです。
なんだってあたし、正社員になったのでしょうか。店長が猫被っていたわけでもなかったのですが。
「じゃあ、今も?」
「いや、そこまで鋭いのはいない。でも、タイムアップ」
にこやかな笑顔のはずなのに、なぜにげんなりするのでしょう。
次は別の顔で現れていただきたいものです。何で店長なんですか。苛立ちしか覚えませんよ。
「そうそう、故郷の方では事件でも消息不明でもなくちゃんと辻褄あわせてるから。連絡したいなら方法も……」
声が途切れて、手を振る店長が少々気の毒そうな顔をいたのが不吉です。
ぱちりと目が開きました。部屋は灯りで明るくなっています。
天井は今まで通りの普通の天井です。急に目が覚めた、という感じがします。
「い、今いいところだった」
思わず呟きました。連絡方法とか大事です。あたしがいないあとの世界の動向とか始めに言って欲しいと思います。
ただし、前提として、あの店長もどきが本当のことを言っていれば、です。信用出来ないというか誑かされるのではないかという不安がありますね。
しかもなぜ、あたしの願いを叶える気になったのかというところを質問し損ねました。大変浮気者みたいなところですが、他にもいますよ。助けて欲しかった推し。神頼みするほど取り乱したりはしませんでしたけど。
……神頼みが悪かったのでしょうか。
そもそもあれもただの夢かもしれませんし。現状行き詰まったあたしの妄想とも言えなくもないですね。
そう思っていたあたしの前にひらひらと紙が数枚落ちてきました。
「……その処理の仕方には悪意があると思います」
それは家族の写真と遠い異国で無理してないかとかそういう手紙です。家族分ありますね。甥っ子の手形には可愛い以外の感想を持てませんでした。癒しです。
なにやら好きな人を追いかけて海外生活している設定です。
全ての文末に振られたら帰ってきていいよと書いてあるところが……。
台無しですよね?
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