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三章6 心のお弁当
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次の日
登校途中。
駿「今日もあちー。明日も暑いのかなー?」
心「暑いんじゃない?」
駿「明後日は?」
心「きっと暑いでしょ」
駿「じゃあその次の」
春「うるさい!」
駿「え?」
春「暑い話してるともっと暑くなる!」
えみ【そうだよ。1回何も言わずに歩いてみよ】
4人はしばらく黙って歩いてみた。
浩二「よう!皆!今日もあちーなー!何度あるんだろうな!こんな日に学校に行くのは地獄に行くようなもんだよな!」
浩二が後ろから来て言った。
皆がゆっくりと浩二の方を振り向いた。振り向いたその顔は般若のように眉間にシワがよりこれから浩二に何か言うぞと言わんばかりの顔だった。
春「テメー・・・」
浩二「え?」
春「今暑いって言うと余計暑くなるから1回暑いって言わずに黙って歩いてたのに」
浩二「え?そうなの?」
駿「何してくれてんだよ。やるぞ?」
心「もういいよ。実際あちーし。ね?えみちゃん」
えみ【ヤダ】
心「えー。よっぽど暑かったんだ」
駿「あーー!もういいよ!暑い暑い暑い!」
春「私もいい!暑い暑い暑い!」
駿「心!保健室直行だ!行くぞ!」
駿が走り出した。
心「おい!走ったら暑いって!」
するとえみが心の手を強く握り走り出した。
心「マジかよ!えみちゃんまで!?」
春「私も!」
浩二「よし!俺も!」
すると春が止まった。
浩二「どうした?行こ!」
春「あんたは来んな」
その言葉を言い、走り出した。
浩二「え?」
浩二はその場で立ち止まり小声で言った。
浩二「なんでなんだ」
その日の昼。
保健室。
春「すみませーん!先生、今日保健室でお弁当食べていいでしょうか?」
そう言いながら保健室に入って来た。
ひさこ「あ!春ちゃんとえみちゃん!どうぞどうぞ!入って!」
春「暑くてご飯どころじゃなくて」
ひさこ「けど皆には秘密ね!」
春「はい!すみません」
駿「おう!春!弁当なんかわけてくれや!」
浩二「あ、俺も!」
春「浩二君は嫌」
浩二「そうだよね」
春「てかあんた達は当たり前のようにここで食べてんじゃないよ!!」
えみ【心ちゃんは?】
駿「弁当買いに行ったよ」
えみ【心ちゃんお弁当持って来てないの?】
駿「うん、いつも買いに行ってるよ。知らなかった?」
えみ【知らなかった。中学校入った時からそうだったの?】
駿「んー、どうだろう?けど弁当持って来てた時もあったかも」
心「駿!ピザパン買って来てやったよー」
駿「おう!ありがと!」
心が保健室に入って来た。
心「あ!えみちゃんと春ちゃんも来てたんだ」
駿「心、今日は何の弁当?」
心「カルビ焼肉弁当」
駿「お前それ好きだなー」
えみが心の服を引っ張る。
心「どうした?」
えみ【心ちゃんいつからコンビニのお弁当になったの?】
心「え?いつだっけ?忘れた」
えみ【お父さん作ってくれないの?】
心「あー、最近お父さん朝は早いし夜は遅いし帰って来ない日もあるから弁当なんて作る暇ないんじゃない?」
えみ【お金は?】
心「いつもお金おいてってくれてるから」
駿「いいよなー。余った金は全部自分のもんだろ?」
心「まぁね。結構助かってる」
春「心君、不健康になっちゃうよ?」
心「大丈夫だよ。いたって健康」
駿「大丈夫、大丈夫。心、案外、体じょうぶだし。小学生の時も風邪ひいてもえみちゃんの事、送りと迎えだけは行ってたし」
心「そうそう!大丈夫、大丈夫」
えみ(嘘だ)
登校途中。
駿「今日もあちー。明日も暑いのかなー?」
心「暑いんじゃない?」
駿「明後日は?」
心「きっと暑いでしょ」
駿「じゃあその次の」
春「うるさい!」
駿「え?」
春「暑い話してるともっと暑くなる!」
えみ【そうだよ。1回何も言わずに歩いてみよ】
4人はしばらく黙って歩いてみた。
浩二「よう!皆!今日もあちーなー!何度あるんだろうな!こんな日に学校に行くのは地獄に行くようなもんだよな!」
浩二が後ろから来て言った。
皆がゆっくりと浩二の方を振り向いた。振り向いたその顔は般若のように眉間にシワがよりこれから浩二に何か言うぞと言わんばかりの顔だった。
春「テメー・・・」
浩二「え?」
春「今暑いって言うと余計暑くなるから1回暑いって言わずに黙って歩いてたのに」
浩二「え?そうなの?」
駿「何してくれてんだよ。やるぞ?」
心「もういいよ。実際あちーし。ね?えみちゃん」
えみ【ヤダ】
心「えー。よっぽど暑かったんだ」
駿「あーー!もういいよ!暑い暑い暑い!」
春「私もいい!暑い暑い暑い!」
駿「心!保健室直行だ!行くぞ!」
駿が走り出した。
心「おい!走ったら暑いって!」
するとえみが心の手を強く握り走り出した。
心「マジかよ!えみちゃんまで!?」
春「私も!」
浩二「よし!俺も!」
すると春が止まった。
浩二「どうした?行こ!」
春「あんたは来んな」
その言葉を言い、走り出した。
浩二「え?」
浩二はその場で立ち止まり小声で言った。
浩二「なんでなんだ」
その日の昼。
保健室。
春「すみませーん!先生、今日保健室でお弁当食べていいでしょうか?」
そう言いながら保健室に入って来た。
ひさこ「あ!春ちゃんとえみちゃん!どうぞどうぞ!入って!」
春「暑くてご飯どころじゃなくて」
ひさこ「けど皆には秘密ね!」
春「はい!すみません」
駿「おう!春!弁当なんかわけてくれや!」
浩二「あ、俺も!」
春「浩二君は嫌」
浩二「そうだよね」
春「てかあんた達は当たり前のようにここで食べてんじゃないよ!!」
えみ【心ちゃんは?】
駿「弁当買いに行ったよ」
えみ【心ちゃんお弁当持って来てないの?】
駿「うん、いつも買いに行ってるよ。知らなかった?」
えみ【知らなかった。中学校入った時からそうだったの?】
駿「んー、どうだろう?けど弁当持って来てた時もあったかも」
心「駿!ピザパン買って来てやったよー」
駿「おう!ありがと!」
心が保健室に入って来た。
心「あ!えみちゃんと春ちゃんも来てたんだ」
駿「心、今日は何の弁当?」
心「カルビ焼肉弁当」
駿「お前それ好きだなー」
えみが心の服を引っ張る。
心「どうした?」
えみ【心ちゃんいつからコンビニのお弁当になったの?】
心「え?いつだっけ?忘れた」
えみ【お父さん作ってくれないの?】
心「あー、最近お父さん朝は早いし夜は遅いし帰って来ない日もあるから弁当なんて作る暇ないんじゃない?」
えみ【お金は?】
心「いつもお金おいてってくれてるから」
駿「いいよなー。余った金は全部自分のもんだろ?」
心「まぁね。結構助かってる」
春「心君、不健康になっちゃうよ?」
心「大丈夫だよ。いたって健康」
駿「大丈夫、大丈夫。心、案外、体じょうぶだし。小学生の時も風邪ひいてもえみちゃんの事、送りと迎えだけは行ってたし」
心「そうそう!大丈夫、大丈夫」
えみ(嘘だ)
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