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繁殖期を迎えた猫人間達は、己の放つフェロモンを隠し切れずに何もできない。人間に対しても色気のある仕草や自分のスタイルを気にしたりで、それが顕著になる。
クロはくびれを見事に使い、自分の下腹部から伸びる尻尾を舐め上げていた。初夏というのもあり、乾燥から抜ける毛が多い。
「またそんなに毛を散らかして。大地に怒られるよ。」
ラグドールのナレムが眉を八の字にしてクロを見てたしなめる。ナレムはもともと色白な顔で、困った顔をしながらもなぜか雰囲気がキラキラしている。
「だって猫だも~ン」
クロは意に介さず尻尾を舐め続ける。
「おい剛毛」
「剛毛っていうなっ!!別に剛毛なわけじゃねーしっ!!!!」
三白眼の真顔の大地が目の前から登場し、机に座るクロを見下ろす。クロは反射的に、目付きの悪いその顔と肩幅の大きい体の迫力に怯む。
「ぐるる…」
「クロやめなって…」
クロは机の上で四つん這いになり威嚇モードに入る。柔道部だったという大地にクロの勝ち目が無いのは目に見えている。前回の事もあり毛が逆立ち毛穴という毛穴が開き体が強張る。そのまま緊張モードに入りそうなところで、大地が机を蹴飛ばしクロは驚いて反射的に飛び降りた。
「ゔにゃっ!!!」
「クロ、今のはクロが悪いよ」
「ほら、隣のお利口さんの言う事聞いて、尻尾巻いて逃げろよ。それ俺の机だし」
「だっ大…」
見境なくクロが大地に飛びかかる。大地が反射的に避け机にぶつかりそうな勢いのクロの上半身を三角固めで机上に伏せる。
「あっぶね…」
「大地…」
クロが顔面を殴打する寸前で、教室にいた全員が息を飲む。ナレムが駆け寄る。
「これ貸しな」
「頼んでな…」
「クロッ!!」
さすがの恩人に対するクロの対応にナレムのお叱りを受け猫目のクロの目が据わり長い睫毛が伏せられる。
授業のチャイムが鳴り、一同は散り散りになり自分の席へと着いていく。
クロはくびれを見事に使い、自分の下腹部から伸びる尻尾を舐め上げていた。初夏というのもあり、乾燥から抜ける毛が多い。
「またそんなに毛を散らかして。大地に怒られるよ。」
ラグドールのナレムが眉を八の字にしてクロを見てたしなめる。ナレムはもともと色白な顔で、困った顔をしながらもなぜか雰囲気がキラキラしている。
「だって猫だも~ン」
クロは意に介さず尻尾を舐め続ける。
「おい剛毛」
「剛毛っていうなっ!!別に剛毛なわけじゃねーしっ!!!!」
三白眼の真顔の大地が目の前から登場し、机に座るクロを見下ろす。クロは反射的に、目付きの悪いその顔と肩幅の大きい体の迫力に怯む。
「ぐるる…」
「クロやめなって…」
クロは机の上で四つん這いになり威嚇モードに入る。柔道部だったという大地にクロの勝ち目が無いのは目に見えている。前回の事もあり毛が逆立ち毛穴という毛穴が開き体が強張る。そのまま緊張モードに入りそうなところで、大地が机を蹴飛ばしクロは驚いて反射的に飛び降りた。
「ゔにゃっ!!!」
「クロ、今のはクロが悪いよ」
「ほら、隣のお利口さんの言う事聞いて、尻尾巻いて逃げろよ。それ俺の机だし」
「だっ大…」
見境なくクロが大地に飛びかかる。大地が反射的に避け机にぶつかりそうな勢いのクロの上半身を三角固めで机上に伏せる。
「あっぶね…」
「大地…」
クロが顔面を殴打する寸前で、教室にいた全員が息を飲む。ナレムが駆け寄る。
「これ貸しな」
「頼んでな…」
「クロッ!!」
さすがの恩人に対するクロの対応にナレムのお叱りを受け猫目のクロの目が据わり長い睫毛が伏せられる。
授業のチャイムが鳴り、一同は散り散りになり自分の席へと着いていく。
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