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第三十三話 病気の母親
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すぐ隣で人が身じろぎする気配で、意識が覚醒した。
「アンリ、おはよう」
グウェナエルが目を覚ましたのだろう。
だが、アンリは返事をしなかった。
「まだ寝ているのか」
アンリは狸寝入りを決め込んだ。
自らの醜い心を自覚してからというものの、アンリはグウェナエルとの会話を極力減らしていた。
ずっと彼の側にいられればと思ったこともあったが、やはりいつかは離れねばならない。自分は、グウェナエルの側にいていい人間ではない。
テオフィルのことがあるから、今すぐ離れるのは無責任というものだ。
だが、いつか時が来れば……アンリは黙って、グウェナエルの元を離れるつもりだ。
「ゆっくり寝てくれ」
彼の手が、優しくアンリの頭を撫でた。
手つきの穏やかさに、泣きたい気分になった。
こんなに優しくされる資格などないのに。
「いってくる」
やがて、グウェナエルの気配が消え去った。
グウェナエルと朝食の時間をずらし、なるべく顔を合わせないようにした。
彼を避けていることは、いずれ気取られてしまうことだろう。
いくらなんでも顔を合わせるのまで避けるのは、やりすぎだったろうか。朝食のスープを飲みながら、考える。
けれども「いつかは彼から離れなければ」と胸の内に抱えながらも、彼と顔を合わせて笑い合うなんて器用なことは、アンリにはできなかった。
さて、今日も城館の人間を治して回ろうか。
最近ではアンリが精霊の力で人々を治癒していることは城館では有名になって、向こうから治してほしいとお願いに来るくらいだ。
「アンリさま、病気を治してほしいという者がおります」
さっそく、エマが報告に来た。
「わかった、向かおう。どこの誰なのだ?」
「それが……」
アンリは依頼者の待つ応接室へと向かった。
そこには、長椅子にちょこんと腰かけている小さな男の子がいた。人間の男の子だ。
「あ! あなたが、せいれいのよびてさまですか?」
男の子はアンリの姿を認めるなり、長椅子からぴょんと飛び降りた。このやんちゃさは、貴族ではない。平民の子だ。
「おねがいです、ぼくのおかあさんのびょうきを、なおしてください!」
男の子は、必死な顔で懇願してきた。
そう、今回の依頼者は城館内の人間ではなく、領民なのだ。
「ええと……まず、君のお母さんはどういう病気なのかな?」
アンリは跪いて視線の高さを合わせると、男の子に尋ねた。
まずは事情を聞かなければ、判断もできない。
「わ、わかんない。おかあさん、どんどんぐあいがわるくなっていって……。せいれいのよびてさまなら、びょうきをなんでもなおせるってきいたから、おねがいにきたんです」
病気をなんでも治せるとは、とんだ尾鰭がついている。
そもそも自分が精霊の呼び手だという情報が、領民にまで広がっているのが驚きだ。
「ぼくのおとうさん、しんじゃって。おかあさんまでしんじゃったら、ひとりになっちゃう」
男の子の目には、涙が浮かんでいた。
こんな小さな子が一人になってしまったら、どうやって生きていけるだろうか。
なんとかしてあげなければとアンリが考えるのは、当然の結果だった。
「私が治す……と言いたいところだが、残念ながら精霊の力は、どんな病気でも治せるという万能なものではない。治したことがあるのは軽い怪我と、風邪くらいなものだ。風邪は熱をやや下げて、身体を楽にすることしかできない」
アンリは真剣な顔つきで、男の子に説明する。
ぬか喜びはさせてはならないから。
「私が行っても、病気は治せないかもしれない。それでも試してみたいというのであれば、君のお母さんの元へ向かおう」
「お待ちください、アンリさま。もしアンリさまが領民の助けに応じたと広まれば、今後もこのような依頼が多く来るかもしれません」
エマが慌てて止めた。
「それならば、全ての依頼者の元へと向かうだけだ」
やることがなくて、城館の者を治して回っているくらいだ。それが領民全体に変わるだけではないかと、アンリは答える。
「そういうわけには、参りません! 多くの病人を診ることで、アンリさまに病気が移ってしまわれるかもしれません。それにアンリさまを害そうとする者が、嘘の依頼を出しておびき出そうとしたら、いかがなさるおつもりですか!」
厳しく眉をしかめたエマの顔には、心配の色が浮かんでいた。
エマの指摘した憂いは、考えてもみなかったものだった。
「まさか。領主の伴侶を害す者など、いるはずが……」
「いいえ!」
エマは大きく首を横に振った。
「アンリさまは純粋すぎます。悪いことを思いつく者など、いくらでもいるものですよ」
「しかし……」
男の子が、助けを求めるような視線でじっと見つめてくる。
自分の安全のために、彼を見捨てるなんて、できるわけがない。
「……では。この坊やのお母さまの元に向かうだけ、というのはどうでしょう。以降他の領民からアンリさまへの嘆願が来ても、我々使用人がお断りさせていただきます」
見かねたのか、エマは嘆息しながら許可してくれた。
「ありがとう!」
「閣下には、事前にご報告させていただきますからね」
平民の男の子の母親の病気を治したいとグウェナエルに報告したところ、騎士の護衛がつくことになった。
犬獣人の騎士と、鼠獣人の騎士だ。
騎士二人を連れ、男の子に案内され、彼の家へと向かった。
男の子の家は、平民用の集合住宅の一室にあった。
「おかあさん、ねててっていったのに!」
家に入るなり、男の子は怒った声を上げた。
見れば、寝台の上で女性が上体を起こして編み物をしていた。
彼女が男の子の母親だろう。
母親の顔は青白く、健康体でないのは、一目でわかった。腕もか細く、今にも折れてしまいそうだ。
「ごほ。ごほ。だってわたしがしてあげられることといえば、もうこれくらいしかないから……」
母親の言葉に、アンリは胸を打たれた。
母親は死期を悟り、少しでも息子に遺してあげられるものを、作ろうとしていたのだろう。
これが母親の愛というものか。母が早逝して母の記憶がほとんどないアンリは、母親の愛というものを実感したような心地になった。
「おかあさんのびょうきは、なおるの! そんなこといわないで!」
男の子は、涙を流しながら怒った。
母親はそんな男の子の頭を、黙って撫でていた。
「失礼する。私はその子に依頼されて、ここに参った。名をアンリという」
アンリはそっと前に進み出て、挨拶をした。
母親はやっとアンリと護衛たちの存在に気がついたようで、はっと目を見開く。
「まあ、お医者さま……?」
「そのようなものと思ってもらって、構わない」
辺境伯の伴侶だとか、精霊の呼び手だとか説明されても困るだろうと、細かいことは口にしない。
「でも、うちにはお金がなくて……」
「お代はいらない。力になれるとは、限らないから」
「はあ……? ごほ。ごほ」
「無理をせず、横になっていてください」
母親が咳をし出したので、寝台に横になるように勧める。
大人しく寝た彼女の傍らに、アンリは跪く。
見上げることで見つめるのは、もちろん辺りを漂っている精霊たちだ。街中だから、精霊の数は多くない。
――お願いだ。助けてくれ。
アンリは強く願った。
もしこの母親が亡くなってしまえば、遺された子はどうなってしまうのだろう。息子を一人置いていくことになってしまえば、母親はどんなにか心残りなことだろう。
この二人を、そんな目に遭わせたくはない。
強く願うあまり、眦から涙が伝った。
涙の雫がぽとりと床に落ちたのと同時に、あちらこちらからたくさんの精霊が集まってきた。
その精霊たち全員が、「助けてあげる」と言ってくれているように、アンリには感じられた。
精霊たちは母親の上をくるくると回るように漂いながら、光る粉を降り注いでいく。粉を降り注がれ、母親の身体が光り出す。
「おかあさんが、ひかってる!」
母親が光っていることは、男の子の目にも見えているようだ。
この間茨で傷ついた手を直してもらったときとは、比べ物にならない量の粉が、降り注がれていく。
やがて精霊たちは粉を降り注がせるのをやめると、方々へと飛び去っていった。
「一体、何が……」
母親はゆっくりと身体を起こす。
さっきまで青白かった頬に、赤みが差していた。
「おかあさん、びょうきなおった!?」
「言われてみれば、呼吸が楽になったわ」
母親は驚いた顔で、胸を上下させて呼吸をしてみている。
「治って、よかった」
この親子が死によって引き裂かれることがなくて、本当によかった。
アンリは涙ぐみながら、笑みを浮かべたのだった。
「アンリ、おはよう」
グウェナエルが目を覚ましたのだろう。
だが、アンリは返事をしなかった。
「まだ寝ているのか」
アンリは狸寝入りを決め込んだ。
自らの醜い心を自覚してからというものの、アンリはグウェナエルとの会話を極力減らしていた。
ずっと彼の側にいられればと思ったこともあったが、やはりいつかは離れねばならない。自分は、グウェナエルの側にいていい人間ではない。
テオフィルのことがあるから、今すぐ離れるのは無責任というものだ。
だが、いつか時が来れば……アンリは黙って、グウェナエルの元を離れるつもりだ。
「ゆっくり寝てくれ」
彼の手が、優しくアンリの頭を撫でた。
手つきの穏やかさに、泣きたい気分になった。
こんなに優しくされる資格などないのに。
「いってくる」
やがて、グウェナエルの気配が消え去った。
グウェナエルと朝食の時間をずらし、なるべく顔を合わせないようにした。
彼を避けていることは、いずれ気取られてしまうことだろう。
いくらなんでも顔を合わせるのまで避けるのは、やりすぎだったろうか。朝食のスープを飲みながら、考える。
けれども「いつかは彼から離れなければ」と胸の内に抱えながらも、彼と顔を合わせて笑い合うなんて器用なことは、アンリにはできなかった。
さて、今日も城館の人間を治して回ろうか。
最近ではアンリが精霊の力で人々を治癒していることは城館では有名になって、向こうから治してほしいとお願いに来るくらいだ。
「アンリさま、病気を治してほしいという者がおります」
さっそく、エマが報告に来た。
「わかった、向かおう。どこの誰なのだ?」
「それが……」
アンリは依頼者の待つ応接室へと向かった。
そこには、長椅子にちょこんと腰かけている小さな男の子がいた。人間の男の子だ。
「あ! あなたが、せいれいのよびてさまですか?」
男の子はアンリの姿を認めるなり、長椅子からぴょんと飛び降りた。このやんちゃさは、貴族ではない。平民の子だ。
「おねがいです、ぼくのおかあさんのびょうきを、なおしてください!」
男の子は、必死な顔で懇願してきた。
そう、今回の依頼者は城館内の人間ではなく、領民なのだ。
「ええと……まず、君のお母さんはどういう病気なのかな?」
アンリは跪いて視線の高さを合わせると、男の子に尋ねた。
まずは事情を聞かなければ、判断もできない。
「わ、わかんない。おかあさん、どんどんぐあいがわるくなっていって……。せいれいのよびてさまなら、びょうきをなんでもなおせるってきいたから、おねがいにきたんです」
病気をなんでも治せるとは、とんだ尾鰭がついている。
そもそも自分が精霊の呼び手だという情報が、領民にまで広がっているのが驚きだ。
「ぼくのおとうさん、しんじゃって。おかあさんまでしんじゃったら、ひとりになっちゃう」
男の子の目には、涙が浮かんでいた。
こんな小さな子が一人になってしまったら、どうやって生きていけるだろうか。
なんとかしてあげなければとアンリが考えるのは、当然の結果だった。
「私が治す……と言いたいところだが、残念ながら精霊の力は、どんな病気でも治せるという万能なものではない。治したことがあるのは軽い怪我と、風邪くらいなものだ。風邪は熱をやや下げて、身体を楽にすることしかできない」
アンリは真剣な顔つきで、男の子に説明する。
ぬか喜びはさせてはならないから。
「私が行っても、病気は治せないかもしれない。それでも試してみたいというのであれば、君のお母さんの元へ向かおう」
「お待ちください、アンリさま。もしアンリさまが領民の助けに応じたと広まれば、今後もこのような依頼が多く来るかもしれません」
エマが慌てて止めた。
「それならば、全ての依頼者の元へと向かうだけだ」
やることがなくて、城館の者を治して回っているくらいだ。それが領民全体に変わるだけではないかと、アンリは答える。
「そういうわけには、参りません! 多くの病人を診ることで、アンリさまに病気が移ってしまわれるかもしれません。それにアンリさまを害そうとする者が、嘘の依頼を出しておびき出そうとしたら、いかがなさるおつもりですか!」
厳しく眉をしかめたエマの顔には、心配の色が浮かんでいた。
エマの指摘した憂いは、考えてもみなかったものだった。
「まさか。領主の伴侶を害す者など、いるはずが……」
「いいえ!」
エマは大きく首を横に振った。
「アンリさまは純粋すぎます。悪いことを思いつく者など、いくらでもいるものですよ」
「しかし……」
男の子が、助けを求めるような視線でじっと見つめてくる。
自分の安全のために、彼を見捨てるなんて、できるわけがない。
「……では。この坊やのお母さまの元に向かうだけ、というのはどうでしょう。以降他の領民からアンリさまへの嘆願が来ても、我々使用人がお断りさせていただきます」
見かねたのか、エマは嘆息しながら許可してくれた。
「ありがとう!」
「閣下には、事前にご報告させていただきますからね」
平民の男の子の母親の病気を治したいとグウェナエルに報告したところ、騎士の護衛がつくことになった。
犬獣人の騎士と、鼠獣人の騎士だ。
騎士二人を連れ、男の子に案内され、彼の家へと向かった。
男の子の家は、平民用の集合住宅の一室にあった。
「おかあさん、ねててっていったのに!」
家に入るなり、男の子は怒った声を上げた。
見れば、寝台の上で女性が上体を起こして編み物をしていた。
彼女が男の子の母親だろう。
母親の顔は青白く、健康体でないのは、一目でわかった。腕もか細く、今にも折れてしまいそうだ。
「ごほ。ごほ。だってわたしがしてあげられることといえば、もうこれくらいしかないから……」
母親の言葉に、アンリは胸を打たれた。
母親は死期を悟り、少しでも息子に遺してあげられるものを、作ろうとしていたのだろう。
これが母親の愛というものか。母が早逝して母の記憶がほとんどないアンリは、母親の愛というものを実感したような心地になった。
「おかあさんのびょうきは、なおるの! そんなこといわないで!」
男の子は、涙を流しながら怒った。
母親はそんな男の子の頭を、黙って撫でていた。
「失礼する。私はその子に依頼されて、ここに参った。名をアンリという」
アンリはそっと前に進み出て、挨拶をした。
母親はやっとアンリと護衛たちの存在に気がついたようで、はっと目を見開く。
「まあ、お医者さま……?」
「そのようなものと思ってもらって、構わない」
辺境伯の伴侶だとか、精霊の呼び手だとか説明されても困るだろうと、細かいことは口にしない。
「でも、うちにはお金がなくて……」
「お代はいらない。力になれるとは、限らないから」
「はあ……? ごほ。ごほ」
「無理をせず、横になっていてください」
母親が咳をし出したので、寝台に横になるように勧める。
大人しく寝た彼女の傍らに、アンリは跪く。
見上げることで見つめるのは、もちろん辺りを漂っている精霊たちだ。街中だから、精霊の数は多くない。
――お願いだ。助けてくれ。
アンリは強く願った。
もしこの母親が亡くなってしまえば、遺された子はどうなってしまうのだろう。息子を一人置いていくことになってしまえば、母親はどんなにか心残りなことだろう。
この二人を、そんな目に遭わせたくはない。
強く願うあまり、眦から涙が伝った。
涙の雫がぽとりと床に落ちたのと同時に、あちらこちらからたくさんの精霊が集まってきた。
その精霊たち全員が、「助けてあげる」と言ってくれているように、アンリには感じられた。
精霊たちは母親の上をくるくると回るように漂いながら、光る粉を降り注いでいく。粉を降り注がれ、母親の身体が光り出す。
「おかあさんが、ひかってる!」
母親が光っていることは、男の子の目にも見えているようだ。
この間茨で傷ついた手を直してもらったときとは、比べ物にならない量の粉が、降り注がれていく。
やがて精霊たちは粉を降り注がせるのをやめると、方々へと飛び去っていった。
「一体、何が……」
母親はゆっくりと身体を起こす。
さっきまで青白かった頬に、赤みが差していた。
「おかあさん、びょうきなおった!?」
「言われてみれば、呼吸が楽になったわ」
母親は驚いた顔で、胸を上下させて呼吸をしてみている。
「治って、よかった」
この親子が死によって引き裂かれることがなくて、本当によかった。
アンリは涙ぐみながら、笑みを浮かべたのだった。
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