8 / 33
第1章 学生編
8 各々の事情
しおりを挟む
「ぷはぁ~食った食った~」
10人前は食べたのではないかと思わせる
食いっぷりを見せた男が、
ようやく言い放った言葉だった。
「で、雷牙と澪音はこっからの予定は?」
「んー案内任されてるけど特に決まってないかなー。」
「これから俺は闘技場行くけどどうするよ?」
「まだ見てないし一緒に行こうか。毎回思うけどそんだけ食べた後、よく動こうと思うよね。」
「逆だよ。運動するから食ったんだよ。そうと決まれば早速行くか!」
こうして俺達は闘技場に行くことになった。
もちろん車で。染次郎くんは走っていくと
心の何処かで思っていたけど、3人で乗り込んだ。
「久々に雷牙も楽しんでいくか?」
「君の相手なんて二度とするか。」
「大丈夫だ。相手になってたいからな!」
「煽ってもやんねぇーよ。」
「つれねぇーな。友達だろ?」
染次郎くんがニヤニヤしながら煽ってる。
そりゃ筋肉の鎧をつけた人と闘うなんて、
俺だったら絶対無理だわ。死ぬ。
「澪音からも言ってくれや~」
「その言葉そのまま言ってやって澪音ちゃん。」
「はぁ。でも、闘技場って言うからには闘うんでしょ?体格差があっても大丈夫な競技なの?」
「闘技場にも種類があって、スポーツチックなものや武器を使ったものもあるが、俺は基本は殴り合いよ。ただ試合とかになると雷牙も凄いんだぜ?」
「よく言うよ、『No Penalty』の王者だろがお前は。」
「『No Penalty』って?」
「ルールどころか罰則すら無し、降参するか戦う意志がなくなったら終わりの、何でもありの大会だよ。」
染次郎くんやべぇーやつじゃん。
「うわー。でもそれだったら何で学校に?染次郎くんと同じぐらいの人が学校にいるの?」
「俺はスカウトされたんだよ。飯も無料、トレーニング施設も最高、闘いたくなったら何かの大会出ればいいし、その話に乗ったって訳よ。」
「よく言うぜ。武者修行と言うなの道場破り、つまんねぇからとハンデやって、ボッコボコにして相手の身体と心を壊す脳筋だから、これ以上被害を出さないように国が縛り付けたんだよ。超危険人物の1人だよ。」
「闘ってると楽しくなって、楽しくなっちゃうとついね。」
雷牙くんは呆れ、染次郎くんは大声で笑っている。
染次郎くんにそんな理由が!
でもフレンドリーでそんな感じにはみえないけどなー
ゴングがなると人が変わるタイプなのか?
確かに脳筋ぽいとこは否めないが。
「凄い理由がー。住む世界が違うから、いまいちピンとこないかな。友達で良かったってのが正直に感想かな。」
「友達?」
「さっき食堂で言ったじゃん。飯食ったら友達だって。」
「……そういえば言ったな。…友達か。」
「みんな同じ穴の狢だけどね。」
と最後に雷牙くんが茶化した。
「てことは雷牙くんも何かしら?あ、駄目なら大丈夫だよ!」
「別にいいよー。黄瀬っ言ったら思い浮かぶと思うけど、親父が元総理大臣の黄瀬で、そこの三男。1番上の兄貴が次期総理大臣になりそうだから、補佐で色々裏のことしてたら、やり過ぎて叔父さんの学校に預けられちゃった。」
可愛く舌を出す雷牙くんだか、言ってることは
全然可愛くない!
10人前は食べたのではないかと思わせる
食いっぷりを見せた男が、
ようやく言い放った言葉だった。
「で、雷牙と澪音はこっからの予定は?」
「んー案内任されてるけど特に決まってないかなー。」
「これから俺は闘技場行くけどどうするよ?」
「まだ見てないし一緒に行こうか。毎回思うけどそんだけ食べた後、よく動こうと思うよね。」
「逆だよ。運動するから食ったんだよ。そうと決まれば早速行くか!」
こうして俺達は闘技場に行くことになった。
もちろん車で。染次郎くんは走っていくと
心の何処かで思っていたけど、3人で乗り込んだ。
「久々に雷牙も楽しんでいくか?」
「君の相手なんて二度とするか。」
「大丈夫だ。相手になってたいからな!」
「煽ってもやんねぇーよ。」
「つれねぇーな。友達だろ?」
染次郎くんがニヤニヤしながら煽ってる。
そりゃ筋肉の鎧をつけた人と闘うなんて、
俺だったら絶対無理だわ。死ぬ。
「澪音からも言ってくれや~」
「その言葉そのまま言ってやって澪音ちゃん。」
「はぁ。でも、闘技場って言うからには闘うんでしょ?体格差があっても大丈夫な競技なの?」
「闘技場にも種類があって、スポーツチックなものや武器を使ったものもあるが、俺は基本は殴り合いよ。ただ試合とかになると雷牙も凄いんだぜ?」
「よく言うよ、『No Penalty』の王者だろがお前は。」
「『No Penalty』って?」
「ルールどころか罰則すら無し、降参するか戦う意志がなくなったら終わりの、何でもありの大会だよ。」
染次郎くんやべぇーやつじゃん。
「うわー。でもそれだったら何で学校に?染次郎くんと同じぐらいの人が学校にいるの?」
「俺はスカウトされたんだよ。飯も無料、トレーニング施設も最高、闘いたくなったら何かの大会出ればいいし、その話に乗ったって訳よ。」
「よく言うぜ。武者修行と言うなの道場破り、つまんねぇからとハンデやって、ボッコボコにして相手の身体と心を壊す脳筋だから、これ以上被害を出さないように国が縛り付けたんだよ。超危険人物の1人だよ。」
「闘ってると楽しくなって、楽しくなっちゃうとついね。」
雷牙くんは呆れ、染次郎くんは大声で笑っている。
染次郎くんにそんな理由が!
でもフレンドリーでそんな感じにはみえないけどなー
ゴングがなると人が変わるタイプなのか?
確かに脳筋ぽいとこは否めないが。
「凄い理由がー。住む世界が違うから、いまいちピンとこないかな。友達で良かったってのが正直に感想かな。」
「友達?」
「さっき食堂で言ったじゃん。飯食ったら友達だって。」
「……そういえば言ったな。…友達か。」
「みんな同じ穴の狢だけどね。」
と最後に雷牙くんが茶化した。
「てことは雷牙くんも何かしら?あ、駄目なら大丈夫だよ!」
「別にいいよー。黄瀬っ言ったら思い浮かぶと思うけど、親父が元総理大臣の黄瀬で、そこの三男。1番上の兄貴が次期総理大臣になりそうだから、補佐で色々裏のことしてたら、やり過ぎて叔父さんの学校に預けられちゃった。」
可愛く舌を出す雷牙くんだか、言ってることは
全然可愛くない!
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる