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お金を貰いましょう。

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「ふぅ、中々疲れましたね」

 あの後無事にゴーレムを見つけて殴り倒すことが出来ました。

 ゴーレムコアを見つけるのにかなりの時間殴ってたので疲れましたが……おかげで大きなゴーレムコアが見つかりました。

 これは街の冒険者ギルドで買い取ってもらいましょう。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「たくさんです」

 ゴーレムコアは高値で売れました。なかなかあの大きさのものはとれないらしく、ギルドの受付嬢も凄く驚いていました。

 そういえば、グレートウルフから助けた冒険者パーティは私が死んだと思ったみたいで、幽霊が出たと騒ぎ立てました。

 さすがにイラッときたので軽く殴りましたが……まぁ許されでしょう。その後はちゃんと助けたお礼を言ってきたので根は真面目なのでしょうし。

 何はともあれ、路銀も手に入りましたし、装備を整えて王都へと向かいましょう。

 まずは馬車と馬、あとは御者を雇わないと。

「ごめんください、ここで馬車と馬が買えると聞いたのですが……」

「ぁあ? なんだ嬢ちゃん。冷やかしなら帰んな。ここはおまぇさんみたいなのが買えるものは置いてねぇ」

 あらあら、人を見た目で判断しては行けませんよ?

「お金ならあります。ほら」

 ジャラジャラーっと見せてみます。あ、顔色が変わりましたね。

「……まじか。わかった、いま会長を呼んできてやらァ」

 そういって男性は奥の方へと消えていきます。

 しばらくすると会長と呼ばれた男が出てきます。あれ? どこかで見た顔ですね。

 あ、私の家に取引に来たことがあったはずです。もしかしたら私の事を覚えてるんじゃ……あ、あの目。絶対気づきましたね。

 たしかこの商会、取引に来たけどあんまり態度が良くなくてお父様が拒否したんですよね。その後は賄賂で王子派閥に属してた気がします……ええと、これは逃げなきゃですね。

 逃げようと後ろを振り向くと、私を囲むようにいくつかの気配が動き出します。

「どこはいくのですかな?    アルファ嬢」

「やっぱり気づいてますか」

「それは気づきますとも。あなたはお尋ね者ですからな」

「あのバカ王子……」

 私を捕まえた盗賊団が壊滅させられているのを発見して、私をお尋ね者にしましたね?

「莫大な懸賞金がかけられてますよ。知らなかったのですか? 盗賊の慰み者になったと聞きましたが……」

「そんな訳ないでしょう。私はこうみえても強いんです」

 すっかり囲まれてますから、殴って殴って殴りまくるしかなさそうです。

 この商会も王子派閥ですし、容赦なくやってしまいましょう。

 戦闘、開始です。
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