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男はただ諦めて欲しい
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「成仏してくれないか?」
「残念ながら、成仏とかはできないです。私はクピドなので――!」
ファミレスを後にしながらまだ着いてくる謎の女へ伝えるも、せっせと反論されて逃がしてもらえなかった。
まさか本当に誰にも見えていないとは――。道中振り返って見られていたのは、ひとりで騒いでいたからのようだ。
悲しい、悲しすぎる。――良かれと思って彼女に付き合っていたのに、本当に実在していなかったとは誰が気付いただろうか。――見えてないって本当に誰にも見えてないんかい。
「じゃあ、なんなんだあんたは――。成仏できない系じゃないならさ!」
「ですから、私はクピドです! 天使なんですってば~」
早歩きで逃げると、コンパスが足りない女は駆け足でなんとか着いて来ようとする。
「天使ならなんで欲望に忠実になる矢とか、世界に終焉とかやべーこと言ってるの?」
終電のなくなった今、できるだけ家の方向へ向かうべく線路沿いを歩いていた。
高架下の飲み屋が並ぶ道で酔っ払いがたくさんおり賑やかで、我々のことなんか気にしない人たちで溢れていたので安心して大声で話していた。
「天使だからです! ハルマゲドンとか知らないんですか? もう少し本を読むのをお勧めします!」
悪魔とか言われた方がまだ納得できただろう。それこそよくネット広告でも見かけるえっちなシチュエーションであるやつだ。
「仮にそうだとして、なんで俺なんだ!」
「鷹浜さんには私が見えてるからです! 私のことを好きになってもらって、一緒に仕事をしてくれませんか?」
「絶 対 に い や だ!!」
なんで幽霊を好きにならなきゃいけない上に、世界を滅ぼさなきゃならないんだ。むちゃくちゃがすぎる。もう酒は抜けているはずなのに、まだ酔いが残っているのか。いや、残っててくれ――。じゃなきゃこんな目に遭遇している理由がわからない。
ずっと走っていると彼女が追いついたようで腕を引っ張り体重をかけてきた。こんなに重さを感じるのに、誰にも見えていないというのは理解出来なかった。
「本当に、お願いします……。嘘なんて言ってないんです――」
なかなか信用してくれないからか、徐々に涙声になる彼女に足が止まる。腕を振り払うことも出来るが、やっぱり泣かれるのを無視するのは心苦しくて、心の中で毒付きながらも足が止まる。
「あぁ~~~~もう~~……。なんで、俺なんだ……。そういう話はもっと若い子にすればいいのに――」
「私が見えて、声を掛けてくださって、名前を教えてくれたのが鷹浜さんだったからです……」
久しぶりに伝わる人のぬくもりが温かい。――本当に幽霊じゃないのか? なんで体温も重さも感じるのに誰にも見えないのか。
止まった足のついでに周囲を見回す。――大声を掛け合いながら早足で歩いていたからか、気付かぬうちにだいぶ静かな場所にいたようだった。
すぐ傍に小さな公園があり、幸い誰もいないようだった。――寒さも身に沁みるこの時期の夜の公園なんて、金を惜しむ若者のデート以外で使わないだろう。だが、他に目につく場所もなかったし、腕に絡んでくる彼女も離れる様子がないことから、少しここで息をつこうと思った。
「……もう一度、分かりやすく説明してくれるなら少し付き合おう」
「――! ありがとうございます!」
こちらが時間をくれることが分かったからか、涙を浮かべた女(幽霊?)は嬉しそうな笑顔をこちらに向けた。
「話を聞いてやっぱり分からなかったら頼むから諦めてくれ――。さすがに俺もそこまでお人好しじゃないからな」
「きちんと恋人となって、必ず鷹浜さんを満足させます!」
「………………そういうことじゃない」
既に一抹の不安を抱える羽目になる。なんで自分に都合のいいように取るんだ。
「夜の公園ということは、その、■■とか望んで――」
「……社会的に俺を殺そうとしないでくれ」
天使と名乗りつつ、とんでもないことを口走る彼女にドン引きする。――ベンチに腰かけて、スマホを片手に、彼女が言っていたクピドというものについて調べてみた。神話がどうのとか言っていたので、何か情報が欲しかった。――今日は帰るつもりだったスマホの充電も心許ない。朝まで充電が持つか少し心配になった。
最初に出てきたのは超有名情報サイトだった。――クピド。ローマ神話の愛の神、『情熱的な欲望』を表す、ギリシャ神話のエロースと同一視される、恋の矢を使う、恋愛成就のモチーフ等々、恋愛関係の存在と言うことは分かった。
まだ腕を掴む隣に座る彼女を見た。――この子がそれだというのか? 少し話に出てきた先輩とやらも、これに該当する人物なのか。色恋営業は彼らにとって普通のことなのだろうか……。考えるだけでついて行けず、もう既にしんどい。
「……今、調べてみたけどクピドってことは、あんたは愛の天使ってやつなの?」
「! ――そうです! 愛の力を使えるために、――調査員として派遣されました。愛の力が世界を滅ぼすだけのエネルギーとして活用できるからです」
彼女は腕から手を離すと、目の間に手を翳し一冊の本が現れた。――手品か? と一瞬考えるが、その本は宙に浮いたままとあるページを開いて何かを訴えているようだった。――夢であってくれ。
「……ここにやることが出るのですが、鷹浜さんのお名前が既に記されました。すみません、こればかりは私の意志ではないので……」
開かれたページを覗いてみると、確かに日本語で自分の名前が記されている。――他にも文字があるが、見たことのない文字列で読むことが出来なかった。彼女には読めるのか、しばらくそのページを見つめていた。
サインもした記憶がないのに、謎の本に名前が記されてしまうなんてひどくないか? 消費者庁――、消費者センター! 頼むから、誰でもいいから俺を助けてくれ――。
「――私に名前をつけてくれませんか? 鷹浜さんに名前を付けていただければ、他の方にも見えるようになるみたいです!」
「……名前?」
「はい! この世界に認知されるために必要みたいです。……確かに先輩もそう言っていました」
ふと浮かんだ名前は昔飼っていたペットたちの名前だった。――でも可愛い彼らの名前をこの不可解な存在につけるには心苦しく、周囲を見渡すと、風にあおられて転がってきた何かが靴に当たる感覚があった。
見ればそれはちくわパンの空袋だった。
「――ちくわ?」
どうにでもなれという投げやりな思いと共につぶやくと、彼女から喜びの波動を感じた。
「ちくわ――! 素敵な名前ですね」
思った以上に喜んでしまい、人に付ける名前じゃないと冷汗が出た。あだ名ならまだしも、それこそ犬猫じゃないのだ。――魚のすり身の名前を付けられて喜ぶなんてやめてくれ。
「あれですよね、竹に輪とかいて読む……。竹のように青々とまっすぐに育ち、輪のようにたくさんのご縁に恵まれますようにって意味ですか?」
思ったより素敵な理由を見つけてくれて呆気にとられる。いいのか……。止めた方がいいのでは――?
「……すまない、そういう意味でつけた訳じゃ――」
こちらの弁解が耳に入らないのか、嬉しそうにしながら何度も今耳にした単語を繰り返している。
「素敵な名前を付けてくれてありがとうございます。……見つけてくれただけじゃなく、こんなにいい名前まで……。鷹浜ちくわと名乗っていいですか?」
「――誰が籍までやるって言った?」
キラキラと眩しい笑顔を向けながらこちらを見てくるも、今付けた適当な名前を相当喜んでいるようで意思疎通ができない。会社の後輩でもこんなにメンタルの強い子はいない。――最初会ったときはすぐに泣いていたというのに、なにかが吹っ切れたのかエネルギッシュだった。
「私とひとつになりたいと思ってくれませんか?」
「――思いません」
どこかで聞いたセリフを拒否する。――その作品は嫌いじゃないが、言われたいと思ったことがない。セカイ系に俺を巻き込むな。
「鷹浜さんがそう思ってくれれば世界を終焉に導くことが出来ます。――もう彼女さんのことに思い悩むこともなくなるんですよ? 私を好きになれば私も全力で鷹浜さんを愛します。――愛の中で、満ち足りた気持ちの中で幸せになれるのであれば、いい話だと思いませんか?」
真面目にそれが一番の幸せだと言わんばかりに力強くこちらに訴えて来た。
「……俺は今のままで満足しているんだ。つらかったり嫌なことがあっても、世界が終わってほしいなんて、思ったことはないよ」
「……そうなのですか。少しお待ちください――」
彼女もスマホを持っていたようで、何か調べ始めた。――やはり彼女は幽霊で、成仏できなくて何か自分に訴えているだけなのではないかと考え始める。霊感なんてあると思ったこともないが、この瞬間に突如なにかの才能が開花してしまったのかもとポジティブに考えた。
「――鷹浜さんはどういうシチュエーションがお好きですか? 純愛ですか? 寝取られですか? 復讐ものでしょうか?」
「……あんた、なに調べてるんだ」
「えっちな広告です。――この国だとすぐにえっちな広告が出てくるので、相手との関係に困ったらこれを参考にするといいと教わりまして」
「……本当に禄でもない先輩だな。――参考にしちゃダメ、絶対!」
まさかネットに溢れる有害広告もこんな使われ方をするなんて思わなかっただろう。彼女のスマホを取り上げた。――どうか俺のために一刻も早く規制してくれ。
「残念ながら、成仏とかはできないです。私はクピドなので――!」
ファミレスを後にしながらまだ着いてくる謎の女へ伝えるも、せっせと反論されて逃がしてもらえなかった。
まさか本当に誰にも見えていないとは――。道中振り返って見られていたのは、ひとりで騒いでいたからのようだ。
悲しい、悲しすぎる。――良かれと思って彼女に付き合っていたのに、本当に実在していなかったとは誰が気付いただろうか。――見えてないって本当に誰にも見えてないんかい。
「じゃあ、なんなんだあんたは――。成仏できない系じゃないならさ!」
「ですから、私はクピドです! 天使なんですってば~」
早歩きで逃げると、コンパスが足りない女は駆け足でなんとか着いて来ようとする。
「天使ならなんで欲望に忠実になる矢とか、世界に終焉とかやべーこと言ってるの?」
終電のなくなった今、できるだけ家の方向へ向かうべく線路沿いを歩いていた。
高架下の飲み屋が並ぶ道で酔っ払いがたくさんおり賑やかで、我々のことなんか気にしない人たちで溢れていたので安心して大声で話していた。
「天使だからです! ハルマゲドンとか知らないんですか? もう少し本を読むのをお勧めします!」
悪魔とか言われた方がまだ納得できただろう。それこそよくネット広告でも見かけるえっちなシチュエーションであるやつだ。
「仮にそうだとして、なんで俺なんだ!」
「鷹浜さんには私が見えてるからです! 私のことを好きになってもらって、一緒に仕事をしてくれませんか?」
「絶 対 に い や だ!!」
なんで幽霊を好きにならなきゃいけない上に、世界を滅ぼさなきゃならないんだ。むちゃくちゃがすぎる。もう酒は抜けているはずなのに、まだ酔いが残っているのか。いや、残っててくれ――。じゃなきゃこんな目に遭遇している理由がわからない。
ずっと走っていると彼女が追いついたようで腕を引っ張り体重をかけてきた。こんなに重さを感じるのに、誰にも見えていないというのは理解出来なかった。
「本当に、お願いします……。嘘なんて言ってないんです――」
なかなか信用してくれないからか、徐々に涙声になる彼女に足が止まる。腕を振り払うことも出来るが、やっぱり泣かれるのを無視するのは心苦しくて、心の中で毒付きながらも足が止まる。
「あぁ~~~~もう~~……。なんで、俺なんだ……。そういう話はもっと若い子にすればいいのに――」
「私が見えて、声を掛けてくださって、名前を教えてくれたのが鷹浜さんだったからです……」
久しぶりに伝わる人のぬくもりが温かい。――本当に幽霊じゃないのか? なんで体温も重さも感じるのに誰にも見えないのか。
止まった足のついでに周囲を見回す。――大声を掛け合いながら早足で歩いていたからか、気付かぬうちにだいぶ静かな場所にいたようだった。
すぐ傍に小さな公園があり、幸い誰もいないようだった。――寒さも身に沁みるこの時期の夜の公園なんて、金を惜しむ若者のデート以外で使わないだろう。だが、他に目につく場所もなかったし、腕に絡んでくる彼女も離れる様子がないことから、少しここで息をつこうと思った。
「……もう一度、分かりやすく説明してくれるなら少し付き合おう」
「――! ありがとうございます!」
こちらが時間をくれることが分かったからか、涙を浮かべた女(幽霊?)は嬉しそうな笑顔をこちらに向けた。
「話を聞いてやっぱり分からなかったら頼むから諦めてくれ――。さすがに俺もそこまでお人好しじゃないからな」
「きちんと恋人となって、必ず鷹浜さんを満足させます!」
「………………そういうことじゃない」
既に一抹の不安を抱える羽目になる。なんで自分に都合のいいように取るんだ。
「夜の公園ということは、その、■■とか望んで――」
「……社会的に俺を殺そうとしないでくれ」
天使と名乗りつつ、とんでもないことを口走る彼女にドン引きする。――ベンチに腰かけて、スマホを片手に、彼女が言っていたクピドというものについて調べてみた。神話がどうのとか言っていたので、何か情報が欲しかった。――今日は帰るつもりだったスマホの充電も心許ない。朝まで充電が持つか少し心配になった。
最初に出てきたのは超有名情報サイトだった。――クピド。ローマ神話の愛の神、『情熱的な欲望』を表す、ギリシャ神話のエロースと同一視される、恋の矢を使う、恋愛成就のモチーフ等々、恋愛関係の存在と言うことは分かった。
まだ腕を掴む隣に座る彼女を見た。――この子がそれだというのか? 少し話に出てきた先輩とやらも、これに該当する人物なのか。色恋営業は彼らにとって普通のことなのだろうか……。考えるだけでついて行けず、もう既にしんどい。
「……今、調べてみたけどクピドってことは、あんたは愛の天使ってやつなの?」
「! ――そうです! 愛の力を使えるために、――調査員として派遣されました。愛の力が世界を滅ぼすだけのエネルギーとして活用できるからです」
彼女は腕から手を離すと、目の間に手を翳し一冊の本が現れた。――手品か? と一瞬考えるが、その本は宙に浮いたままとあるページを開いて何かを訴えているようだった。――夢であってくれ。
「……ここにやることが出るのですが、鷹浜さんのお名前が既に記されました。すみません、こればかりは私の意志ではないので……」
開かれたページを覗いてみると、確かに日本語で自分の名前が記されている。――他にも文字があるが、見たことのない文字列で読むことが出来なかった。彼女には読めるのか、しばらくそのページを見つめていた。
サインもした記憶がないのに、謎の本に名前が記されてしまうなんてひどくないか? 消費者庁――、消費者センター! 頼むから、誰でもいいから俺を助けてくれ――。
「――私に名前をつけてくれませんか? 鷹浜さんに名前を付けていただければ、他の方にも見えるようになるみたいです!」
「……名前?」
「はい! この世界に認知されるために必要みたいです。……確かに先輩もそう言っていました」
ふと浮かんだ名前は昔飼っていたペットたちの名前だった。――でも可愛い彼らの名前をこの不可解な存在につけるには心苦しく、周囲を見渡すと、風にあおられて転がってきた何かが靴に当たる感覚があった。
見ればそれはちくわパンの空袋だった。
「――ちくわ?」
どうにでもなれという投げやりな思いと共につぶやくと、彼女から喜びの波動を感じた。
「ちくわ――! 素敵な名前ですね」
思った以上に喜んでしまい、人に付ける名前じゃないと冷汗が出た。あだ名ならまだしも、それこそ犬猫じゃないのだ。――魚のすり身の名前を付けられて喜ぶなんてやめてくれ。
「あれですよね、竹に輪とかいて読む……。竹のように青々とまっすぐに育ち、輪のようにたくさんのご縁に恵まれますようにって意味ですか?」
思ったより素敵な理由を見つけてくれて呆気にとられる。いいのか……。止めた方がいいのでは――?
「……すまない、そういう意味でつけた訳じゃ――」
こちらの弁解が耳に入らないのか、嬉しそうにしながら何度も今耳にした単語を繰り返している。
「素敵な名前を付けてくれてありがとうございます。……見つけてくれただけじゃなく、こんなにいい名前まで……。鷹浜ちくわと名乗っていいですか?」
「――誰が籍までやるって言った?」
キラキラと眩しい笑顔を向けながらこちらを見てくるも、今付けた適当な名前を相当喜んでいるようで意思疎通ができない。会社の後輩でもこんなにメンタルの強い子はいない。――最初会ったときはすぐに泣いていたというのに、なにかが吹っ切れたのかエネルギッシュだった。
「私とひとつになりたいと思ってくれませんか?」
「――思いません」
どこかで聞いたセリフを拒否する。――その作品は嫌いじゃないが、言われたいと思ったことがない。セカイ系に俺を巻き込むな。
「鷹浜さんがそう思ってくれれば世界を終焉に導くことが出来ます。――もう彼女さんのことに思い悩むこともなくなるんですよ? 私を好きになれば私も全力で鷹浜さんを愛します。――愛の中で、満ち足りた気持ちの中で幸せになれるのであれば、いい話だと思いませんか?」
真面目にそれが一番の幸せだと言わんばかりに力強くこちらに訴えて来た。
「……俺は今のままで満足しているんだ。つらかったり嫌なことがあっても、世界が終わってほしいなんて、思ったことはないよ」
「……そうなのですか。少しお待ちください――」
彼女もスマホを持っていたようで、何か調べ始めた。――やはり彼女は幽霊で、成仏できなくて何か自分に訴えているだけなのではないかと考え始める。霊感なんてあると思ったこともないが、この瞬間に突如なにかの才能が開花してしまったのかもとポジティブに考えた。
「――鷹浜さんはどういうシチュエーションがお好きですか? 純愛ですか? 寝取られですか? 復讐ものでしょうか?」
「……あんた、なに調べてるんだ」
「えっちな広告です。――この国だとすぐにえっちな広告が出てくるので、相手との関係に困ったらこれを参考にするといいと教わりまして」
「……本当に禄でもない先輩だな。――参考にしちゃダメ、絶対!」
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