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第五十八話 花蜜の秘事 ⑤*
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暗闇の中で彼と目が合う。
僕は吐息を零す。
それを合図と取ったかのように、ゆっくりと彼が腰を引いていく。そしてまたゆっくりと挿入される。
「あぁ……」
大きく息を吐く。
肉壁が擦り上げられて僕の内側に快感が刻まれていく。
「ロベール……」
僕は甘えるように意味もなく彼の名を口にする。
「アン。好きだ」
彼は低く囁いて腰を進める。
彼と繋がる温度に彼に愛されているのを感じる。
「僕も、好き……っ、愛してる……っ」
ぎゅっと握る手に力を込める。
彼が鎖骨や首筋など僕の肌に軽い接吻を落としているのを感じた。
睦み合いながら緩い抽送が繰り返される内に、圧迫感に苦痛をほとんど感じなくなっていることに気が付いた。快楽に集中することができるようになっている。
「ロベール、平気だからもっと動いて……」
「っ」
一瞬ピタリと動きが止まったかと思うと、すぐに律動が再開する。さっきよりも幾分か速いペースで。
剛直が肉壁を擦り上げていく。
僕の内側のすべてが彼の体温を持つもので愛撫されていく。
「あん……あ……っ、きもちい……っ」
控えめに喘ぐと、僕の中で彼のモノが脈打ったような気がした。僕の声に興奮してくれているのだろうか。
「……ッ!」
カリ首がゴリッ、と内側の性感帯を擦り上げた。
一瞬息が止まるほどの強烈な快感が走り抜ける。
「すまん、痛かったか?」
彼が的外れな心配をする。
「違うの、そこ、きもちいの……っ」
おかげで恥ずかしいことをわざわざ口にする羽目になった。
もう一度やって、と腰を揺らめかせる。
「わ、分かった」
戸惑ったような声と共に、腰つきに合わせて抽送がなされる。
ゴリゴリと気持ちいい場所が擦り上げられていく。
「あぁっ、イイ……っ! そこ、きもちい……っ!」
僕が素直に喘いであげると、どんどんとピストンの速度は増していく。僕の反応から学習しているのか、的確に性感帯を突くようになっていく。
「あぁっ! あっ、あン……っ! あぁっ、ぁ、ああぁっ!」
頭の中が快楽で埋め尽くされていき、意味のある言葉を紡ぐのも難しくなる。夢中でピストンに合わせて腰を揺らし、嬌声を上げた。
こんなに感じてえっちになってしまうのは蜜のせい、だと思う。
彼が僕の手を強く握っている。
もう僕がねだらなくても強く腰を打ち付けてくれる。
「あぁっ、あ……っ! あっ、ぁ、あぁッ!」
肉を打つ乾いた音が響く。
もう内側のすべてが性感帯になってしまったかのように、どこを突かれても気持ちよくて堪らなかった。
気持ち好過ぎて、頭の中が真っ白になっていく。
「――――ッ!!」
達したのだ、とすぐに理解することはできなかった。
反射的に背が反れて足先が突っ張る。
感じたことのないほどの快楽の渦に意識が飲み込まれていった。
意識を失っていた時間はほんの数分だったと思う。
気が付けばロベールが心配そうに僕の顔を覗き込んでいた。ランプの灯りが点いている。
身体はさらりとしていて、どうやら彼が身体の表面を軽く拭いてくれたようだった。
「大丈夫かアン?」
「ン……きもちよすぎて、意識が飛んじゃったみたい」
幸福感を覚えながらにこりと微笑むと、彼はほうっと胸を撫で下ろした。
「目が覚めて良かった。じゃあ……」
彼がベッドから起き上がろうとするので、僕は慌てて腕を掴んで引き留めた。
「何言ってるの? まだまだ足りないのに!」
「え?」
「ロベール、まだイってないでしょ? ナカに出して……?」
お腹を撫で擦りながらねだる。
瞬時に真っ赤になった彼の顔色がランプの灯の元、よく見えたのだった。
僕は吐息を零す。
それを合図と取ったかのように、ゆっくりと彼が腰を引いていく。そしてまたゆっくりと挿入される。
「あぁ……」
大きく息を吐く。
肉壁が擦り上げられて僕の内側に快感が刻まれていく。
「ロベール……」
僕は甘えるように意味もなく彼の名を口にする。
「アン。好きだ」
彼は低く囁いて腰を進める。
彼と繋がる温度に彼に愛されているのを感じる。
「僕も、好き……っ、愛してる……っ」
ぎゅっと握る手に力を込める。
彼が鎖骨や首筋など僕の肌に軽い接吻を落としているのを感じた。
睦み合いながら緩い抽送が繰り返される内に、圧迫感に苦痛をほとんど感じなくなっていることに気が付いた。快楽に集中することができるようになっている。
「ロベール、平気だからもっと動いて……」
「っ」
一瞬ピタリと動きが止まったかと思うと、すぐに律動が再開する。さっきよりも幾分か速いペースで。
剛直が肉壁を擦り上げていく。
僕の内側のすべてが彼の体温を持つもので愛撫されていく。
「あん……あ……っ、きもちい……っ」
控えめに喘ぐと、僕の中で彼のモノが脈打ったような気がした。僕の声に興奮してくれているのだろうか。
「……ッ!」
カリ首がゴリッ、と内側の性感帯を擦り上げた。
一瞬息が止まるほどの強烈な快感が走り抜ける。
「すまん、痛かったか?」
彼が的外れな心配をする。
「違うの、そこ、きもちいの……っ」
おかげで恥ずかしいことをわざわざ口にする羽目になった。
もう一度やって、と腰を揺らめかせる。
「わ、分かった」
戸惑ったような声と共に、腰つきに合わせて抽送がなされる。
ゴリゴリと気持ちいい場所が擦り上げられていく。
「あぁっ、イイ……っ! そこ、きもちい……っ!」
僕が素直に喘いであげると、どんどんとピストンの速度は増していく。僕の反応から学習しているのか、的確に性感帯を突くようになっていく。
「あぁっ! あっ、あン……っ! あぁっ、ぁ、ああぁっ!」
頭の中が快楽で埋め尽くされていき、意味のある言葉を紡ぐのも難しくなる。夢中でピストンに合わせて腰を揺らし、嬌声を上げた。
こんなに感じてえっちになってしまうのは蜜のせい、だと思う。
彼が僕の手を強く握っている。
もう僕がねだらなくても強く腰を打ち付けてくれる。
「あぁっ、あ……っ! あっ、ぁ、あぁッ!」
肉を打つ乾いた音が響く。
もう内側のすべてが性感帯になってしまったかのように、どこを突かれても気持ちよくて堪らなかった。
気持ち好過ぎて、頭の中が真っ白になっていく。
「――――ッ!!」
達したのだ、とすぐに理解することはできなかった。
反射的に背が反れて足先が突っ張る。
感じたことのないほどの快楽の渦に意識が飲み込まれていった。
意識を失っていた時間はほんの数分だったと思う。
気が付けばロベールが心配そうに僕の顔を覗き込んでいた。ランプの灯りが点いている。
身体はさらりとしていて、どうやら彼が身体の表面を軽く拭いてくれたようだった。
「大丈夫かアン?」
「ン……きもちよすぎて、意識が飛んじゃったみたい」
幸福感を覚えながらにこりと微笑むと、彼はほうっと胸を撫で下ろした。
「目が覚めて良かった。じゃあ……」
彼がベッドから起き上がろうとするので、僕は慌てて腕を掴んで引き留めた。
「何言ってるの? まだまだ足りないのに!」
「え?」
「ロベール、まだイってないでしょ? ナカに出して……?」
お腹を撫で擦りながらねだる。
瞬時に真っ赤になった彼の顔色がランプの灯の元、よく見えたのだった。
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