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13.いいよ

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「電気……消すね」

 ベッドから離れ壁際のスイッチを押す。
一気に部屋が暗くなる……ベッドに戻ると葵がその体を抱き留める。

「華子、さん……」

 苦しそうに華子の首筋に顔を埋める葵が愛おしい。

 そのままゆっくりと口付ける。そっと触れるだけのキスだ。さっきまでの葵が嘘のようだ。
 穏やかで、華子の全てをゆっくりと知りたがっているようだ。華子はさっきまでの愛撫ですっかり体が燻ってしまっていて焦れったい。

 でも……どこか心地よい。大事にしたいという葵の気持ちが伝わってくる。

 唇が離されると葵は華子の服に手を掛ける。

 開けられたシャツを肩から外す。シャツが自分の二の腕を通り抜ける擦れた感覚ですら華子を煽る材料になる。
 下着も何もなくなると葵は半ば意味のなくなっていた私の髪のゴムを外した。ふわっとしたウェーブが胸の前に下りる。

「綺麗だ……華子さん」

「……っ」

 葵の言葉に息を呑む。
 そのまま葵は華子を横に寝かせると再び口付け手のひらで背中をなぞる。そのまま胸に口付けて頂きを優しくなぞる。かすめるような刺激に華子は背筋が反ってしまう。

「ひゃ……ふ……ん……」

「可愛い……」

 まるでもっと触って欲しいと胸を葵に差し出しているようで恥ずかしいが、もう、どうでもよかった。

 華子は我慢できずに葵の羽織ったままのシャツに手をかけて脱がしてやる。そのまま手のひらで脇腹から腰のあたりを上から撫で葵の頰に触れる。

 葵の体がビクッと震えた。

「……ん、華子さんダメです」

「ダメ、じゃない」

 華子は葵の首に口付けた。そのまま鎖骨にそって唇を沿わしてと端までいくと最後は舌でねっとりと舐め上げた。

「く……」

 華子は今までの彼氏にもこんなことしたことなどない。本能のままに動いていた。

 息が上がった葵が我慢できなくなり華子の唇に深く噛み付く。
 そのまま仰向けにさせて胸を包むと上に持ち上げるようにしてぐにゃっと形を変えさせる。

 華子の顎が上がり腰が上がる。その好きに華子のズボンのボタンを外し窮屈な下着の中に手を突っ込む。指で確認するとそこはもうすでに泥濘みとろとろに溶けていた。

 華子が感じてくれていることが嬉しい。

「腰あげてくださいね……もっと良くしますから」

 華子は真っ赤になりながらも腰をゆっくりとあげる。下着もズボンも一気に引き下ろし抜き取るそのまま太ももを舐め上げて指で華子の入り口を馴染ますように円を描く。

「それ、や……」

 敏感なところに当たり華子は呼吸が荒くなり自身の手の甲を自分の口元に当て必死て声を落とす。
 そんな仕草ですら葵は胸が締め上げられる。

 もっと、もっと、乱れた華子さんが見たい……。

 華子の中に指を入れ指を曲げるとその中はキュっと締まる。中で指を開くとそこは熱を増したように蕩け始めた。

 葵はカバンの中の財布からゴムを取り出しすでに昂ぶった自身に被せる。
 例のドリンクの時に冗談で一緒に渡してくれた先輩に感謝する。葵はずっとご無沙汰だったのでもう痛いぐらいに主張したそれに苦笑いする。

 華子は葵の反り立ったそれに息を呑む。

 葵のそれは明らかに大きく華子に向かって立ち上がっている。

「ごめん、華子さん……でも、もう我慢できない……」

「いいの、葵さんだもん……全て欲しいし……」

 溶けちゃいたいの──。

 華子の言葉に葵のタガが外れた。そのまま華子に覆いかぶさり熱いキスをするとそのまま自身を華子に埋めていく。

「あぁ!あ、ん……すご」

「いい、あぁ、より……いい」

 葵が腰を掴んだまま腰をぐるりと回して華子の中で馴染ませた。

 その動作で華子は声を漏らす。

 最初はゆっくりと油送しどんどん華子へと激しく打ち付ける。

 華子の口は開きっぱなしになり薄目で葵を見つめる。必死な顔で華子を求める葵が可愛くて華子は葵の額に触れそのまま頰を撫でた。

「だい、じょうぶ、だから、もっと──」

「煽り上手だと……困りま、す」

 葵は片足を持ち上げてより深く突き上げた。

「ひゃん!あぁ!あ、あ、あん」

「好きだ……華子さ……」

 そのまま一気に上り詰めた二人は同時に果てた。葵はぐったりとした華子の背後に回りその肩にキスを落とし眠りについた。

 すぐに寝息が聞こえてきた。
 そうだろう、葵は眠たくて仕方なかったのだから……。
 華子はそっと離れて葵の下にある避妊具をゆっくりと外す。

 痛くないかな?ってか、こんなことするの初めてなんだけど。
 いや、ちょっと待って引き抜いているのに大きく……。
 いやいや、ちょっと待って!

 無事に処理することに成功した華子は少し経験値が増えたようだ。
 ある意味本当の意味で一皮剥けた感が出た。ただ、顔は赤いままだだった。

 葵にタオルケットをかけてやる。そのまま葵を抱きしめて華子は眠りについた。
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