4 / 19
4
しおりを挟む*** ***
「あまり特別な部屋は用意出来てなくてごめんね」
「とんでもない」
部屋に入るなり振り向かされキスをされる。その突然さに驚いたが躊躇する間も無く舌が割り込んできて必死に応える。
「あ…」
酔っているのもあり開放感から自然と青井を受け入れてしまう。
「君も積極的で嬉しいよ」
数センチの身長差から下からすすむが青井の分厚い舌を吸い取り唾液を絡ませる。
「それともこういうこと慣れてるのかな?」
「そんなことありませんよ」
否定はしておきながらも深くは答えない。仕事だから。
シャツのボタンを外されながらこちらも相手のボタンに手をかける。
本音なのか建前なのか分からない思わせぶりは知的好奇心をくすぐられる。のも戦略のうち。
「やっぱり慣れているね」
相手の鼻息がかかる寸前で気分が悪くなるのも慣れっこだ。
0
お気に入りに追加
8
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる